改めて題詠マラソン2003・私的感想掲示板

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東京六大学オータムラン
東京六大学オータムラン [ Home ] [ Mail ]
今週末の9月30日(日)、「東京六大学オータムラン」
というファンランの大会があり、
当日受付もできること知ってますか?
朝7:00〜8:30の間に、神宮球場に隣接する
室内球技場に行けば当日エントリーができます。
一般は1500円、学生は500円です。
神宮外苑周回コースの車道を約5キロ走った後に、
その日の六大学野球の試合が観戦できるという、
いま人気の六大学野球ならではの企画です。
上位ランナーは、神宮球場のなかをビクトリーランできるし、
その日の試合は、慶應対東大、そして早稲田対立教。
早稲田の「 チ王子」斎藤投手が先発するかも?
詳しくは、<a href="http://www.sportsentry.ne.jp/event.php?tid=12048">http://www.sportsentry.ne.jp/event.php?tid=12048</a>
No.68 2007年09月27日 (木) 06時36分

 

東京六大学オータムランのお知らせ
東京六大学オータムランのお知らせ [ Home ] [ Mail ]
記録や勝利を目指してガンガン走るのもいいけど、
神宮外苑周回コース、それも車道を走った後に、
神宮球場で野球を観戦できる大会があること、知ってますか?
早稲田の「 チ王子」斎藤投手が活躍している
東京六大学野球が無料で応援できるのです。
9月30日開催の「東京六大学オータムラン」。
走った後に、慶應対東大、そして早稲田対立教の試合があります。
応募サイトは、http://www.sportsentry.ne.jp/event.php?tid=12048
締切は9月7日(金)ですよ。
No.67 2007年09月03日 (月) 19時08分

 

過去ログ54より。
ぽっぽ [ Home ] [ Mail ]
サボっていてすみません。ぼちぼち行きます。

093:恋 浦奈保美 2003年11月17日 (月) 10時13分
電話の回線を
切った
日射しがやさしい

恋という汚名そそげばおだやかな飢(かつ)え親しくわが部屋を訪う

カウンターにカウンターを重ねた歌。
詞書きからそうですね。
「電話線を切った」=マイナス、「日差しがやさしい」=プラス、
「恋」=プラス、汚名=マイナス、おだやかな=プラス、飢え=マイナス、
親しく=プラス、みたいな感じ。ごく単純な分け方ですけど。
マイナスで始まってプラスで終わっているせいでしょうか。
複雑な印象ではありますが、読後感は不思議と安定しているような。

029:森 谷川由里子 2003年11月17日 (月) 20時26分
半袖のふたりは音を出し合って森でブレスの練習をする

「声」ではなくて「音」。
でも楽器の練習ではないと私は思いました。
むしろ、ふたりが楽器と化しているような。
とても清潔な性愛の歌なのかも知れません。

077:落書き 大石俊弘 2003年11月17日 (月) 21時37分
民宿の落書きノートに自らのふりんを綴り住所まで書く

*ごめんなさい。
「ふりん」の字が掲示板にブロックされて投稿できませんでした。
「不+倫」の「ふりん」ですので。ごめんなさい。

結句の駄目押しで生きた歌。
面白い心理ですよね。大事な思い出なんだろうなあ。

029:森 しんくわ 2003年11月18日 (火) 00時19分
半月が森に墜落。フライパン片手に走るペンギン姉妹

しんくわさんのペンギンシリーズ。ファンが多かったですね。
フライパンで半月を焼くんでしょうか。火はどうするんかな。

084:円 兵庫ユカ 2003年11月18日 (火) 21時53分
円陣は陣なのだろうバレー部の高崎さんもひとりなら花

ユカさんの歌にしては分かりやすいなと思いつつ、
「ひとりなら花」の冷徹さは相変わらずだなあと。(←誉めてます)
No.61 2004年05月31日 (月) 19時06分

 

過去ログ53より。
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087:朝 林 ゆみ 2003年11月15日 (土) 13時06分
教員の夫婦の朝はダイニングテーブルはさむ職員会議

