今回送って頂いたDVDを見せてもらいました。何だか…うれしいというよりも、自分自身の背中を押されたというか、切迫感すら感じさせて頂きました。楽しかったです。ありがとうございましたで感想をと思いまして。気になった点を少しです。音と演出についての話を。今日、現代映画において音は不可欠ですよ。ごく稀に、サイレントもあるでしょうが・・・映画にはそもそも音が無かったわけですから(リュミエール、チャップリン、ルノワール、ドライヤー等々、映画はトーキーが生まれるまでは必然的にサイレントだったわけです。)今日DVキャメラでの撮影においては同録が容易に可能になっています。しかし、この容易さを当然と受け止めて果たしていいのか。その映画の世界観が音によって支えられている可能性はないのか?また逆説的に、その映画の世界観を制限することに作用してはいないか?そんなことを思いましたよ。だから何だって話しですけど。劇中音楽はずっと鳴ってるんですが、飛躍感が無いんですよ。あるシークエンスを見ていて驚きが少ないですよ。その驚きって何でしょう?ワクワク感とか、悲壮感とかでもいいんですよ…この驚きって映画において凄く大事というか、それをいかに出せるかだと思うんです。技術の問題だとは思わないんですよ。そんなこと言っても叶わないことは多々ある訳ですから。すると、頑張るとこって役者の演技しかない。そう演出が肝だと思うんですよ。演出とは何か!?悲しいシーンで悲しい音楽をかけて、泣いている顔のクロースアップって、果たして面白いでしょうか?僕はそう思いませんよ。だってその主人公の感情や、考えが、手にとるように分かるのなんてつまらないでしょう。観る者の想像を越えてくれないと。例えば、彼女にフラれた主人公の演出をする時、どうするのか考えます。悲しみに打ちひしがれる青年をどう描くか?その青年がどういう演技をするともっとも悲しみが伝わるか?これ、顔のアップをとって泣いていてもいいんですよ。簡潔に分かりやすいし。でも、悲し過ぎて笑ったり、好き過ぎて殺しちゃったり、怒り過ぎて、いきなり逆立ちしてみたりしてもいいわけですよ。だって何が起こったっていいわけでしょう。シリアスなシーンほどコメディになりうるでしょう。否、コメディを推進してる訳じゃないですよ。けど、その想像って世間の範疇すら超えてないかもしれないわけですよ。そんな簡単に泣いてる顔のアップで決めていいのかということですよ。ゴダールなんてそれだけで映画撮ってるとも言えるでしょうよエモーショナルな演技とカットがあり、音楽は断絶し続ける。僕は感情移入出来ないですよ。けど、ゴダールの面白さってそこでしょう。(言い過ぎですか…)話しはズレましたが、音と演出の話しでしたよ一度音を抜いて映画を見てみると面白いですよ。画面に強さが無いことに呆然とする。で、その強度は役者の演技に支えられることが大きいのではないかということです。そして最後になりますが、面白いことをもっとして欲しい。だって映画なんて何でもありなんですから。それに付けて、デジタルなんですから。規制なんて無い。音が無くてもいいし、ズレててもいい。モノクロになってもいいわけでしょう。DVカメラだからこそ同録しないってのもあるわけですよ。自分に言い聞かせるように書いてしましましたよ。気分を害した方、すいません。所詮映画は撮らなければ意味がありません。こんな貧乏フリーターの言うことなんて、と思って映画作ってください。 -------------------------------------------------------------------------------- Re: ゴアテック万歳ー おざわ - 2008/03/07(Fri) 23:34:35 No.460 久しぶりに橋爪から映画の話を聞いた。僕も少しだけ。あのDVDに関していうと、僕が思ったのはひとつだけみんなテレビ見すぎなんじゃない?です。非常にテレビ的な演出が多くて、楽しく見れました(笑)後もう一つ。言葉で語れることを映画にしても意味がないとは言わないけれど、映画である必然性を感じさせてほしいなと思いました。 Re: ゴアテック万歳ー おざわ - 2008/03/07(Fri) 23:37:30 No.461 テレビ的であるというのは、テレビがそうであるということとは違うので、あしからず。
この文面だけを見ると批判的な印象を持つかもしれないので、念のため。僕は今映画を撮っていません。すごく撮りたいという気持ちと、今の僕ではロクなものが撮れないという確信があります。それだからこそ撮りたいものがある、撮っている、みんなの映画を見るとすごく羨ましいし、いいものを撮ってもらいたいという気持があります。その気持ちの表れだと思っていただければ幸いです。
みなさま(OBも現役も)お疲れ様です。私は部外者です。ただの映画好き(見る方ですよ)です。縁があり輪彩という素晴らしい集団を知り少しだけでも携われたことに感謝しております。(Mr.Hと共に卒業?でOB会とは無縁なので皆様とはもうしばらくでサヨナラですね...(__)シミジミ)これまで現役メンバーの作品をたくさん(?)観せて頂きました。(OB作品も少し観たよ!)皆さんの作品について書き込みがあったので一言。まず私は演技の上手い下手を感じても、演出など撮る側のことは判りません。ただ「この映像いいね!」「切り替わりが自然だね」・・・「コレ○君が編集したの?」そんな会話は今までありました。一つ感じたのは”映画って簡単に撮れるんやね”です。・・・悩んで考えて大変な時間を割いて作っていらっしゃる方にはゴメンなさいね。(知らんもんが勝手なコトほざいとる、と無視してくださいよ^^♪)構想から探求→脚本→キャスティング→撮影となるのかな?「まだ学生やからね」と毒を吐いたこともありますが、"探求"(←上手い言葉が見つからないんだけど;)が出来てるかな?と思います。「学生だ(=若い)から」と言いましたが、私は学生が幼稚とは思いません。そのままで良いと思うのよ。何が言いたいのかと言うと(待って整理中(・・;)アセアセ...)理解してなきゃ魅せることは出来ないんじゃないかってこと(◎o◎)/ソレ!人生色んな困難や苦悩・喜びや楽しみがある。またその表現も人それぞれで素直に出せる人出さない人。。それを理解せずに表現できるかな。全てを理解するのは難しい。その必要はないと思う。だから、そのままでいいと思うの。無理な背伸びしないこと。どんな作品にしろ、人が撮り人が観る以上"心"って一番大切だと思う。娯楽なのか表現したいのか、良い作品と言われたいのか・・・表現方法や演出方法で描けるのかどうかは私には判らない。ただ、"心"が伝わってこない作品が多かったかなと思います。入学からサークル入部、作品を作り出し→卒業。学校もテストも、異性も、バイトも...時間経過はとても早く、作品にかける時間がどれほど取れるのか?大変だと思います。悔いのないよう(悔いてもやり直せばいいんだけど)皆さん、頑張ってくださいね♪