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ウルトラマンメビウス&ウルトラマンシリーズマニア掲示板

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[754] 長編創作メテオール投下
オヤジストン - 2007年06月27日 (水) 19時54分

レイゴ兄さん、皆さん、こんばんは。

私の妄想がやっと書き上がりましたのでこちらに投稿させて頂きます。
本来ならば怪獣板に投稿すべきなのですが、当初の予定を大幅に上回る長文になってしまい、レイゴ兄さんにご相談申し上げて、今回は実験的にマニア板に投稿させて頂く事にしました。

しかし、読み返してみるとただ長いだけで内容がないよう(バシッ)。ラストに近づくにつれ、文字数を節約しようと慌てふためく様子が如実に現れております。
そのラストにしても我ながらあまりにもあっけなく思うのですが、それは意図的に狙っておりますのでクレームは無しの方向でお願いします。

前置きはこのぐらいにしましょうか(笑)。

GUYSマシンに全く無頓着な私の為に、ばーなーおん兄さんが最新鋭の戦闘機を考案して下さいました。
改めて感謝致します。ありがとうございました。
因みに、ボツになった一部の戦闘機は荒らし対策兵器として活躍しております。

無駄に長いので所々に「しおり」を挟んでます。暇な時にちょっとずつ読んで頂ければと思います。
文字が小さい!とお嘆きのお友達は、ブラウザで文字を拡大してみて下さい。


ウルトラマンメビウス 梅雨の一時間スペシャル 「未来への絆」


澄み切った青空を一機のGUYS戦闘機が雲を引きながら飛行していた。
ガンウィンガー、かつては主力戦闘機として活躍していた機体の一つだが、今では現役を引退し主に訓練生の練習機として運用されている。

「よし、次は低空飛行だ。海面すれすれまで高度を下げろ」

GUYS JAPAN 隊長アイハラ・リュウは、前席で操縦桿を握っている訓練生に命令した。
訓練生は「はい!」と返事をしたが、すぐさまリュウに窘められた。

「返事が違う!何度も言わせんな。」
「G.I.G!」

ガンウィンガーは大きく機首を下げながら急降下して行った。
小刻みに機体が震えているのは設計の古さのせいなのか、それとも操縦桿を握る手が震えているせいなのか。
海面が近づくにつれ訓練生の呼吸は荒くなり、機体の振動も大きくなった。

「おい、ビビってんじゃねぇぞ。ちゃんと高度計見てんだろうな」

訓練生は緊張のあまりリュウの声が聞こえないのか、今度は返事すらしない。海面はもう目前に迫っているが機体はそれを避ける気配がない。
堪らずリュウがコントロールシステムを切り替え、機体を自分の支配下に置き換えた。
ガンウィンガーは海面すれすれを激しく水しぶきを上げながら体勢を立て直し、低空の水平飛行に入った。

「もういい、今日はここまでだ。フェニックスネストへ帰るぞ」

リュウは言い終わらないうちに操縦桿を手前に引き機首を上げ、通常高度に達すると機体を旋回させた。
ガンウィンガーに乗せられているだけの訓練生は、悔しそうに唇を噛み締めるだけだった。

「なあお前、やっぱりCREW GUYSにゃ向いてねぇんじゃねぇか?他にも色んな配属場所があるんだしよ」
「嫌です。僕には小さい頃からの夢があるんです。諦める訳にはいきません」
「夢?へぇ、で、どんな?」
「僕はウルトラマンと一緒に戦いたいんです!」

リュウは目を細めながら「そうか」と言うと、
「それじゃあこっちも諦めさせる訳にはいかねぇな。その夢絶対に叶えろよ、タカト」
と訓練生を名前で呼んだ。

ジングウジ・タカト、18歳。この春CREW GUYSに訓練生として入隊。


フェニックスネストの大会議室ではもう一人、込み上げてくる悔しさに耐え、拳を握り締める男がいた。
サコミズ総監は誰も居なくなり静まり返った広い空間で、椅子に座り込んだまま目を閉じ、その拳を机に強く叩きつけた。
先程まで大会議室で議論されていた内容を記録していたミサキ・ユキ総監代行は、何も言わずただサコミズの側に立ち、彼の失意を共有していた。

「こんな事が許されていいはずがない。こんな事の為に俺達は戦ってきたんじゃない。ウルトラマンは戦う為の道具なんかじゃない!」

サコミズは最初呟くように、だが最後は叫ぶようにそう言った。
ミサキが記録していたノート型の端末にはこう記されている。
『自衛隊へのGUYS JAPAN 統合計画及びメテオール技術の導入』


ディレクションルームへ続く廊下では顔を紅潮させながらトリヤマ補佐官が憤慨していた。

「一体どういう事なんだ!何故この私が会議に呼ばれんのだ!総監は何を考えてるんだ!」
「いやあ、これは総監の意向ではなく、何でも国家安全保障局が決めた事だとかで。それにしても居ても居なくてもいいだなんて」

隣りを歩いていたマル補佐官秘書は、サコミズを庇いたかったのだろうが一言多かった。

「何ぃ?居ても居なくてもいいだと?誰がそんな事を言ったんだ!」
「あ、いえ、きっとそう言うことなんじゃないかなーと」

トリヤマの怒りは更に増してしまった。
ちょうどその時、訓練飛行から帰還したリュウとタカトが二人の後ろから歩いて来た。

「うるせぇなあ、廊下で何騒いでんスか?」

リュウの声に振り向いたトリヤマは、無理に冷静さを取り戻し、一つ咳払いをして言った。

「やあお帰り、訓練ご苦労だったね。どうだね久し振りの新入隊員の腕前は?あのタケナカ最高総議長のお孫さんなんだから、もちろん即採用だよね」
「それはどうかな。ま、俺がマンツーマンで教えてやってるんだから、どんな奴でも一人前にはしますけどね」
「そうだろうそうだろう、さあさあ疲れただろう、ディレクションルームで少し休みたまえ」

トリヤマはそう言うと、リュウとタカトの背中を押しながら二人をディレクションルームへ連れて行った。
ディレクションルームには誰も居ない。今のGUYSの実動部隊には隊長のリュウ以外、正式なメンバーは在籍していない。皇帝と名乗るエンペラ星人との戦いの後、俄かに志願者が増え正式採用された者も多かったが、その全てが希薄な動機であった為長続きせず数ヶ月で隊を去って行った。
もっとも皇帝との死闘以降、怪獣や星人の来襲も無くGUYSの存在意義自体を国民が疑問視している今では、誰もその事に危機感など持っていない。
リュウはいつもの隊長の席に着くと、後ろの棚に飾ってある写真を手に取り懐かしそうに眺めた。写真には光の国へ帰って行ったヒビノ・ミライと、かつてのGUYSメンバーが写っている。その左手の薬指には銀色のリングが鈍く輝いていた。

「ミライ、元気でやってるか?GUYSにやっと新入りが決まりそうだぜ」

タカトはその写真を覗き込むと懐かしそうな声で「ミライさん・・・」と呟いた。

「何だお前、ミライを知ってんのか?・・・ああ、お前の姉さんアヤさんなんだよな」
「ええ、でも小さい頃僕も神戸でミライさんに会ってるんです。そしてその時約束したんです、僕もGUYSに入るって」
「そうか、あのウルトラ兄弟が現れた時に・・・。へぇ、お前とミライは出会ってたのか」

暫くミライとの思い出に浸っていたリュウだったが、ふとタカトに尋ねてみたくなった。

「なぁタカト、お前さぁ、そん時にもしかして気付いてたとか?」
「はい、気付いてました。ミライさんがメビウスだって事」

タカトはリュウの言いたい事を察して間髪入れずに答えた。リュウは呆れたような苦笑いを浮かべ「あちゃー、まったくアイツらしいぜ」とため息混じりに呟いた。
写真の中のミライは屈託のない笑顔を浮かべていた。


フェニックスネストの屋上から見える風景は、いつも戦いに疲れたGUYSのメンバーの心を癒してくれた。しかし今のサコミズには全てが虚しく思え、この愛しい世界も灰色に煙って見えるのだった。そんな寂しそうな背中に一人の男性が近づき声を掛けた。見た目は六十代ぐらいだろうか。

「お久し振りですサコミズ総監」
「あなたは・・・いつこちらへいらっしゃったんです?」

振り返った先に佇んでいるその男の左腕には、大きなバッジが日差しを受け輝いていた。そしてその隣りにはもう一人、懐かしい顔が微笑んでいた。サコミズは彼に笑顔を返し「元気だった?」と言った。


都心にあるオフィスビルの一室では、フリージャーナリストのヒルカワが雑誌編集長と打ち合わせをしていた。

「で、何なんです?俺にぴったりの仕事って」

ヒルカワは煙草を燻らせながら久し振りに依頼された仕事の内容を尋ねた。
編集長は数枚の写真をテーブルの上にばら撒くと、無精髭を撫でながら「これが何か解るか」と言った。
どこかの研究施設の内部か工場のようだが、それにしても巨大であった。ヒルカワは何枚目かの写真を目にした時、質問の答えを見つけた。

「ロボット・・・」

そこには骨格フレームが剥き出しの、建造中とみられる人型をした金属の物体が写っていた。

「そう、ロボットだ。そいつは巨大な戦闘兵器である事に間違いない」
「兵器?この平和なご時世に冗談でしょ」
「人間の脅威は怪獣だけじゃないって事ぐらいあんたにも解るだろう。敵は世界中に居るって訳だ」

ヒルカワは「なるほどね」と言いながら煙草をガラスの灰皿でもみ消し、言葉を続けた。

「でも、これと俺に何の関係があるんですかね」
「あんたは昔、GUYSに相当入れ込んでた時期があったじゃないか。ウルトラマンが憎かったみたいだしな」
「本気で人類を護ってるようには見えなかったですからね。ありゃ、子供の遊びと一緒ですよ」
「そのロボットを開発したのはGUYSだ」

一瞬ヒルカワの顔が曇った。

「GUYSが怪獣退治以外の目的で兵器開発をしてるって事ですか?」
「それをあんたに確かめて欲しい」
「この写真を撮った記者にやらせればいいんじゃありません?・・・まあご事情がおありでしょうし、使い捨てのジャーナリストなら、危なくなってもポイできますからね」

ヒルカワはフッと笑いながら皮肉を言ったが、編集長は気にも止めない様子で「場所は写真の裏に書いてある。スクープ記事を期待してるよ」と言い残すと席を立った。
写真をテーブルの上でトントンとまとめカバンに詰め込むと、ヒルカワも立ち上がりビルを後にした。

   しおり1

フェニックスネストのディレクションルームでは、サコミズの口から驚くべき事実が告げられようとしていた。

「補佐官、リュウ、みんな落ち着いて聞いて欲しい」

サコミズの重苦しい表情にタカトは部屋を出ようとしたが、いずれ市民にも知らせる事だからとのサコミズの言葉に、そこに留まる事になった。

「GUYS JAPANは自衛隊と統合される事になった。これからは我々の判断で出動する事も無くなるだろう」
「は?何冗談言ってるんスか、GUYSが統合?馬鹿馬鹿しい」

リュウは鼻で笑い、座っていた椅子をクルリと反転させてサコミズに背を向けた。

「冗談でこんな事は言えない。これは日本政府が決定した事だ」

それを聞いて慌てたトリヤマは目を丸くしてサコミズに詰め寄った。

「ななな何故そのような事に!我々GUYSが居なければ怪獣が現れた時にどう対処すると言うのですか!」
「総監も知らない所で一方的に決定された事なんです。先ほど国家安全保障局との会議で突然言い渡されました」

ミサキが代弁するように割って入り、感情を押し殺しながらこう続けた。

「怪獣や星人が現れなくなって10年、GUYSの存在意義は年々薄れて行っているようです。そこで政府としては自衛隊と統合再編する事で予算の縮小を計り、より合理的に機能させるのが目的だと・・・」
「だがそれが政府の本音ではない。本当の目的はメテオール技術の独占だ」

サコミズがミサキの言葉の後に続けた。

「メテオール?何で政府がそんなもんを欲しがるんですか」

意外な言葉にリュウは振り返りながら疑問をぶつけ、サコミズは神妙な面持ちのまま答えた。

「国としての防衛力の強化と言うのが表面上の理由だ。だが政府の本当の狙いはそれに伴う諸外国への牽制にあると俺は睨んでいる」
「それは、その、つまりメテオールを軍事力に転用しようとしているって事ですか?」

驚くタカトの問いかけに頷いて、サコミズは「それがどう言う意味を持つか解るかい?」と聞いた。「それは・・・」と言いよどんでいるタカトの代わりにリュウが声を荒げた。

「大量殺人兵器にメテオールを利用するって事だ!」

一同に言い知れぬ恐怖が押し寄せ、各々に頭の中でそれが現実になった時を想像させた。その忌まわしい光景を振り払うようにトリヤマは大きくかぶりを振った。

「断じてそのような事は許さん!そもそもメテオールはウルトラマンの期待に応える為の物、人間同士で殺しあう為にあるんじゃない!そうでしょう総監」
「その通りです補佐官。GUYS総監としてもそのような愚行を容認する訳にはいきません。もう一度安全保障局と話し合うつもりです。ですが、自衛隊との統合は避けられない状況にあると言わざるを得ない」
「そんな・・・やっとGUYSに入れると思ったのに。やっとミライさんとの約束を果たせると思ったのに」

落胆するタカトに相応しい言葉を見つけられる者は誰一人居なかった。

「でもよ、メテオールの開発ったってフジサワ博士が居なくちゃ始まらないんじゃねぇかな。あの人がそんな事に協力するとは思えないぜ」

リュウの指摘はもっともだったが、サコミズとミサキは何か事情を知っている様子で顔を見合わせ、やがてミサキが重い口を開いた。

「アサミ・・・フジサワ博士は研究施設に軟禁されているの。ある新型兵器を開発させる為に政府が協力を要請したのよ。本人に真相を隠して、あくまでGUYSの為だと信じ込ませてね」
「新型兵器?じゃあもうメテオールは搭載されてるって事かよ」
「そこまでは解らない。ここ数ヶ月フジサワ博士と連絡が取れなかったんで不審に思い調べたんだが、彼女は俺からの正式な依頼だと聞かされて開発を承諾し、研究所に向かったようだ。当然すぐに気付いただろうがその時にはもう手遅れだったんだろう」

リュウの抱いた懸念はサコミズにも払拭出来なかった。


郊外の山あいにある大規模なメテオール研究施設では、GUYS JAPANで運用される数々のメテオール技術が研究開発されている。主に陣頭指揮を取るのはフジサワ・アサミ博士であるが、彼女は今地下の一室でその行動の全てを国家安全保障局の局員に監視されていた。