ああ、そうなのかもなーと思いました。
同じ業種。職場も同じだったら窮屈だろうなあ。
それだけよく分かり合えるのかも知れませんが。

093:恋 林 ゆみ 2003年11月15日 (土) 13時17分
賀状には国籍不明の子ら増えて真鈴(まりん)に宇宙(こすも)斗夢(とむ)野亜(のあ)加恋(かれん)

ゆみさんもう一首。
うちの娘の同級生にもカノンちゃんがいますね。
近所の床屋さんのお孫さんはたしかマリブくん。二人とも漢字です。
ちっちゃいうちはいいけど、大人になったらどうなのかな。
でも、すぐに覚えてもらえそうでいいかもな。(^^ゞ

092:人形 丸山 進 2003年11月15日 (土) 15時39分
人形の顔が瞬時に夜叉になるこのカラクリは彼女にもある

丸山さーん♪(←いい加減にしろ)
外面如菩薩内面如夜叉。古くから言われていることですけれど、
こうやって書かれると改めて納得してしまいます。
こういうところが川柳の力なんですか?(と聞いてみる)

076:てかてか 高見里香 2003年11月15日 (土) 16時52分
てかてかとおもちゃ箱の中ひかるのは電池が抜けない救急車です

このあたりの一連、
高見さんはすごくリラックスして歌を作っておられる感じがしました。
どうして電池が抜けないのかなあ。壊れちゃってるのかなあ。救急車。

054:麦茶 夏己はづき 2003年11月15日 (土) 17時47分
君がやるお医者ごっこの毒薬はお砂糖入りの麦茶でしたね

可愛いな、と思うと同時に、
あの粘っこい甘さはまさに毒薬かも、とも思いました。
「お医者ごっこ」がちょっと舌足らずっぽいのかなあ。

076:てかてか 浦 奈保美 2003年11月15日 (土) 20時34分
ギネス長寿記録保持者が
次々と亡くなった。
今日は恵寿園

てかてかと笑う老婆に付添いてあの世近くはあたたかき部屋

この辺りの浦さんの歌は、
詞書きと歌の距離が近いので私にも分かりやすい気がしました。
この歌は下の句がすごいですね。お年寄りは熱量が減るからな。

087:朝 久哲 2003年11月15日 (土) 21時13分
道端に拾ってほしい朝がいて鳴いていたので遅刻しました

何となく仔猫っぽい。
死ぬのが夜なら生まれたてはやっぱり朝なんでしょうね。
もちろん朝自体が鳴いていてもいいんですが。シュール?

081:ノック 兵庫ユカ 2003年11月15日 (土) 22時46分
動かない九月の窓をノックして婦警さんっぽく標識を指す

「婦警さんっぽく」が大好き。
ここは駐車禁止ですよ早く移動して下さい、みたいな。(^^)

067:化粧 春村 蓬 2003年11月16日 (日) 02時09分
晩秋の化粧柳のくれなゐに天もひととき筆を休みぬ

綺麗で優しい歌。
ケショウヤナギって一属一種の貴重なものだそうですね。
北海道と上高地にしか自生してないとか。天も眺めたくなるだろうな。
http://www3.famille.ne.jp/~ochi/azumi2/41-keshoyanagi.html

049:嫌い 烏情 2003年11月16日 (日) 04時22分
水練に励む文学青年のみんな仲良く太宰が嫌ひ

烏情さんは全部スポーツの歌だったんですねー。
文学青年が励むスポーツとして「水練」はとても合ってる気がするなあ。
しかも「みんな仲良く太宰が嫌ひ」。太宰好きの人は泳がないのね。(笑)

