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ウルトラマンメビウス&ウルトラマンシリーズマニア掲示板

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[893] バンさんとミライ君の話 投稿者藤子さん
webmaster(管理人)レイゴ代理記載 - 2007年12月04日 (火) 23時04分

バンさんとミライ君の話です。 / 藤子 引用
 皆さん、今晩は。藤子です。ばーなーおん兄さんから振っていただいた話が出来ました。しかも今回は、CM入りです。そして、兄さんのアドバイスに基づき、初の貼り付け挑戦!!…おかげさまで、いい勉強になりました。あー、手直しで長くかかった…。では、参ります。



「僕は地球に恋をする」

プロローグ・ヒロトの日記

 1994ねん7がつ7にち

 きょう、おとうさんのこどものころのアルバムをみた。てぃーしゃつとはんずぼんしかきてなくて、てにはふくろのついたぼうをもって、あたまにどせいをはんぶんこにしたようなへんなものをかぶってた。これなあにってきいたら、ぼうはむしとりあみで、あたまのはむぎわらぼうしで、なつになるといつもこんなかっこうであそんでたんだって。うちゅうふくがないのに、そんなかっこうであそべるなんていいなあ。ぼくもむしとりしたいから、おとうさんにちきゅうにつれてってってたのんだけど、まだじゅんばんがこないからだめだって。それまでこれでべんきょうしなさいって、こんちゅうずかんをくれた。きょうはたなばただから、たんざくに、はやくちきゅうにいくじゅんばんがきますようにってかいた。

 1998年4月20日

 今日は、お母さんと塾の申し込みに行ってきた。宇宙商船大学附属中学校に入って、宇宙船のパイロットコースとかに行けば、早く地球に行けるかも知れないと思ったからだ。うんと勉強して、絶対合格して、早く資格を取って、必ず地球へ行くんだ。
 ああ、早く行きたい。風とか、雨とか、雪とかって、どんなものだろう?地球で生まれて育った人たちには当たり前でも、ぼくにとっては知らないことばかりだ。こんなぼくのこと、ばかにしないかな?そんなことないよね、ちゃんといい友達できるよね。

 2001年5月7日

 母さんが死んで、ひと月たった。今日、学校から帰ったら、御馳走が並んでて、父さんにどうしたのって聞いたら、「今日はお前の誕生日じゃないか」って。忘れてた。でも、思い出しても、楽しい気持ちになんてなれない、食欲無いって言ったら、
「これは母さんが考えたメニューだぞ。お前が附属中学校に受かった時、母さんは風邪ひいていて、ろくにお祝いできなかったから、その分誕生日は豪華にしてやろうって張り切って考えてたんだ。」って。「それから、これは母さんからだ。開けてみろ。」プレゼントの箱を開けたら、懐中時計が出てきた。蓋を開けたら、「To my beloved son 愛する息子へ」と刻まれていた。
「おまえ、母さんのじいさんの形見の時計を羨ましがっていたろう。それを母さんが覚えてて、似たようなデザインの時計を取り寄せて、母さんが文字を刻んだんだ。」そう言って、父さんは泣き出した。僕より先に泣くなんて、ずるいよ、父さん。
 それから、母さんの陰膳を作って、「三人」で御馳走を食べた。味なんか分らなかったけど、全部食べた。ちゃんと食べて、ちゃんと勉強するよ。地球への最短コースまで後5年、時間を無駄にしないように頑張るよ、母さん。

 2006年1月10日

 遂にチャンスが巡ってきた。地球行きの貨物船アランダスに乗れる!!しかも船長は父さんだ!!やっと夢にまで見た地球に行けるんだ、本当の地面に、宇宙服なしで立てる星に行ける!!母さん、母さんも連れて行くからね。父さんは地球に着いたらもう火星には行かないで、定年後も地球にいて、ずっと母さんのそばにいるんだって。僕も附属高校卒業だから、大学からは地球キャンパスに移って、地球の花をたくさんお墓にも仏壇にも供えてあげるからね。
 ああ、本当に楽しみだ。でも、地球を知らずに育った僕は、地球育ちの人から見れば、宇宙人みたいに思われるかも知れないな。