「ちょっとー、いつまで私を閉じ込めておくつもりさ?こんな事してタダで済むと思うんじゃないよ!」

アサミは扉の向こうに居るであろう局員に向かって叫んだが、思った通り返事は返って来なかった。もうこんな一方通行のやりとりを何度繰り返しただろう。

「ちっ、私とした事がとんだヘマやらかしたもんね。このままじゃサコちゃんに申し訳が立たないわ。何とかしてここを抜け出さないと」

上官からアサミの部屋を見張るよう命じられている局員は、ただ寡黙に部屋の前に張り付いていたが、中から聞こえるただならぬ物音に気付くと壁に備え付けられているインターホンを押した。

「どうしました?何を騒いでるんです?」――返事がない。慌ててロックを解除しドアを開けると、目の前にアサミが立っていた。
「あら、覗き?悪趣味ね」

笑顔でそう言うと、アサミは局員の襟を両手で掴み「おりゃ!」と後方に倒れ込んだ。
見事な巴投げだった。
これ以上ないほど寡黙になった局員を見下ろし、「真面目な人間ほどベタな芝居に引っ掛かるものね。良かったわ、あなたが頭の固い人で」と言いながら、アサミは彼の衣服から銃のような物を取り出した。

「トライガーショットとは大そうな物を持ってたわね。ありがたく頂いて行くわ」

そう言ってアサミは廊下に出ると、辺りに誰も居ない事を確認しながら監視カメラの死角に紛れて走り去った。


日が暮れた研究施設近くの路上には不審なミニクーパーが停車していた。この辺りには民家はおろか自動販売機すら設置されておらず、無言のうちに人を敬遠しているようにも思えるのだが、施設の周囲には高さ5メートルほどのコンクリートの壁がそびえており、それ以上に人を拒んでいた。

「くそっ、これじゃあ中がどうなってんのかサッパリ解らねぇ」

コンクリートの壁に立ち入りを拒まれたヒルカワは、くたびれたクルマの中で煙草を燻らせていた。

「どっか入れる所を探さねぇと」

ミニクーパーから降りたヒルカワが懐中電灯を手に壁沿いを歩いていた時、分厚いコンクリートの壁に挟まれた薄っぺらく錆ついた金網の扉を見つけた。どうやら今は使われていない何かの搬入口のようだが、扉の脇にはカード式の電子ロックが備えられている。
ヒルカワは扉に触れようとしたが、思い直して手を引っ込めた。

「無理に入ろうとしたら、警報が鳴るんだろうな、やっぱり」

諦めて懐中電灯の明かりを金網の向こうに投げた時、光の輪の中に人影が見えた。白衣を着た女性のようだが、息を切らしながら銃のような物をヒルカワに向けていた。

「ちょっ、オイ!待て撃つな、撃たないでくれ!」

焦ったヒルカワは咄嗟に命乞いを始めた。

「あんた誰?命乞いする前にとりあえずライト下ろしなさいよ、眩しいじゃないの」

高圧的な女の言葉にヒルカワは「は、はい」と素直に従った。

「お、俺は怪しいもんじゃないよ、取材に来ただけだ。本当だよ信じてくれ」
「取材だあ?こんな所にこっそり取材に来るだけでも充分怪しいんだけど。・・・ははーん。もしかしてロボットの写真を見てここに?」
「そ、そうだけど、何であんたがそんな事を知ってんだよ」
「グッドタイミング!私はフジサワ・アサミ。メテオール研究の第一人者よ、自分で言うのも何だけど。写真を雑誌社に送ったのは私よ」
「あんたが?内部の人間がどうして」
「ここで起きている事をスッパ抜いてもらう為に決まってんじゃん。そのつもりで来たんでしょ?悪いけどゆっくり説明してる暇がないのよね。これ持って行って」

アサミは白衣のポケットから名刺入れのような金属ケースを取り出し、金網の隙間からヒルカワに手渡した。

「何だよこれ」――ヒルカワがそう問い掛けた時、施設のあちこちに設置されているスピーカーから耳障りなサイレンが鳴り響いた。

「スクープ!期待してるわよ。もう戻らないとややこしくなりそうだから、じゃあね」

それだけ言うとアサミはコンクリートの奥の暗闇に走り去って行った。
取り残されたヒルカワは呆然としていたが、すぐに我に返ると渡された金属ケースを開けた。懐中電灯に照らされたケースの中には、GUYSと書かれた小さなメモリーカードが入っていた。

サイレンから逃れるように急いでミニクーパーに乗り込むと、ヒルカワはクラッチを蹴飛ばしながら十数年来の相棒を加速させた。だが、年寄りの相棒は最近調子が悪く時折エンジンが咳をする。
仕方なくご機嫌を伺いながら走らせていたが、小さなバックミラーに二つの眩しい光が反射すると、相棒のご機嫌よりも自分の身の安全が最優先事項となった。
「追っ手かよ」――市街地に出れば充分まく事が出来るし、追っ手も手荒な事は出来ない。何とかそこまで逃げ切るしかない。ヒルカワはそう判断していた。
しかしバックミラーの光は見る間に大きくなり、おまけにヘッドライトとは明らかに異なる閃光まで見えた。光線銃で相棒を狙っている、いや、ヒルカワを狙っているのか。
「冗談じゃねぇ!命張るようなヤマかよ!」と吐き捨てると、ヒルカワは皮製のステアリングを左右に振り回した。
今にも心臓が口から飛び出しそうになりながらも、長年培って来たドライビングセンスに助けられながら数キロ程逃げおおせて来た。しかし相棒のクーパーはご機嫌斜めのようで、高熱にうなされ始めてしまった。

その時、少し先の道路沿いの暗闇の中から人影が現れた。その人影はクーパーと後続車をやり過ごすと、左腕に右手を沿え、手裏剣投げのように幾つもの発光体を後続車のタイヤに向けて発射した。
発光体は後輪を直撃、黒塗りの大柄なセダンは途端にバランスを崩し、暗闇に火花を散らしながらスピンして植え込みに突き刺さる格好で停車した。すぐに両側のドアが開き、中から黒いスーツの男が二人、お互いの無事を確認しながら出てきた。
人影はそれを見届けると、また闇の中に消えて行った。

いつの間にかバックミラーには何も映っていなかった。ヒルカワは安堵の表情を浮かべたがアクセルを緩める気にはなれず、相棒の老体に鞭を打ちながら市街地まで無理をさせた。

   しおり2

夜が明け、フェニックスネストの地下にある格納庫ではガンフェニックスの後継機である戦闘機、ガンスピリットがスタッフの手で入念にチェックされていた。

「こいつに訓練生を乗せるって聞いたが、基本操作は旧型で覚えさせた方がいいんじゃねぇか」

アライソ整備長は勇壮なその金色の機体を見上げながら、隣りでスタッフに指示を出しているリュウにそう忠告した。

「古い事ばっか言ってっと若いモンに嫌われちまうぜ、とっつぁん。このガンスピリットならパイロットの未熟さを全部コンピューターがカバーしてくれる」
「バカヤロウ、基本を覚えてない奴の為に開発したんじゃないんだぞ」
「そうだな。でも俺は思い出の詰まったポンコツを愛してるからな」
「ポンコツを愛してるだあ?それにしちゃあ、この新型を開発する時、お前らクルーが散々アイデアを出してたじゃないか」
「そうだったな。こいつも俺達CREW GUYSの想いを乗せて飛んでるんだったな」

二人は顔を見合わせ、お互いに少し笑ってみせた。そこへタカトが走りながらやって来た。

「おはようございます。今日から単独搭乗での訓練ですね」
「ああ、お前はこいつで飛ぶんだ。しっかりやれよ」

リュウはタカトに顔を向けてそう言うと、もう一度ガンスピリットを見上げてこう言った。

「ガンスピリット、俺達の魂だ」


ヒルカワはフェニックスネスト近くの公園のベンチに腰掛け、例のメモリーカードを眺めていた。夕べ、機嫌を損ねた相棒で一人暮らしのアパートに帰宅した後、カードを手持ちの端末に読み込ませようとしたのだが、特殊なセキュリティが掛けられているようで中身を確認出来なかった。

「ちっ、GUYS専用の端末でなけりゃこいつは拝めないって事か。しかし、GUYSにゃ俺の顔が知られてるし、すんなり通してくれる訳ねぇよな」

過去にしたGUYSへの仕打ちを思い出し、この後どうしたものかと考えあぐねていると、突然見知らぬ男が声を掛けてきた。

「君はGUYSの基地に興味があるのかい」
「あん?あんた誰だよ」
「フェニックスネストの中に入りたいのなら私が案内しよう」

そう言う男の左腕には奇妙なバッジが光っていた。ヒルカワは不審にも思ったが、他にカードの情報を引き出す術も思い浮かばず、彼の提案に乗ってみる事にした。


メテオール研究施設の中が朝から慌しかった。研究員は元より、事実上施設を乗っ取っている国家安全保障局の人間達も、何かのマニュアルを手に作業確認に余念が無いようだ。アサミはてっきり夕べの一件が原因だと思っていたが、どうも見当違いらしい。何かが始まるようだ。

「まさかあれの起動実験?・・・そんな訳ないか、私が制御プログラムを修正するまでは実験なんて無理よね」

部屋のモニターの中で忙しく動き回る研究員達を見て、アサミはそんな不安に駆られたが、まさかそんな事はと思い直した。
だが、その不安は哀しいかな的中していた。


フェニックスネストの中の小さな部屋――恐らくゲストの為の待合室――でヒルカワと男がテーブルを挟んで椅子に座っていた。テーブルの上には男が持ち込んできたGUYSで使用されているノート型端末、タフブックが電源を入れられた状態で置かれていた。

「あんた一体何者なんだよ、顔パスでここに入れたにしちゃぁGUYSの人間でもなさそうだが。・・・まあ、俺には関係ないけどさ」

男は質問には答えず、ヒルカワからメモリーカードを受け取るとタフブックに挿入し、キーボードを何度かポンポンと叩いた。そしてタフブックをくるりと反転させてモニターをヒルカワに見せた。

「これがフジサワ博士が君に渡した情報だ。良く見るといい」

画面にはびっしり書き込まれた文字と、幾つかの写真や設計図のような物まで映っていた。ヒルカワは時折例のロボットの写真と見比べては、瞬きも忘れて画面に食い入っていたが、やがて全ての情報を見終えると怪訝そうな顔で男に聞いた。

「何だよこりゃ、これじゃあまるで告発文じゃねぇか。あんたもこの事知ってたのかよ」
「まるで、じゃなく、それは告発文だよ。そして告発しようとしている相手は日本政府だ」

メモリーカードに閉じ込められていた情報は、メテオール研究施設でアサミが見た物全てだった。
日本政府が対怪獣、対星人の為にGUYSが独自に研究開発してきた兵器を押収し、軍事への転用を画策している事。
そしてそれを円滑に実行する為に自衛隊とGUYSの統合を計り、国民にはそれを減税の一環としての政策として発表する事。
どれもこれもヒルカワが期待していた情報とは正反対のものであった。

「GUYSをスクープしたかったようだが、あてが外れたみたいだな」
「あんたもあの女も俺をはめようって魂胆だろう。こんな馬鹿げた話が信じられるかよ」
「君は自分の目で見たものしか信用しないジャーナリストじゃなかったのかい。だったら今見た事実を報道すればいい。それとも君のジャーナリズムはGUYSへの個人的な感情だけだったのかい」
「そんな事ねぇよ。俺は善人面して正義だとかぬかしてる奴の仮面を剥ぎたいだけだ」

ヒルカワは思いがけず自分のジャーナリストとしての信念を語り始めた。

「腹の底じゃあ他人を見下している奴らが優遇されて、ヒーロー扱いされてるのが許せねぇんだ。どいつもこいつも自分の事しか考えてねぇくせによ。金もらって人助けなんて偽善もいいとこだぜ。そもそも人間ってのはそんなご立派に出来てねぇんだよ。だから俺はそいつらの本当の顔を暴いてやりたいんだ」
「ウルトラマンもそうなのかな。ウルトラマンも人間を見下していると思うのかい」
「・・・あいつらは偉そうに地球を守ってるつもりなんだろうが、俺には強さをひけらかしているようにしか思えねぇ」
「そうかな、ウルトラマンは一度でも人間に何かを要求した事があるかい。彼らは純粋に人間を、この地球を愛しているんじゃないかな」
「あんた、やけにウルトラマンに肩入れするんだな。ま、ほとんどの奴らがそうかも知れないけどな。でも俺は騙されないぜ」

男にそう反論すると、ヒルカワは胸の内ポケットから黒い万年筆を取り出し、クルクルと指先で回しながら「こいつが俺の武器だ」と静かに呟いた。

   しおり3

物々しいサイレンがメテオール研究施設のいたる所で響いていた。研究員や保障局の人間は既に各配置に付き、自分達の造り上げた巨大兵器の産声を落ち着かない様子で待っていた。
やがてサイレンが鳴り終わると、研究棟の裏にある実験場では、コンクリートが敷かれただだっ広い地面の一角が左右に分かれ、巨大な四角い穴がそこに開いた。
一瞬の静けさの後、低い唸りを上げながらその穴から無機質な巨人がゆっくりとせり上がってきた。
正式にカラーリングが施されていない為、全身を特殊なグレーの塗料で覆われているが、その姿は正義の象徴である事を人々に訴えかける為に与えられたものだった。
「ウルトラマン!」部屋のモニターでロボットの姿を目にしたアサミは思わず声を上げた。

「何て事を・・・事もあろうにウルトラマンの姿に似せるなんて。だいたい起動実験なんていくら何でも無茶よ、私以外にプログラムを修正できるはずないんだから」

アサミは片っ端から内線をコールしたが、誰もそれに応える者は居なかった。

人造ウルトラマンが完全にその姿を見せると、少し距離を置いて青白い帯状の光が上から下に渦を巻くように現れ、その光の中から背中に翼と何本ものトゲを持った一体の怪獣が出現した。
かつてウルトラマン達が倒した怪獣の細胞を回収し、それを元に誕生させた実験用の怪獣だ。
人造ウルトラマンはそれを認識すると、怪獣に向かって走り出した。パンチ、チョップ、キック、二体の格闘が始まった。ロボットとは思えない俊敏さで怪獣を圧倒するウルトラマンだったが、どこかその姿は恐ろしさすら感じさせていた。
強烈なキックに吹っ飛ばされた怪獣は悲痛な雄叫びを上げると、口から火炎を吐いて応戦してきた。側転でそれを交わしたウルトラマンは体勢を立て直すと、ゆっくりと右腕を縦に、左腕を横にして十字を組んだ。
次の瞬間、ウルトラマンの右手の側面から赤く眩しい光線が放たれた。
研究施設で戦いを見守っていた者達は、誰もが歓喜の声を上げた。
大きな爆発音が轟き土煙が辺りを覆った。そして再び視界が開けた時、光線が怪獣の背後にあったはずの山を直撃していた事に、研究員達は落胆した。
怪獣はひと鳴きすると二枚の翼を羽ばたかせ、大空へ逃げ去ってしまった。だが、人造ウルトラマンは怪獣が消えた空を無表情に見上げるだけだった。

