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[187] 最後の戦い 「13章 1人脱出劇 」
大志 - 2005年10月31日 (月) 19時35分

・・・この暗闇は、いつ終わるのだろう。意識が戻る度、
真っ暗な空間に放り出される。一体何時になったら戻れるの・・
-----------------------------------------------------------

「うっ・・・く・・・」

青年は、暗い部屋の中で目覚めた。松明の火でようやく部屋が
照らされている感じで、牢獄を連想させる。すると、奇妙な
声が部屋に響いた。

『ハッハッハッハ、お目覚めかな?ここは君達が行き着こうと
 していた、目的の城だよ。君だけ特別に城内からスタート
 だ。だけど、そこは進む事にどんどん城の外に出て、
 最終的には城外だ。と言う事は、君は他の連中より2倍
 戦わなければならない、と言うわけだ。結局楽な話では
 ないのだよ。さぁ、私を楽しませてくれたまえ。』


・・・声は完全に聞こえなくなった。自分は敵を楽しませる
玩具になった・・・。そう思うと、青年----シュンは、無性に
腹が立った。

「武器は取られてないか・・・。よし、とりあえず出よ・・・」

すると、先に扉が開かれた。大量の兵士が、部屋に入り
込んできたのだ。

「ウガァァァァ!!■ぇ!」

突然の奇襲に、当然ビックリした。

「あの人数を相手するのはほぼ無理。よし・・・!」

後方にある扉へ向かった。開けると、ここより少し明るくなった
通路があった。通路の脇に飾られている鋼の槍を使い、扉を
封じる。何本も拝借して、頑丈なバリケードとなった。

「ひえぇ・・・。あんな群集、迫られたら一発で終わっちまう。
 早いとこ逃げないとな」

扉がバンバンと開けられようとする音を背中に、シュンは本気で
走り出した。螺旋階段が途中であり、余計に足が痛む。
だが、必■で走り続ける。時々下の様子を見ていたのだが、
それすらも忘れていた。牢獄が階段の途中に幾つもあり、
中には白骨■体があったりした。

すると、ワァァァ、という音(?)と共に、群集が階段を上りだし
シュンの後を追ってきた。

「何であんなに執念深いんだよ。功績目当てだろうな・・・」

ふと、何かのレバーが壁にあるのに気付く。牢獄+螺旋階段=レバーの方程式(?)はあからさまに怪しい。だが、色々な事が
脳内を巡ったが、レバーを引いてみる事にした。
すると、自分の真上から、燃え上がる巨大な樽が落ちてきて、
ごろごろと階段を転がっていった。

「脱獄者対策の罠か。自縄自縛だな、全く」

と、下に居る群集は・・・。

「ん。な、何だあれは!罠が発動したぞ、逃げろー!」

だが、樽はかなりのスピードで転がり落ち、人を巻き込んで
いった。すると、巨躯を誇る体、見るからに攻撃を全部防いで
しまいそうな鎧、見るからに強そうな戦士が、先頭に立った。

「この鎧と斧で、樽なんかぶち壊してやる!」

と意気揚々と斧を振り上げ、樽が眼前に来た瞬間斧を振り下ろす
が、樽の中に入っていた火薬が火に引火し、爆発。

「あいつ・・・。罠の事くらいよく知っておけよ・・・」

その爆発で階段は崩れ落ち、もう登ることも下る事もできなく
なってしまった。
呆然としている群集をよそに、シュンは長い螺旋階段を抜けた。
その後平坦な道が続き、看守の部屋、調理室等を抜け、
入り口の扉に辿り着いた。

「ようやくお天道様に巡り合えるぜ・・・」

ホッとして腕をグーッと伸ばす。扉を開けようとした瞬間、
何かの音に気付いた。

(ピッ、ピッ、ピッ。)

「ん?」

赤い数字が、15、14、13、12、と変わっていく。

「これは・・・。」
シュンは、その数字が示す意味に気付いた。

「ウワァァァ!!!」

扉を開け、先程とは比べ物にならないスピードで走り抜ける。
まず、今夜である事にガッカリさせられたが、とりあえず
収容所を抜けた先が海岸である事を理解し、水に飛び込む。

「・・・・」

ドカァァァンン! 海に潜っていてもハッキリ聞こえる
その爆音に、後ちょっと潜るのが遅れれば・・・。
など、嫌な結末を想像してしまう。少し様子を見て
水面から顔を出す。

「ハァ、ハァ・・・。助かったのか・・・。」

ザパァ、音を立て海から出る。服が濡れてしまったので、
動きづらい。少し歩いた先に洞窟を見つけ、奥に入っていく。
すると、明かりが見えた。

「誰だ!」

「あ、貴方・・・」

「君・・・」
そこに居たのは、ミリュン兄妹だった。

「シュン君だっけ?何してるの?そんなずぶ濡れで・・・」

ミリュアが聞く。

「シュン君って・・・俺年上なんだけど・・・。まぁいい。
 そこで今大きな音聞こえただろ?捕まった奴らを収容する
 建物が爆発してな。そこから逃げ出してきて、身の安全を
 確保するため、海に飛び込んだんだが・・・。」

「なるほど。服、乾かした方が良いよ。風邪ひくし。」

「だが、女性の前で全裸ってのも・・・。」

「なら、これ使ってくれ」
ミリュンが上着を脱いだ。

「それ、腰に巻いてれば良いと思うけど・・・」

シュンが溜息をつきながら言った。

「どっちにしろ、風邪は免れないか・・・フッ」

2人は立ち上がると、「また明日」 と言った。
火をもう1つおこし、ミリュン兄妹は別の場所で寝る事にした。

「さて・・・。明日から本番だな」

上半身がかなり寒いため、なかなか寝付けない
シュンだった・・。 

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                        続く



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