 2006年2月20日

 火星を出港して三日、いよいよ明日には地球が見える!!命あふれる奇跡の青い星、宇宙の真珠と称えられた、僕たち人間の故郷。ああ、早く明日にならないかな、そして早く着かないかな。でも、懐中時計を何度眺めても、針はたいして進んでいない。デートの待ち合わせの気分だ。デートかあ、彼女なんか作れなかったもんなあ、地球しか頭になかったから。ははは、地球が初恋か。待ってておくれ、僕の愛しい人よ。なんちゃって、うっわーっ、きざーっっっ!!!!!!!!!! …初恋もだけど、初めての地球の友達はどんな人だろう。男?女?年は同じくらいかな?僕のこと、世間知らずって笑ったりしないかな?…大丈夫、なんとかなる!!早く欲しいな、地球の友達が。

 
翌日、地球。

「番組の途中ですが、臨時ニュースを申し上げます。今日、日本時間午前九時十五分ごろ、火星よりスペシウム鉱石を積んで地球へ航行中の宇宙貨物船アランダスがウルトラゾーンで座礁しました。貨物室の切り離しにより脱出に成功しましたが、切り離し作業を行った乗組員は貨物室ごとウルトラゾーンに吸い込まれ、行方不明とのことです。繰り返します、今日、日本時間…」

 ♪オープニング・テーマ「ウルトラマン メビウス」
 
この番組は、
「円谷園」
「タケナカ製菓」
「育児用品のベイビー・メイビー」
の提供でお届けします。

CM@円谷園「すしタロウ」BGM・北島○郎の「すし太郎」の歌
頭には豆しぼりのねじり鉢巻き、すし職人の恰好で「ちぃらしぃぃ〜〜、ずしぃなぁぁぁぁらっ、このぉスッシィタッロッオォォ〜」と口ずさみながら軽快に飯に具を混ぜるタロウ。
「よしっ、メビ吉、盛り付けるぞ!!」
「へいっ、親方!!」
(メビの声でナレーション)
「今、すしタロウの袋についてる応募券を送ると、抽選で素敵な賞品が貰えるよ!!詳しくは袋の説明を読むか、ネットで検索してね!!」
画面にA賞・ウルトラマン三段重箱と風呂敷セット B賞・すし桶セット(すし桶・しゃもじ・すしタロウ三袋・新米ウルひかり五キログラム一袋)

CMA「タケナカ製菓 ウルトラマンケーキ・デコレーションセット」
ミライ「はっ、あれはエース兄さんからのウルトラサイン!!」
エース「すまん、メビウス、お前の特注ケーキがネズミにやられた。悪いが他所で買ってくれ」
ミライ「え゛―っっっ、そんなぁ、パーティーまで後一時間なのにぃぃぃっ!!」
そこでミライ、すばやくパティシエに変身、BGM「つくろう!! ウルトラマンケーキ!!」
「そんな時にはこれ!!ウルトラマンケーキ・デコレーションセット!!」
セット内容:バニラスポンジケーキ二層(サイズは六号から八号まであります)・ホイップ済み生クリーム・クリーム絞り出し袋・文字用チョコペン
「スポンジの間と周りにクリームを塗って、好きな果物を間に挟んだり上に載せたりして、残ったクリームを絞り出して、チョコペンでお祝いの言葉や模様を書けば出来上がり!!君の心のこもった素敵なケーキを作ろうね!!」
ミライ、時計を見て、
「いけない、もうこんな時間だ!待ってて下さいねー、リュウさーん!!」
※チョコスポンジ・ハート型スポンジもございます。


 レッサーボガールを倒して三日後、ミライはサコミズに呼ばれた。
「今日は早番だったね。それで頼みがあるんだけど。」
「はい、何ですか?」
「実はバン船長のお見舞いに行ってほしいんだ。」
「え?どうされたんですか?」
「庭の手入れ中に熱中症で倒れてね、入院するほどでもないので、自宅で休んでらっしゃる。それで様子を見てきてほしいんだ。ちゃんとお見舞いの果物も買っていくんだよ。」
「はい、わかりました。任せてください。」

