[312] TOA もう1つの生き方を求めて 10話 |
- ラグ - 2006年01月26日 (木) 23時55分
翌日、修治達はカイツールの南から出て、港を目指していた。
「この道沿いに行けばいいのか?」
ルークがみんなに聞いた。
「ああ、最も、ここからは少々敵も強くなるから気をつけな、まあそこまで強いってほどじゃないけどな」
修治がそう答えた。
「話はそこまで、結構来たよ」
リアが双剣を引き抜いて言った。
「よし、一番は貰ってくぜ」
修治がそう言いながら一番近くにいた敵に攻撃した。
「俺達も負けてられないな、行くぞ!」
ガイがそう言い、それぞれの自分の戦い方で敵を蹴散らしていった。
「これで、止め!蒼破刃!」
リアが双剣から衝撃破を出し、最後に残った敵を倒した。
「ボクはまだまだ強くならないといけない・・・」
リアは双剣を鞘に収め、そう呟いた。
「なあ、この蟹って食えるのかな?」
戦闘が終了した途端、倒した蟹の魔物を見てルークが言った一言に、みんな絶句した。
「おい・・・ルーク・・・お前な・・・腹が減ったならそう言え、今から作る」
修治はあきれながらそう言い、料理道具を取り出した。
「さて、ひとまずここで休憩しましょうか」
ジェイドがまとめ、そう言った。
「よし、出来たぞ」
40分ほどして修治がそう言い、料理を持ってきた。料理はサンドイッチだ。
「そういや修治、どこでこのレシピ手に入れたんだ?確か俺が見たときはなかったはずだけど・・・」
ガイが修治に聞いた。
「ああ、セントビナーで宿の近くに落ちてた本に載ってた。ある程度メモだけして本は軍の所に持っていった、合流が遅れたのはそれもある」
「ふ〜ん、まあいいや。先に頂くぜ」
ルークがそう言って食べ始め、みんなもそれに続いて食べ始めた。
その後、1時間ほど時間が経ち、カイツール南の港へと着いた。
「ん?何か港の様子がおかしくないか?」
修治がそう言うと、港の奥からヴァンがこっちにやってきた。
「師匠、どうしたんですか?」
ルークがヴァンに聞くと、ヴァンがわずかに顔をしかめて言った。
「ああ、アリエッタがどうやらここの整備長を誘拐していったらしい。返して欲しければルークを連れてコーラル城へ来いということだ」
「根暗ッタ・・・余計なことして」
アニスがぼやいた。
「私は今からコーラル城へと向かう、お前たちはしばらく港で待っててくれ」
ヴァンはそう言い、港から出て行った。
「さて、どうせお前のことだから待ってる訳にもいかねぇだろ。それにコーラル城といえば誘拐された時に発見された場所だ」
ガイがヴァンを見送った後、ルークに言った。
「そうなのか?」
「ああ」
「よし、決まりだな」
修治が最後にそうまとめ、コーラル城へと向かうため、港から出た。
10話終了
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