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[201] 最後の戦い 「17章 背水の陣」
大志 - 2005年11月06日 (日) 23時24分

作者「今日はゆとりを持って2連発」
大天使「この作品の続編をやるとかやらないとか・・・」
作者「予定では、やります。多分お前は出てこない」
大天使「・・・・」
-----------------------------------------------------------

「そうか。城に入られたか。」

男は、冷静だった。

「奴等の勢いは強まるばかりです。このままでは・・・!」

「城内に、被験者以外の戦闘員は何名いる?」

メカは資料を取り出した。

「1フロアに約40名。上層部に上がる毎に人数を増やして
 います。」

男は、溜息をついた。

「最上階に入られる事は何としてでも止めなくてはならない。
 ・・・研究所に、披験体を解放するよう指示しろ」

すると、メカは憤慨した。

「正気ですか!?いくら『神竜』の力で強くなってるとはいえ、
 奴等は人間の感情を失っています!敵以外でも迷う事無く
 私たちを襲います!”ノラン”様!」

男−−−−ノランは、ゆっくり目を開けた。

「分かっているかもしれないが・・・。先代が創り上げたこの
 国をもう一度元に戻すのは、もう不可能だ。だが、この計画
 を中止し、後戻りするのも不可能だ。」

メカは黙って聞いていた。

「だから私達は止まれない。最後まで走り続けるしかないのだ。
 せめて、計画を成功させなければ、私達はゆっくりと滅び
 続ける。・・・止めるなら、ここから出て行け」

メカの眼の部分にある光が、点滅した。悲しみの合図である。
すると、無線を取り出した。

「今すぐ・・・。被験体の戦闘準備を頼む」

ノランはハッとした。自分にも、仲間にも掛買いの無い仲間が
居る。それらが、目的の為に戦おうとしている。
こちらは、自分の為に。
ノランは、今更それに気付いた自分が情けなかった。
そして、メカに向かって、
 
「ありがとう」

と言うのだった。守るべき者の為に戦う者。国の復興の為だけに
心血を注ぐ者。両者の信念は、今もぶつかり合っている。
-----------------------------------------------------------
作者「終了、王子がノランというオチで良かったでしょうか」
市民「大体読めてたけどね」
作者「お前、『市民』から『死人』にしてやる」
                        続く



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