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[319] 終わらない戦い 24章
聖徳大志 - 2006年02月01日 (水) 18時52分

作者「もうどんどん行っときますか」
大天使「勝手にしてくれ・・・」
-----------------------------------------------------------

「ここが天界・・・」

フェイズ、ネイル、セン、カーディ、ヴァースの5人は、
無事天界にたどり着いた。

「回りは全部星空で、幻想的な場所だね」

カーディが言う。

「あぁ。・・・どうやら、この星の道を通っていけば天使の国に
 辿り着くんじゃないか」

「みたいだな。行こう」

5人は歩き出した。下の流星丘のように、周りは流れ星も
見える。それに見とれながら進んでいった。すると、
道の真ん中に薄い霧のようなものが現れた。

「だ・・・れ・・・」

「うわ、喋った・・・?」

フェイズが後ずさる。その間にも霧は、人間のような形に
なっていった。

「この先は天使の国。貴方たち地上の人間が入れる場所
 ではないわ」

国の門番のようである。フェイズは剣を差し出した。

「それは・・・ 確か・・・。分かりました、良いでしょう」

霧は消え、目の前に2つの柱が現れた。その間を進むと、
前は霞んでいき、気がつくと別の場所に居た。

「ここは・・・・?」

「な、何者だ!まさか、地上の者か?」

「あぁ、そうだ」

ヴァースが冷静に答える。天使の国の者は驚いていたよう
だったが、自分についてくるようフェイズ達に言った。
天使の街は、夜の王都のような華やかな場所で、生活感
溢れる場所だった。

「族長!地上からの旅人がいらっしゃいました」

「ふむ、通せ」

50〜60代の、白い翼を持った老人が現れた。

「旅人よ、何用だ?」

「ルイスと言う人の紹介から、ここにある星の輪をもらいに
 来た」

老人は驚いた表情を見せた後、椅子に座った。

「まさか、あの男、娘の事を思い出したか・・?」

「何の話だ。リーダーが何かしたのかよ?」

ヴァースが老人に詰め寄る。

「あの男の正体、知らぬのか?昔、とある大戦で勇者と呼ばれた
 闇の大天使という男だ」

フェイズ達は誰の事だか分からず顔を見合わせていたが、
一人だけ違った反応を見せている人が居た。

「やっぱりね。死んだんじゃなかった、あの人」

センが静かに言った。

「師匠、知ってるんですか?」

「僕だけじゃない、キルス兄さんやシスル兄さんだって
 知ってるよ。昔、闇の力を駆使して戦ってた凄く強い
 人だった。でも、ある一件で亡くなったはずだった。」

「そうだ。10年前、我々は下界から、強い魔力の反応を
 発見した。それが、男の相棒だったというファリアと言う
 娘のものだった」

センは思い出したように、あぁ、と言い頷いた。

「星の輪には体内の魔力に応じて、対象者の魔法を強化
 させる機能がついていた。彼女には天使族の一人になって
 貰おうと思ったが、いきなりこちらが誘拐のような事を
 してしまった為、ショックで彼女は深い眠りについた」

「そりゃそうだろ。天使って、後先考えて行動できないんだな」

ヴァースが鼻で笑いながら言った。

「それについては否定できない。話を続けよう、そして
 5年前、刃牙騎士団の部隊を率いてルイスがやってきた。
 星の輪を奪う為、である。我々はそれを撃退したが、
 彼は娘を見ても何の反応も見せなかった」

「彼は・・・ 生き返った時に記憶を失ったのですか?」

カーディが聞くと、恐らく、と言って頷いた。

「そして5年後、君たちがルイスの使者を名乗ってやってきた。
 記憶を取り戻したのかと思ったよ」

「なるほど・・・ それで、星の輪は貰えるのか?」

フェイズが本題に切り替えた。

「・・・構わん。下界に送った者達が、刃牙騎士団の不穏な
 行動について報告している。表面上、その対処として、
 君たちと協力した、と言っておこう」

フェイズ達は礼をすると、外へ出ようとした。すると、
族長が呼び止めた。

「待ちたまえ。この書物も持っていくと良い。天使だけが
 使っていた『星魔法』が記されている」

「何から何までありがとうございます」

ネイルが書物を貰い、再度頭を下げて言った。

「いや、構わん。これ位でしか、私は罪滅ぼしができないのだ
 から・・・」

フェイズ達は、屋敷の廊下を歩いていた。

「最後の族長の言葉、気にならなかったか?」

「罪滅ぼしが何とか、とかいうやつ?さっきの女の人の
 事じゃない?」

フェイズの言葉に、ネイルが答えた。

「しかし、楽な仕事だったな。すぐに下に戻って、魔術書
 奪取組と合流しようぜ」

ヴァースが言った。だが、すぐにこれは楽な仕事ではなく
なる事になった。

「旅人殿!お待ち下さい!」

後ろから、天使が走ってきた。

「どうしたんだ?」

「下界から、刃牙騎士団がやってきましたっ!」

「何!?」

皆が口を揃えていった。

「奴らは何処に?」

「街の門の所です。黒服の人間が3名だけいました」

「そうか・・・ どんな奴らだった?」

センが聞くと、天使は少し考え、思い出して言った。

「大鎌を所持した大柄の男、茶色と黒が混じった髪をした
 20代前半と見られる男、紺色の髪を持つ少年です」

「セシルとヴァルテスと、残りの幹部か。姫が奪われたから
 こっちに手を出しに来たってわけだ。皆、行くぞ!」

フェイズが叫ぶと、皆は頷いて街へ向かっていった。入り口の
方は何やら騒がしい。

「セシル、ヴァルテス!」

「お前たち、来ていたのか。だが、残念だったな。星の輪は
 貰っていく」

「こちらも仕事なんでね。簡単に盗まれるわけにはいかない」

ヴァースがフェイズの横に出る。

「凶狼隊の犬か。フェイズたちと手を組んでいたとはな」

セシルが腕を組みながら言う。

「閣下〜。いいものゲットしましたよ」

ハッとして後ろを向くと、ネイルが敵の手にかかっていた。

「この娘が捕まったとなると、フェイズ君も怒っちゃうよな?」

と、幹部の一人、ブレストが言う。

「お前たち、相変わらず姑息な手を使うよな。屑が」

ヴァースが静かに怒りを見せていた。

「妹をどうするつもりだい?」

「近くの銀河宮殿に連れて行く。そこまで来るんだな」

そう言い残すと、ヴァルテスとブレストは消えていった。

「お前は何をしてるんだ、セシル」

「・・・・いつか、私用でお前を殺しに行く。覚えておけ」

そう言うと、セシルは徒歩で入り口から出て行った。

「何だい、あいつは?」

カーディがフェイズに聞く。

「分からない・・。あいつ、自分だけの目的があるみたいだな。
 とにかく、銀河宮殿って所に行こう。ネイルを助けなくては」

フェイズ達は天使の案内で、街を出て行った。
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作者「ほら、お前出してやったぞ」
大天使「あんま活躍させないのは分かってるぞ・・・」
作者「バレたか」
    
                   続く



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