 …とは言ったものの、やはり少々ためらいがあった。今のミライには、何故あの時バンが怒ったのか分かっていたからだ。
(僕は本物のヒロトさんじゃない。力を使って似せているだけだから。この姿でいることを許してくれて、『ヒビノミライ』って名前の元になる言葉まで言ってくれたけど、本当は今でもつらいはずなんだ。)
 などと考えながらのろのろと重い足取りで歩いていたが、それでもやがてバン家に着いてしまった。自分が見舞いに行くことはサコミズが電話で知らせているはずだか、なんと言って入ろうか…。そろそろと門から中を窺うミライ。と、目に入ったのは、なんと草むしりをしているテツロウであった。未来は荷物を放り出し、慌てて中に飛び込んだ。
「バンさん!!寝てなきゃダメじゃないですか!!」
「おお、なんだ、君か。いや、もう大丈夫だよ。ここの草むしりだけは、今日中にしておきたいんだ。」
「だめですってば、さあ、早く休んでください!!」
 ミライは無理やりバンをおぶって寝室まで運んで寝かせた。一息ついてから、
「あっ、お見舞い…、取ってきます!!」
と飛び出して、すぐに戻ってきたが、取り出してみると果物には傷がついていた。
「ごめんなさい…。」ミライ、赤面して落ち込む。
「いや、これくらい大丈夫だよ。驚かせた私が悪かったんだ。まあ、お茶でも飲みなさい。」
「はい…。」

 二人はしばらく黙って茶をすすっていたが、やがて、おそるおそるミライは尋ねた。
「あの…、あの音、何ですか?」
「音?」
「ほら、ミーンミーンとか、ジージーとか。」
「ああ、あれは蝉だよ。夏の虫だ。」
「虫ってなんですか?」
「なにって、うーんと…、足が六本で、骨がなくて、卵で生まれて…、あ、そうだ、待っていたまえ。」
 バンはそう言って隣の書斎に行き、やがて何冊かの分厚い本を抱えてきた。
「こんちゅうずかん…?」
 タイトルの大きな文字に、ルビがふられていた。
「それを貸そう。子供向けだが、季節ごとに色々書いてあるから。」
「あっ、ありがとうございます!!」
 早速その場で夏の号をめくり、蝉を探すミライ。
「蝉、蝉と、あっ、あった、…へーえ…」
 目を輝かせて写真と解説に見入っていたが、突然はっとして本を閉じた。
「すっ、すいません、僕、こんな事しに来た訳じゃなくて、えっと、隊長に、バンさんの様子を見てくるようにって言われたのに…。」
「ははは、私なら見ての通り、もう大丈夫だよ。でもまあ、今日のところは大人しくしておくか。君を心配させちゃいかんからな。」
「あの、じゃあ僕、草むしりします!!」
「え?」
「だって、今日中に済ませたいんでしょ!?僕に任せてください!!」
「ま、待ちたまえ!!それなら、これを被って行きなさい。でないと、君まで熱中症になるぞ。」
 そう言って自分の麦わら帽子を差し出すバンにミライはとまどった。光エネルギーを糧とし、自らも高熱の光線技を使うウルトラ一族が、そんなものになるわけがない。…だが、ミライはバンの気遣いが嬉しかった。
「ありがとうございます。じゃあ、行ってきます!」
 帽子の顎紐を締めると、張り切って庭に下りて行った。

 一人、寝室に取り残されたバンは、火星で暮らしていた頃を思い出していた。ドームで閉じられた狭い居住区の中で生まれ育ち、土の上で日差しを浴びながら遊ぶことのなかったヒロト。山も海も川も知らず、自分の幼い日のアルバムと昔話に心躍らせ、生物図鑑と動物番組に夢中で見入っては、
「早く地球に行きたい、お父さんと同じように地球生まれの友達と外で遊びたい。」
が口癖だったヒロト。もう少しでその夢が叶うはずだったのに…。