「どうすんのよ!あのロボットに飛行能力なんてないのよ!」

モニターに向かってアサミが叫んだ。

研究施設のコントロールルームが俄かに慌しくなった。実験中止が言い渡され、人造ウルトラマンの回収命令が出された。
しかし、ウルトラマンは空を見上げたまま身動き一つしない。オペレーターが真っ青になりながら何度も帰還命令を発信したが、やはりコントロールは出来なかった。
本物のウルトラマンであれば3分経過すると胸のカラータイマーが赤く点滅するのだが、この人造ウルトラマンは既に10分以上カラータイマーが青く灯っているままだ。

「どうしたの、あのインチキウルトラマン。様子がおかしいわ」

人造ウルトラマンがゆっくりと歩き始めたのを見て、アサミは不審に思った。怪獣が飛び去った方向に向かっているのだ。
実験場の周囲はウルトラマンの背丈ほどもある頑丈なコンクリートの壁に囲まれているが、無機質なロボットはためらいも無くその壁を打ち砕き、悠然と歩き去っていった。

「大変!だから言ったじゃん、私じゃないと無理だって!」

アサミの部屋の扉の向こうでは、巴投げで負傷した男に代わって別の局員が張り付いていた。局員は無線で誰かと短い言葉でやり取りした後、部屋のロックを解除しドアを開けた。恐る恐る中の様子を伺った局員の目に映ったのは、腕を組み仁王立ちしてこちらを睨んでいるアサミだった。

「やっと私が必要になったって訳?」


太平洋沖ではガンスピリットとガンウィンガーが青空を舞っていた。ガンスピリットは四機合体タイプの戦闘機なのでガンウィンガーよりも一回り以上大きい。タカトはその大きな戦闘機を一人で乗りこなしていた。

「どうだタカト、そいつは操縦し易いだろう。お前の思ってる事を感じ取ってコンピュータがサポートしてくれるんだからな」
「はい、リュウ隊長。何だかベテランパイロットになった気分です。最高ですよ」
「バーカ、調子に乗ってんじゃねぇよ。お前の場合、先ずは飛ぶ事に慣れさせねぇとな」
「すみません」

タカトが恐縮すると、モニターの中の隊長は少し笑ってみせた。
と、その時ガンウィンガーのリュウにフェニックスネストのミサキ総監代行からエマージェンシーコールが掛かった。

「フジサワ博士からの情報よ。先ほど行われたメテオール研究施設での巨大兵器の起動実験に於いて当該兵器が暴走、及び怪獣一体が逃走」
「は?怪獣が逃走?」
「詳細はまだ解らないの。でも怪獣が市街地に向かって飛行しているのをこちらのレーダーでも補足しているわ」
「それで巨大兵器の方は?」
「怪獣を追いかけるように移動しているわ。でも情報では飛行能力は無いとの事だし、速度もゆっくりしてるわ。当面は目標を怪獣だけに絞って」
「G.I.G!そいつの座標を転送して下さい」

リュウは怪獣と言う言葉に体内の血液が熱く煮えるような感覚を覚えた。

「タカト、聞いた通りだ。お前はフェニックスネストに戻れ」
「どうしてですか?僕も行きます!」
「気持ちは解るけどよ、訓練生を実戦に連れてく訳にはいかねぇだろ」
「僕なら大丈夫です!足手まといにはなりませんからお願いします!」
「バーカ。そう言う問題じゃねぇ。とにかく戻れ、これは命令だ」

タカトは暫く沈黙した後、渋々隊長の命令に従う事にした。

「解りました」

そして二機の戦闘機は進路を別々に取り、ガンウィンガーは単独で目標地点へと急行した。

   しおり4

ホームのピッチでクラブチームの皆と練習で汗を流していたイカルガ・ジョージは、午後にキックオフとなる自身の引退試合に想いを馳せていた。
数年前にスペインリーグを離れ帰国した後、得点王としてチームを牽引してきたが、若い力を育てる為に世代交代の道を決断したのだ。
ボールを抱えセンターサークルに立ったジョージは、まだ誰も居ないスタンドを感慨深げに見渡し、辛い時も悲しい時も応援し続けてくれたサポーター達に心から感謝した。

「グラシアス、アミーゴ達・・・。今まで本当にありがとう」

目を閉じて静かに呟いたジョージだったが、チームメイトの誰かが叫んだ言葉に耳を疑った。

「怪獣だー!」
「グラシアス、怪獣達・・・。え?」

その時ピッチの真上を巨大な影が横切って行った。ジョージはその怪獣が飛び去った方向を見つめていたが、ボールを器用にリフティングすると見えなくなりそうな怪獣に向かって最後の流星シュートを放った。


父親が院長を務める久世総合病院で外科手術を終えたばかりのクゼ・テッペイは、十数時間ぶりに緊張から開放されていた。
ナースステーションで患者へのケアを看護士に伝達し、院長に経過を報告しようと渡り廊下に出たテッペイは、中庭の様子が妙に騒がしい事に気付き足を止めた。

「何を騒いでるんだろう、事件でもあったのかな」

スリッパのまま中庭に出てみると、患者や見舞いに来た人達が空を見上げて「怪獣だ」と叫んでいた。
病院の上空を横切る巨大な影、十年振りに見るそれはテッペイも見たことのない怪獣の姿だった。
テッペイが大急ぎで院長室へと走ると、父親である院長クゼ・テツハルは窓の外を見たまま、振り返らずに言った。

「行くのか」
「はい!」

テッペイは躊躇せずはっきりと返事をした。父親はやはり振り返らずに深く頷くだけだった。


怪獣出現の速報を知った父兄達が一斉にみやま保育園に子供達を迎えに来た為、保育士達は忙しなく対応に追われていた。

「みんな走らないで!ちゃんとお母さんが迎えに来てくれてるからね」

アマガイ・コノミは大声で注意するのだが、怪獣など見た事も聞いたこともない園児達にとっては、まるでレクリエーションのように思えるのだろうか。自分の親の姿を見つけると一目散に走って行く。
それでもほぼ全員が無事に父兄に引き取られて行くと、今度は寂しいぐらいに園内は静まり返った。

「あとはヒカリ君だけね。大丈夫だよ、すぐにお母さんが来てくれるからね」

コノミが一人だけ残った男の子に笑顔でそう言うと、正門から大きなお腹を抱えた女性が小走りにやって来た。

「あ、ほらお母さん来たよ」

コノミがそう言うと、ヒカリは「お母さん!」と嬉しそうに母親の元に駆けて行き、母親は喜ぶ息子の頭を撫でながらコノミの側へ歩いて来た。

「ごめん、遅くなっちゃった。面倒見てくれてありがとうコノミちゃん」
「いいんですよ、マリナさん。その体で無理は禁物ですよ。それより今になって怪獣だなんて」
「そうだね、何で今頃」
「リュウさん、一人で大丈夫でしょうか」
「うーん、殺しても死なないタイプだけどねえ、この子達の為にも死んでもらっちゃ困るのよね。あの熱血パパ」

ヒカリの母親アイハラ・マリナは本気か冗談か解らないような表情で、大きなお腹を摩りながら言った。その左手の薬指にはGUYS JAPAN隊長と同じリングが光っていた。


フェニックスネストのディレクションルームでは、普段リュウが使用するリーダーズデスクにサコミズ総監が座り、ミサキやトリヤマ、マルと怪獣殲滅の作戦を練っていた。

「怪獣とロボット、リュウ一人に二体を任せる訳にはいかないよな」

サコミズはアサミから送られて来たデータをチェックしながらミサキにそう言った。

「ええ、リュウ隊長には怪獣の到達予測地点に向かうように指示しましたが、ロボットまで市街地に入ると戦力的に勝ち目はありません」
「そうだな、しかしあのロボットは人間の造った物だ。コントロールさえ出来れば被害は出ない」
「今フジサワ博士が向こうで制御を試みています。彼女なら何とか出来るかも知れません」

サコミズの言葉に頷き、ミサキはそう言った。
するとそれを聞いていたトリヤマ補佐官は、直立して声を上擦らせながら言った。

「い、いざという時には、わわ、私が出撃致します!このトリヤマ、命に替えても市民を守る所存であります!」

上司の決意表明を聞かされてはマルも黙ってはいられなかった。

「補佐官殿!私もお供致します!」

二人のあまりに真剣な表情を見て、サコミズは「ありがとう」と素直に感謝した。


ヒルカワは助手席にバッジの男を乗せて、避難する市民の流れに逆らいながら相棒を走らせていた。

「言っとくが、俺はヤバくなったら逃げるぜ。スクープだろうが何だろうが取材で死ぬのはまっぴらだからな」
「私が君を守る。君は見た事を思った通りに書けばいいんだ」
「へっ、俺の護衛のつもりでついて来てんのか?随分と頼りなさそうだけどな。でもさっき総監と何か話してたみたいだし、何かの役には立つ人間かもな」
「昨日の夜、私の弟は役に立ったみたいだがね」
「あ?弟?知らねぇなそんな奴」

この時は年寄りの強がりか冗談を言っているのだとヒルカワは思っていた。


アライソ整備長は久し振りの戦闘に備えて、格納庫で半ば眠った状態のガンローダーのチェックを始めていたが、ふと背後に人の気配を感じ振り返った。

「お前さんは・・・。また一緒に戦ってくれるのか?」
「はい!」

その男は嬉しそうに返事をした。

   しおり5

人造ウルトラマンは太陽の光をそのグレーの体に怪しく反射させながら、市街地を望む山間部で立ち止まっていた。

「サコちゃん、聞こえる?今一時的にインチキウルトラマンは停止しているわ。でもすぐにまた動き出すはずよ」
「一時的って、完全に止められないのかい?」

サコミズはモニターのアサミに疑問をぶつけた。

「あいつは存在そのものがメテオールみたいなもんなのよ。どんな状況でも必ず任務を遂行できるように、制御システムにメテオール技術が組み込まれているの」
「そ、それはつまりどういう事だね」――トリヤマは簡潔な答えを求めた。
「つまり、あいつは最初に命令された事をより効率的に処理する為に、自分で考えて行動出来るって事よ」
「そのシステムを開発させる為に政府はあなたを利用したのね」――ミサキが尋ねた。
「そう。私とした事が研究に夢中で、その事に気付いた時にはもう・・・ごめんねみんな」
「仕方ないさ、建前ではあのロボットの開発目的はウルトラマンとの共闘を見据えたものだったからな」サコミズはアサミを優しく庇った。
「ありがとうサコちゃん。それで今あいつに目標消失の擬似信号を出してるんだけど、いつまでも持たないわ。そのうち自分で考えて目標を探し出すはず」

それを聞いたトリヤマは素朴な意見をアサミに出してみた。

「うん?それなら怪獣退治をしてくれるんじゃないのかね。あのロボットと怪獣を戦わせれば丸く収まるではないか」
「そうですよ!その為の兵器なんでしょ?」

マルも補佐官に賛同した。

「そこが一番の問題なんだけど、あいつは人間を守ろうなんて考えないのよね。そのプログラムを作る前に私はプロジェクトから外されたの。家やビルなんか構わずぶっ壊すわよ」
「ああ、何て事だ・・・」

崩れ落ちそうなトリヤマをマルが馴れた手つきで支えた。

「そこからは私や総監代行も知っているよ。人造ウルトラマンについて安全保障局から直々に通達があったからね」
「政府はあくまで自衛手段として、ウルトラマンに頼らない自立した国家を目指していると言っていたけど、その本当の目的は・・・」

サコミズの後をミサキが続けようとしたのだが、核心に触れる事に少しためらいがあった。
その時ディレクションルームのドアが開き黒いスーツを着た男が現れると、ミサキのためらいを打ち破った。

「本当の目的は核保有国に対する牽制力の確保です」

男はそう言うとサコミズ総監に歩み寄った。

「シキ査察官」――サコミズは、前日の会議に出席しなかった国家安全保障局の査察官をそう呼んだ。
「核を保有出来ない我が国は、それ以上の脅威となりうるメテオールとGUYSの戦闘能力に目を付け、自衛隊の外郭組織として再編する事を決定したのです。政府は怪獣ではなく、人間を殺す為にウルトラマンを造ってしまった」

シキはサコミズに頷くと更に言葉を続けた。

「私は査察官としての立場ではなく、人としてそれに反対した。しかし力及ばず、あのおぞましい兵器は完成してしまった。・・・どうか許して欲しい。すまなかった」
「頭を上げて下さい。そのお気持ちだけで我々には充分です。今は目の前の脅威に集中しましょう」

深々と頭を下げるシキにサコミズはやはり優しかった。


ガンウィンガーのレーダーに怪獣の影を捉えたリュウは最大加速で接近していた。空中を旋回するように飛行を続ける怪獣を目視で捉えると、いきなり攻撃を仕掛けた。

「見つけたぜ、喰らえウイングレットブラスター!」

ガンウィンガーの主翼から発射された熱線をヒラリとかわした怪獣は、お返しに口から炎を吐いた。リュウは落ち着いた様子でそれをやり過ごすと、機体を怪獣の背後に旋回させもう一度攻撃した。熱線は怪獣の右の翼をかすめ、負傷した怪獣は住宅密集地域に降下して行った。

「しまった!地上に降りて行きやがる!」


ディレクションルームではその事態に大きなため息が漏れていた。

「何をやっておるんだ!これでは被害が拡大してしまうではないか!」
「まあまあ、何しろ十年振りですから、隊長も勘が戻っていないのでしょう」

憤慨するトリヤマをなだめようとリュウを庇ったマルだったが、サコミズはそんなリュウを注意した。

「リュウ!解っていると思うが、人命を失った後で言い訳なんて出来ない。絶対に街を守るんだ!」
「G.I.G!」――モニターからリュウの返事が返ってきた。
「全員でリュウをサポートするんだ!みんな、今自分に出来る最大限の努力をしよう」

サコミズの気持ちに応えようと、トリマルコンビは怪獣のデータ分析を始め、ミサキは過去のドキュメントとの照合を始めた。


地上に降り立った怪獣は雄叫びを上げてガンウィンガーを威嚇し、断続的に炎を吐いた。リュウは怪獣の目線にまで高度を下げ、市街地に被弾しないように慎重に攻撃を続けたが、分厚い皮膚に阻まれ致命傷を負わす事が出来ずにいた。