046:南 ひな菊 2003年11月16日 (日) 16時46分
隊長ここにもいません やどかりの捜索願い南へ西へ

うーん、私設捜索隊っぽいですねえ。(笑)
やどかり、北は嫌いそうだ。東はまぶしいのかな。

052:冷蔵庫 大畑靖夫 2003年11月16日 (日) 19時19分
冷蔵庫とびら閉ざされ肉たちはひたすら匂ひを交換しあふ

面白い冷蔵庫の見方だな、と思いました。
匂いで会話してるみたいな。臭いじゃないからでしょうね。

081:ノック  羽田野 令 2003年11月16日 (日) 20時06分
目の位置に「ノックの音が」を見て入る古書店店主つね寡黙なり

羽田野さんの本の歌。愛があって好きです。(^^)
目が合っちゃったんですねえ。<星新一と
下の句はありがちにも思えますが、「つね」という言い方が上手いなと。

074:キャラメル 五十嵐仁美 2003年11月16日 (日) 23時39分
キャラメルのようにお行儀よく座りお話聞いてる黄色い帽子

箱の中のミルクキャラメル。
黄色い帽子を被っているのはもうお帰りの支度をしちゃってあるから。
幼稚園か保育園のお迎えの場面だと思いました。可愛いけど切ないな。

084:円 星川郁乃 2003年11月17日 (月) 00時38分
1時間働く味のコーヒーだ800円のルームサービスの

時給800円。
稼ぐときと使うときではこんなに違う。
一瞬呆然とすることがありますね。でも、だからこその贅沢。たまにはね。
No.60 2004年05月14日 (金) 05時59分

 

過去ログ52より。
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喉が痛いです。
ヴェポラップ塗ったバンダナを首に巻きました。(^_^;)

087:朝 萩原留衣 2003年11月13日 (木) 10時17分
まだ夢に濡れている指こっそりと朝のひかりに隠して起きる

色っぽそうですけど、
どっかさっぱりしているところがいいですね。
分からなかったのが「朝のひかりに」の「に」。
朝のひかり「から」隠して起きるのか、
朝のひかり「に紛れ込ませて」起きるのか。助詞って微妙だなあ。

058:たぶん 浦奈保美 2003年11月13日 (木) 10時43分
ラヂオは
どうも
苦手で

雨の日ぶーーーんたぶんたーたーチューナー合わぶーんたーたー前はぶーーん来なたーたーぶーん

このお題の隠し方としては秀逸ではないかと。
後半の「前は」と「来な」がすごく気になりました。聞きたい。

052:冷蔵庫 高見里香 2003年11月13日 (木) 15時19分
冷蔵庫の中に入っては駄目中からは開けられないよと祖母の声

途中から急に破調になる感じが、
歌の内容にあっていると思いました。
もしかしたら類想があるかも知れませんが、
お祖母さんが声だけの存在に思えて怖くて好きです。

098:傷 かいり 2003年11月13日 (木) 19時24分
傷口を真水に晒しつながっていたのは遠い海だとおもう

かいりさんのラストスパート。
もうこの不思議な歌群が読めないのかと思うと悲しい。
2004があってくれて良かったです。
何がつながっていたのかは不明ですが、
つながっていた先は遠い海なんですね。
血、なのかな。しょっぱいし。
生きものとしての繋がりみたいなものなのかも。

079:眼薬 兵庫ユカ 2003年11月13日 (木) 22時12分
セックスを求めるときも眼薬をこわがっている犬の表情

冷徹だなあ。(ほれぼれ)
でも、あまり軽蔑してる感じはしない。
ただ、ああ同じ表情だなと思っている。そこがかなしくて好きだ。

061:祈る 氏橋奈津子 2003年11月14日 (金) 00時42分
落ちたら死ねるところへ行かない自分からかなしがらない祈ったりしない

なとさん…。(呼んでみました)
これは戒律なんでしょうね。だから祈ったらダメなの。

080:織る  羽田野 令 2003年11月14日 (金) 02時36分
鐘馗さまをかすめて烏飛びゆけり機織るおとの途絶えし辻を

「おとの途絶えし」と書いてあるのに、
機織りの音が聞こえて来るような気がします。懐かしい歌。

095:満ちる 岩崎一恵 2003年11月14日 (金) 09時13分
疑いもなく満ちてゆく裡からの力に負けて石榴、割れたり。

「、」と「。」の効果はどうなんでしょうか。
普通に書くと普通すぎると思われたのかも知れないな。
しかし決して普通ではない歌に思えます。
出だしの「疑いもなく」はちょっと擬人がきついかも。

