順調にスレッドが伸びております。
保管庫はまだア行が終わろうとするところですが(^_^;)

汝南應氏とはまた渋いメンツが登場しましたね。
代々文人として名高く、著名な人物も輩出している隠れた（？）名族です。そして外字のオンパレード(-_-;)

應キョは確かに履歴や逸話は伝わっていますが、いまひとつ実力を図りがたいところですね。兄の應トウはそれなりに文人っぽくすればよいのでしょうが。

應貞ですが、晋書文苑伝にも立伝されています。ですが内容は三国志魏書王粲伝に付属した應キョ、應貞の記述の註（長いなあ）に引かれた『文章叙録』とほぼ同じでした。おそらく、晋書を編纂したときに三国志のこの部分を参照したのでしょう。事績の部分はほぼ丸写しで、彼の作による文章が一編挿入されていました。

應貞の甥の應詹（ｵｳｾﾝ、274-326）は、上記の部分では末尾に「鎮南大将軍・江州刺史となった」とサラリと流されていますが、実際には東晋初期にかなりの活躍をしています。この人も紹介できたらいいなあ。そろそろ晋代スレの独立を検討してみようと思います。

メール HOME 2004年11月20日 (土) 16時16分

新スレ立て感謝です。

応�･ってそんなに凄い武将だったとは！
文芸方面・政治方面・軍略方面なのか、気になるところです。
・・・しかし、こいつも生年が遅すぎる罠。
ホントにＰＫでリミッター解除されるんかな？
と疑心暗鬼に陥りつつ、今後投稿頂けることを心密かに待ち望むオジオンです（お

メール HOME 2004年11月21日 (日) 04時51分

晋書應詹伝を読んでみたところ、彼は文・政・軍それぞれの才能を兼備したマルチロールファイターだった模様。歴史の流れを左右するまでは至らないまでも、州刺史および軍司令官として己に課せられた役目を十二分に果たしました。いずれ正式にお披露目をば。

…と思いまして、せっかくだから晋代の概説めいたものをまとめようと思い立ち、どうせやるなら自分のサイトにしっかりしたものを置こうと一念発起して、まずは地図から作るべぇ、とどんどん膨らんできました（まだ構想段階ですが）。こちらで個々の人物の列伝を書き連ねても、全体的な時代の流れが分からないとイメージが掴みにくいだろうと思いまして…

私自身の勉強がてら、皆さんにも両晋十六国時代の治乱興亡のダイナミズムを僅かなりともお伝えできるものを作れたらいいなあ、と思っております。

メール HOME 2004年11月22日 (月) 03時13分

>マルチロールファイター
　イメージ的には魏将の「満田牽郭伝」の
満寵・田豫・牽招・郭淮　＋文才　って感じでしょうか？
これは非常に楽しみですね。　

メール HOME 2004年11月24日 (水) 00時42分

横槍ですが、新武将を提案します。
�@公孫晃（204）〜237
公孫康の長男、公孫淵の兄。父の死後は幼少で叔父の公孫恭が後を継いだために成人後は魏に出仕した。弟の公孫淵が叔父を追って遼東を手に入れたときに朝廷に弟は野心家なので継承を認めるべきではないと上奏するが認められなかった。後に弟の反乱に連座して捕らえられる。高柔は公孫晃が先に弟の危険性を上奏しながら認めなかったのは朝廷の落ち度であって彼を連座させるのは法の趣旨に背くと司馬師に主張するが担当法吏が強硬に処刑論と唱えたために処刑されてしまった。
統率57　戦闘52　智謀73　政治65
相性28　性格忠義・慎重　
特技突破・騎射・衡車・罠
�A周邵（197）〜230
周泰の息子。騎都尉として濡須口で曹仁軍と戦い、曹休との戦いでも手柄を立てて裨将軍に任じられたが、父の死後程なく後を追うように病死している。
統率73　戦闘76　智謀58　政治45
相性125　性格忠義・剛胆　
特技奮闘・突破・闘艦・井闌
�B韓綜（192）〜252
韓当の息子。孫権が石陽に出陣中、父の死の直後で喪中にあたるということで武昌の留守に任じられていたが、その最中淫乱と無法行為を働く。本来は重罪であるが韓当の死の直後に処分をするのは忍びないと孫権は罪に問わなかったが、韓綜は疑心に捕われて父の棺と母親以下家族・郎党数千人を連れて魏に亡命する。
魏将になった韓綜の働きで魏の国境における対呉作戦は活発化されて呉の憂慮の種となった。東興の戦いで魏軍の先鋒を務めて戦死すると呉の諸葛恪はその首を孫権の廟に捧げたというのも尤もな話である。
統率67　戦闘71　智謀47　政治39
相性140　性格我道・猪突　
特技奮戦・奮闘・突進・騎射・楼船

2004年12月04日 (土) 09時30分

投稿感謝です。
公孫晃・周邵・韓綜、それぞれ登録予定のある武将ですから、このデータを元に作成したいと思います。

メール HOME 2004年12月05日 (日) 03時19分

最近またコツコツと補完が進んでいますね。私、賈洪はノーマークでしたが(^_^;)