「ちくしょう、どこを狙えばいいんだ」

焦るリュウに的確な指示を出せないサコミズ達も、自分を責めるような気持ちを抱いていた。トリヤマは馴れない端末の操作は元より、用語の意味すら満足に理解出来ていない。
と、そのトリヤマの覚束ない手先を払いのけ、誰かがキーボードを叩き始めた。

「あーあ、そんなんじゃ駄目ですよ。ここは一度に分析すると詳細が出ないんです」

テッペイはトリヤマを席から強引に退かせると馴れた手つきで分析を始めた。

「き、君達は!」

トリヤマはディレクションルームにいつの間にか入り込んでいた者達にやっと気が付いた。いや、トリヤマだけではなく、サコミズ達もその懐かしい顔ぶれにその瞬間まで気付かなかった。
クゼ・テッペイ、イカルガ・ジョージ、アマガイ・コノミ、アイハラ(カザマ)・マリナ。かつてのクルー達がそこに集っていたのだ。

「お久し振りです、皆さん」――ジョージが泣きそうな笑顔で言った。

「君達、どうしてここに」

思わず笑顔になったサコミズが不思議そうに尋ねると、お腹の大きなマリナが「当然でしょ」と子供の手を取ったまま答えた。

「ここは私達の思い出の場所なんですから」

コノミもまた満面の笑みを浮かべてそう言った。
サコミズはただ「ありがとう」としか言えず、そんな総監とクルーをミサキはその目に涙を滲ませて見つめていた。
テッペイに続き、コノミもかつての自分の席につくと思い出に浸る間もなくシステムチェックを始め、ジョージは地下格納庫へと走った。


アライソを見つけたジョージは発進準備をするよう頼んだが、もうとっくに準備は出来ているという。自分達がここへ来る事を察知していたのかとも思ったが、よく見るとガンローダーには既に誰かが搭乗しているようだ。

「ア、アミーゴ・・・」

ガンローダーのコックピットを見上げるジョージの目には、忘れ得ない友の姿が映っていた。

怪獣が苦し紛れに炎を乱射しているせいで、街に被害が出始めていた。住民の避難は済んでいるはずだが、万一の事態を避ける意味でも思い切った攻撃は控えざるを得なかった。

「くそっ、こんな状況じゃスペシウム弾頭弾も使えねぇ。何とか郊外に移動させねぇと」

リュウが攻撃にとまどっていると、どこから放たれたのか強力な熱線が怪獣に浴びせられた。帰還したはずのガンスピリットから発射されたのだ。

「隊長、応援に来ました。僕に任せて下さい!」
「バカヤロウ!お前は戻れって言ったはずだぞ!命令が聞けねぇのか!」
「僕はG.I.Gとは言ってませんよ。お願いです、一緒に戦わせて下さい」
「これは訓練じゃねぇんだ!人の命が掛かってんだ、その意味がお前に解ってんのかよ!」
「お願いします!僕だって役に立ちたいんです!ライトニングブラスター発射!」

タカトは隊長の命令を無視して再び攻撃し始めた。照準は目標から外れていたが、自動補正が掛けられたおかげでタカトの狙った通りの弾道になった。それは怪獣の胸に着弾すると大爆発を起こした。

「やった!やりましたよ隊長!怪獣を倒しました!」
「いや、倒してなんかいない!逃げろタカト!」

喜ぶタカトにリュウは大声で叫んだ。
怪獣は一瞬動かなくなったが、すぐに低い唸り声を上げ怪しく瞳を輝かせた。そしてその輝きは一筋の光線となりガンスピリットを襲った。
左翼を直撃されたガンスピリットだったが、機体に施された金色の特殊コーティングのおかげで、光線の威力が分散され破壊を免れていた。

「大丈夫かタカト!」
「は、はい大丈夫・・・みたいです」
「もういい、下がってろ!お前は手を出すんじゃねぇ!」
「・・・すみません」

タカトはGUYSへの憧れがどれほど甘いものであったのかを今更ながら痛感していた。

   しおり6

青く澄んだ空の下で、人工的な光をその瞳から失っているグレーのウルトラマンを間近に見ながら、ヒルカワはミニクーパーを静かに停車させた。

「こりゃあ、ウルトラマンなのか?写真に写ってたロボットとは違うみたいだが」
「恐らく装甲をウルトラマンに似せて造ったんだろう。どうやら一時的に停止しているようだ」

ヒルカワと男はクルマを降りると、そこから歩いて人造ウルトラマンに近づき、動かない事を確かめるように様子を伺った。


リュウは低空飛行を続けながら、もう一度ウイングレットブラスターを発射した。しかし何度やっても怪獣の厚い皮膚を貫く事が出来ない。苛立ち始めたその時、モニターにテッペイの顔が映し出されこう言った。

「リュウさん、分析結果が出ました」
「テッペイ!お前、どうして・・・」
「僕だけじゃありませんよ」

テッペイがそう言うと、モニターが切り替わり今度はコノミの笑顔が映った。

「リュウさん、応援に来ましたよー。ジョージさんも今そっちに向かってます」
「コノミ!」

リュウに笑顔が戻った。

「オッホン!ジャーン、私もいるわよ」
「マ、マリナ!お前まで何やってんだよ」

切り替わったモニターに妻の嬉しそうな顔を見たリュウに暗い表情が戻った。

「ちょっと、何よそのリアクションの違いは。夫の為にせっかく美人妻が駆けつけてあげたっていうのに!」
「お前、自分の体の事解ってんのかよ」
「大丈夫よ、さすがにそっちに行って戦おうなんて思ってないし」
「あたりめぇだ!」
「いいじゃない、ヒカリにもお父さんの仕事振りを見せてあげたかったし」
「はあ?ヒカリも連れて来てんのか!」
「しょうがないじゃない、避難の途中で来ちゃったんだから」
「おとうちゃーん、がんばってー」――ヒカリがリュウに呼びかけた。

モニターに我が子の姿が映ると、リュウは途端に父親の顔になった。

「おうヒカリ、いい子にしてっか?母ちゃんのいう事ちゃんと聞くんだぞ」

するとと、テッペイが申し訳なさそうに割り込んだ。

「あのー、そろそろ本題いいですか」
「お、おう。続けてくれ」

少し顔を赤らめてリュウが答えた。

「怪獣の皮膚はただ厚いだけじゃなく、熱エネルギーを吸収する働きも持っています。ですから通常の攻撃は無意味です」
「じゃあどうすりゃいい」
「ただ一点、皮膚の薄い箇所があるんです。そこを狙えばあるいは・・・」
「どこなんだ」
「頭頂部です。怪獣の真上から頭を狙って下さい」
「よっしゃ!やってみるぜ」

弱点を突くべく、リュウはガンウィンガーを急上昇させると機首を地上に向け、怪獣の真上から急降下を始めた。しかし怪獣が大人しく待っていてくれるはずもなく、ガンウィンガーを炎が襲った。

「ちくしょう、これじゃ接近できねぇ」

ガンウィンガーが体勢を立て直した次の瞬間、またどこからか怪獣に向けて熱線が発射された。

「タカト!何でいう事が聞けねぇ!」
「いえ、僕じゃありません、今のは」

てっきりタカトの仕業だと思ったリュウだったが、確かにガンスピリットは射程範囲を飛んでいない。

「待たせたなアミーゴ!おっと、隊長だったな」

リュウの視界に飛び込んできたのはガンローダーだった。

「ジョージ!」
「喜ぶのはまだ早いぜ。こっちをよく見てみな」

ジョージの言葉に促され、リュウがガンローダーのコックピットに目を凝らすと、ジョージの他に誰かがいる事に気付いた。後席に見えるのがジョージ、では前席に見えるのは・・・。

「ミライ!」

リュウは我が目を疑った。弟のように愛し、仲間として深い絆を結んだかつてのGUYSクルー。ウルトラマンとして人間の為に共に戦ってくれたヒビノ・ミライ。光の国へ帰って行った彼が今、目の前で微笑んでいる。

「リュウさん!」

しかしミライに違いなかった。この声を忘れるはずがない。懐かしく温かいこの声を。兄のように慕ってくれるこの声を。

「ミライ、ミライ、ミライー!」
「ただいま、リュウさん。また会えて嬉しいです!」
「マジかよ・・・ミライ。話したい事は山ほどあるんだ・・・俺だって嬉しいに決まってんじゃねぇかよ・・・」

リュウは涙で顔をクシャクシャにして声を詰まらせた。

ディレクションルームでもその会話を聞いていた全員が歓喜の声を上げていた。

「ウソ?ミライ君?」――コノミも。
「お帰り、ミライ君」――マリナも。
「ミライ君、帰って来てたんだ!」――テッペイも。
「ミライさん!」――ガンスピリットのタカトも。
トリヤマもマルも。
サコミズとミサキだけはそんな彼らを愛しそうな眼差しで見つめていた。

「リュウ、思い出話は後回しだ。今は目の前の怪獣に集中しろ」

サコミズの言葉にリュウは落ち着きを取り戻した。いや、熱血を取り戻したと言うべきか。

「G.I.G!よっしゃあ、ミライ!ジョージ!援護を頼むぜ」
「はい!」

ミライは嬉しそうに大きく返事をした。

   しおり7

シキは先ほどから携帯端末で誰かと押し問答のような会話をしていたようだったが、やがて暗い表情を浮かべると意を決したように全員に告げた。

「皆さん聞いて下さい。たった今政府から連絡がありました。特機防衛法第三十二条により、・・・GUYS JAPAN総監の全権限を剥奪するとの事です」
「ちょっとそれどういう意味よ!」
「・・・ただ今よりGUYSは政府の指示に従って行動する事になります」

マリナは国家安全保障局の査察官に食って掛かったが、シキはそれ以上何も言わずうつむくだけだった。
その時アサミから通信が入った。――「もうすぐロボットが動き出すわ!」


ヒルカワは少し離れた場所から小型のカメラで人造ウルトラマンを撮影していたが、動き出す気配が無い事に安心したのか、もう少し近づいて撮影しようと歩きだし、男もそれに続いた。

「まさか国がこんなもんを造ったとはな。戦争でもおっ始めるつもりかね?」
「君はどう思う?本当に戦争の為の兵器だとしたら、そんな事が許せるかい」
「どうかな、そんなの俺がどうこう言った所で何が変わる訳じゃなし、戦争したけりゃすりゃあいいんじゃないの」
「君はさっき善人の仮面を剥ぎたいと言ったね。これを造った人も世間では善人と呼ばれているかも知れない」
「だから俺にそれを暴けって言いたいのか?ま、ネタにはなるけどな。それより自分が大事だ。誰だってそうだろう?」

二人は雑草が生い茂った地面に腰を降ろした。

「そうじゃない人間もたくさんいる。地球は人間のものだ。だからこそ人間の手で守る努力が必要なんだ」
「・・・だったらウルトラマンは何だってんだ。やばい時にはウルトラマンが助けてくれるんだろ?戦争だって止められるんじゃねぇの」
「・・・昔、大きな戦争があった時、ウルトラマン達がどんな想いで地球を見ていたか君は知っているかい」
「は?何だそりゃ」
「ウルトラマンは人間同士の争いに介入する事は出来ない。ただじっと見ているしか出来ないんだ」

男は悔しそうに拳を握り締めてこう続けた。

「地球はウルトラマンのものではない。だから人間の可能性を信じてそれに賭けるしかないんだ」
「・・・あんた一体何を・・・」

その時、人造ウルトラマンの目が一瞬怪しく光った。

「おい!見たかよ。今あいつの目が光ったぜ。やばいんじゃねぇの」

ヒルカワが慌てて立ち上がったのに対し、男は妙に落ち着いた様子でゆっくりと腰を上げた。

「君はペンが武器なんだろう?」
「冗談言ってる場合かよ!逃げねぇとやばいって!」
「約束したはずだ、私が君を守ると」

ヒルカワは男の左腕のバッジが輝いている事に気付いた。男はそのバッジを右手で外すと、ヒルカワに見せた。

「これは私がウルトラの母に貰ったものだ」
「は?ちょ、ちょっと待ってくれ、言ってる意味が解んねぇって」
「ヒルカワ君、戦う相手を見誤ってはならない。私のように怪獣や侵略者と戦う事だけが正義じゃない。君には君の武器があると言ったね。だったらそれで戦いたまえ、勇気を持って」

今度は完全に人造ウルトラマンの目に光が灯り、辺りを伺うような仕草を始めた。

「あ、あんた、まさか・・・」

男はヒルカワの言葉に静かに頷くと、自分の持つ二つの名前を告げた。

「私の名は東光太郎。ウルトラマンタロウだ」

光太郎は左手を腰にあて、右手でバッジを空に向かって突き出し、叫んだ。

「タローーーーーッ!」

バッジから放たれた眩い光が空間を切り裂き、巨大なミルククラウンのような形を作ると、そこから赤い巨人、ウルトラマンタロウが現れた。
タロウは地響きと共に大地に降り立つと、人造ウルトラマンと静かに対峙した。
ヒルカワは腰を抜かし、雑草だらけの地面にへたり込むと、今まで話していた相手がウルトラマンだったとは信じられないといった様子で、目の前の巨人に目を凝らした。
人造ウルトラマンはタロウを認識したが、怪獣を追う事を最優先事項と判断し、市街地に向かって歩き出した。
タロウはそれを阻むべく人造ウルトラマンの右腕を掴むと、くるりと空中に投げ飛ばした。
背中から地面に叩きつけられた無機質なウルトラマンは、痛みを訴える事もなくゆっくりと立ち上がると、タロウを排除すべき敵として優先順位を繰り上げた。


「何だって?もう一度言ってくれ!」

ミライ達と怪獣へのアタック方法を練っていたリュウは、コノミからの通信に耳を疑った。

「ですから、その、攻撃を中止して下さい」
「何でだよ!」
「それが・・・」

言いよどむコノミに代わってシキが沈んだ声で答えた。

「サコミズ総監が先ほどその立場を罷免され、GUYSは当面政府の意向により国保局の指示に従う事になりました」
「あんた、今がどういう時か解って言ってんのか!何で総監がクビにならなきゃなんねぇんだ!」
「・・・すまない。しかしもう決定された事なんです」
「そんな事知るか!俺は命令がなくてもやるぜ!」

怒りに震えるリュウをサコミズが諭した。

「リュウ、戻って来るんだ。このまま攻撃を続ければ反逆罪にも問われかねない。もうすぐ保障局からの命令が下るだろう、それまで待機するんだ」

リュウは悔しそうに怪獣を見下ろしそのまま押し黙っていたが、やがてふっと笑みを浮かべて口を開いた。

「GUYSの隊長は俺だ。・・・マリナ聞いてるか」
「うん、聞いてるよ」
「俺が罪人になっちまったらヒカリを頼んだぞ」

マリナはその言葉に愛する人の覚悟を感じ取った。

「バカ。あんたは私と子供達のウルトラマンなんだよ。・・・ウルトラマンが罪人になる訳ないじゃない」
「許してくれるのか?こんな俺でも」
「許すも許さないもないでしょ・・・・・・。そんなあんたに惚れたんだもん。それにあんたから熱血を取ったら何が残るのよ。ずっと愛してるよ。・・・行け!怪獣を倒せ!熱血パパ!」

