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[39]試練の駆け落ち魔法事件3(駆け落ちって素敵) - 投稿者:仮面ライダー音夢


レイコはエツコとヒロヤの話を詳しくきいた・・・・・。

レイコ「お互いの家族が二人の付き合いに反対しているわけね・・・・・。」

エツコ「うん、そうなの!!私のお姉ちゃんも、ヒロヤのご両親とお兄さんも・・!!反対する理由はそれぞれ違うの。お姉ちゃんとヒロヤのお兄さんは数ヶ月間恋人同士だったんだけど、突然別れてしまったの・・どうしてかは分からないけど・・・・。」

ヒロヤ「僕の両親は商業の知識のない人と一緒にさせたくないという理由からです。」

ヒロヤの両親は大商人で、かなり大きな道具屋と武器屋を経営している。長男のマサヤより次男のヒロヤを跡継ぎにしたがっているようだ。

ヒロヤ「それに、この間はエツコとこっそりデートしているところをエツコのお姉さんに見られてしまって、暴力を受けました・・・・・。」

ヒロヤの顔をよく見ると、頬と額にアザがわずかに残っている!!

レイコ「それはひどい話ね・・・。エツコのお父様はどうなの??」

エツコ「父にはまだ話してないの・・・・父は王都に単身赴任しているからここんところ会ってないし・・・・・。」

大体の事情は分かった・・・・。

レイコ「で、どうするの??」

エツコ「ここにかくまってもらうわ。ね、いいでしょ、しばらくかくまってよ。しばらくすればお姉ちゃんもお父さんもヒロヤのご両親も心配して私たちの付き合いを認めてくれると思うから・・・。」

レイコは少し考え込んだ・・・・。

レイコ「そううまくいくかしら・・・・私の家とエツコの家は近いから、お姉さんがすぐにかぎつけると思うわ・・・。その時はもちろんとぼけるけど、お姉さんが実力行使にでてしまう恐れがあるんじゃないかしら・・・・・。」

エツコはハッとした。

エツコ「そうかもしれない・・・・お姉ちゃんは口下手な分、いつも力ずくで押さえつけるような人だから・・・・・!!」

レイコ「それよりも王都に行ってお父様を味方にしたほうがいいんじゃないかしら。ね、そうしましょう!!王都までの旅費は私が出してあげるから。」

エツコ「うん・・・・・・わかった!!ありがとうレイコ!!・・・・・・・お父さんならきっと私たちの付き合いを・・・・!!」

レイコ(エツコの一途な思いをこわさせたりしませんわ!!)

レイコは親友の駆け落ちの手伝いをすることになってしまったが、親友のためならどんなになっても一生懸命になる。だが、レイコにはもうひとつ成し遂げたいことがあった・・・・・・・・。

レイコ(私もチヒロお兄様と駆け落ちをしましょう!!にっくきマイコさんからお兄様を取り戻すために・・・・・王都でエツコ達と別れた後でお兄様と二人っきりで・・・・・。)

レイコは少しにやけた・・・・。

レイコは二つの目的を果たすためにすぐに準備をして、3人で隣の港町まで行った。

レイコ「王都に行くにはこの町からナハタウン行きの船に乗って、後は王都まで歩いていくしかないわね・・・・。」

ナハタウンはチヒロが今現在住んでいる町だ。

3人は券を買って船でナハタウンに向かった。ナハタウンに着いたころは夕方近くになっていた・・・。

ヒロヤ「ナハタウンは王都の近くだけあって結構にぎやかだね・・・・。」

三人は少し歩いたが、レイコはある家の前で足を止めた。

レイコ「王都に行く前にここに寄っておきたいの!!」

エツコ「この家に??」

レイコ「とても頼りになる人がこの家に住んでいるの!!」

とレイコはドアをノックした。

レイコ「お兄様!!レイコです。」

エツコ(お、お兄様・・・・・・!?)

