[198] Can't cry murder weapon 2話〜時を紡いだ剣〜 |
- 刹那 - 2005年11月05日 (土) 23時26分
始まりがあれば終りもある… 永遠なんてありゃしない… それでも僕らは夢を見る… 永遠の契りを… ―――――― 時を紡いだ剣 ――――――
バトルガーデンの前を通り過ぎたありすと椿は少し観戦してみた 闘っている人は大臥だった……しかし相手はラ・ガーデ…
「大臥!?何をやっているんだ!?」
大臥の手には今まで見たことも無いような美しい剣が存在していた ラ・ガーデは猛然と大臥に突進した
「大臥!!」 「大臥君!」 「おう!椿とありすじゃねぇか」
余所見をしながらもラ・ガーデの突進を避け、軽く蹴った
「あのラ・ガーデはベインクラスじゃないか!」 「嘘…大臥君大丈夫かな?」
ベインクラスとはラ・ガーデを大きく5つに分けると3番目に強いクラス。 力と早さが高く、大臥のダージクラスでは勝てない相手だった しかし、大臥は怯む事無く闘っている
「クゥ…流石に強いな…」
大臥は大量の攻撃を食らっていた…が尚も怯まずに闘っていた
「大臥!手助けするぜ!」 「大臥君!なんで…大丈夫?」
椿とありすも戦闘に参加した ありすの水魔法によって大臥の傷を癒し、大臥は持っていた剣を椿に渡した
「なんか、凄ぇ剣らしいぜ。俺は使えなかったけどよ」 「ん…?お前が使えなくて俺が使えるのか?」 「なんとかなるんじゃねえ?」
軽く話して、椿は剣を手に取った 椿の痣が薄っすらと光るのを感じた…そして剣が光った
―――――我が名はナグ…この剣を司る時の精霊…お前は選ばれたのだ
「大臥、何か言ったか?」 「何も?……来るぞ!」 「ありす!援護を頼むよ」
ポンと肩を叩き椿と大臥が前列に並んだ 椿が一撃相手を斬り付けた。ラ・ガーデは怯まず突進を始めた ありすは詠唱中で動けない…大臥はありすを守るには少し遠い所に居た
「ありす!」
椿は必死に守ろうと走ったが、追いつけ無かった…
―――――ありすを守りたい…!
黒い光が一瞬照らした。 大臥・ありすは普通に動いていたが、ラ・ガーデの動きは止まってた 何が起きた…そんな疑問よりも椿はラ・ガーデの首を目掛けて一気に剣を突き立てた 大臥も追撃に頭を目掛けて思いっきり拳で殴った ありすの魔法は風となり渦を巻いてカマイタチとなった
「ん?なんか…動きが止まってないか?」 「あぁ…俺もそう思ってた…」 「アレ?故障かな?私の時計が止まってる…」 「まぁ…いいか、勝ったのか?」 「死んでるんじゃねぇか?」
とりあえず大臥がラ・ガーデと闘ってた理由を話した どうやら職員室にラ・ガーデが現れて、 先生達を殺した後に大臥は近くにあったケースに入ってた剣を持ってバトルガーデンに誘き寄せたらしい
「なんで…寮に居る皆はどうなった!?」 「わからねぇ…水葉は大丈夫か…」 「水葉ちゃん…」
そして三人は寮を目指して走った 皆の生存を信じて…
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