二人の会話に触発されたように、皆の心にもある決意が生まれていた。
サコミズはその想いの全てを受け止めるように一人一人の顔を見渡し、十年前の彼らの姿を思い出していた。

「みんな、ありがとう」

サコミズの中で渦巻いていた迷いが吹き飛んだ。そして深く息を吸い込み、叫ぶ。

「GUYS!Sally Go!」
「G.I.G!」

リュウが、ジョージが、テッペイが、マリナが、コノミが、タカトが、トリヤマが、マルが、そしてミライが、その意思をはっきりと示すようにサコミズに応えた。

「本当によろしいのですか、総監・・・」

シキは戦闘の後に待ち受けているであろう全員の処分を考えると、素直に同意する事が出来ずにいた。

「我々の成すべき事は十年前から何も変わっていないという事です。市民を脅威から守る事、それがGUYSの使命です」

サコミズの言葉には信念という重みがあった。


「タカト、お前まで巻き込む訳にはいかねぇからよ、やっぱり戻ってくれ」

リュウは若い訓練生を思いやりそう告げた。

「隊長、僕の夢を話しましたよね?今がその時なんです。だから僕は戻りません」
「お前の未来をここで終わらせたくねぇんだ。頼むから言う事を聞いてくれ」
「僕の未来ならここにあります。今戻れば一生後悔します。僕は皆さんと、ミライさんと一緒に戦います」

タカトの言葉にミライが反応した。

「ありがとうタカト君。一緒に戦おう」
「ミライさん、・・・僕の事、覚えてくれてたんですか」

ミライはガンローダーをガンスピリットと並ぶように接近させると、コックピット越しにタカトを見やりVサインを出した。タカトはそれを見て胸が熱くなり、鼻の奥がツンとなった。そして満面の笑みでミライにVサインを返した。

「まったく、どいつもこいつもバカばっかりだぜ」

リュウはそんなバカが愛しくて堪らなかった。

   しおり8

レーダーをチェックしていたテッペイは、再起動した人造ウルトラマンの側にもう一つの反応がある事に驚いた。

「そ、総監!何かが人造ウルトラマンと戦っています!」

しかしサコミズは特に驚いた様子もなく「モニターで確認してごらん」と言うだけだった。
コノミが該当する映像をメインモニターに映し出すと、そこには人造ウルトラマンと格闘している本物のウルトラマンがいた。

「ウルトラマンタロウだあ!」

テッペイが目を丸くして椅子から立ち上がって叫んだ。

「ミライ君、お兄さんも一緒だったんだね」
「はい。ロボットは兄さんに任せてあります。ですから僕達は怪獣に集中しましょう」

ミライはタロウに全幅の信頼を寄せているようだ。


しかし、タロウは思いがけず苦戦していた。痛みを感じない相手に打撃系の攻撃は有効でない事は解るのだが、体の一部を破壊する事もままならずにいたのだ。
対して人造ウルトラマンの攻撃は、およそロボットとは思えない俊敏さを活かし、確実にタロウを苦しめていた。
ミニクーパーを停めていた場所まで戻ってきたヒルカワは、そんなタロウの姿を見て自分自身でも説明のつかない感情を抱いていた。

「何やってんだよタロウ、このままじゃ負けちまうぞ」

そう呟いたヒルカワは、自分の言った言葉の真意を自問自答し始めた。
――「何言ってんだ俺は」――
タロウは空高くジャンプし、空中で体を高速回転させると人造ウルトラマンめがけて急降下した。
グレーの体にスワロウキックが炸裂、機械の巨体は後方に吹っ飛んだ。
タロウは肩で息をしながら相手のダメージを窺ったが、まるで効いていないかのように人造ウルトラマンは立ち上がった。


ガンウィンガー、ガンローダー、ガンスピリットの三機は怪獣を中心にして円を描くように飛行していた。

「アイツの頭のてっぺんにブチかまさねぇといけねぇんだ。俺とタカトが前後からアイツの気を逸らす。その隙にガンローダーで真上から攻撃してくれ」
「G.I.G」

隊長の指示を受け、ガンスピリットは怪獣の後方へ、ガンローダーは上空へと位置を取った。
リュウが前方からビークバルカンを発射、それを払いのけるような仕草をする怪獣に後方からタカトがマルスビームを発射した。
怪獣は雄叫びを上げると、体を反転させながら炎を吐いた。リュウとタカトはそれをかわすともう一度同じ攻撃を仕掛けた。
すると怪獣は背中に生えたトゲのような物をタカトに向けて発射。トゲはガンスピリットをかすめたが、直撃には至らなかった。
ジョージは上空からタイミングを窺っていたが、思うように目標を定められないでいた。

「リュウ、もう少し大人しくさせてくれ」
「やってんだよ!くそっ、もうちょっとなんだけどな」
「リュウさん、ジョージさん、僕が行きます!」

愚痴っぽくジョージに言ったリュウの気持ちを察したのか、ミライは自分の出来る事の中で最良と思われる行動に出た。
ミライがコックピットの中で左腕を垂直に上げると、そこにメビウスブレスが現れた。

「メビウーーーース!」

ミライが叫ぶと、眩しい光の粒子が散乱、巨大な∞を形作るとその中からウルトラマンメビウスが現れた。
着地する勢いを利用したメビウスの強烈なキックを浴びた怪獣は、悔しそうな叫び声を上げながら倒れ込んだ。


ディレクションルームで密かにミライの変身を期待していたテッペイは、それを見て今度は両腕を突き上げて叫んだ。

「ウルトラマンメビウスだあ!」

嬉しそうなテッペイを見て、コノミは思わずクスっと笑った。


メビウスは怪獣に馬乗りになるとチョップを連打した。怪獣は堪らず尻尾を振り回し、メビウスを体から払い落とすと素早く立ち上がった。
構えを取るメビウスに向かって怪獣は突進して来たが、メビウスはジャンプすると空中で身を屈め一回転して怪獣の後方に着地。
すかさずメビウスは怪獣を後ろから羽交い絞めにして動きを封じた。

「今です、ジョージさん!」
「よし!」

高度を取っていたジョージはメビウスに答えると、ガンローダーを急降下させて照準を怪獣の頭頂部に合わせた。

「バリアブルパルサー!」

ガンローダーの機首から発射された熱線は、狙い通り目標に命中した。
だが、やはりその皮膚を貫く事は出来なかったようだ。怪獣は狂ったように暴れだし、メビウスを殴り始めた。
リュウはウィングレットブラスターを怪獣に浴びせメビウスを開放させると、ジョージに文句をつけた。

「どうなってる?ジョージ、ちゃんと狙ったのかよ!」
「狙いは外してない。威力が足りないのかも知れないな」
「ちっ、そういう事かよ」


タロウのカラータイマーが点滅し、活動限界が迫っている事を告げていた。タロウは人造ウルトラマンにキックを食らわすと、距離を取って両腕を頭上でクロスさせた。

「ストリウム光線!」

タロウの左腕から虹色の光線が発射された。
すると人造ウルトラマンも右手から光線を発射し、ストリウム光線と衝突させた。
互いの光線は空中で激突すると激しい火花を散らし、力比べをするように競い合った。
しかし、人造ウルトラマンのカラータイマーが青色から紫色へと変化すると、その光線の威力は増大しタロウを直撃した。
大爆発を起こし、ヒルカワの近くまで吹き飛ばされたタロウは、うずくまったまま立ち上がる気配が無かった。

「タロウが・・・負けた?」

ヒルカワは目の前で倒れている巨人を呆然と見つめた。そしてその後ろには更に光線を放とうとしている無機質な巨人が見えたが、もう逃げる時間など残されていない事を瞬間的に理解した。


「タロウ兄さん・・・!」

メビウスは兄の危機を直感的に感じ取っていた。

「リュウさん、ウルトラマンタロウがピンチです!」

ガンウィンガーのモニターからコノミが叫んだ。

「何だと?・・・どうやらこれ以上考えてる暇は無さそうだな。・・・タカト!」
「はい隊長」
「これはお前の乗ってるガンスピリットにしか出来ねぇ作戦だ。やってくれるか?」
「ガンスピリットにしか出来ない事?・・・もちろんです、やらせて下さい!」


頭を抱えて体を丸くしたヒルカワは、暫くしても無事でいる事を不思議に思いながら恐る恐る顔を上げると、そこには中腰で起き上がり、光線からの盾になってくれているタロウの姿があった。
激しく鳴り響くカラータイマーが、ヒルカワには光太郎が言った、守る、と言う言葉のように聞こえていた。

   しおり9

「いいなタカト、チャンスは一度きりだ」
「G.I.G!」
「いい返事だ。よっしゃあ!行くぜ、メテオール解禁!」

リュウの号令と同時にタカトは操縦桿の脇にあるレバーを倒した。

「ガンスピリット、ファイアーソウル・マニューバ!」

ガンスピリットは黄金の光の尾を引きながら最大加速に移り、グングン上昇して行く。
ガンウィンガーとガンローダーは平行して飛び、襲って来る火炎を避けながら怪獣に正面から接近しつつ攻撃を開始した。
二機に気を取られた怪獣の背後を取り、メビウスが再び動きを封じた。
空高く舞い上がったガンスピリットが垂直に急降下を始めると、タカトの視界には急速に地上が迫って来た。心拍数は跳ね上がり、操縦桿を持つ手が震えた。
ガンスピリットが小刻みに揺れている事に気付いたリュウは、優しい口調でタカトに言った。

「勇気を持て。お前の夢を叶えるんだろ」

その一言でタカトの手の震えは止まった。
次の瞬間、機体の両翼には大きな炎の絵――ファイアーシンボル――が浮かび上がった。
一直線に怪獣に向かって降下するガンスピリット。
リュウとジョージは怪獣を挟んで左右に展開し、その場を離脱。メビウスもバック転を繰り返し怪獣から離れた。
タカトの絶叫と共に怪獣の脳天を突き破ったガンスピリットは、そのまま内部を貫通し、金色の機体を再び体外に現した。
地面すれすれまで接近すると、タカトは二つ目のメテオールを発動させた。

「ウルトランスフォーム!」

ガンスピリットは瞬時に向きを水平に戻すと、翼の下に固定されているジェットエンジンが垂直に下がり、人間の足のように伸びたその底部は強烈な逆噴射を始めた。
凄まじい土煙を上げながら、片足で大地を蹴るようにして飛行体勢に移ると、金色の光を纏いガンスピリットは飛び去った。タロウの元へ。
そしてタカトを追うようにメビウスが飛ぶ。

「うっしゃあああ!行っけぇ!タカト!ミライ!」

リュウが絶叫すると、ジョージはガンローダーを旋回させ、硬直している怪獣にメテオールを放った。

「キャプチャーキューブ照射!」

一瞬にして半透明の巨大なバリアが怪獣の周囲に張り巡らされると、間もなくその中で大爆発が起こった。
街への被害が出なかった事を確認すると、リュウとジョージもタカト達の後を追った。


タロウはヒルカワを守る事に力を集中させる為、身動き一つせずに人造ウルトラマンの光線を受け続けていたが、もはやそれも限界に達していた。
ヒルカワは自分との約束を果たそうとする巨人を見上げているうちに、心の奥がズキズキと痛むような感覚を覚えていた。

「立てよ!負けてんじゃねぇぞコラ!あんたそれでもウルトラマンかよ!立て!立ってアイツを倒せよ!・・・・・・死ぬんじゃねえ!」

それはヒルカワが生まれて初めて口にした心からの言葉だったのかも知れない。

「死ぬな・・・死なないでくれ・・・頼むよ」

今にも消え入りそうなタロウの目の光をじっと見つめながら、ヒルカワはそう呟いた。
その時ヒルカワの頭の中で誰かの声が響いた。

――ありがとうヒルカワさん。ウルトラマンは決して諦めたりしません。タロウ兄さんは死んだりしません――

するとタロウはその声を証明するかのように立ち上がると、人造ウルトラマンに渾身の力で体当たりをした。
堪らず転倒した人造ウルトラマンだったが、すぐに立ち上がると、起き上がれないタロウの背中を何度も踏みつけた。


ガンスピリットの後を追うメビウスは赤いオーラを纏うと、胸にファイアーシンボルを描きバーニングブレイブへと変化した。
窮地に陥っているタロウの姿をその目に捉えたタカトは、おびただしい光の粒子を撒き散らしながらターゲットに接近する。

「今です!ミライさん!」

タカトの声を受け、メビウスは前を行くガンスピリットに向けてメビュームシュートを放った。
迸る光のエネルギーを吸収したガンスピリットは七色の輝きを放ち、更に速度を増した。


「そうだ、その機体こそが」――リュウが。
「GUYSの証」――ジョージが。
「ウルトラマンと共に戦う為に」――テッペイが。
「その為に造られた」――コノミが。
「私達一人一人の想いを込めて」――マリナが。
「それは俺達の魂なんだ!」――もう一度リュウが叫ぶ。


七色の光球となったガンスピリットは、超高速で人造ウルトラマンの正面に飛び込んだ。その光球は紫色のカラータイマーを打ち砕き、そのまま人造ウルトラマンの体を貫いた。
メビウスはタロウの元へ着地すると、タロウの脇を抱えてヒルカワの近くまでジャンプした。
人造ウルトラマンは、我が身に起こった事態をまるで認識していない様子だった。プログラムの命じるままメビウスとタロウに光線の構えを見せたが、それは発射される事なくゆっくりと後方に崩れ落ちた。
轟音と共に大爆発を繰り返す人造ウルトラマンを、メビウスとタロウ、そしてヒルカワは、メビウスの張ったディフェンスサークル越しに見つめていた。
爆風に乗って飛び散る破片や火の粉が収まると、メビウスはディフェンスサークルを解き、遅れてやって来たリュウとジョージに深く頷いた。


ディレクションルームでは歓喜の声が沸き上がっていた。抱き合って喜ぶコノミとテッペイ。ヒカリを抱き上げて喜ぶマリナ。手を取り合って喜ぶトリヤマとマル。そしてお互いに見つめ合い笑顔で頷くサコミズとミサキ。モニターの向こうでバンザイしているアサミ。
シキの顔にも喜びが滲んでいたが、携帯端末のコール音がそれを打ち消してしまった。それが国家安全保障局からのコールである事はその場の全員にも解った。

