過去ログ39より。 |
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ぽっぽ [ Home ] [ Mail ] |
003:運 丸山 進 2004年04月04日 (日) 14時47分 運がいい運がわるいとブランコが花降る中を静かに揺れる
丸山さんスタート。(すごく喜んでます) 今年はいっそう分かりやすくて明るく優しい印象あり。 公園に行ったらブランコの音がこんな風に聞こえて来そう。 「私をネットで検索してみたら日本人の圏外だった」も好き。
100:ネット 深森未青 2004年04月04日 (日) 19時50分 さむざむと眠りたき日はForbiddenの語の冷徹をネットに探す
深森さん完走。お疲れさまでした。(^^) 「forbidden」はアクセス権限関連のエラー。時々見かけますね。 このページが示すあの感覚を「冷徹」と表現するところはさすが。 実に読み応えのある100首でした。
035:二重 杉山理紀 2004年04月04日 (日) 22時14分 水面を見上げてひかり受けながら僕の自由が二重にみえる
水中から水面を見上げている比喩的情景。 水の外に出たいような出たくないような。ぼやけた自由。
012:裸足 日向寺みづほ 2004年04月04日 (日) 22時34分 毎朝の最初の一歩踏み出すは裸足の仕事 いつもつめたい
そういえば、 生まれて来るときはみんな裸足だな、と思いました。 みんな、いつもつめたいんですね。
031:肌 村本希理子 2004年04月04日 (日) 23時32分 人肌に温められた座布団を信長だつたら喜ぶだらうか
あれは草履だから誉められたんでしょうね。 座布団だったら手討ちでしょう。座は権力の象徴なんだな、きっと。
16:乱 高澤志帆 2004年04月05日 (月) 00時56分 あす/は/は/は予報士の画の乱れしのち灯火の紐の振れはじめたり
リアルタイムレポート。 この日は本当に地震がありました。 こういう表記の使い方もできるんだなあ。
073:廊 斉藤そよ 2004年04月05日 (月) 01時23分 建てたての砂のお城の回廊の彼らにも波にべなくよせる
「にべなく」に一票。 一見童話風のそよさんの歌が甘く流れてしまわないのは、 こういった言葉選びの的確さによるのではないかと思います。 「建てたて」が舌足らずで可愛い。「作りたて」だと字余りになるもんね。
004:ぬくもり 氏橋奈津子 2004年04月05日 (月) 07時41分 おわったらメロンゼリーをわけようね 肩の窪みのぬくもりを吸う
なとさんもスタート。(また喜んでます) こんなに優しい性愛の歌なのにかなしいのはなぜだろう。 多分メロンゼリーのせい。ふるふると溶けてしまう時間のせいでしょう。
033:半 大辻隆弘 2004年04月05日 (月) 09時46分 すがりつく子を側溝に蹴おとしぬ半ら涙になんなんとして
大辻さん、 去年もお子さんを突き落としてましたね…。(笑) >もうやつて来ないあしたを祈らしめまどろみの淵に子を突き落とす 「半ら」は「なから」。可愛くて仕方がないんだろうなあ。 ご自分への警告なのかも。
001:空 並木夏也 2004年04月05日 (月) 11時44分 空箱の箱のおおきさ言い合えば箱が小さくなった気もする
面白い感覚。 一種の考えすぎのような。でも多分ご本人は真面目なんでしょうね。
015:蜜柑 かいり 2004年04月05日 (月) 20時27分 親指にちからをこめて夏蜜柑の皮剥くときのゆびは無防備
確かにそうだなあと。 これ、夏蜜柑だからですね。 一瞬の無防備。それを掬い取った作者の目と感性がすごい。
074:キリン 花鳥 佰 2004年04月05日 (月) 21時31分 木の高きにひときはひかる一葉を喰まむとキリン舌をのばせる
静かな動画を見せてくれるような歌。 キリンはまず光を舐めてから葉を食べるのでしょう。
027:天国 津和 歌子 2004年04月06日 (火) 01時02分 天国できみのすがたを見ることはないと思いてやさしくなりぬ
さらりと書いてありますが、 もう一つの前提は自分が天国に行くことなんですね。怖い歌。
052:部屋 村田まゆ子 2004年04月06日 (火) 02時13分 会席の部屋食終わりきみの指あたたまるのをただ待っている
おお、密会だ。和室だ。日本旅館だ!(笑) 冷たい指で愛し合うほどの切実さはないところが何とも。
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No.215 2004年04月06日 (火) 15時16分 |
こんにちは。 |
かいり [ Home ] [ Mail ] |
ぽっぽさん、おひさしぶりです。 私の歌を紹介してくださって、ありがとうございます。 去年のマラソンの感想も、たくさんいただきまして ありがとうございます。 えっと「感想・日記リンク」、いつも利用させて いただいてます。去年もそうだったけど、 どうしても自分の歌、探してしまいます。安心したくて・・・。
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No.221 2004年04月08日 (木) 09時56分 |
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こんにちは〜>かいりさん |