 ふと気がつくと、夏の日もかなり傾いていた。もうそろそろ終わる頃だろうと様子を見に行くと、ミライは草むしりを中断して、しゃがみこんで何かを一心に見つめている。
「ミライ君、どうしたのかね?」
「えっ、あっ!!ごっ、ごめんなさい、あのっ、そのっ、凄い虫がいたから、つい夢中になって…。」
「凄い虫?」
「これです!!」
ミライが指さしたのは、アリの群れであった。大きなバッタにたかり、ズルズルと引きずって運んでいる。
「こんなに小さいのに、皆で力を合わせて、大きい獲物を運ぶなんて、本当に凄いなあって…それから、列をたどって行ったら、向うの石垣まで続いているんです。あんなに遠くからやって来てるなんて、凄い、凄いです!!」
興奮冷めやらぬミライだったが、
「あっ、草むしり途中だった!!すぐやりますっ!!」
「いや、いいよ、もうそろそろ暗くなるから。」
「いえ、ちゃんと最後までやらせて下さい!!あっ、バンさんは休んでて下さいね。」
 むしりかけの所に飛んで行き、急いで仕事を再開するミライ。バンは縁側に座り、その姿を愛おしげに眺めた。

 ヒロト。まだ見ぬ星の広い大地を夢見た息子。
 ミライ。初めての星で、ささやかな未知との遭遇に瞳輝かせる青年。

 一人呟く。
「参ったな、中身までそっくりじゃないか…。ヒロト、まさかおまえ、ミライ君に乗り移って帰ってきたんじゃないのか…?」

 ミライが手を泥だらけにして、ようやく仕事を終えた時には、もう薄暗くなっていた。バンに言われるままに風呂に入り、天ざるまで御馳走になってしまった。食事中も、庭で見つけたミミズやダンゴムシの話を夢中でするミライと、バンは久々に楽しいひと時を過ごした。

「すいません、長居して、おまけに御馳走になってしまって…。」
「いやいや、この暑いのに草むしりまでしてくれる見舞客なんて、なかなかいないよ。ささやかなお礼だ。」
「草むしり、楽しかったです。本当にありがとうございました。じゃあ、お休みなさい。」
 バンは、ミライの姿が見えなくなるまで、門の前で見送っていた。

 その夜、ミライは昆虫図鑑を開いてみて、書き込みがあるのを見つけた。幼さが伝わる文字で、『ぼくもこんなのつかまえるぞ、そしたらともだちにみせるんだ。』そして裏表紙には『ばん ひろと』の名が…。ミライはそのまま突っ伏して、声を殺して泣いた。


 CMB「育児用品のベイビー・メイビー」
 おもちゃ箱につかまり立ちして、箱の中に手を伸ばそうとした途端、箱ごとひっくり帰って泣き出す赤ん坊のメビウス。画面変わって、母親に両手を引いてもらい、あんよをするメビウス。また画面変わって、母親の胸ですやすやと眠るメビウス。
 (ナレーション)
 「ベイビー・メイビーは今年で会社創立五千五百周年。この第一号CMを制作した当時に立ち返り、これからも親と子の幸せを守るための事業を展開して参ります。お子様の健やかな成長を願って。育児用品のベイビー・メイビー」

 CMC「育児用品のベイビー・メイビー スイミング・スクール」
 画面一杯に広がるプール。右から左へ、トドラのおもちゃを犬掻きで追いかけるメビウス。左から右へ、ピコピコと背泳で平泳ぎしながら進むメビウス。また右から左へ、ビーチボールにつかまったまま、くるくる回りながら流されていくメビウス。最後に、画面中央でラッコの親子のように、母親の腹の上で甘えているメビウス。
 (ナレーション)
 「ベイビー・メイビー スイミング・スクール、生後三十歳より随時入学受け付け中。」


 一週間後、ミライはまたサコミズに呼ばれた。
「さっきバンさんから電話があってね。この前のお礼がしたいそうだ。」
「え、お礼なんて…。お世話になったのは僕の方なんですけど…。あ、でも昆虫図鑑返さなきゃいけないんでした。」
「いいから、今度の休みに行っておいで。バンさんが待ってるよ。」