「・・・はい。ええ、そのようですね。ですが局長、それは私のミスです。・・・いえ、私が総監にお伝えするのを忘れておりました。ですからサコミズ総監を罰する理由はどこにもございません。もちろんGUYSクルーもです。・・・もちろんです。私への処分はお気の済むようになさって下さい」

シキの言葉を静かに聞いていたサコミズは、端末の電源を切った彼に深々と頭を下げて礼を言った。

「ありがとうございます、シキ査察官」
「礼を言うのは私の方ですよ、総監。十年前といい今日といい、あなた方と出会えて本当に良かったと思っているんです。ありがとうございます」

シキは晴れ晴れした表情でサコミズと握手を交わした。

「さあ、みんな外でリュウ達を出迎えよう」

サコミズが呼び掛けると、みんな笑顔でディレクションルームを飛び出した。


フェニックスネストの滑走路に、ガンウィンガーとガンローダーを従えた金色のガンスピリットが高度を下げながら進入して来た。
サコミズ達が見守る中、ガンスピリットは二回タイヤをバウンドさせて着陸した。

「あいつミライに似てんな」

後方からそれを見ていたリュウが笑いながら言った。
戦闘機から降りて来たタカト達を、みんなは「おかえり」と温かく迎えた。
しばらくすると滑走路に一台のミニクーパーがやって来て、リュウ達の前で停まると、ミライと光太郎がドアを開けて降りて来た。

「ありがとうございました、ヒルカワさん」
「貸しを作りたくねぇからよ。お前、夕べ俺を助けたんだろ?しかし、俺も丸くなっちまったもんだぜ」

ヒルカワはそれだけ言うと、アクセルを踏み込んで去って行った。
サコミズと光太郎はアイコンタクトをするとお互いに笑顔で頷いた。

「ミライ」
「リュウさん、みなさん・・・」

リュウの言葉に振り返ったミライの前には、懐かしい顔ぶれが揃っていた。
変わらぬ仲間達に囲まれ、抱きしめられ、いつまでも喜びを分かち合うミライだった。


数時間後、夕空を行くウルトラマンタロウを河川敷にある土手の斜面に寝転がっていたヒルカワは見上げていた。
タロウはヒルカワに気付いたのか、一度小さく頷いてから太陽の光の中へ消えて行った。
ヒルカワは上半身を起こすと、胸のポケットから黒い万年筆を取り出し、指先でクルクルと回した。

「ウルトラマン・・・か」

その万年筆をヒルカワは太陽に向けて突き上げた。まるでウルトラマンに変身するかのように。
ヒルカワはそんな自分が急に可笑しくなり小さく笑うと、携帯電話のボタンを何度か押した。

「ああ、ヒルカワです。あの件なんですけどね、もっと面白そうなヤマがあるんで、俺、降ります」

すっきりした表情で電話を切ったヒルカワは今度は大声で笑い出した。
そして再び青空を見上げると、今度はメビウスとガンウィンガーが並んで飛んでいるのが見えた。


「今度来る時はもっとゆっくりして行けよな、ミライ」
「はい。でも地球が平和であるに越した事はありませんから」
「そうだな。でもよ、ウルトラマンが地球に遊びに来たって誰も文句は言わねぇだろ」
「そうですか・・・そうですね」

二人は同時に笑って、そして少しだけ沈黙した。

「兄さんが待ってるぞ、もう行けよ」
「・・・はい。リュウさん、お元気で」
「・・・お前もな」

メビウスは少しずつ高度を上げ、ガンウィンガーから遠ざかって行った。次第に見えなくなる仲間の姿に、リュウは言った。

「またな、ミライ!」



ウルトラマンメビウスの物語は、この青空がどこまでも続くように、まだ終わらない。


エンディングテーマ、「失くした1/2」尾崎豊。

[755] 俺達の魂だ!
ばーなーおん - 2007年06月27日 (水) 21時46分

みなさん、こんばんは。

我が弟オヤジストン、ついに大作が完成しましたね。お疲れさまでした。一気に読ませてもらいましたよ。
共同開発のガン・スピリットの大活躍、嬉しく思います。

ヒルカワの葛藤、東光太郎の登場、など、メビウス本編で描かれず、心残りとなっていたものが全てここで昇華されたことでしょう。
リュウ父ちゃん...惚れたぜ!

さて、感想と参りましょう。ファイアーソウル、マニューバ!

 まず、オヤジストンらしい人間の「裏」をえぐる設定に唸らせられました。
 10年後のGUYSはリアルな描写です。実は私もリュウ隊長についてくる隊員がいるのか、陰ながら心配していたのですが。リュウとタカトの姿は、あたかも10年前のセリザワとリュウを見るような想いが致します。当時は他にも隊員達はいたようですが、危機意識の低い世界で、二人は孤立していたのではないだろうかと想像していました。それが10年後になると本当に二人だけになってしまうとは。

 やはり人間は共通の危機に見舞われないとまとまることができないのでしょうか。人間達が誤って作り出した怪獣と人造ウルトラマンは、そんな愚かな振る舞いを戒めるために暴走したのではないかとさえ思われます。

 ウルトラマンは人間同士の争いに介入することはできない、という光太郎の言葉には考えさせられるものがあります。私達がウルトラマンに守られるに値する存在であるためには、自らが平和を愛する者でなければならないのですね。

 それにしてもフジサワ博士の才能には驚かされます。おまけに武道のたしなみもあったとは。このへんに作者のの趣味が垣間見られるような。
 マリナがすっかりリュウのカアチャンと化しているところもすごいです。みやま保育園の行事にはきっと「ウルトラ五つの誓い」を子どもたちにむりやり唱和させるうるさいオヤジが登場して煙たがられているのではないでしょうか。
 まさに「最強のママ」、そのお腹でガンモスピーダで出撃しようとしたらどうしようかと心配してしまいました。第2子の名前は何になるのでしょう。女の子ならカコでしょうか。ご安産をお祈りいたします。立ち会い出産ならさぞかし騒がしいことでしょう。(妄想爆発中)

 そしてやっぱりヒルカワで来ましたね。感想板であまり触れなかったのはここでスッキリさせようという魂胆だったようで。
 たしかにああいう人は普通のことではすんなり改心できるものではないでしょう。しかしその心に働きかけたのが東光太郎だったとは、泣かせます。ウルトラマンの純粋さがあればこそ、ヒルカワの心を開くことができたのでしょう。いつぞやナイトベルトでも書いてくれていましたが、使徒パウロの回心を彷彿させます。きっとヒルカワは強いジャーナリストとして生まれ変わってくれることでしょう。エンペラ星人の前をすたこら逃げていったミニクーパーに彼が乗っていたというのはこのサイトではすでに公式設定に(勝手に)なってしまったようですが、このへんの描写はさすがクルマの漢ならではです。

 さて、我らがガン・スピリットですが。なぜ金色の機体にしたのか、確か何かよこしまな意図があったはずなのですが、自分でも忘れてしまいました。(たぶん五つの星の天帝陛下が奥さんの冗談を真に受けて作った最強マシン辺りが元ネタだったかもしれません。)でもこの必殺技にはぴったりですね。ガン・フェニックスのインビンシブルフェニックスとメビウスインフィニティーのコスモミラクルアタックを融合させたようで、カッコイイです。うまく生かしてくれて感謝します。いきなり新人のタカトに乗らせるのは、自動車のAT教習のような物なのでしょうか。私はどちらかというとアナクロ人間ですので、ガンクルセイダーでまず鍛えろよ、とか思ってしまいますが、リュウ隊長はタカトに乗らせたかったのかもしれませんね。というかガンフェニックスを渡したくなかったのかも。
 「ファイヤーソウル!」のかけ声も燃えますね。GUYSクルーがウルトラマンと共闘する事を前提として開発に係わったというのもうれしい設定です。さらにこの贅沢な提案にまともに応えたGUYS開発部とアライソのおっさんも含め、この「魂」に係わった彼等全員がウルトラマンだと言えるでしょう。

 やはりミライとメビウスの影が微妙〜に薄いですが、これがメビウスの世界なのかもしれません。私は「ウルトラマンメビウス」の主役はリュウとGUYSだと思うのです。そしてその中にミライ=メビウスがいる。これでいいのだ!
 テッペイの「ウルトラマンメビウスだー!」、もう確信犯。笑
この同窓会的なノリ、テッペイならずとも嬉しいですよ。ミライもわざわざ人間体でガンローダーに乗って登場って、おまえウルトラマンだろってつっこみたくなりますが、同窓会にはやはり思い出を纏って出たくなるものですからね。

 本編の放送が終了して、これからまったり振り返っていこうという我々の気持ちとどこかシンクロします。

まさにメビウスの輪のように終わらない世界。我々もともに紡いでゆきたいものです。

感動の大作をありがとう。

[756] 感想ありがとう
オヤジストン - 2007年06月28日 (木) 21時56分

ばーなーおん兄さん、新作の連載をここで始めたのかと思ってしまった程の感想をありがとう。

正直、書く前にはほとんど何も決めてませんでした。ヒルカワと東光太郎とタカトを出したいと思ったのが発端で、タカトが入隊するとなるとやっぱり10年ぐらい後の話だろうなあ、と。
もし今後、昭和シリーズを継承する新作のウルトラマンが発表されなければ、こんなストーリーもアリなんではないかと。

ヒルカワに関しては皆さん思う所もお有りでしょうが、個人的に思うのは、ウルトラシリーズに「視聴者に憎しみを与えるだけの人間」は居ないだろうと言う事です。
憎まれ役が居ても、それは視聴者に投げ掛けられた宿題のようにも思えるのです。
きっと正解なんて無いのかも知れませんが、今回自分なりの解答を出せた事には満足しています。

ウルトラマンと戦争、これは以前から頭の中にあったテーマでもありました。
数々の脅威から人間を守ってきたウルトラマンですが、彼らにとって一番哀しい事は人間同士の争いだろうと感じていました。
でもこれをメインテーマに出来る程、私の器は大きくありませんので、ちょこっとだけセリフに入れてみました。

リュウとマリナの結婚は、ばーなーおん兄さんの長編からの自然な流れです。
リュウは子供に「父ちゃん、母ちゃん」と呼ばせるに違いなく、多分マリナは「パパ、ママ」と呼ばせるんではないでしょうか。妄想です。

ガンスピリットは、最後に有効活用出来て良かった(笑)。メビウスとの合体技なんて最初考えてませんでしたが、「俺達の魂」と言うからには全員の想いを乗せて然るべきだろうと。
最終回でメテオールの意味が明かされ、それを受け継ぐ新兵器が開発されてなければ不自然ですしね。

ミライの影が薄いのは・・・、だって中盤まで出す予定が無かったんですからね。もっと言えばGUYSのメンバーも予定してませんでした。
途中で無理矢理入れてしまったので、誰が主人公なのかも解らなくなって、いっそリレーにして放棄しようかとも思ったり(笑)。
でもヒルカワを誰も受け入れてくれないだろうと思ったので・・・。

書いてるうちにアレもコレもと欲張ったので、想定外の長さになりました。
本編に負けない感想を書いてもらえて嬉しいです。

[757] 愛情1本!な、作品だと!
ゆうはは - 2007年06月29日 (金) 21時49分

オヤジストンさん、みなさん、こんばんは。
オヤジストンさん、私、木曜の朝5時に起きていろいろ用事を
すまそうと思いつつ、つい、ここを覗いてえらいことに。
しおり1で、後にしようと思いつつ、結局一気読みすることに
なりました。いやあ、途中でやめられない面白さでしたよ。

まるで最終三部作を見たときのように上手に感想をかけなくて、ごめんなさい、さきにあやまっちゃいます。
まず、懐かしい笑顔にサコミズ隊長が「元気だった?」と、声をかけたところで、もう、目頭があつくなってしまいました。サコミズ隊長なら、きっとそう言いますよね。

ウルトラマンと、メテオールと日本政府と、戦争と。きっと、大きなお友達の心によぎる問題だと思っていました。光太郎のセリフとして上手く描いてくれたな、と、思います。

そして、ヒルカワ氏。実は私はそれ程思い入れなかったのですがみなさん、ヒルカワ氏のその後が気になっていたようですので、とうとう、描いてくれる人が現れてくれた。これはすごいと思います。私的にはミライと穏やかに会話を交わしてくれたシーンだけでもう、満足です。ミニクーパー。やはり10年後も乗っていましたか。にやり。

そして、タカト君。メビウスの物語はつながっていくのですね。無限に。GUYS CREWも、補佐官もマルさんも、ミサキ女史も、フジサワ博士も、総出演だー!わーいわーい!
ガンスピリット!最新鋭の戦闘機に最新のメテオールだ!すごいなあ。これはぜひ、メビナビで、もうちょい詳しくお願いします。

で、最後に帰っていく、ミライ君で、また涙、涙してしまいました。(やれやれ)
1時間スペシャルで、おさまるかなあ?1時間半か?大作、本当におもしろかったです。オヤジストンさんでなければ書けなかった、想いほとばしる作品だったと思います。ありがとうございました。

[758] 傑作長編、登場!!
ダダオ - 2007年06月29日 (金) 23時08分

オヤジストンさん、みなさま、こんばんは。

いや、もうー、何ですか?これは??
30分かけて、口を半開きにしたままイッキ読みしてしまいました!
感想文の書けない身としては、まず、
「スゲーーーーーーーーーーッ!!」(by アリゲラ編)と叫びたい!

作りこんだ設定、視聴者の悲願・東光太郎登場、ヒルカワの改心、そして戦争・核・軍事抑止力問題などの「今、現実にそこにある危機」を織り交ぜつつ、ノンストップで突っ走る魂のドラマに心からの拍手を贈りたいです。Tプロさまに売り込めないの??

実は私、いまだに映画版を見ていない(ゆえにタカトくんを写真でしか見たことない)のですが、もういい!これで腹いっぱいです。
つい、本編の顔で脳内映像化してしまいましたが、あらためて10年後のクルーガイズメンバーで想像しなおして、もう一度読みます。

握手してもらっていいですか?オヤジストンさん。(昔、電脳ハリセンでしばかれた覚えがありますが、握手ならいいですよね…)

うーん、やっぱりまともな感想になってないな。大きな驚きと感動は即記できないということでお許しください。
感想板での告知を心の底からお勧めします。

ありがとうございました!!