和洽は３で一度登場していましたっけか。その時はザコ文官でしたが…　一方の何曾はせっかくIXで初登場したのにまたレギュラー落ちとは。あのいかにも「朝廷の大臣」風な面構えが良かったのに。彼を削るというのはいうなれば陳羣やら華キン、王朗あたりを出さないのと同じなんではないかと思ったりするわけです。

興味深いのは、何曾からその子の何遵、何劭さらには孫の何綏に至るまで贅沢好きとして世に知られていたということで、何曾も贅沢の度が過ぎるとしてご意見番の劉毅から弾劾されているほどでした（司馬炎が不問に処してましたが）。それでいて自分のことを棚に上げたわけでもないでしょうが、子に向かって「お前ら最近たるみすぎ。もっと経国のこととか考えろ」とお説教をしたかと思えば、孫らを指して「彼らは必ず乱にあって滅ぶだろう」などと有難くない予言を残したりしています。そしてそれが的中してしまったり…

和洽は清貧を貫いたそうですが、孫の和[山喬]は財産家なくせにケチだったようですね。杜預が自身を「左伝癖」と称した際に彼のことを引き合いに出して「銭癖」と評しています。

メール HOME 2005年01月23日 (日) 00時15分

◆何曾
　え、こいつってそんなに浪費家だったのですか？
何遵・何劭・何綏らも贅沢好きですから、特徴を出すために一族揃って「物欲：強欲」に設定した方がいいのかも。しかし、「IX」の評価は幾ら何でも過小評価だと思う今日この頃。

メール HOME 2005年01月23日 (日) 00時37分

　■リッチマン何曾
それが衣服も食事も王侯を越えるだの毎日の食事に萬銭を費やすだのもの凄い有様だったようです。まあ王ガイや石崇のように常軌を逸したとまでは行かないにしても豪奢な暮らしぶりでした。そりゃ劉毅に弾劾されますわ(-_-;)

さて都官従事の劉享という人物も何曾の華侈について上奏したことがあったそうですが、何曾は彼を掾に招きました。周囲からは断るようにと勧められたのですが、公のことだからと劉享はそれに応じました。ところが何曾は些細なことにかこつけて彼に杖罰を加えたそうで、実は何曾には内弁慶なところがあったのではないでしょうか…　いわく「其外�ｪ内忌、亦此類也」と。うーん、政治家としてはともかく人格者としては手放しでは褒められないようですね。一応、上記のエピソードの前には「性至孝」などといった記事もあるのですが。

メール HOME 2005年01月23日 (日) 22時23分

◆何曾
　性格最悪かも・・・＞劉享の件
『三國志』でも、清廉潔白で鳴らした硬骨漢・袁渙に並ぶほどの名声があったと記されていますが・・・　これって単に
「同じくらい有名だった」
ってことなんですかね？　「性至孝」の記述と言い、ちょっとこの辺が判りませんけど。

何か、魅力は50台でもいいような気がしてきましたよ。

メール HOME 2005年01月23日 (日) 22時47分

まず「性至孝」についてですが、「無声楽嬖幸之好」とあり“遊び”や“女”は嗜まなかったようですね。もっともその反動（？）か物質的歓楽に走ったともとれますが…　さておき、年老いても妻と相対するのに衣冠を正したというので万事に無軌道な人物ではなかったようです。ただ、没後に諡号を議論した際に博士の秦秀（秦朗の子）が「繆醜」という案を出しました。なんでも、「名は美しいが実は傷ついている」ことを“繆”というそうで、“醜”は「ほしいままに威を行うこと」というのだとか。（参考：『諡号辞典』様　http://www.toride.com/~fengchu/sigou/　）
つまり悪い号をダブルで奉ろうという剛毅な主張でした。さすがに司馬炎に却下され“孝”となりましたが、後に子の何劭が“元”と改めるよう申し出たそうです。

ちなみに晋書秦秀伝を見たところ、最初の主要な記事がこの何曾の諡号に関する上奏文でした(^_^;)　案の定、何曾をボロクソにけなしているようで「資性驕奢」だの「驕奢過度」だの言いたい放題です。

どうもこの秦秀という人物、「性忌讒佞、疾之如讐」とあるように正義感過多なところがあったようで、賈充のことも毛嫌いして彼の没後には“荒”というこれも悪い諡号を送るように主張しています。当然却下されましたが…　それに飽きたらず、討呉戦役で王濬と王渾の確執に司馬炎が王濬を贔屓した裁定を下した際にはこれにも噛みついています。司馬攸の問題（おそらく司馬炎の後継者関係でしょう）に首を突っ込んで免官になり、後に復職しましたが結局博士の官のまま出世することはありませんでした。「自分を正しいとして他の言うことを聞き入れず、相手に逆らう」タチだったので粛清されなかっただけマシといったところでしょうか。

それにしても、彼は過激ではありますが必ずしも間違ったことは言っていないようなので、何曾を評価する際の指針の一つにはなる…かな？

メール HOME 2005年01月24日 (月) 01時23分

ありがとうございます。
人物像がかなりはっきりしてきました。

「物欲旺盛だが、それに判断を奪われない安定した政治家」

ってかんじでしょうか。

メール HOME 2005年01月26日 (水) 00時02分