投稿者:R. Doi
歌川広重の「名所江戸百景」を見ながら鳥を探す。 1.丹頂「箕輪 金杉 三河しま」「 」内は地名を示す絵のタイトル 千住付近の絵 将軍家専用の鶴の狩り場で保護されていた。広重描く鶴は松の木の上ではなく湿地に止まっている。しかし明治になり狩場は無くなり、鶴も乱獲されて政府が禁止したときはすでに手遅れ。今は釧路湿原にしかいない。 2都鳥 「隅田川 橋場の渡し かわら窯」 伊勢物語で業平が隅田川を船で渡った付近とされる場所。ユリカモメ(都鳥)らしき鳥が描かれている。 3.大鷲「深川州崎十万坪」 江戸の町々から出るごみを埋め立てた深川。幕末でも人の住むのも稀な荒れた土地に大なオオワシが描かれている。この江戸末期に江戸にオオワシがいたようだ。
広重の「名所江戸百景」は水辺が多いため鳥も多く描かれている。江戸では丹頂鶴や大鷲が見られたわけだ。 検索で 広重 箕輪 丹頂鶴 で絵が見られると思う。他の絵も同様。
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