[161] 聖戦の系譜〜異伝 18話「芽生えた思い」 |
- ラグ - 2005年10月18日 (火) 15時34分
リーンは町の広場近くで座っていた。
「レイリアさんどこにいるのかな・・・?」
「あれ?えっと・・・リーンだっけ?」
「え、はい」
リーンがそう言い、声のするほうを見ると、そこにはカディがいた。
「えっと、カディさん。ですよね?」
リーンは確認の意も込めて聞く
「はい、リーンはどうしたの?」
カディはリーンのそばに座り聞いた。
「えっと、レイリアさんを探してるのです。カディさんは?」
「僕は闘技場帰り、所々に傷があるだろ」
カディはそう言い、左腕にある軽い切り傷を見せた。
「そういえばレイリアだったら城で見たよ。案内するよ」
「あ、はい。ありがとうございます」
2人はそう言い、立ち上がって城に向かった。
「ふう、これで終わったか」
アレスは部屋に戻り、ベットに倒れ込みながらそう言った。先ほどまで会議だったからだ。
「お疲れ様、何を話してたの?」
部屋に来ていたレイリアが聞く。
「ああ、俺とトリスタンで騎馬部隊を率いることになった。俺に出来るかどうか心配だがな」
「アレスなら出来るわよ、頑張ってね」
「ああ・・・」
アレスはベットに座り、そう答えた。
「アミッドー!」
アミッドは元気な声に呼ばれ、振り向いた。
「フェミナか、どうした?」
「いや、見かけたからつい・・・。ところでアーサーやリンダはどうしたの?」
フェミナはアミッドに追いつき、聞いた。
「ああ、アーサーはティニーと共にいる。リンダはアーサー達と一緒に話してるらしい。で、俺はぶらぶらしてるわけだ」
「ふーん、どうせだったら店でも回らない」
「そうだな、一緒にいろいろと見るか」
2人はそう言い、並んで町を回っていた。
「フェリシア、これくらいあればいいか?」
ロドルバンが大量の傷薬を持ってきて言った。
「あ、はい。大丈夫です」
「これくらいならいつでも言えばいいから、俺は大抵暇だからな」
ロドルバンはそう言い、荷物を置いて去ろうとする所をフェリシアが引き止めた。
「一緒にお茶でも飲んで休憩しませんか?今から入れようと思ってるので」
「ああ、そうだね。休んでいくよ」
ロドルバンはそう言い、フェリシアと共に休むことにした。
「ふう、会議も終わったことだし、武器の調子はまずまずと言ったところだな、闘技場に行ってから修理に行こう」
トリスタンは会議が終わり、自分の部屋に戻り、武器を見てそう言い。町に向かった。
「勝者!トリスタン!」
闘技場のアナウンスの声が響き、歓声が上がった。
「6人抜きか、そろそろ武器も危うい、これくらいにするか」
トリスタンがそう言い、闘技場を出るとき、フィーとあった。
「フィー、どうしたんだ?」
「あ、トリスタンさん。実はアーサーが妹にべったりで付き合ってくれないんですよ。仕方ないから憂さ晴らしにここに来ました」
「シスコンか・・・」
トリスタンがぽつりと呟いた。
「トリスタンさんは闘技場上がりですか?」
「ああ、この後修理に行く予定だが・・・」
「あ、私も一緒に行っていいですか?と言っても今から戦うから後になりますが・・・」
「構わない、それに天馬騎士の戦い方を見てみたかったところだ」
トリスタンがそう言い、2人は闘技場の中に入っていった。
18話終了
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