ぽっぽ [ Home ] [ Mail ] |
相変わらず勝手なこと書いててすみません。(^_^;)
>どうしても自分の歌、探してしまいます。安心したくて・・・。
むー、 かいりさんでもそうなのか…。(しみじみ)
それだけ作品に全部託してるんだろうな。 潔いですもんね。かいりさんの歌は。(*^_^*)
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No.222 2004年04月08日 (木) 11時01分 |
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あら川 [ Home ] [ Mail ] |
ぽっぽさんこんにちは〜。 また来ちゃいました、あら川です。えへへ。
実は私も、大辻さんの作品には、うっかり、グラッと、ふらふらっと、な 感じなんですよねー。きおつけなくちゃ。きおつけなくちゃ。ああ。。。
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No.223 2004年04月08日 (木) 18時50分 |
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でしょでしょ?>あらかわさん |
ぽっぽ [ Home ] [ Mail ] |
あたしもいろいろ考えたんですけど、 大辻さんの歌からは多分フェロモンが出てるんじゃないかと…。
気をつけなきゃ!(笑)
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No.224 2004年04月08日 (木) 21時43分 |
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過去ログ36より。 |
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ぽっぽ [ Home ] [ Mail ] |
010:チーズ 蝉丸 2004年03月30日 (火) 14時10分 山に来て食べるお握りチーズサンドゆで卵順不同に旨し
「みんなどれも美味しい」と書けば平凡ですが、 「順不同に旨し」と書けばこんなに楽しい歌になる。 歌は表現なんだな、としみじみ思いました。
008:姫 篠田 美也 2004年03月30日 (火) 21時33分 佐保姫の髪ゆるやかに乱れ初めあまねく花の揺れさやぐかな
美しい喩え。 揺れる花々は佐保姫の髪の乱れなんですね。 非常に綺麗なんですがちょっと歌が煩いような気もする。なんでだろ。
049:潮騒 萱野芙蓉 2004年03月30日 (火) 21時46分 胸びれをスカーフに変へ生ひゆけり身の潮騒はいまだやまずも
これも美しい歌。 もし自分のことだったら「生ひ来たり」になるのかな。 下の句が説明っぽいというか、弁解っぽいのが惜しい。 「潮騒を抱えて」みたいに言い切ってしまった方が私は好きです。
015:蜜柑 田丸まひる 2004年03月30日 (火) 22時58分 こいびとが蜜柑に爪をたてるとき小さく喘いでもいいですか
喘いで良し。(笑) ただし、何度も使える手ではないですね。
011:犬 橘真知子 2004年03月30日 (火) 23時38分 君の顔笑った犬に似てゐると逢うたび思ふこれは恋かも
ん?と思ったのは「逢う」という字。 逢っているのにまだ恋じゃないんでしょうか。 だとしたらいろいろ深読みできて楽しいかも。(^^)
009:圏外 村田まゆ子 2004年03月31日 (水) 00時53分 地下に棲むあなたはいつも圏外でバリ3になる夜を待ってる
「バリ3」が分からなかったんですが、 アンテナが三本立つってことかな?(謎) 比喩的な歌だろうとは思うんですけど。
042:映画 阿部定一郎 2004年03月31日 (水) 01時07分 音だけを消してニュースを見ていれば無声映画のようで許せる
もう映画として眺めても許せない社会情勢である、 ということでしょうか。だからせめて無声映画にする。 それでも目を逸らさないだけこの作者は善良なのかも。
010:チーズ 和良珠子 2004年03月31日 (水) 01時21分 この男は加減を知らぬ 今朝もまた指紋だらけのプロセスチーズ
引っぱたいてやりたくなりますね。(笑) 指の癖が悪そうだ。いや、良すぎるのか。
063:雷 斉藤そよ 2004年03月31日 (水) 01時48分 劇的に雷が来て守るべきものの順位をあきらかにする
この雷は地震や火事にも置き換えられそうですが、 やっぱり「劇的」なのは雷だろうなあ。 優しくて柔らかくて鋭い作者の目と心。
011:犬 ひぐらしひなつ 2004年03月31日 (水) 10時07分 野あざみを蹴散らしてくる彗星を抱きとめれば犬のかたちだ
ひなつさんはいつでもひなつさんだなあ。 犬型の彗星を抱きとめて頬ずりしている絵が見える。舐められてたりして。
038:連 水島修 2004年03月31日 (水) 10時28分 Qちゃんの連覇なくなりボツとなる高橋叩きの予定原稿
叩くためには叩く相手がいないと駄目なのね。 皮肉な歌ですがどこか優しいのは初句の「Qちゃん」のせいかな。
001:空 春村 蓬 2004年03月31日 (水) 13時21分 地球儀で捜すこの街はろばろと空のこころでひとを想ひぬ
