投稿者:Nao
川西能勢口駅パスターミナル集合バス経緯で、この日は北雲雀きずきの森の中で探鳥会を行いました。途中少しみぞれが降ったりしましたが、総じて暖かく、住宅地の中とは思えない恵まれた自然環境でいろいろな珍しい野鳥に出逢えました。会員外の方も3名参加して下さり計17名でした。この日は全部で22種類、観察する事が出来ました。”今日の鳥"で取り上げられていた'ミヤマホオジロ'については、探鳥会の時間の中では残念ながら出逢えませんでしたが、アフターで姿を見せてくれました。同じくウソもほんの短い間でしたが、アフターで姿を見せてくれました。
(以下、この日観察出来た野鳥) キジバト、トビ、ノスリ、コゲラ、アオゲラ、モズ、カケス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、シロハラ、ルリビタキ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、カワラヒワ、アオジ、コジュケイ(C)、イワツバメ (以上22種類) ※アフター探鳥会にて: ミヤマホオジロ、ウソ
【探鳥会で出逢った野鳥の一部】
1. ルリビタキ(メス) この日は、ルリビタキのメスがあちこちで姿を見せてくれていました。尾のあたりがほんのりと青いのが綺麗でした。 スズメ目ヒタキ科、全長13cmから14cm。瑠璃三鳥(オオルリ・コルリ・ルリビタキ)の一種でもある青い鳥です。非常に活動的で、林床を素早く移動し、とまって尾を細かく振り、昆虫を食べ、秋には実も食べます。オスは頭部から尾羽にかけて青く、体側面はオレンジ色の羽毛で覆われており、喉から腹は白いです。メスはオリーブ褐色の背面で、体側面はオレンジ色の羽毛で覆われていますがオスより目立ちませんが、尾羽はやや青いです。オスの上面が完全な青い色になるまでは2年以上かかります。若い幼鳥のオスは雌に似た地味な色をしていて、だんだんと青味が増してきて、一見してメスと見分けるのは難しいです。冬の間はジョウビタキと生息域が被ることが多く、よく縄張り争いをしています。ルリビタキはジョウビタキのように「ヒッヒッ」「カタカタカタ」という声を出します。繁殖期のオスのさえずりは「ヒョロヒョロ」「ピュルピュル」という少し早口な声です。
2.アオゲラ(オス) ウソを待っていた時に、突然背後に、アオゲラが出て来てくれました。暫く一生懸命木の実を食べている様子を見せてくれました。 全長29cm。キツツキ目キツツキ科アオゲラ属で、くすんだ緑色をした日本固有種のキツツキです。腹面は白く、褐色の紋が入っており、頭と顎線の一部が赤く、嘴には黄色も入るので意外とカラフルな鳥です。木の幹にしがみつくための長い指も特徴的です。オスとメスの違いは、頭部の赤色で見分けることができます。オスは額から後頭部にかけて細長く赤いですが、メスは後頭部だけが赤いです。顎線の赤い部分もオスは若干大きいです。食性は動物食傾向の強い雑食で、主に幹や枝で昆虫を採食しますが、果実も食べます。樹上でも地表でも採食を行い、地上でアリも採餌します。巣穴は大木にとがったくちばしで自分で掘ります。「ピョー ピョー ピョー ピョー」と大きな声がさえずりです。生木の幹に穴を掘った巣に、1回に7-8個の白色無斑の卵を産み、雌雄交代で抱卵します。
3.ミヤマホオジロ(オス) アフターで、湿原のようなところで、姿を現してくれました。 スズメ目ホオジロ科ホオジロ属。全長15.5㎝。スズメくらいの大きさで短い冠羽があり、公園や森、牧草地で見られる魅力的な鳥です。冠羽と黄色い眉は特徴的で、容易に認識出来ます。オスの成鳥は、胸の模様と目の周りと冠羽が黒く、喉と眉が黄色く、メスは似ていますが色が薄く、胸の模様がありません。雌雄共に背は茶色く腹に模様はほとんどありまえせん。本州以南の平野部から山地の森林、農耕地、河川敷などにおもに冬鳥として小さな群れで生息します。地鳴きはチッ、チッ、とか細く鳴き、カシラダカやアオジに似ています。アオジの地鳴きは低く濁った声をしていることから区別できますが、カシラダカとの区別は難しいようです。冬でも小声で囀ることがあります。
4.ウソ(メス) アフターで諦めかけていた頃に、突然つがいで姿を現してくれました。ほんとに短い時間でしたが、少しでも観れたのはラッキーでした。 スズメ目アトリ科ウソ属。全長は15~16cm。体はスズメよりやや大きく、オスの喉元から頬にかけての紅色が特徴的なアトリ科の鳥です。頭部と尾が黒く背は灰色で腹は背より淡い灰色、腰は白いです。メスは紅色ではなく全身が淡い褐色をしています。嘴は光沢のある黒で力強いです。春に木の実や芽(時にはサクラ、ウメ、モモなどの花や蕾)などを食べ、公園のソメイヨシノや果樹園のウメやモモの蕾を摘み取ってしまうため、公園管理者や果樹農家から害鳥扱いされることもあるようです。繁殖期に昆虫のガの幼虫やクモなどを食べ、秋にはズミやナナカマドの果実などを食べます。囀声は「フィー、フィー」と口笛のような澄んだ声で、単調な節を交え、雄だけでなく雌も囀ります。この口笛のような鳴き声から、口笛の古語を意味するウソという和名になりました。その細く、悲しげな調子を帯びた鳴き声は古くから愛され、囀る時に左右の脚を交互に持ち上げることから、江戸時代には別名「弾琴鳥」とも呼ばれたそうです。鳴き声は聴けませんでしたが、インターネットで検索すると出てきて、興味深い鳴き声なので、もしまだ聴かれていなければ一度聴いてみて下さい。
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