| [333] 終わらない戦い ２６章 |
- 聖徳大志 - 2006年02月12日 (日) 18時15分
作者「アビスプレイしてテンション高めです」
大天使「そーかいそーかい。まぁ、一日でダアトまで行ったん
だから、そうとうハマったんだろうね」
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「おい、起きろ」
フェイズ隊は地上に戻り、今は凶狼隊の基地で刃牙騎士団幹部の
取調べを行おうとしていた所である。
「く・・・・ あの女・・・ 本気で殴りやがって・・・」
ブレストが目を覚ました。
「まぁ、ネイルを人質にとって安心するお前は馬鹿だ。人質に
とる相手を間違えたな」
シオンが馬鹿にしたような口調で言った。
「お前、幹部なら研究施設の入り方位知ってるだろう。教えろ」
シオンが見下しながら言うと、ブレストは鼻で笑った。
「何がおかしい？」
「俺もね、幹部階級の人間なんだ。そう簡単に組織の秘密は
教えられ・・・」
言い終わる前に、シオンとヴァースが同時に腹を蹴り上げた。
「早くしろ、クソガキ。俺達は早く味方を助けに行きたいんだ」
「おいおい・・・ どっちが悪役か分からないって・・・」
フェイズが呆れて言うと、部屋にルイスが入ってきた。
「皆、客だ」
その言葉の後に、何とキルスが現れた。
「兄さん！」
ネイルとセンが、キルスに近づく。
「おう。お前たちが、とんでもない事に首突っ込んでるって
言うから俺も来てやったぜ」
どうやら、昔から性格は変わっていないらしい。
「父・・・さん・・・」
フェイズが呟いた。血が繋がっていないとはいえ、フェイズは
キルスに育てられたので、こう呼んでいる。フェイズは、少し
気まずい気分になった。
「フェイズ。お前も無事だったか。お前も家出なんて火遊びを
やる歳になったんだと、感心したよ」
キルスは笑って言った。その言葉に、フェイズは安心した。
「話は聞いた。どれ、そのガキが騎士団の幹部か？」
キルスは、腹を思いっきり蹴られて呻いているブレストに
近づいた。
「ここで言わなきゃ、命は無いぜ」
そう言うと、キルスは物凄い速さで抜刀し、ブレストの服の袖を
キレイに切り捨てた。腕の部分には血が垂れている。
「ひっ・・・ すいませんでしたァ！」
手を縛られながらも、ブレストは頭を下げた。
「良く言えました。ここで情報を吐かせるより、直接施設まで
連れて行ったほうが良いだろう。人質にもできる」
キルスの意見に皆賛成した。すると、部屋の扉が勢い良く
開いた。入ってきたのは、魔女の血を継ぐ、セリアだった。
「どうした？」
ルイスが聞く。
「姫の容態が急変したわ。まだ体に変化は現れない時期はず
なのに・・・。とりあえず、部屋に来て下さい」
セリアの言うとおり、ありすが休んでいる部屋までやって来た。
「熱が凄い。呼吸も荒いし、まずいな。もしかして、もう体が
魔力に犯されつつあるのかもしれない」
ルイスはかなり焦っている様だった。
「早く魔術書を奪取しましょう。皆さん、急いでください」
そのセリアの言葉と同時に、全員が駆け出していった。
フェイズは、先程の部屋にブレストがまだ居たのを思い出し、
一人戻っていった。
「ん？フェイズ、何だ」
「お前にも来てもらうと言った筈だ。急げ、姫を助ける為だ」
すると、ブレストはフェイズの事をじっと見つめた。
「な、何だ・・・」
「お前の手の甲にある紋章、俺の腕にもある」
そう言うと、ブレストは腕を見せ付けた。
「この紋章みたいなもの、偶然とは思えないだろ。お前を
初めて見た時から気になっていた。なぁ、同じ紋章を持つ
者の頼みだ。縄を解いてくれ」
フェイズは手の甲にある紋章とブレストの腕の紋章を見比べた。
「・・・この紋章に免じて縄を解いてやる。逃げるなよ？」
「もちろんだ」
２人の少年は、同時に走り出した。
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忘れかけてた騎士団の人物紹介＆騎士団の設定は↓ 続く
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