065:光 春村 蓬 2003年11月14日 (金) 10時01分
好ましきひとの胸には光蘚ふかくなるほどさやかに笑ふ

うーん、ひかりごけかあと思った歌。
絶妙な比喩ですが、もしかしたら好き嫌いがあるかも。私は好き。(^^)

098:傷 西橋 美保 2003年11月14日 (金) 14時33分
傷を見てと寄り来る吾子を膝に抱くむかしこの子の父を抱きしやうに

傷にはある種の吸引力があるらしい。
子供も釣れるし父も釣れた。遺伝性気質なのかも。

084:円 宵闇 2003年11月14日 (金) 21時58分
箸の先歪(いびつ)に変わるまとまりの無い円ばかり浮いた油は

揚げ物をされているんでしょうか。
金属製の菜箸じゃないと先が変になっちゃうんですよねー。
「まとまりの無い円」がよく見ておられるなと思った歌。
No.59 2004年05月11日 (火) 13時18分

 

過去ログ51より。
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どんな歌があったかなー。(わくわく)

021:窓 珠 2003年11月11日 (火) 01時19分
ぽんかんを剥いてほおばるこの居間に骸投げ込むテレビという窓

2003では、
一貫して時事詠を作っておられた珠さん。
一首の歌として拝見した場合、
ストレートすぎるのではないかと感じることもありますが、
この姿勢はやはり見習いたいと私は思います。
この歌の場合も「骸投げ込む」がちょっと乱暴ですけれども、
(意味的にも、表現としても)
おっしゃりたいことは分かる。ただ、
その窓は視聴者が自分の意志で開け閉めできるはずだし、
映像はあくまで映像だと思うんですね。実際の骸にはほど遠い。

096:石鹸 大野景子 2003年11月11日 (火) 01時53分
店員の謂ふまま石鹸買はされぬパーツごとに身体洗へと

丁寧な歌を作られる大野さん。
その丁寧さが物足りなく感じられることもあるのですが、
この歌は焦点が合っているなと思いました。
「パーツごとに」の字足らずが非常に不安。
客の身体を物として見ている店員のまなざし。

069:コイン 青山みのり 2003年11月11日 (火) 08時16分
ワンコインショップに君と同じ名の水売られいてしばし抱きしむ

100円ショップではなくてワンコインショップ。
呼び名を変えるだけでずっとお洒落になりますね。
どんな名前なのかなあと思いました。名字かなあ。
結句の「しばし抱きしむ」ちょっと芝居がかっているような気も。
特に「しばし」。そこがいいのかも知れませんが。

058:たぶん 塩谷風月 2003年11月11日 (火) 08時27分
たぶんってなんだよはっきりしてくれよ入れてもいいのそれともダメなの

もし性的な歌だとしたら、
そういうことは聞くなよ!と言いたい。(笑)
そこが女の狡さなんでしょうけどね。狡くてもいいじゃん。勘弁してよ。

041:場 夏己はづき 2003年11月11日 (火) 23時48分
この地球すべて会場なのですよ その日あなたに聴かせるために

はづきさんはテルミン奏者でいらっしゃるんですよね。
こういうときってあるんじゃないかなあと思いました。
もし生きているなら、いやたとえ死んでいたとしても、
地球のどこかにあなたはかならずいるはず。音よ届け。

060:奪う 春村 蓬 2003年11月12日 (水) 00時45分
ちつぽけな私のひざを奪ひあふ子のにほひして炬燵布団干す

優しい、でも切ない歌。
特に小さな子供にとって親はときどき万能なんですね。
でも親自身も実は誰かの子供だし、ちっぽけな人間でしかなくて。
それでも子供がいる限り親は親であり続ける。その恍惚と無力感。