エツコは絶句した。
少しするとドアが開いて、しっかりした体つきの青年がおびえたような表情をしながら、顔を出した・・。


つづく


( 2004年10月25日 (月) 18時55分 )

- RES -


[38]試練の駆け落ち魔法事件2(親友目覚まし発言) - 投稿者:仮面ライダー音夢


それは3日前。よく晴れた秋の朝のことだった・・・・・。

レイコは自分の部屋でぐっすりと寝ていた・・・。どうやら夢は見ていない様子だったが、最近はチヒロと結婚式を挙げ、途中で恋敵のマイコに邪魔されてしまうという夢をよく見てしまう・・・・・。
自分の婚約者の(はずだった)チヒロがマイコという恋人を作っていたことをレイコが知ったのは今から4ヶ月前だった・・・・・。マイコはチヒロのフィアンセ面をするレイコが気に入らず、お互いにライバル視するようになった。だがレイコはお兄様(チヒロ)が自分を裏切ったとは全然思っておらず、近いうちに目が覚めて、私のところに戻ってくると信じているのだ・・・・・・・。いつかはマイコの化けの皮をはがしてやろうと・・・・


お手伝いさん「お嬢様・・・・」

お手伝いさんがレイコの部屋のドアの前で声をかけるが、それでは聞こえるはずがない・・・・・。
しかしレイコは人の気配がすると目が覚めやすい体質をしており、寝ぼけながらベットから起きた。

お手伝い「お嬢様・・・お客様でございます。」

レイコ「お客・・・・・・・誰・・・??」

レイコはあくびをかみ殺しながら言った。するとドアの向こうからやや大きめの声で親友の声がした!!

エツコ「わたしよ!!エツコよ!!」

レイコ「エツコ・・・・・!!」

レイコの眠気が少し覚めた。レイコがドアを開けると、困った顔をしたお手伝いさんと、親友のエツコ=ツバキと、その恋人のヒロヤ
=シマがいた。エツコとヒロヤは何かを決意したような表情をしている!!

レイコ「エツコ・・・・どうしたの??そんな朝早くから・・・・。」

エツコ「もう日が昇って結構時間だってると思うけど・・・・・・・レイコ、いくらご両親が家を空けているからって規則正しい生活をしなきゃだめよ・・・・・・・・・・ってそんなことはどうでもいいわ!!相談したいことがあるの!!」

レイコ「うん??」

エツコ「私達、駆け落ちしてきちゃった・・・・・しばらくここにかくまってね!!」

レイコはボーっとしていた頭でエツコの話を聞いていた。

レイコ(駆け落ち・・・・・・??・・ああ!!恋人同士が親などの猛反対にあってどこか遠くの土地に逃げることね・・・・・・・。親などの反対にあって・・・・・・・え!?・・・・ということはまさか!!!)

レイコ「えええええええええええええ!!」

レイコの眠気は驚きのあまり、一瞬にしてさめた!!!ヒロヤと恋人同士になるまでは極端におとなしい性格をしていたエツコが駆け落ちを決行するほど行動的になっていたなんて・・・!!もうこれは驚かずにはいられなかった!!

エツコとヒロヤにいったい何があったのか!!レイコは二人の話をきいてみる事にした・・・・・。


つづく

( 2004年10月23日 (土) 20時19分 )