 休日の未明に呼び出されたミライが図鑑を片手にバン家を訪れると、バンが探検にでも行くような恰好で待っていた。
「さ、君も早く着替えたまえ。そんなジーンズじゃ藪の中は動きにくいぞ。」
「あの、一体なんですか?」
「今日は私の別荘がある高原に行く。なに、ヘリで行くから時間はかからん。向こうに着いたら、先ずは昆虫採集だ。暗いうちのほうが、カブトやクワガタは見つけやすい。それがすんだら朝食を食べて、それから魚釣りだ。昼は河原で釣った魚を焼いて食べよう。少し昼寝をしたら川で泳いで、夕食はバーベキューだ。着替えは脱衣所に置いてあるから、さあ早く!!」
「え、でも今日は図鑑を返しに…。」
「図鑑だけじゃ物足りんだろう?今日は本物をたくさん見せてやりたいんだ。」
「あっ、ありがとうございます!!」
 顔を輝かせるミライ。脱衣所に飛んで行き、急いで着替えて最後に帽子を被ろうとすると、裏側に名前が書いてあるのに気がついた。
『日々野 未来』
 わざわざ自分のために買ってきてくれたのだ。思わず目を潤ませていると、
「おーい、早くしたまえー!!」
 せかす声に慌てて涙を拭き、
「はーい、今行きまーす!!」
 ミライは元気よく飛び出して行った。

 その日の夜、帰りのヘリの中で、ミライは遊び疲れて眠ってしまった。帽子を腹に抱えたままの、日焼けしたまだあどけなさの残る寝顔を見つめて、バンは心の中で呟いた。
(ヒロト、私はお前にしてやりたかったことを、彼にさせて貰ったよ。許してくれるな…。)

                                  (了)

おまけ。

リュウ 「何やってんだ、あいつ。植え込みの中ごそごそしてよ。」
テッペイ「昆虫採集だそうですよ。ほら、ミライ君、宇宙育ちだから、地球の生き物はなんでも珍しくて面白いんですよ。」
マリナ 「子どもみたいで可愛いわね。あら、何か捕まえたわ。……???変な音ね、シャーッ、シュルシュルって、なんかヤな予感…。」
ミライ 「あっ、皆さん、ちょうど良かった。これ、なんて生き物ですか?」
 ミライが突出してきたのは、なんと大きな蛇!!
リ・マ 「ギャーッ!!」(マリナ、走って逃げる。リュウ、引いたが踏みとどまる。)
テ   「アオダイショウだぁーっ!!」
 絶叫に驚いて、思わず手を離すミライ。
ミ   「あーっ、逃げちゃった、せっかく捕まえたのにーっ!!」
テ   「いや、凄いよ、ミライ君!!環境汚染で少なくなってるって聞いてたけど、こんな大物がまだいるなんて、ほら、捕まえよう!!」
ミ   「ま、待てこらっ、あっ、やっと捕まえた♪」 
リ   「バカヤロー、そんなもん捕まえてどうする!!」
テ   「(リュウを無視して)あれ、ところどころにカスみたいなものが…。そうか、脱皮したばかりなんだ。ミライ君、どこか近くに抜け殻があるはずだよ、滅多に見られない代物だよ、手分けして探そう!!」
マ   「(遠くから)だから、そんなもん、どうするのよ!!」 
テ   「あれっ、標本にして飾れば素敵じゃないですか。カスは財布のお守りにどうですか?」
マ   「私はブランドのバッグだって爬虫類は嫌っ!!」 
リ   「あっ、俺いるっ!!」
ミ   「はいっ、リュウさん、僕に任せて下さいっ!!」 
  
 後日、蛇の皮は防腐処理を施されて額装され、テッペイの自室に飾られたという…。


 CMおまけ話@「ベイビー・メイビー」
 慌てて実家に電話するメビウス。
「母さん、何なの、あれ!!」
「かわいいでしょ?ほほほ。」
「なんで教えてくれないんだよ、恥ずかしいじゃないか!!」
「契約したのは母さんだもの、初心に帰る意味であれを使いたいっていうから。当時の人気CM大賞受賞作なのよ。」
「………背泳はCGだよね?」
「何言ってるの、あなたのウルトラC(笑)じゃないの。コーチのイターノ・サカスさんが、こんな器用な子は見たことないって大うけだったわ。」
「………。(絶句)」
「それにしても、あなたにあんなちっちゃい時があったなんて、夢みたい。甘えん坊で寂しがりやで、私が隣りの部屋へ行こうとするだけで、泣いて後追いして。」
「や、やめてよ、そんな昔の話…。」
「いつまでも、私のちっちゃな赤ちゃんでいてくれると思ってたのに…今ではこんなに…大きく…立派になって…。(嗚咽)」
「母さん…。母さぁぁぁん…!!(号泣)」

