| [257] 終わらない戦い ９章 |
- 聖徳大志 - 2005年12月22日 (木) 15時36分
作者「暇なんで書きます」
大天使「前言撤回ですかい！」
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「しかしなぁ、昨日見たあの力、一体なんだったんだろう」
セシルが歩きながら言った。
フェイズ一行には、街１つを簡単に消滅させたあの力に対抗
するべき手段を探す、という目的もできていた。
「心当たりならある・・・」
「え？」
シスルが呟いた。
「恐らく・・・ 魔物の血を体に流すという禁断の実験に
よるものだ。体と適合すれば、魔物の力を得ることが
できるというものだ。」
「兄さん、どうしてそんな事を知ってるの？」
ネイルが聞く。皆も、そう思っていた。
「１０年前の戦いのことは話しただろう？その戦いがあった
島で、それについて研究しているところと、結果が書かれた
書物を見つけた。それを思い出した」
「１０年前か・・・・」
セシルが呟く。前作からの読者様は少なからずセシルが前作に
関っている事をご存知であろう。
「じゃあ、その１０年前の戦いとか言うのに関ってる奴が、
敵組織の発端者である可能性もある、ということか・・」
フェイズがいつになく神妙な顔で言った。
「かもしれぬ。推測だから違うかも知れぬがな」
シスルが言った。すると、前にまた街が見えてきた。
「あそこは王国の大使館がある華都フィレスだ。物資調達、
情報収集など様々な面で役立つ街だ」
シスルが説明する。一行は、門をくぐって街に入った。
「ここでは別行動にしよう。街の中央に宿があるから、各自
自由行動した後、そこに来てくれ。」
シスルが言うと、皆が別々の方向へ歩き出した。
「さてと・・・ 新しい武器でも買っておくか」
フェイズが武器屋で、剣を探していた。すると、中々良さそうな
剣が置いてある。だが、高値だ。
「小僧、それを買うのか？お前なんかが使うには勿体無いぜ」
店主が言う。だが、フェイズは無言でその剣を持ち去った。
「おい、待て！金払え！」
「王家に請求書出しといて」
フェイズが一言言うと、店から出た。怒られるのはシスルなので
問題ない(？)。
「賞金首『黒虎』が現れたぞー！」
店の近くで、若い男が騒いでいる。
「賞金首・・・？」
フェイズが呟く。
「君、知らないの？『黒虎』シオンの事」
フェイズより年下の少年が話しかけてきた。
「誰それ？」
「今、この辺を騒がせてる盗賊だよ。大剣と未知の技術で
作られた筒を武器にしてる、凄い人さ」
少年の目が輝いている。
「どの辺がすごいのさ」
「その筒っていうのがさ、色んなものが出て来るんだよ。火とか
水とか。それだけじゃなくて、剣の腕も凄いから、一流の
戦士でもあるんだよ。おまけにカッコイイからさ、女の子の
間でも人気があるんだ」
「へぇ・・・ 一度会ってみたいな」
フェイズが関心を持ち始めた。
「何でそこまで強いか分かるの？」
「噂によると、魔族を体に宿してるんだって。だから、人並み
外れた力と速さを持ってるんだって。いけないことだけど、
憧れちゃうよー」
少年の話が終わる前に、フェイズは宿に向かって走り出した。
「皆にこの事を知らせておかなくちゃな。それにしても『黒虎』
かぁ・・・」
と、少し人気が無い所で、フェイズは人とぶつかってしまった。
「すいません」
「気をつけろよ」
その時は分からなかったが、この人こそシオンなのだった・・。
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作者「キャラ紹介。前話の新キャラも」
ルイス 年齢不詳
帝国が雇っている戦闘団の幹部。
顔の口と目以外隠している仮面剣士。腕は超一流だが、謎は
多い。
シオン ３５歳
漆黒のマントにテンガロンハットに眼帯と、奇妙な風貌を
している盗賊。素顔は茶髪の長毛に無精髭とだらしない顔に
見えるが、彼を慕う女性も多いとか。性格は少々荒い。
武器は大剣と大砲。身長もでかい。
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