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[329] TOS小説 2章
聖徳大志 - 2006年02月06日 (月) 18時42分

作者「同時進行、楽じゃない・・・」
大天使「言わんこっちゃない・・」
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「あ、2人とも。帰ってきたか」

クリスが言った。どうやら、クラトス、コレットの2人は、
神託を済ませて来たようだ。

「それでは、再生の旅の事について話し合おう」

村長が話し始めた。

「神子様の護衛は、クラトス殿、リフィルに頼もうと思う」

そう言った時、ジーニアスとロイドが入ってきた。

「2人とも、さっきはありがとう」

コレットが言う。

「それで、できればクリス殿にも護衛に参加していただきたい
 のだが・・・」

村長がクリスの顔色を窺って聞いた。

「俺は、明日答えを出すよ。」

と言うと、欠伸をした。

「なぁなぁ、今話してたの、世界再生の旅の事だろ?
 俺もいきてぇ!」

「姉さんが行くなら、僕も行きたい」

ロイドとジーニアスがワクワクしながら言った。

「止めておいた方が良いぜ。聖堂の戦いと違って、いつお前ら
 の助けに入れるか分からない。足手まとい・・・だな」

クリスは目を瞑りながら言った。

「何だと・・・」

「クリス殿の言葉にも一理ある。まだ話は続くから、2人は
 先に帰りなさい」

村長に言われると、2人はふてくされて出て行った。
それを、コレットが追いかけていく。

「ファイドラさん。今日は、ここに泊らせてもらって良いか?」

「ん。別に構わんよ」

「じゃ、俺は先に抜けさせて貰う。」

クリスは昼間だというのに、寝室に向かった。

「自由な奴だ。しかし、どこかで会った気もするが・・・」

クラトスは誰にも聞こえないような声で呟いた。

夜、クリスは目覚めた。当然である。腹が減ったので、外に出て
何か作ろうとして、下に降りて行くと、コレットの姿があった。

「どうしたんだ?」

「あ・・・ クリスさん」

コレットはテーブルにあった何かを隠した。

「何隠したんだ?言えよ」

「・・・・・・」

コレットは無言で、手を差し出した。どうやら、手紙のようだ。
それをクリスは受け取り、読んだ。

「・・・なるほどね。友達を巻き込まずに自分だけ危険な目に
 遭う、か。」

「私、ロイドに迷惑かけたくないんです。・・・おまけに、
 ロイドのお母様の仇はディザイアンなんです。ロイド、無理 
 して戦ったりしたら・・・」

コレットはそこまで言いかけて、目を伏せた。

「まぁ、それは知ってたけど・・・ まぁ、良いや。お前さんの
 好きにしなさいな」

そう言うと、クリスは外に出た。コレットは、クリスの
『それは知っていた』という言葉が、耳から離れなかった。

翌日・・・。クリスは、ロイドの声で目が覚めた。どうやら、
コレット達はもう行ったようだ。

「ちぇ、人の意見も聞かないで、寝坊した奴を置いていくたぁ
 上等じゃねぇか。・・・ま、良いか」

クリスは適当に髪形を直し、階段を下りようとした。
が、突然の爆音で転び、階段から転げ落ちた。

「痛ってぇ!畜生、一体なんだ?」

「あんた確か・・・。まぁいい、俺たちと一緒に来てくれ!」

ロイドとジーニアスが飛び出して行く。それにクリスも続いて
いった。扉を開けた先には、惨劇が広がっていた。

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                         続く



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