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[209] 最後の戦い 「探索パート1 第1話」
大志 - 2005年11月10日 (木) 17時45分

作者「『探索パートなんて逆転裁判を思い出すな」
大天使「やった事無いくせに」
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「んぐぐ・・・ ここは・・・」

大天使は目が覚めた。先程、暗闇を脱出、視界が白くなって
行くのに身を任せていたが、ようやく意識を取り戻したようだ。

「ここは・・・書庫か」

自分も、本棚に挟まれている。部屋自体薄暗いため、狭い空間
にいると余計暗く感じる。とりあえず、通路に出てみると、
右方向に扉、左方向は壁だった。

「ん・・・何だ、これ・・・」

本棚の側面が通路に出ているのだが、1つだけ本の背表紙が
みえる棚があった。気になって近づいてみると、ガタン、
と大きな音を立てて本棚が倒れた。慌てて飛び退き、
倒れた棚を再び見ると、上に人が立っていた。

「コイツは・・・!?」

男、のようだ。巨大ハサミを振りかざし、こちらを見ている。

「・・・」

「んな!?」

ハサミを振り下ろすと、床に大穴が開き、穴は奈落の底に
繋がっているようだった。避けきれず、少し怯む大天使。

「ウガアァァァァ!」

男は穴を飛び越えハサミで大天使を突き刺そうとした。
だが、大天使は一瞬の隙をつき、男の腹筋を蹴り飛ばした。
すると、男は穴に落ちていった。

「やれやれ。恐ろしい刺客が居るもんだ」

ホッとしたのも束の間、大天使は足を掴まれた。慌てて
下を見ると、先程の男が大天使を道連れにしようとしている。

「くそ・・・ こんな所でんでたまるか!」

足をばたつかせるも、かなりの力で掴まれているため
振り切れない。すると・・・

「!」

先程倒れた本棚が穴に落ち、男の頭にガン、ゴンと音を立てて
ぶつかり、落下していく。そして、その衝撃で男は落ちていって
しまった。ホッ、と息をつくと、這い上がった。

「先に進むか。こんな所で油を売ってられん」

扉の方に進み、次の部屋に行く大天使。後ろから、殺気を
感じたのは、気のせいだったのだろうか・・・。
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続く



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