052:冷蔵庫 浦奈保美 2003年11月12日 (水) 09時31分
かつて
老嬢が
ひとり棲みしという

廃屋の開かず扉の内側をしんしんと立つ冷蔵庫四機

「四機」が怖いですねえ。
なんで四つもあるのか。何を冷やしていたのか。
安達ヶ原の鬼婆的連想が働きます。生首が入ってたりしてなあ。

089:開く 西橋 美保 2003年11月12日 (水) 17時08分
獅子舞のお獅子のくわつと開けられし口を突き出て人の手の見ゆ

一読、幼児の視点かと思いましたが、
分かっていても驚く大人の視点の方が面白いかも。
獅子舞は人が演じているわけですけれども、
見方を変えれば獅子が人を飲み込んでいるようにも思える。
突き出た手は何をしようとしたのか。おひねりが飛んで来たのかな。

049:嫌い ひぐらしひなつ 2003年11月12日 (水) 17時31分
砂の城くずれるように嫌い、と言ってしまえば百合の香のする

おそらくは、
言うべくして言ってしまった決定的な拒絶の言葉。
そして漂う百合の香り。その嫌いは間違いじゃない。たとえ苦しくても。

088:象 芦田美香 2003年11月12日 (水) 17時36分
さんたまりやさんたまりやと象が鳴く夕暮れ凍ったような路地裏

これは忘れられない歌でした。
象の鳴き声って、いろんな風に聞こえるんですよ。
たとえば私はラベルのボレロのラストが象の雄叫びに聞こえます。(^_^;)
もしかしたらこの歌も幻聴なのかも知れませんが、
路地裏に凍りついたように立ち尽くす作者が見える気がしました。

075:痒い 兵庫ユカ 2003年11月12日 (水) 20時43分
体質が変わったのだろうおととしの自分の比喩が痒い夕暮れ

ユカさんは、
心を身体で感じる人なのかな、とか思います。
喩えて言っているというよりはもっと生で切実な感じ。血が出るような。
一昨年の自分の比喩が痒いというのはよく分かる。
それを体質が変わったせいにするのが可笑しいんですけど、
本当にそうなのかもなと思えるような気もして。

098:傷 佐藤弓生 2003年11月12日 (水) 22時39分
夕立のあとなまぐさくなる街にあなたの傷はかけのぼる虹

弓生さんのラストスパートから一首。
上の句の把握の的確さに脱帽。確かになまぐさくなりますね。
傷から立ち上っていく細い虹が痛くて綺麗だなと思いました。

066:僕 大石俊弘 2003年11月12日 (水) 23時11分
いつもいつもみんなと一緒で「僕」といふ一人称が使えずゐたり

可愛い。(笑)
「僕」いつでも使っていいです。(^^)
No.58 2004年05月08日 (土) 17時48分

 

過去ログ50より。
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今日は新宅の初節句にお呼ばれしたんですけど。
現役の校長先生が現役の女子高生にお酌されて、
ものすごく嬉しそうにしているところを目の前で見ました。
男の人っていくつになっても可愛らしいわねえ…。(爆)

081:ノック キタダヒロヒコ 2003年11月09日 (日) 10時35分
ノックとは敵よく殺す稽古にて子等いきいきとみな取り組みぬ

そうか。
千本ノックのノックはノックアウトのノックなんですね〜
併殺打とかも言いますもんね。スポーツは殺意の代用品なのかも。
「子等」の「等」と「みな」が重複しているような気もしました。

097:支 かいり 2003年11月09日 (日) 12時30分
その下にひろがる海の色に似た鼓動をぼくは支えきれない

かいりさんの歌は、
難しいんですけどいつでも立ち止まりたくなります。
「その下」の「その」とは何なのかとか、
「海の色に似た鼓動」とはどういうことなのかとか、
なぜ支えきれないのかとか謎はたくさんあるんですけどね。