- RES -


[36]仮面ライダーREM〜予告プロローグ〜 - 投稿者:壱伏 充

 何もかも追い抜いて、誰よりも早く突っ走って、最後はクラッシュしてしまう――連日うなされてきたそんな夢を、その夜も見ていた。

「……状態1の段階で仕留められないかと聞いているんだ」
 まどろんでいた私の耳に、医らついた声が聞こえる。そしてパチパチと何かが焼ける音も。
(……この時はまだ、悪夢を見たにもかかわらず飛び起きたりしなかった事を不思議に思うほど、頭が目覚めていなかった)
「分かった。だったらアンタがサポートすべきだろう」
 何の話をしているんだろう。つーか誰?
 ここに来て私は、自分の体が揺れていることに気付いた。
「大体だ、システムに欠陥があるなら製作者が責任を取るべきだろう……待て、切るな、話を聞け」
 最近寝不足だから、難しい話はしないで欲しいんだけど……あれ、もしかしてこれも夢?
「よりにもよって長野の山奥だ。迎えくらいは寄越せ。いいな?」
 はあ、山奥ですか――って待てそこの人!
「なぁんですってぇ!!」
 私は飛び起きて、バランスを崩し何かから転げ落ちそうになった。
「っとと、とっと、とぉ!」
「暴れるな。危害は加えん」
 私をあろうことか『お姫様抱っこ』していた声の主は、憎らしいほど慌てず騒がず私を地面に下ろした。
「信用できないわよ……っくしゅ!」
 クシャミを一つ。肌寒い。どうやら夢の続きではなくれっきとした現実らしい。認めたくないけれど。
 自分の姿を見てみたら、パジャマにスニーカーを履いただけの超軽装で、無意識のうちにヘルメットを後生大事に抱えていた。
 あたりはどこかの山奥――声の男の言葉を信じるなら長野県の山中――で、深夜だ。
 峠攻めには絶好のロケーションだろう。ロケーションだけで言えば。
 月や星の光がやたら綺麗に見えるあたり、山奥の中でも気合の入った部類らしい。
「ちょっと、こんなところに連れてきてどうする……」
 私は声の主に噛み付こうとして……不覚にも硬直してしまった。
 そこにいた人影が光を発して、姿を変えたのだ。
 お姫様抱っこの感触や声の感じから、さっきまでは少なくとも硬めのプロテクターとフルフェイスのヘルメットを着けていたはず……なのだが、光が収まった後に現われた目の前にいる男は、私ほどではないが軽装だ。
 安っぽい黒ジャケットの胸元から覗く、派手なアロハシャツ。夜中なのにサングラス。オールバックに固めた髪。そして腰に巻かれたゴテゴテしたベルト――しかも背後では何かが燃え尽きようとする光が見えた。
「長野の山奥くんだりまでバイクを飛ばしたのは他ならぬアンタだ。覚えちゃいないだろうがな」
 男はそう言って肩を落とす。声音は若くて理知的で――私はなぜか親しみを覚えていた。
 そんな自分に戸惑いつつ、声をかけてみる。
「えーと、何かもう、いろいろと聞きたいことがありすぎるんだけど……それは後々聞かせてもらうとして。
 当面のところ知りたいのがイッコ。あなた、誰?」
 私の、よくよく考えればダイレクトすぎる問いに、男はしばし考えて、やがて答えを返した。
「――レム、だ。
 ならば、こちらからも一つ聞こう。俺に興味を抱いたなら……仕事を手伝ってみるつもりはないか?」
「仕事?」
 鸚鵡返しに首を傾げる私に、レムと名乗った男は唇の端を吊り上げた。
「バイオメア――アンタに憑いてたような『悪夢』を狩る。それが仕事だ」

 これが、レムと私――那須加奈子との出会い。そして、私たちと「バイオメア」の戦いの――ささやかな序章だった。


【どんな悪夢さえ 手出しはさせないから (Dive into your dream)】

――――たとえこの世界が、朝目覚めたら消えてしまう誰かの夢だとしても――――

「僕は、君を騙したいと思ったことなんか一度もないよ」

【Dream Saver 眠らない街に一人】

――――生き抜くことは、きっと無意味じゃないから――――

「さあ、どこまでニンゲンは粘ってくれるかな?」

【伸ばした指先が 求めたもの】

――――戦う術なき者の代わりに、私たちは戦う――――

「ほら、さっさと行けよライダー!」

【Dream Lover 安らかな寝顔想い】

――――健やかな眠りと――――

「……変身……!」

【風の中 そっと呟いてみた】

――――その先に待つ、明日を守るために――――

「進んでみて後悔するか、二の足踏んだまま後悔するか、だな」

【「今宵貴方はどんな夢を見る?」】

原案・シナリオ・主題歌作詞:壱伏 充
提供:Original Rider Project

[Daydream Believer]

【Masked Rider...REM in dream!】

仮面ライダーREM、近日公開予定!


――――――――See you tonight, in your dream.

( 2004年10月15日 (金) 19時18分 )

- RES -

[37] - 投稿者:壱伏 充

さて、チャットなどで言っていた新小説の予告編兼用プロローグです。
 とは言え、ジークVS機動戦隊を完成させないと、当分手出しできそうに無いんですけどね(笑)

( 2004年10月15日 (金) 19時19分 )


[35]仮面ライダー罪[クライム]  初犯「全ては流されて」第一罪 - 投稿者:エクスチェンジャー

東京都渋谷区
都市部に位置するこの街も8月にもなれば例外なく熱気を生み出し、日々空から突き刺さる熱線が人々を苦しめていた。
とはいえ現代に生きる我々には泣き言を言っている暇などなく、必死に働くより他の道は無いのだった。
そしてここにもそんな社会の荒波にもまれた一人の男がいた。