 一方、自宅でこれを見て、赤ん坊がメビウスと気付き、目を細めるタロウ。(どうやって?笑) そこに母が来て、
「まあ、懐かしい。この時はまさかお前の弟子になるなんて、夢にも思わなかったけど。」
「こんなのがあるなんて、気づきませんでした。」
「お前にも、こんな頃があったのよね。あれから一万年以上たったなんて、早いものね…。ところでタロウ?」
「(なんとなく嫌な予感にさりげなく腰を浮かしながら)なんですか、お母さん。」
「お父さんがお前の年には、私と付き合っていましたよ。あの人ったら、会ったその日に私を口説いてきて、百年や二百年じらしたって辛抱強く待ってたのに、お前ときたら。」
 タロウ、逃げようとするが、母の手が素早くウルトラホーンを掴む!!
「待ちなさい、タロウ!今日こそは見合い話を受けてもらいますよ!」 
「わーっ、勘弁して下さい、お母さん!!」

CMおまけ話A「ウルトラマンケーキ・デコレーションセット」
ミライ 「すいません、リュウさん。実はこれ、タケナカ製菓の『あれ』なんです。」
リュウ 「気にすんな、ミライ。デコはお前が精いっぱいしたんだから、いいじゃねえか。」
コノミ 「ほんと、凄く可愛いですう。このウサギのところ、私が貰っちゃいますね♡」
ジョージ「しかし、なんで蝋燭じゃなくてペロペロキャンディーなんだ、アミーゴ?」
ミライ 「だって、これなら食べられるし、リュウさん好きだから。」
テッペイ「だったら、チョコレートフォンデュの方が似合いますよ。ミライ君、今度御馳走してあげるから。」
ミライ 「わあ、ありがとうございます!!」
マリナ 「でも、最近のインスタントは結構いい味してるわよね。舞子ヴィラのレストランで食べたケーキとたいして変わんないわよ。」
北斗の厨房に『あれ』が山ほど積んであることを、ミライは知らない。

 CMおまけ話B「すしタロウ」
「はいっ、OKです、お疲れさまでしたーっ!!」
 無事撮影が終わり、リハーサルから本番までに作った散らしずしはみんなで分け合って食べ、残りはメビウスがタッパーに入れて持ち帰った。
 その夜遅く、小腹がすいたタロウが教官室に戻ると、なにやら机の上に皿とメモが乗っている。
「あまった散らしずしで具だくさん稲荷ずしを作りました。夜食にどうぞ。メビウス」
 (なんと気の利く弟よ。うん、美味い。)
 さて、二つ目を取ろうすると、無い!!顔を上げると、いつのまにか入り込んだ兄たちが頬張っているではないか!!
ゾ「ほう、結構いけるな。」
マ「茶が欲しい。」
セ「紅生姜がもっと入っていれば。」
ジ「タロウ、メビウスに言っとけ。今度はおはぎやみたらし団子も作れとな。」
エ「そういえば、地球では米粉パンが流行ってたな。ぬか漬けのナスでも芯にして、海苔巻パンでも作ってみるか。」
ゾ「やめんかっ!!(怒)…ところでタロウ、おかわりはないのか?」
タ「………お・か・わ・りぃぃぃ〜〜〜?…だったら、これでも喰らえーーーっ!!!!!!」
 ウルトラダイナマイト炸裂―――――――――っっっ!!!!!!!!!!
 
