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[171] 最後の戦い 「8章 別れ」
大志 - 2005年10月20日 (木) 19時25分

「ゴォォォォ!! ガァァァァァ!!」

「ちぃ!弱点が見つかっても、攻撃できないんじゃ意味ねぇ」

大天使は、駄目だという事が分かっているのに、弱点に
飛びかかかった。だが、案の定攻撃を跳ね返され、手に捕まって
しまった。

「ぐぁぁ!」

「大天使!」
レグルスが叫ぶ。

「誰、それ?」
とシュンが聞く。

「知らなかったのか?あいつの通り名だ。本名教えてくれない
 からよ」

「ふぅん・・、って感心してる場合じゃない!くそ!」

すると、竜の手の甲に剣がずぶりと刺さった。

「くっ・・」
大天使は解放される。

「駄目だね、頭使わなきゃ」
剣の持ち主は、センだった。

「お前・・・ どうして・・・」

「あいつは、奴の妹さんが怪物化した状態の姿の精神に寄生
 したんだ。魔力と腕力のある魔物が出来上がってしまった。」

と、説明する。

「神竜の力も合わさったからな・・・」

レグルスが呟く。

「ここで協力するのは予定外だけど、助太刀するよ。あいつは、
 たった3人で負える相手じゃない」

センが指を鳴らす。兄2人が現れた。

「そう言う事だ。まぁ、仲良しこよしと行こうや」

大天使が再び剣を構える。

「お前を絶対闇の力の底から引っ張り出してやるからな!」

皆が頷く。再び戦闘は開始された。

「うぉぉぉぉ!アーススラッシュ!」

地をも裂く様な勢いのレグルスの剣撃が、手を切り刻んだ。

「左手は任せろ!」

シュンが薙刀を頭上で回し、飛び上がる。そこから発生した
竜巻が突撃した。

「サイクロンクラッシュ!」

左手の動きが弱まる。すると、竜の額に第3の目が現れた。

「兄弟の底力、見せてやろうぜ!」

シスルがキルスを持ち上げ、その上にセンが乗っかる。
そこから、キルスが飛び、センがくるくると回転して額の目を
狙った。

「あ・・。剣が手に刺さったままだから、攻撃できないや」

「オィィィィィィ!!そりゃ無いだろう!」

センは籠手をはめ、腕を思いっきり振り上げた。

「ブラザーコンストレイション!」

だが、額の目には当たらず、竜の顔面をぶっ飛ばした。

「ギャァァァィィィ!!」

核である、ルシュが現れた。大天使は、後退する。

「俺が・・・ とどめを刺す!」

大天使は空中で宙返りをし、風を纏い、剣を切っ先にした
矢として飛び出した。

「剣よ、我が身を切っ先とし、敵を貫け! 秘剣・風迅!」

刺す瞬間、何かが頭をよぎった。

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「おい、大丈夫か。」

「あ・・・ あのチンピラどもは行ったのか」

何年前だろう。ある酒場で絡まれていた市民を助けたのは。

「ほら、立てよ。勝てない喧嘩はするもんじゃない」

「う、うるせぇよ!」

大天使は、すたすたと入り口へ向かっていった。

「ま、待ってくれ!礼くらいさせてくれ・・・」

何も言わない大天使に、慌てて付いて行く市民。
これが、2人の出会いだった・・・。
-----------------------------------------------------------
「・・・・・っ!」

剣が、ルシュの体に突き刺さる。竜は悲鳴をあげ、のた打ち回り
絶命した。
シュウウウウ、と白煙と異臭が回りに立ち込めたが、すぐに
無くなった。

「市民!」

倒れている市民に駆け寄る大天使。

「・・・つっ・・・リーダーは、強い・・・俺が・・・
 勝とうとしても・・・無駄だったんだ・・・ハハ・・・」

「何・・・!?まさか、お前・・・!」

「そう・・・リーダーに勝ちたくて・・・あの魔道士の甘言に
 唆されたんだ・・・。父親って言うのは、嘘・・・。
 自分が・・・誰よりも強く・・・なりたいが為に・・・
 世界を危機に曝した・・・ゴホッゴホッ」

「もう喋るな!もう、こんな事はやめよう。一緒に、また
 傭兵をやるんだ。」

大天使は必死に呼びかける。

「だ・・・駄目だ・・・。俺は・・・もう・・・」

「死ぬな!諦めてんじゃねぇ!」

「この・・・計画の・・・元の人間は・・・この城より北に
 ある島に・・・・居る。止めてくれ・・・。この情報が、
 唯一の罪滅ぼし・・・ 世界の平和を・・・取り戻してくれ」

市民は、目を瞑った。

「おれ・・・あんたに・・・会えてよかった・・・」

大天使の手を握ったと思うと、その手はすぐに落ちた。

「・・・・!」

「死んだ・・・のか?」
レグルスが覗く。大天使は、手を握りつぶさんばかりの力で
 手を握り締めていた。

「計画の捨て駒だったんだ、こいつは。・・・俺は、裏に居る
 ばかりで、人の命を何とも思わない黒幕みてぇのが、
 大ッ嫌いなんだよ・・・!」

「もう・・・行こう。グズグズしてる間にも、世界は着実に
 魔の手によって破壊されている・・」

シュンが、大天使の肩を叩いた。

「元気出せよ。その島に行って、全員ぶっ飛ばしてやろうぜ!」

「あぁ・・・。1人残らず、叩き潰してやる!」

大天使の目は、憎しみと怒りではなく、希望に満ちていた。
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                           続く



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