「神」ではなくて「空」のこころ。 「この街」ですから「ひと」は身近にいるのでしょう。包まれるような歌。
090:木琴 春畑 茜 2004年03月31日 (水) 16時18分 惚けたるひとりの影のさびしくて打たるるままに木琴は鳴る
下の句に泣きました。 上の句との繋がりはどうか。「さびしくて」がやや過剰か。
022:胃 大辻隆弘 2004年03月31日 (水) 23時40分 じんたいのほの暗がりに吊るされて胃は春の日を運ばれてゆく
この「春」は動かないですねえ。 人間は暗い筒なのかと思った歌。
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No.196 2004年04月01日 (木) 22時32分 |
ぽっぽさーん! |
春畑 茜 [ Home ] [ Mail ] |
ありがとうございました(^^) ようやく完走できましたので、お礼にまいりました。 最後はスパートしてしまいました(ぜえぜえ。。。)。 ぽっぽさんの批評&感想、スペシャルドリンクのようでした。 ありがとうございました(ぺこりー)。
これからもがんばってくださいね。
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No.197 2004年04月02日 (金) 18時08分 |
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お疲れさまでした〜>茜さん |
ぽっぽ [ Home ] [ Mail ] |
100首の旅はいかがでしたか? もうマラソン会場で茜さんの作品が読めなくなるかと思うと、 ちょっとかなしいです。 だからうちに遊びに来て下さい。(笑)
とにかくお疲れさまでした。 この後もどうかよろしくお願い致します。m(__)m
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No.198 2004年04月03日 (土) 07時03分 |
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初めまして |
篠田 美也 [ Home ] [ Mail ] |
ぽっぽさん、取り上げていただき、ありがとうございました。
>非常に綺麗なんですがちょっと歌が煩いような気もする。なんでだろ。
「さ」音が重なるせいかしらん。
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No.216 2004年04月06日 (火) 21時52分 |
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いらっしゃいませ♪>篠田さん |
ぽっぽ [ Home ] [ Mail ] |
勝手なことばかり書いていてすみません。(^_^;)
>佐保姫の髪ゆるやかに乱れ初めあまねく花の揺れさやぐかな > >「さ」音が重なるせいかしらん。
んー、音というよりは、 字面とか言い回しとか景色なのかも。<あたし限定ですけど 「ゆるやか」「乱れ」「初め」「あまねく」「揺れ」「さやぐ」と、 華やかに感じられる言葉が多いんですよ。<あたし的には
でも、 やっぱりとても美しい歌だと思います。(^^)
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No.217 2004年04月06日 (火) 22時44分 |
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また来ました(^^; |
篠田 美也 [ Home ] [ Mail ] |
勝手なことばかり書いていてすみません。(^_^;)
>佐保姫の髪ゆるやかに乱れ初めあまねく花の揺れさやぐかな > >「さ」音が重なるせいかしらん。
んー、音というよりは、 字面とか言い回しとか景色なのかも。<あたし限定ですけど 「ゆるやか」「乱れ」「初め」「あまねく」「揺れ」「さやぐ」と、 華やかに感じられる言葉が多いんですよ。<あたし的には
んー、わかります。 実は、希理子さんのところで古語の美しさにはまってまして、見境なく 使ってしまった感が・・・ これからも、よろしくお願いします。
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No.219 2004年04月07日 (水) 21時22分 |
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おお!>篠田さん |
ぽっぽ [ Home ] [ Mail ] |
希理子ねえさんのところですか。 古語は美しいですもんねえ。(^^)
佐保姫の髪の乱れで花々が揺れる、 という発想は本当に綺麗ですよね。それだけで充分美しい。 こちらこそこの後もどうかよろしくお願い致します。m(__)m
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No.220 2004年04月07日 (水) 22時08分 |
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