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[277] 終わらない戦い  13章
聖徳大使 - 2006年01月06日 (金) 18時56分

作者「まだ手を付けてない宿題があるんだ」
大天使「やれよ!」
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「人間。我の一太刀で死ななかったのはお前が初めてだ」

シスルは、魔族ゼルビスと契約するため決闘をしていた。
どうやら、今までの挑戦者は皆一撃でやられていたらしい。

「今までの者達は相当弱かったようだな。こんな一撃も
 止められぬとは」

「言ってくれるな」

ゼルビスは剣を交えた状態から一歩下がり、様子を伺った。
しばらくしてまた金属音が響いた。
そんな状態から10分、シスルが隙をついて腕に一撃を与えた。

「ぐぅ!・・・人間、やるな。だが、これならどうだ」

ゼルビスは手に光を集め、天井に向かって放つと、光の粒が
降り注いだ。戦闘に参加してない者達も光で目が眩み、
目を開けるとそこにはシスルの姿はなかった。

「終わりだ。」

ゼルビスは剣をしまうと、不敵な笑みを浮かべてフェイズ達を
見た。

「我の力、思い知った・・・・」

言葉が途中で切れたので、何かおかしいと思って近づいた。
すると、ゼルビスの後ろでシスルが剣を突き立てていた。

「死なない程度に痛めつけてやる」

剣を横に振ると、背中に斬撃を受けたゼルビスは倒れた。

「見事・・・。我は己の力を過信していたようだ・・・。
 後は、あの棺を壊せば契約は完了する・・・」

言われたとおり、棺を叩き切った。すると、ゼルビスがシスルの
体に入っていった。

「やったな」

「あぁ。シオン、次はどの辺に魔族がいるんだ?」

シスルの問いに答える前に、シオンが窓の外を見て叫んだ。

「まずい。兵士に囲まれてるぞ!」

「何!」

フェイズ達も窓を見た。軽く50人はいるだろう。

「どうする?」

セシルがフェイズに聞く。

「何で俺に聞くんだよ」

「まぁ、お前のおかげで皆が集まったようなもんだし」

確かにそうだが、と言い返そうと思ったがやめた。

「決まってる。あの集団を突破するぞ!シスル、シオン、
 2人にはバリバリ働いてもらうからな」

「任せとけ。魔族の力、試させてもらう」

「言われなくても分かってる。全員ぶっ潰してやるさ」

2人が先行して下に下りた。だが、崩壊寸前だったこの場所の
事を忘れたのか、悲鳴と大きな音が祠に響いた。

「何やってんだか・・・・」

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                    続く



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