040:走る 浦奈保美 2003年11月10日 (月) 20時24分
ドアの向こうは
危険地帯
わたしはそこへ行けなかった

非常口走る男のさみどりの背中は昨日までの恋人

浦さんの歌も、
詞書きを含めて難解なものが多いです。
この歌の場合は歌だけでも成立しているし、
詞書きと共に読むことでより一層ドラマが感じられて好きです。

086:とらんぽりん 丸山 進 2003年11月10日 (月) 23時36分
週末はとらんぽりんで恋人をたこ焼きのように裏返してる

丸山さーん♪(手を振ってます)
本当にトランポリンなんですか?
そうじゃないでしょ!(と詰め寄る・笑)
No.57 2004年05月05日 (水) 18時28分

 

過去ログ49より。
ぽっぽ [ Home ] [ Mail ]
「短歌、WWWを走る」できましたねー。(しみじみ)

067:化粧 悠嘉 2003年11月05日 (水) 15時10分
お化粧をしなくてもいい肌のうち 君に好きだと言ってみたいの

悠嘉さんのラストスパート。
いいなーいいなー、うらやましいなー。
きっと「君」もピチピチなんだろうな。そっちもいいな。(笑)

083:予言 みうらしんじ 2003年11月05日 (水) 21時25分
はずれたらちゃんと責任とってくれる予言だったら聞いてあげよう

そう言えばそうだなーと思いました。
それでも昔は石もて追われたりしたのかしら。
「聞いてあげよう」の偉そうなところが好き。(^^)

057:蛇 青山みのり 2003年11月05日 (水) 22時58分
薄青き蛇幾重にも巻きつけて伊万里の壷はしばし眠りぬ

これは壷の柄なんでしょうね。<薄青き蛇
でもこうやって描写されると本物の蛇に思える。言葉って不思議だ。

072:席 黒瀬珂瀾 2003年11月06日 (木) 01時18分
席題は恋、詠むほどに知らざれば紅葉(もみぢ)を纏ふ流れ見やりつ

嘘だ。(爆)
でも「詠むほどに」ですからね。
下の句が綺麗。綺麗で色っぽい。

051:敵 村上きわみ 2003年11月06日 (木) 12時30分
一面にひなぎくの咲く原っぱはありふれていて、そこは敵地だ

どれにしようか迷ってこの歌。
穏やかな上の句からちょっと暗めの第四句を経て敵地へ行き着く。
ひなぎくの原っぱが突然グラッと暗転するような危機感があります。
どこに逃げればいいの?

034:誘惑 加藤苑三 2003年11月07日 (金) 21時43分
ゆびきりをしよう私はもう二度とチョコレートにしか誘惑されない

「チョコレートには」ではなくて、
「チョコレートにしか」なのが面白い。
指切りの相手は恋人でしょうか。可愛い浮気でもしたの?

043:鍋 春村 蓬 2003年11月08日 (土) 01時51分
白菜もゆきひら鍋も冬の夜は生ひたちなどを語りてねむる

なんかほっこりしますねー。
冬の夜ってこんな感じだよな。何となく語り合いたくなる。
台所の作業台でひそひそ話してるんでしょうか。白菜が死ぬ前に。

052:冷蔵庫 田外茗子 2003年11月08日 (土) 08時29分
弁当の蓋明け笑むは冷蔵庫と渾名を持てる会計課長

うーん、微妙な歌だ。(^^)
なんで冷蔵庫なんでしょうね。
お金出すとき冷たい息を吐くから、とか?(笑)

028:三回 長瀬大 2003年11月09日 (日) 05時21分
三回も我慢できたらそれはもう君が手に入れなくていい物

うーんなるほどなー、と思いつつ、
男の人って短気だよねー、とも思った歌。(笑)
あたしならいっぱい我慢して欲しい。もっともっと。
No.56 2004年05月03日 (月) 00時03分

 

過去ログ48より。
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娘の担任の先生が家庭訪問に来られました。
娘は最初ビビってたんですけど、
先生が帰られたら「また来てくんないかな」と言ってました。
良かった良かった。(^^)

