【広告】楽天市場にて 母の日向けギフト値引きクーポン配布中

小説投稿掲示板

小説の投稿限定です
その他の投稿はご遠慮ください (その他の投稿は雑談掲示板にて)
※感想はレスとしてどうぞ

Back

名前
メールアドレス
タイトル
本文
URL
削除キー 項目の保存


こちらの関連記事へ返信する場合は上のフォームに書いてください。

[184] 最後の戦い 「12章 師弟対決」 
大志 - 2005年10月30日 (日) 18時13分

皆が自分の人生の中の最大の敵と出会っていた頃、大天使も
「それ」と直面していた。

「師匠・・・ 生き返ったんですか・・・」

「あぁ、暗闇から突然目が覚めて、気付いたらあの闘技場だ。
 武器無しでここまで切り抜けるのは大変だった」

以前、死んだ筈の・・・、師匠ことカズが立って、喋りだした。

「俺の人生の敵は・・・。師匠なのか・・・?」

大天使当人が困惑している。カズを敵視した事など
無いのだから。

すると、カズが何か呟いた。

「『四翼』のメンバーを既に斬っている・・・」

「え?」

「ミリュンと言う少年・・・私が殺した」

「な・・・」
自分が、ミリュンを斬ったと言うので、大天使は混乱していた。

「私はこの世に何故生き返ったか・・・。それは、お前達を
 全員皆殺しにするためだ・・・」

「!」
カズの後ろに、死神が見えた。

「ククク・・・。私は自分より強い者が斬りたくて
 しょうがなかったんだよ・・・。「獄門監」で戦うように
 なってから、自分の剣術がかなり鈍っていた事に気付いた」

「アルタイルの呼応に反応したのも・・・まさか・・・」

「そうさ。剣術を最大限まで極め、剣を持つ者の頂点を
 目指したかった・・・。その為には、あいつらみたいな
 強い『気』を持った連中と戦うのが必須なのだ」

後ろの死神に操られているのか、またはカズの遺志に死神が
反応したのか、大天使には分からなかった。だが、恐らく後者
だろう、そう直感した。

「お前も、私の糧になれ!」

「・・・・・あぁ・・・分かったよ・・」
大天使が自分に対して敬語を使わないのが初めてなので驚いた。

「もうアンタは俺の師匠じゃない!」

そう言うと、カズの遺品であった剣をカズの目の前に投げ、
それが地面に刺さった。

「ヒャハハハ!せいぜい楽しませてくれ」

(市民といい、師匠といい、敵の思うがままに操られているのは
 見てられないぜ・・・!)

2人は剣を抜くと同時に、金属音が森に響いた・・・・。
===========================================================

「・・・。う、うぐ・・・」
ミリュンは、目が覚めた。ハッ、として胴体の傷を見る。
既に、傷には処置が施されており、痛みも薄くなってきていた。

「兄さん、気が付いた?」
聞き覚えのある声。ミリュアだった。

「ミリュア・・・。どうして・・・」

「私、カペラさん達と一緒に捕まりそうになったんだけど、
 逃げ出してきた」

「く・・・そうか・・・。これは、お前がやってくれたのか?」

「うん。血だらけで倒れてるから、びっくりしちゃった」

と、微笑む。これは、幻でも敵でも何でもない、自分の妹だ・・
ミリュンは、ミリュアの笑みを見て思った。

「多分、誰かと共に行動している、と言うのは俺達だけだ。
 運が良かったんだろうな」

「うん。私も、兄さんの家に拾われて、運が良かったわ」

ミリュンはぎょっとした。

「気付いてたのか・・・。本当の兄弟じゃない、って」

「私だってそんなに鈍感じゃないわ。」
と、言い返す。ミリュンは、溜息をついた。

「やっぱり、この島には何かあるかもな・・・。
 行こう。こんな所でグズグズしてたら置いてかれちまう」

「えぇ、兄さん。」
ミリュアはそう言うと、またクスッと笑った。ミリュンも
笑い返すと、立ち上がった。
-----------------------------------------------------------

                          続く



Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】楽天市場にて 母の日向けギフト値引きクーポン配布中
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板