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[199] 最後の戦い 「16章 城主」
大志 - 2005年11月06日 (日) 20時09分


「はぁ・・・雨か。こんな時に降るこたぁねぇだろ・・・」

ここは、城門を通った先にある、中庭である。雨風凌げる
洞窟があったので、そこで一晩過ごすことにした。

「もう寝よう。・・・あの犠牲は、嘆いたって取り返しの
 つかないものだから・・・」

シュンが寝る準備をする。

「そうだな。明日、決着を付けるってのにこんな雰囲気じゃ
 やってられん」

大天使は一息つくと、続けて言った。

「この事は・・・。皆、忘れるなよ。ミリュンのおかげで、
 俺達はここに居るようなもんだ」

大天使は、横になると、すぐに寝てしまった。
皆も同じように、寝始めた。
==========================================================
「皆、準備は良いか・・・。行くぞ」

寝起きが悪い大天使も、今日は流石に早起きした。皆も起きて
準備をし、後は城に乗り込むだけだった。
そして、大天使がゆっくりと扉を開けた。

城の中は、外と同じくひんやりとした空気が流れていた。
細い通路が続き、敵も居ないので皆が油断していた。だが・・・

「!皆、伏せろ!」

突然、通路の奥から青白い光が発生した。それはレーザーの様に
皆の体を通り過ぎていった。

「何だ・・ 罠じゃないのか。体を貫いているが、痛くないな」

「だけど、何か変な気分にならない・・・?」

その言葉を発しきる前に、シュンは倒れた。

「お・・・い、大丈・・・」

続いて、大天使達も倒れた。そして、通路から大天使達の姿は
消えていった・・・。




・・・暗い暗い闇が、自分を囲んでいる。それ以外、何も
見えない。大天使は、ゆっくりと起き上がった。どうやら
夢ではないらしい。

(聞こえるか・・・。挑戦者達よ・・・・)

その声で、完全に意識を取り戻した。

「誰だ・・・・」

掠れた声で大天使が言う。

(この城の歴史となれ・・・。挑戦者の死によって、この城は
 永遠に続く・・・)

「何だって・・・?」

その瞬間、誰かの気配がした。それは背中に立ち、背中に
剣を突き立てている。

「こちとら状況が読めてないんだ。いきなり奇襲とはやって
 くれるね・・・」

大天使は相手の剣の刃を握り、剣を思いっきり持ち主ごと
投げ捨てた。だが、剣の持ち主は空中でクルンと1回転すると、
剣を持ち直して着地した。

「お前は誰だ?見知らぬ奴に切り捨てられるダサい死に方なんて
 するつもりはないんだがなぁ」

大天使も剣を抜いた。相手は動じない。

(私はこの城… 主の下にたどり着きたくば、敵を倒し
 真実を見据えろ・・・)

遠くから聞こえるようなその声は、耳ではなく心で聞いている
ようだった。

「試練の始まりって訳か。なら、こっちも遠慮しないぜ」

大天使の旅の、人生の終焉はすぐそこまで近づいていた。
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                          続く



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