066:僕 宵闇 2003年11月02日 (日) 16時29分
もし僕が君の理想になったなら君は僕を嫌いになるよ

そうかも知れないなあと思う反面、
それは言い訳じゃないのかなあとも思いました。(笑)
理想通りの人なんているわけないけどね。

074:キャラメル 丸山 進 2003年11月02日 (日) 17時02分
キャラメルの溶ける間が私の何でも許せるラッキータイム

どの歌にしようかなー、
と思ってとりあえずこれを選びました。
丸山さんとデートする時はめいっぱいキャラメル持って行かなきゃ。(笑)

079:眼薬 みうらしんじ 2003年11月02日 (日) 21時24分
もうこれで何も見えなくなるからと眼薬じゃなくガラコをさした

ガラコって何かなー、
と検索したら車のフロントガラスに塗るやつなんですね。
雨が降ったときにノーワイパーで走れるの。
「最強撥水力よく見える」って書いてありました。
でも目に注しちゃったら見えなくなっちゃうよね。
見えるためのもので見えなくする。見えなくなりたいから。

070:玄関 よしだかよ 2003年11月02日 (日) 23時35分
玄関が130個ついている箱に住むのが夢だったころ

集合住宅、でしょうかね。
高級マンションとかに憧れたこともありましたけど、
「玄関が130個ついている箱」と言われると身体が痒くなりそう。
そういう視点を持つということは作者も痒くなったのかも知れない。

049:嫌い 塩谷風月 2003年11月03日 (月) 10時14分
お父さん大嫌いって子に言われしばらく蜜柑がむけなかった

やーもー、可愛らしい…。
よしよししてあげたくなりますね。蜜柑むいてあげたくなります。
いいのよ子供なんて。どうせそのうちどっか行っちゃうんだから。

019:蒟蒻 生奈旻士 2003年11月03日 (月) 16時16分
食卓で白く乾いた蒟蒻の硬さに重なる自分なのです

この歌も可愛いなあ…。
結句の「なのです」にほだされました。(^^ゞ

068:似る 兵庫ユカ 2003年11月03日 (月) 20時44分
脳に舌差し入れるようあのひとの声 琴線は尿意に似てる

ユカさんの歌には驚かされたばかりですが。
この驚きはビックリじゃなくてグワッというか。
性的な比喩を使ってますけど問題は心なんですね。
心の動きを肉体的感覚で捉えている。非常に生々しく。

46.南 岡村知昭 2003年11月03日 (月) 21時43分
ぐしゃぐしゃのシーツの上で聞いている南の島でのお前の噂

勝手に想像させていただくと事後の会話。
今の彼女は昔の彼女の友だち。
昔の彼女との関係を知っていた上で噂話を聞かせていたら面白い。
「南の島」がやや泥沼っぽいムードを爽やかに救っているような。

042:クセ 氏橋奈津子 2003年11月04日 (火) 01時35分
うれしい、と言えないままでアクセルを踏む帰り途 喉、ひかりだす

個人的好みとして、
この喉にはぜひ喉仏があって欲しい。(笑)
言えないままの言葉が喉の中で光る。なんて幸せで切ないんだろう。

055:置く 氏橋奈津子 2003年11月04日 (火) 01時42分
置き石のように置き手紙のようにきみのひたいにてのひらを置く

なとさんもう一首。
なんで別れの気配がするんでしょうか。
それも今生の別れのような。たぶん熱を測っているだけなのに。
No.55 2004年04月30日 (金) 18時57分

 

過去ログ47より。
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このログはもう11月に入ってます。最後の月でしたね。

062:渡世(再投稿) 黒瀬珂瀾 2003年10月26日 (日) 03時23分
君嘆かするを渡世の業(わざ)として雨にうたるる窓を眺めつ

かっこいいよね〜(ほれぼれ)
男子と生まれたからにはこういう人生を送りたいものです。
幸か不幸かあたしは女だけどね。(笑)