…ほほほほほ、つい書いてしまいました。それでは、ご感想をお待ちしております。

No.4294 - 2007/12/01(Sat) 23:31:20



[897] おもしろかったですよ。
ゆうはは - 2007年12月06日 (木) 23時06分

藤子さん、みなさん、こんばんは。
バン ヒロトさんの話、バン船長と、ミライくんの話、
いろいろな方がいろいろな形でつむいでいってくれるので
とてもうれしかったりします。本編では前編後編の2話で
しか出てこなかった彼らがいかに、重要な人たちであったか、
みなさんの心に残ったかがわかるようです。
今回の藤子さんのお話も本当にこんなエピソードがあったら
よかったな、と、思える綺麗なお話ですね!バン船長が
「中身までそっくりじゃないか」と思うところが胸をうちました。
その後のGUYSのみんなとのくだりも楽しかったです。

PCの編集キーについては私はよくわからないのですが、
ここに集う方々の中には詳しい方もいらっしゃいますので
ぜひ質問なさってみたらいかがでしょう、投稿の場所や
タイミングなどもレイゴさんにどしどし質問なさって
またぜひぜひ投稿なさってください。楽しみにしております。

[1004] ありがとうございました。
藤子 - 2008年04月22日 (火) 23時54分

 ゆうははさん、お礼が遅くなりまして、失礼致しました。書き込みたくてたまらない禁断症状に苦しんでおりましたが、やっと気持ちに区切りをつけることが出来ました。
 さて、バン親子のその後ですが、私はまだヒロト生還の可能性を信じております。しかしネタが浮かびませんし、できればこのサイトの男性陣に「漢」の話として書いて頂けたらと勝手に思っています。と、いうのは、セブンの「V3から来た男」を見て、「漢の話は女には書けない」と思ったからです。私だったら、出撃しようとするクラタに鍵を渡すという筋書きは書けません。また、まるで遊びに行くような調子で、「じゃあ、俺たちも行こうか」なんてセリフも言わせられません。この話にアンヌがいない理由は知らないけれど、いない方がよかったのかなぁ、「遊びじゃないのよ」なんて言うような存在は邪魔かも、と思いました。
それでもジーンと来ました。私が男だったら「男心に男が惚れて」、存分に泣いて感動できたのかも。ああ、心だけでも性転換できれば。
 それでは、今日はこれで失礼いたします。またいつか怪獣板にも復帰のご挨拶に伺います。

[1005] おかえりなさい^^
まっくん - 2008年04月24日 (木) 02時18分

藤子さん、ゆうはは姉さん、皆さんこんばんは!

藤子さんおかえりなさい! 大変遅くなりましたが^^;読ませていただきました。

バンさんとミライの心の触れ合いが、とても優しく丁寧に描かれていて感動しました…!

まだ見たことのない地球の大地に降り立つことを夢見ていたヒロト・・・。
そして地球にやってきたばかりで、見るものすべて新しい発見にはしゃぐミライ。
本当にシンクロしていますね…上手いなぁ^^

冒頭の日記に出てきた「麦わら帽子」というキーワード、草むしりのときに出てきたときはぐっと来ました。 やられた…^^;

CMも楽しませていただきましたよ〜♪
タロウがどうやって目を細めたのか・・・気になります(笑)

ヒロト生還編も、ぜひともお願いします!
僕は文才がないので感想しか書けませんが、応援してますよ〜^^

素晴らしい作品をありがとうございました!!

[1006] まっくんさん、お久しぶりです。
藤子 - 2008年05月07日 (水) 23時35分

 久々にマニア板を覗いてみたら…感想をありがとうございました。とても嬉しいです。
 ヒロト生還の話ですが、今はやはり「漢の漢による漢」の話が読みたいんですよね。私のネタは煮詰まっていて焦げ付いているし、ただ帰ってくるだけでなく、何か大活躍してほしいんですよ。まだテレビ本編が終わらない頃に、実は「ファイナルメテオール」にはキーワードが必要で、ヒロトがそれを持っていて、彼がいないことには使えない代物ではないかとか想像してました。見事にはずれましたが。
 かつて怪獣板の方で、リレー形式で「ミライとアヤのお花見デート」の話がありましたよね。あんな風にして書いて頂けたら面白いと思います。本当に勝手ですみません。
 「漢」とは程遠い創作でよろしければ、そのうちマニア板に投稿させて頂こうと思っています。
 それでは、またいつか。



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