と、すみませんが、ちょっと個人レスを。

>ゆうははさん
  お知らせくださってありがとうございました。普段、この板を
  見ないので…。
  私、実はヒルカワストーリーをずっと書き溜めてて、ミニクー
  パーで逃げるシーン直前までいってたんですけど、もうやめま
  す。この話を見ちゃったら、もう何も書けません…。
  アイデア頂き〜と言っておきながら、ごめんなさい。
  
それでは……。

[759] 続、感想ありがとう
オヤジストン - 2007年06月30日 (土) 00時50分

レイゴ兄さん、皆さん、こんばんは。

●ゆうはは姐さん、感想をありがとうございます。
早朝からどうもごめんなさい(笑)。
中盤まで書いて、突然思い直して挿入したミライで感動してもらえるとは思いませんでした。
あ、バラさない方が良かったかな。
でも本当にこんなに出演する予定はなくって、こじんまり書くつもりだったんですが、「ありゃ、こう展開させるんならこの人がいるな」と、これがどんどん連続した結果だったりするんです。

ヒルカワって、ずっと本音で話せる相手がいなかったんじゃないかなーと思ったんです。
同じ目線で話せば、何かきっかけがあれば、どこかで立ち止まる事ができるんじゃないかと。
でも、人が変わるには時間が必要ですし、この物語で変われたとは私も思ってないんですよ(笑)。
もしかしたら今後も逃げたり卑怯な事をするかも知れません。ただ一瞬でも立ち止まる事が出来た、それでいいんじゃないかなと。

それから怪獣板での番宣、ありがとうございました。


●ダダっこ兄さん、途中で走るのを止めてはいけません。書き上げて下さい(笑)。
これはこれ、それはそれですよ。あくまでこれは私の妄想ですからね。
ノンストップで読んで下さってありがとうございます。でも書いてる私はストップしてばかりでした。
ホント、展開なんて書きながら決めてましたから、しんどいのなんの。
終わるのかどうかも怪しかったですから。
映画は観なくちゃいけませんねー。タカトが何故Vサインをしたのか、着陸でバウンドした時のリュウのセリフと合わせてご確認下さい。
それが出来たら「後楽園遊園地でボクと握手だ!」


お二人とも嬉しい感想をありがとうございました。

[760] 感服しました
zzz - 2007年06月30日 (土) 06時11分

オヤジストンさん、みなさんおはようございます。

一気に読み終わりました。興奮と感動に何と言っていいものか分からない状況です。

宇宙人や怪獣を倒す力を持つメテオールを軍事兵器として使用するのは当然のように思えました。ですがそこに平和という使用目的はなく、人々の脅威でしかありませんね。

念願の東光太郎の登場。「約束の炎」で意味深なアイコンタクトをしていたサコミズとの関係が気になっていたので、この登場はとても嬉しいです。創作コメディの方で散々いじっているので、かっこいいタロウが見れて何よりです。

ウルトラマンの兵器としての役割は、確かダイナにもありました。その時も結局は暴走に近い形となり、人類の脅威となりました。大きすぎる力を操ることは出来ないのでしょう。

上手くまとまっておらず、すいません。長編ありがとうございました。

[761] 続続、感想ありがとう&メビナビ
オヤジストン - 2007年06月30日 (土) 10時19分

レイゴ兄さん、皆さん、おはようございます。

zzzさん、感想をありがとうございます。
確か仮面ライダーの原作では、ショッカーを裏で操っていたのが日本政府だったと記憶してるんですが、表向きには国民に飴を舐めさせておいて、裏で何かを企んでいるような事も書いてみたかったんです。
それで人造ウルトラマンにしてみたんですが、わかり易い「偽善の象徴」ですね。
本当は人造ウルトラマンと怪獣にはレジストコードも考えてたんですが、タイミングが掴めず使わずじまいになってしまいました。
「ウルトラマン・シン」と「クライム」。どちらも「罪」ですが意味合いが違うんです。
メテオールを悪用するのは「sin」だと思うんです。


えー、ゆうはは姐さんのリクエストですのでメビナビやります(笑)。

メビナビ!
ガンスピリットはばーなーおん博士が造った最新の戦闘機なんだ。
博士によると、金色の機体で4機が空中で分離合体、メテオール「ウルトランスフォーム」でアームと脚の生えたガウォーク形態に変形。怪獣に接近して直接打撃、捕獲可能。(完全な人型変形はウルトラマンの立場を考慮して自粛。)
マニューバモードで3分間の飛行に耐える、ウルトラマンと共闘するための魂の機体、なんだって。
でもガウォークなんて言葉を使うと、真黒巣からパクった事がバレるから文中では表現にとてつもなく苦しんだんだって。
どうして金色なのか解らないまま渡されたから、オヤジストンは適当に理由を作ってみたけど、七色に変化させたのはGUYSとメビウスを合わせたら七人になったからなんだって。
キレイにまとまって良かったって内心ニンマリしているよ!

[762] 思い出した...
ばーなーおん - 2007年06月30日 (土) 11時24分

賢弟オヤジストン、みなさん、こんにちは。
兵器開発部より参りました。

↑の弟のレスに4機合体という設定(これも忘れてた...汗)がありましたので、(ストーリーにも書いてあるるじゃねぇか、ちゃんと読みやがれbyリュウ隊長)なぜ金色なのか思い出しました。これには私が手に入れられなかった「ペダン星からやって来た8000円のスーパーなメタル魂」への怨念が込められていたようです。
こちらが本家最強ロボットですからね。

決して浮浪兎添付留からパクって来たのではありません。言うまでもないことですが、「金色着火器」でもありませんので念のため。お詫びと共に訂正いたします。

自分で考えて忘れていたと言うことはこのガンスピリットの活躍と共に怨念も物欲も浄化されてしまったのでしょう。
この新兵器開発では私の方が楽しませてもらいました。遊び心満開で作った設定でしたが、かくもハードに格好良く仕上げてくれたこと、あらためて感謝いたします。
 没ネタの試験飛行を見逃したのは残念ですが、頻繁に出動の機会が訪れないことを願うばかりです。

追伸、三弟が来るまで再レスしないつもりだったのにくだらないレスをしてしまいました...お許し下さい。

[763] 書いてもいいですか
酒好きベロン - 2007年06月30日 (土) 20時17分

 オヤジストンさん

感動しました!「未来への絆」!
これに乗じて私も書いたメビウス小説を
書いてもいいですか?

内容はミライ×コノミ ゲストはウルトラマンジャック
敵は バット星人 ゼットン プルーマ スノーゴン

タイトル「彼らの明日」


書く為のメテオール解禁をお願いします

[764] 許可制ではありませんので
オヤジストン - 2007年06月30日 (土) 22時18分

レイゴ兄さん、皆さん、こんばんは。
酒好きベロンさん、はじめまして・・・ですよね?

拙い素人の創作を読んで頂きまして、ありがとうございます。
え〜、創作活動に誰の許可もいらないと思いますので、メテオールの解禁も何もないと思います(笑)。
ウルトラマンを愛する人が集う場所として、管理人さんが提供して下さっている場所ですから。
私のこの創作の場合は無謀に長くなりましたので便宜的にマニア板への投稿となりましたが、通常の範囲での投稿であれば、怪獣板が本筋かと思います。
ですので、基本的にはそちらへの投稿をお願いしますね。

もちろん大長編でも構わないのですが、もし迷われるようでしたら管理人のレイゴさんへご相談されたらと思います。
http://form1.fc2.com/form/?id=32486

それと、私もたまにうっかりして忘れるんですが、コメントの最初には皆さんへのご挨拶をお願いしますね。
楽しみにお待ちしております。

[765] うむ・鎮西第一!
グドン - 2007年07月01日 (日) 01時12分

皆様こんばんは

オヤジストンの兄さんやりましたな、すばらしいですね

神宮寺シカト、映画のときのぼうずもりっぱな成人となった物語ですね、映画を見ているときは忠実なる僕であるアルポを見捨てて逃亡したり自分の殻に閉じこもったりとついつい心配ばかりで「お前はこのまま腑抜けで終ってもいいのか・それでも武士の子かっ!」とやきもきしながら見ていました、最後も何気に明るくなれどしっかりはしていなかったので不安でしたがこの物語で安心をうる事が出来ました
かあさん生きててこれほどうれしいことはありません

ウルトラマンは製作者だけでなくみんなでつむいでいく、そして育って行ってこそなのです続きを楽しみにしております


[769] 有り難きお言葉
オヤジストン - 2007年07月01日 (日) 18時09分

レイゴ兄さん、皆さん、こんばんは。

これはこれはグドン師匠にまで読んで頂きまして、大変光栄に思います。
タカト君は、某CMで夫婦喧嘩になる一歩手前の険悪なムードにワンクッション入れたりしてますので、このまま成長すれば必ずやGUYSに入隊できると信じております(笑)。

それにしても、人の数だけウルトラマンがいるんでしょうね。

メビウスの物語は終わりませんが私の頭の中は既に空っぽですので、続きは他の方にお任せして私は普通のおやぢに戻ります。
今まで応援して下さった皆さーん、ありがとうございましたー。
私は幸せでしたー。ううっ。

[771] 投稿
酒好きベロン - 2007年07月01日 (日) 18時34分


こんばんはオヤジストンさん今度から気を付けます

ウルトラマンメビウススペシャル「彼らの明日」

神戸のある教会 そこでは結婚式が行われていた
サコミズ「汝 愛を誓いますか?」
コノミ「誓います」
サコミズ「その者も誓いますか?」
ミライ「誓います」
サコミズはこの二人の為だけに今日だけ神父になっている
そしてコノミとミライこの二人が結婚することはウルトラ兄弟や
隊員達にとっては驚愕だった

ここまでの間に二人がどうして結婚することになったのか
それは2ヶ月前にあった

2ヶ月前

それはエンペラ星人光臨事件から1ヶ月が過ぎようとしていた日のことだった。リュウは隊長として隊員をビシバシ鍛えている。ジョージは
復帰したらしい。マリナは大会に優勝した そしてテッペイは
怪獣に悩まされている現地の人たちを救うために被災地へ行った
そしてコノミは保育園の仕事をしていた
「コノミ先生、遊んでー」「待ってね、ミライ君手伝って」
コノミは誰もいない方向に向いてそう言った「先生 誰も居ないよー」
「あ、ごめんね・・・」 そう言いコノミは園児達の方へ向かった

その夜 コノミのアパート

部屋でコノミは思い出していた
大切な仲間のことを メビウスやセブンのことを
ミクラスのプリクラが貼ってあるメモリーディスプレイ
を見てコノミは深くため息をついた
そう言いコノミは風呂に入った 
コノミはシャワーを浴びた
するとコノミはまた暗い顔になった
あのメイツ星人の事件のことでだ
あのメイツ星人は自分たちを信じてくれた
だが一度殺した命は戻らない
それでも二度と起こさない様に日々頑張っている それをメビウスは
伝えたかった事を思い出した
「何やってるんだろう私・・・もうGUYSじゃ無いのに」
そう呟くと、バスルームから出て着替えてそして就寝に付いた

[772]
酒好きベロン - 2007年07月01日 (日) 18時41分

訂正あります コノミのアパートでの5行目

メモリーディスプレイを見てコノミは深くため息をした
「ミライ君頑張って居るのかな・・・・」そう言い
コノミは風呂に入った


以上です

[773] 酒好きベロンさんへ
オヤジストン - 2007年07月01日 (日) 23時52分

レイゴ兄さん、皆さん、こんばんは。

酒好きベロンさん、早々に創作開始ですね。
しかし、私のスレに投稿したのではたぶん人の目に触れないだろうと思われます。
私の創作はもう皆さん読んで下さったと思いますので、まさかその下に新連載が始まっているなんて誰も気付かないと思うんですね。

それで、まだ始まったばかりのようですし、これはこのまま放っておいて構いませんので、新しくスレ立てしてそちらへ連載されてはどうでしょう?
すでに投稿されている部分をコピーして、新スレにそのまま貼り付けて投稿すれば、そこに続けられますから。

もちろんマニア板で構わないと思います。

それからもう1つアドバイス申し上げますと、「削除キー」にパスワードを入れておくと、後で訂正があった時にページの1番下で編集し直す事が出来ますよ。
パスワードは自分で覚え易いものにして下さいね。


[775] これぞメビウスの正当なる続編!!
まっくん - 2007年07月02日 (月) 09時14分

オヤジストン兄さん、皆さんこんばんは!
感想が大変おそくなってすみませんでした^^;

僕の読むのが遅いのもありますが、僕はこの作品の、研ぎ澄まされた文章力による描写表現、このキャラなら絶対にこう言うだろうな…というリアリティ溢れるセリフ、そして全体に漂っているビターな大人のテイストをゆっくりと噛み砕いて楽しみたかったんですね^^; そして、たっぷりと満喫させて頂きましたよ!

感想ですが、まずヒルカワがカッコよかったです!! しおり3の手前、万年筆を回しながら「こいつが俺の武器だ」ときめるシーンにしびれました^^
人の善悪というのは、誰かの価値観で勝手に決めたもので、本当はそんなもの存在しないのかも知れませんね。
みんな、自分の信念に従って生きて行動している、ただそれだけの事で、今回ヒルカワが改心した…というよりは、彼は自分の目でやっと真実を見て捉え、納得することが出来たんじゃないでしょうか。
今回、真の主役は彼なんでしょう?
ミニクーパーは、もうすっかり定着しちゃいましたね^^

次にタカトについて…子供の頃から夢に描いて来たGUYSへの入隊、そしてミライとの共闘が叶って、本当によかった!
次世代の主役は、このタカトで行けるでしょう! 寅さんの光男みたいに(例えがおっさん)。
ウルトラシリーズではよく、新入隊員はいきなり万能!…っていうのもありますが、今回タカトを未熟な新米に描かれたのは、本当に上手いなと思いました^^
未熟な分、その熱い想いが痛いくらいに伝わって来て、自然に応援していました^^; そして成長し、ラストは彼にしか出来ない大役を見事に果たしましたね! 嬉しかったです!!
2体の敵を倒したのは他のだれでもなくタカトでしたが、もう誰がトドメを刺したかなんてどうでもいいことですよね!
メビウスは、仲間たちが想いをひとつにして、その絆の強さで勝利していく物語なので、直接誰がやっつけたかなんて何の意味もありません(TV的な事は置いときましょう^^;)。
それどころかむしろ、人間の手により倒すことのほうが、ウルトラマンたちの願うところなのかもしれません。
怪獣を粉砕した急降下攻撃、冒頭の飛行訓練のシーンがこんなところで生かされてくるなんて・・・兄さんは成り行きで書いていったみたいに言われますが、まるで最初から考えていたようなドラマチックな展開ですよ!
機体に浮かび上がるファイヤーシンボルにも胸が熱くなりました! まさに戦闘機版バーニングブレイブですね^^
もう一体、不気味な人造ウルトラマンに向け、みんなの想い…七色の輝きをまとって貫くシーン・・・時代が変わっても変わらない魂を次の世代に託し、それが無限に続いていくメビウスの未来を見せていました!