067:化粧   羽田野 令 2003年10月26日 (日) 15時09分
それぞれの壜の中にて化粧水はしづかに水平面を保てり

羽田野さんの歌は端正で、いつもいいなあと思います。
この歌の場合、ポイントは「水平面」だと思うんですけど、
ここがいいと感じる反面ちょっと固いかなとも。難しいなあ。

070:玄関 キタダヒロヒコ 2003年10月26日 (日) 17時49分
玄関に海の気配は濃くなりつ潮騒ともに吾子生(あ)るるかも

この頃キタダさんはお子さんがお生まれになったんですよね。(^^)
歌からその喜びが溢れて来る感じがします。
お子さんの退院を待つ期待感を「海の気配」と言ったところがいい。
「潮騒」はちょっと近いかなとも思いましたが、それでも。

096:石鹸(訂正) 島田牙城 2003年10月26日 (日) 21時49分
折るるほかなきまで減りし石鹸のやはり折れしを例ふれば母

このログで完走された牙城さん。
この歌は100首確認後の訂正ですね。
結句の「例ふれば母」が効いているわけですけれども、
いま何人こういう母が残っているのかなとも思いました。母の一人として。

096:石鹸 近藤かすみ 2003年10月26日 (日) 23時24分
花籠の形にリボンで飾られて忘れ去られる石鹸ひとつ

石鹸の歌、もう一首。
美しく飾られることで本来の姿を忘れられてしまったもの、
というのは今の世の中にはいろいろあるような気がします。
ラッピングはとても大事ですけれども、
ラッピングのせいで中身が見えなくなっちゃったらやっぱり困るかな。
上の句、意味的にはよく分かるんですが、
私には今ひとつ具体的な絵が見えて来なかった。知識不足のせいかも。

035:駅 久野はすみ 2003年10月28日 (火) 05時33分
吹きっさらしの駅のベンチに手作りの座布団がありなぜか座れず

いや、これは座れないですよー。(笑)
手作りのものって良く言えば心が籠もってるわけですけど、
悪く言うと何となく呪われそうな怖さがありますよね。
というわけで私は結句の「なぜか」に過剰さを感じました。分かるけど。

021:窓 田外茗子 2003年10月29日 (水) 12時37分
しゃらしゃらと音する階を上り来て三日月懸かる窓に会いたり

何となく異種恋愛のような。<窓に会いたり
「しゃらしゃらと音する階」は硝子製でしょうか。
夢で逢う恋のような、肉欲のない性愛のような歌だと思いました。

084:円 岩崎一恵 2003年10月29日 (水) 14時23分
食卓に卵を置けばかなしみは楕円の影となりてひろがる

一読、巧いなと思った歌。
「かなしみ」が言い過ぎのようにも見えますが、
これは生まれない命のかなしみでしょう。
結句の「ひろがる」にやや違和感あり。
それほど大きな影じゃないでしょうからね。

096:石鹸 かいり 2003年11月01日 (土) 13時01分
この空の青さも風のつめたさも白い石鹸使い切るまで

季節の単位としての石鹸。
時の流れは儚いものですけれども、
白い石鹸で計ると儚いというより怖いような気がします。
かさかさした怖さっていうのかなあ。上手く言えないんですけど。

056:野 丸山 進 2003年11月01日 (土) 21時36分
雨上がり死期を迎えた野良猫が虹の根元に集まっている

丸山さーん。(ぶんぶん)
猫の墓場とか象の墓場とかってよく聞きますね。
死んだ姿を晒さないために死期を悟ると姿を消すとか。
これもそういう流れの先にある歌なんですけど、
やっぱり「虹の根本」がいいのかなあ。
「集まっている」という結句とか。決して贔屓じゃないと思いたい。(笑)

098:傷 村本希理子 2003年11月02日 (日) 08時46分
ていねいにていねいに傷つけてあげる黒蒟蒻に塩をすり込む

希理子ねえさんのラストスパート。
「傷つけてあげる」の「あげる」がポイント。
下の句がそのまんま上の句の答えになっちゃってるところが勿体ないかな。
No.54 2004年04月26日 (月) 21時24分

 




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