No.678 グリュック王国再建断念 |
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北海道新聞2/6 【帯広】経営難で二○○二年十一月から休園している帯広市以平町のテーマパーク「グリュック王国」を所有するぜんりんレジャーランド(帯広、西惇夫社長)は五日までに、同パークの営業再開を断念した。負債は百十億円を超えるとみられ、既に土地と建物は債権者によって競売手続きが進められている。
西社長は同日、北海道新聞の取材に対し「(営業再開は)無理だと思う」と述べた。同社は休園後、再オープンを目指して国内外の投資会社に出資を求めて交渉を続けてきたが、いずれも不調に終わったという。休園が長引くにつれ、施設の老朽化などで再開が厳しくなったとみられる。
競売にかけられるのは、同パークの土地十一万二百三十四平方メートルと建物十五棟のすべて。現在、建物は同社、土地は同社の関連会社が所有している。競売手続きは、債権を保有するオランダの企業が東京の債権回収専門会社に委託して行った。釧路地裁帯広支部で二十二日から入札が始まり、三月七日に開札。売却基準価額は総額一億三千九百四十三万二千円。
グリュック王国はバブル期の一九八九年にオープン。中世ドイツの街並みを再現した華やかな雰囲気が人気を呼び、ピークの九二年は年間七十二万人が来場したが、バブル崩壊後は集客が激減した。
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