戦略兵器としてのウルトラマン(メテオール)について…ダイナでの展開はzzzさんのおっしゃるとおりですが、ダイナを見ていない兄さんが、それを独自に構想されたというのがスゴ過ぎます!!
しかしそれは、人類にとってごく自然な当然の懸念なのかも知れませんね。
あと、ガンウィンガーを訓練機にしていたのも、ダイナを思い出させてビックリしました!(ダイナでは、ティガで主力戦闘機だったガッツウィングを訓練機としてたんです)

東光太郎の登場もカッコよかったです^^ 篠田さんが演じられている映像を頭に浮かべながら読んでました!
こういうかたちでの登場なら、今後も全くムリなく出演していただけますね! そういうことで、円谷さんと篠田さんにお願いします!!(けっしてバンダイじゃないの)
変身シーンも大興奮しました! バッヂを振りかざし、「タローーーーーッ!」…光が巨大なミルククラウンのような形になり…って、本編で無かったですもんね^^;

リュウ&マリナですが…リュウの左手にリングが輝いていたシーンにはニヤリとしましたが、みやま保育園でヒカリくんを迎えに来たお母さんがマリナで!、しかもさらにお腹に赤ちゃんがいるというのは全く予想していませんでした…!
マリナぁ〜〜〜〜(涙)!! うそうそ^^;
リュウとマリナが両親だったら、呼び方は「とーちゃん、かーちゃん」しか無いだろうな…と僕は思いました^^
コノミだったらきっと「パパ、ママ」だろうと思います。 テッペイは「父さん、母さん」でしたよね。 ジョージは…知らん^^;

ばーなーおん兄さんとの夢の兄弟共同開発、ガン・スピリット!! まさにGUYSの魂と呼べる究極戦闘機ですね!
そして、ガウォーク形態、レーザー攻撃を反射分散する黄金の特殊コーティングなど、僕ら世代のハートをくすぐる素敵な機能満載でとっても良かったです!! おふたりともお疲れ様でした^^

最後に、全体を通してですが、いくつかのドラマがそれぞれ別々に進行して行き、ラストではそれが見事にひとつにまとまっていく展開は、本当に素晴らしいです! 場面の切り替わりもスムースでした。
もう一度言いますが、これ本当に書きながら決めていったストーリーなんですか!? 本当は全部頭の中にあったんじゃないですか^^
このこのっ^^;

オヤジストン兄さん、素晴らしいメビウスの続編を見せて下さってありがとうございました!!
マジで、「円谷ウルトラマンメビウス新作ストーリー募集!」っていう企画あればいいのになぁ。

[777] 穴が無くても入りたい
オヤジストン - 2007年07月03日 (火) 22時02分

レイゴ兄さん、皆さん、こんばんは。

まっくん、過剰に褒めて頂き穴があったら入りたい気分です。
主役がヒルカワだと思ったようですが、真の主役は読者諸氏でございます。え?ウソ臭いって?
でも、タイトルの「未来への絆」って言うのは、言ってみれば世代交代の意味を含んでいるんです。
次の世代に想いを繋いで行く。きっと誰もが誰かの想いを繋いでいるんだと思います。
ウルトラマンからセリザワ隊長へ、セリザワ隊長からリュウへ。そしてタカトへ。
でもそれは1人で繋いでいるんじゃなくて、他の誰かと一緒に紡いで行く絆なんだと思うんです。
違う道を歩んでいても、同じ絆を背負っていく事だって充分可能ではないかな、と。
今回はヒルカワにその絆を背負うきっかけを与えてみましたが、そう言う意味では確かに主役かも知れません。
・・・まあ、ぶっちゃけると最後に変身の真似をさせたかっただけです(笑)。

トドメを刺したのがタカトだったって言うのは、ウルトラマンやGUYSの想いをちゃんと受け継いでいるよって示しておきたかったからです。
・・・まあ、ぶっちゃけると書いてるうちにたまたまそうなっただけです(笑笑)。

タカトの手の震えは、成長を窺わせる為の演出でした。
・・・まあ、ぶっちゃけると適当に最初に書いておいた事が、ラストで役に立ったってだけです(笑笑笑)。

と、他にも色々ありますが、本当に行き当たりばったりで書いたと言うのが真相です。
場面転換がコロコロするのも、ワンシーンに集中出来ずに他の事を考えてしまうからです(笑笑笑笑)。

でもこんな風にいい方に受け取ってもらえて、嬉しいですよ。
大長編の感想をありがとう。

「円谷ウルトラマンメビウス新作ストーリー募集!」があっても、もうここで発表しちゃったから応募出来ないねー。
でもこれでいいのだ。いや、これがいいのだ!
だからその時はまっくんが応募してねー。

[778] 我慢できない
ばーなーおん - 2007年07月03日 (火) 23時11分

オヤジストン様、皆様、こんにちは。(低姿勢)

そろそろイジリたくなってきました...

リ「またな!ミライ...」
......
タ「メビウス、やはり久しぶりの地球はいいなぁ。」
メ「そうですね、タロウ兄さん。僕はまたこの地球でかけがえのないものを手に入れました。」
タ「うむ、そうだな。...ところでメビウス、その箱は何だ?」
メ「え、な、何のことですか...」

−光の国−
エ「ざ、ザムシャー、大変だ!」
ザ「なんだエンペラ、タマネギをほったらかしてどこへ行っていたのだ。...見ろ、新しいスパイスの調合を考えたぞ!」
エ「それどころではない、これを見よ!」
ザ「ダダ一番屋特製・檄まろカレー甘口...48時間煮込んだプロの味がご家庭でお手軽に...何だこれはーーーー!」
エ「これがメビ教官の部屋に山積みされていたのだ。」
ザ「おまえまた忍び込んだのか...今度こそダイナマイトを喰らっても知らぬぞ。
・・・た、試してみよう。」
まぜまぜ...
エ・ザ「う...美味い!!」
ザ「こ、これがカレールーというものなのだな...」
エ「この10年間は何だったのか...余はウルトラマンに負けたのではない、人間とカレーとの絆に負けたのだ、余が、余が...」
ザ「いいからタマネギを炒めろ。」

[779] 我慢は体に良くないからな
オヤジストン - 2007年07月03日 (火) 23時47分

レイゴ兄さん、皆さん、またまたこんばんは。

う〜ん、カレーが来たか(笑)。
まあ確かに人間とカレーの絆は断ち切れるものではないし。
これはこれでヨシとしよう。
ミライには時間がたっぷりあったはずなので、カレー巡りをしてたとしても不思議ではないし。
うむ。正式採用。

ところで最初の一文字を縦に読むと、エザエザ・・・って。
エコエコアザラクみたいで、呪文のように思えるなあ。


[780] あー、びっくりした。
ダダオ - 2007年07月04日 (水) 00時21分

オヤジストンさん、みなさま、こんばんは。

ダダいちばんや…俺、とうじょー!?かと一瞬うぬぼれちゃいましたよ。ちなみに、私は最近流行の「本格です。スパイス30種類使ってます」って感じの舌にザラザラくるカレーより、エス○ーとかハウ○食品とかの、もったり黄色いおうちのカレーのほうが好きですね。

それにしてもエコエコについては、私もひそかにそう思っていたので、ちょっちビックリです。これが中年の感性というやつでしょうか。昔は全巻揃えておりました。ハイ。

いかんなあ、読後の衝撃と感動が薄まってきている……。
えー、ちなみに<ミルククラウン>の表現って、ファンの間では定説なんでしょか?オヤジストンさんのオリジナルなら、やっぱり握手を……。実は、ここが一番の感銘どころだったりします。

[781] 信じる力が筋肉になる!!
まっくん - 2007年07月04日 (水) 01時25分

オヤジストンお兄様、皆様、キャンプ地からこんばんは!

僕もイジらせてくだしゃい^^


リ「またな!ミライ...」
......
メ「タロウ兄さん、僕はまたこの地球でかけがえのないものを手に入れました^^」
タ「うむ、そうだな。...ところでメビウス、その箱は何だ?」
メ「先日注文していたんですが、思ったよりも早く届いたん……いや!、な、何のことですか...」
タ「なになに? 7日間集中プログラム!? ぶんぶん回せって、何のことだ!」
メ「かくかくしかじか……あ〜、でも兄さんはムリしなくてもいいですからね^^」
タ「…な、私を見くびるな!!」

…かくして、光の国でも一大ブームが巻き起こったのは言うまでも無い。
戦士の広場に集い、エクササイズに励む兄弟たち…そして父、母も。
気持ちのいい汗が流れる! 今日も明日も、君もヴィクトリー!!!

…と、とんだ失礼を^^;;;

オヤジストン兄さん、↑コレで応募してみましょうか^^ メタメタメタ!

>ダダオ兄さん、僕は「こくま○」と「とろ○るカレー」をブレンドしたのがウマウマです!! ミライくんに食べさせたい^^

[783] 兄弟よ・・・
オヤジストン - 2007年07月04日 (水) 19時59分

レイゴ兄さん、皆さん、こんばんは。

ダダっこ兄さん、エコアザを全巻揃えていた・・・。ヤバすぎです。私の友人だったら、読ませてもらいに毎日家に通った事でしょう。
ミルククラウンが定説かどうかは知りませんが、誰がどう見てもそれにしか見えませんし、文字で登場シーンを表現するには他に思い付かなかっただけです(笑)。
しかし、そこが一番のツボだったとは・・・。
こうしてみると、あれですねえ。義務教育時代の国語のテストで「作者の気持ちを答えなさい」みたいなのがありましたが、あれって絶対に正解なんてないんだなと思った次第です。
作者がどう思って書こうが、読者には読者の受け止め方があって、それはその人にとっての答えなんですね。

まっくん、・・・とうとうイジったね。
10年後もビリー隊長の人気は衰えず、と信じているんだね。そしてウルトラ一族は隠れ肥満であると・・・。

ビリー「その腹はなんだ!そこ!リズムに乗ってないぞ!ええい、ピコンピコンとウルサイ奴らだ!」
エコエコザメラク。

[784] 通販スレ!?
ダダオ - 2007年07月04日 (水) 22時53分

オヤジストンさん、みなさま、こんばんは。

>オヤジストンさん
 ミルククラウン…実はつい最近まで「変な穴から出てくるんだ  
 なー、タロウ」という、いい年した大人にあるまじき語彙のみに
 生きてきたので感銘を受けたまでで、他にもツボはありますと
 も。
 人間体ミライのメビュームスラッシュも嬉しかったですよ。命中 精度上げたねえ、ミライくん。等々。
 という細かいことはさておいて、この作品は「恥ずかしくてもう 半端な創作なんざ書けねえ!!」と私に自信と意欲を喪失させた ほどの破壊力があるのですから、まあ、お気を落とさずに。
 あ、でも、握手は胃酸のニオイが消えてからお願いします。

>まっくん
 ハァーイ、まっくん!久しぶりぃ!!(米国通販調で)
 いつぞやは感想板でお声掛けいただき。サンキューベリマッチョ ☆  …バカっぽいからヤメよ。
 お元気そうで何よりです。今度、ブレンド技試してみます。

>ばーなーおんさん
 一晩考えていたんですが、檄(激ではない?)まろカレー甘口と
 いうのは、私の作風に対する挑戦ですか? 笑)
 次回はさらに激甘バージョンをご用意する所存ですので、どうか お楽しみに。。。

 それでは失礼いたします。 
 
  

[1027] やっぱり俺達の魂がここにある
ばーなーおん - 2008年08月16日 (土) 20時06分

レイゴ兄さん、オヤジストン、皆さん、こんばんは。

「小人閑居して不善を為す」
というわけでは...ありますが(笑)、メビ感想板で「おりゃりゃ、ワシこんな事言うたかいな?」と頸を傾げてアイハラ家の第2子の名前だけ確認に来ましたら、ついつい本文からレスまでガガガーっと読んでしまいました。

しかし、これは偶然ではないと思うのですよ。
今、こういうものが求められているのではないでしょうか。

円谷様、TYO様、バンダイ様、是非是非。
「続・ウルトラマンメビウス外伝ーガンスピリット・未来への絆」は地上波でお願いいたします。(笑)

 改めて、オヤジストンをはじめ皆さんの、メビウスに、ウルトラマンに寄せる思いの熱さに胸やら目頭やらが暑くなったのは外気温のせいだけではないでしょう。
 折しも、平和について考える機会の多い日本の夏。黙って読むつもりでしたが、今こそ多くの方に読んでいただきたくなりましたので、上げさせていただきました。

オヤジストン、あらためてありがとう。


[1028] 一年ぶりに読んでみました
オヤジストン - 2008年08月17日 (日) 16時57分

レイゴ兄さん、皆さん、そしてヒルカワさん、こんにちは。

藤子さんのおかげで久し振りに自分の創作を読んでみました。
・・・思ったより悪くなかったですね(笑)。

これを書いた時、ヒルカワを書けるのは自分しかいないだろうと思っていたんですが、さて、今は誰か書いてくれる人いませんかねー。
ヒルカワにしても戦争にしても、本当はもっと突っ込んでみたかったのが本音なんですが、やり過ぎるとメビウスの世界観が保てなくなりそうでしたし、やるにしても時期尚早かなと思って出し惜しみしました。

最初はタカトをしっかり書こうと思っていたはずなんですが、書いてて一番楽しかったのはやっぱりヒルカワでした(笑)。
これは演じられた加藤さんのおかげでありまして、あれだけ表情豊かに演じきって下さると、脳内で勝手に動いてくれるんですよね。
やはりメビウスにはなくてはならないキャラクターでしょう。

大きな平和は小さな平和の積み重ねであると常に肝に銘じなければ。
そんな私自身への戒めも含めたこの創作が、読んで下さった方に小さな何かを投げかけられたなら、これ以上幸せな事はありません。

ばーなーおん兄さん、藤子さん、ありがとうございました。

[1051] もう一度読みたくなった
ばーなーおん - 2009年01月12日 (月) 16時59分

レイゴ兄さん、オヤジストン、皆さん、こんにちは。

このところ、そろそろ新しいウルトラマンが見たいなぁ、と思いながら、ではどんなお話が良いだろう、と勝手に妄想していました。
私はやはり昭和シリーズから連続するお話、つまりメビウスから繋がるお話であって欲しいと思います。その世界ではみんなが一つの世界で繋がれるからです。
そして、もしこのサイトでオリジナルのウルトラマンを考えられたら楽しいだろうなぁ、とも思いました。それならば私たちがこれまでネタあり妄想ありで書き込んできたオリジナルストーリーとも繋がる世界にしたらどうだろう?
そんな事を考えていたら、このオヤジストンが描いた10年後の世界ってどんな設定だっけ?と気になって読み返しに来てしまいました。

ウルトラマンを描くのに必要なのは、技術や知識やコネクションや資金や、そんな事も大事でしょうが、「一番大事なもの」はやはり愛情、それも先ず身近な、目の前にいる人への思いやりではないかと思います。

そんなウルトラマンの物語にもう一度出会いたいと思います。



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