午前中働き尽くめの人々の憩いの時、ランチタイムが訪れた。
昨今のラーメンブームで東京には軒並み店が立ち並んでいる。
一方で、ブームに取り残されたB級ラーメン店は細々と経営を続けているという現実もある。
しかしその男にとってラーメンの味などさほど重要ではなくただ空腹を黙らせることが出来ればそれでよかった。
ズズズズズ・・・・
男は人気の少ない店に入りカウンター席で400円のラーメンをすすっていた。
店の中には男以外に3人の客がいた。
3人はいずれも大きめのリュックを背負い、テーブルに何かのキャラクターグッズを置き並べ、ラーメンには手もつけずに談話を楽しんでいた。
男は思った。きっとこれがリアルなオタク人種って奴なんだろう、と。
仕事柄このテの連中には関わる事も多いのだが未だに馴染めない。いや馴染むべきなのだろうか。自分にそんな趣味は無いし第一あんな格好で人前に出るなんて愚にもつかないことだ。
そんなことを考えながらスープまで飲み干し、男は財布から50円硬貨を8枚出して勘定しようとした、そのときだった。
ガシャーーン!!
丼が割れた音だった。
振り返って見ると落ちたのはさっきのオタクどものものだった。話の途中に不注意にも落としたのだろう。
店主があわてて駆けつける。そこまでなら男もどうでも良かった。
丼の破片を拾う店主を尻目にオタクの一人がこう言い放った。
「あ〜あ、不味すぎて落としちゃったよ」
店主の動きが止まる。さらにもうひとりが続けた。
「こんな不味い物食べさせて・・それでどうなるってンだよ!」
オタクの足が店主の横腹に入る。蹲る店主に最後の一人が自分の丼の中身を店主に浴びせた。
「気持ち悪いんだよ!ナチュラルの分際でェ!!」
オタク3人は立ち上がり荷物をまとめ始めた。
「くそ〜ムカツクな〜。もっかいアキバにいこっか」
「「異議なし!!」」
妙なポーズをとった後、出口に向かう彼らの前に先刻より事の顛末を眺めていた男が立ちはだかった。
「ンだよ。退いてくれないかな〜おじさん?」
「お前、僕達を怒らせたいらしいな〜」
男は戯言を黙って聞き流していたがついにその腕がオタクの一人の首根っこをつかんだ。
「なにすんのさ〜!」
「暴行罪に侮辱罪、ついでに俺を怒らせた罪」
首をつかまれた彼の顔が曇る。後ろの二人もどうやら気付いたようだ。
男は胸ポケットから黒い手帳を引き出し、少年達の前に突き出した。
「お前たちの言い分を聞くつもりは無い。どう見たって非があったのはそっちのほうだからな。」
彼らは男の高圧的な態度にすっかりおびえた様子だった。と、後ろの二人が突然走り出した。
「お前ら!僕を見殺しにする気か〜〜!」
「こっちを見ろよ」
男は脅しかけるような顔で少年に凄む。
「ご、ごめんなさい・・」
震えながら謝る少年。
「別に署までつれてく気はネェよ。ただ今度年寄りに暴力を働いたり調子こいた真似をすれば・・・どうなるかな?」
「ごめんなさいい!」
男が少年から手を離すと少年は急いで走り逃げた。」
男はポケットからタバコを取り出し一服する。すると何か思い出したように振り向く。
「ここの始末はウチのモンに任せてください。」
男の言葉でも彼の受けたショックは埋められない様だった。居た堪れなさを感じつつも男は背広を右腕に抱え店を出た。
「ゴチソーサン・・・」
人気もなく客も無い、古びた店に起きた小さな悲劇。あの歳にもなってラーメンを作り続ける老いぼれた人生の先輩に敬意を表すように男はそう呟いた。

( 2004年10月13日 (水) 18時35分 )

- RES -


[34]myRPGノベル(試練の駆け落ち魔法事件1) - 投稿者:仮面ライダー音夢

国暦180年・・・・・
元々一つの国だったカワゴエ王国とぷれあです王国の長い戦争は幕を下ろし、両国に平和が戻った。

それから55年後・・・・・
平和ボケをした両国の人々は、ささいな事で大きな事件を起こすようになった・・・。
嫉妬・恨みによる殺人・放火などの発生件数が終戦以来、過去最高を記録した。それに伴い、大昔に突然変異で生まれたモンスターも凶暴性を増していき、治安が悪くなってしまった。国全体の平和はずっと続いても、一人一人の人間の平和は脅かされつつあった。
ぷれあです王国はカワゴエ王国に比べると、治安は比較的マシだった。しかし、一人の少女が事件に巻き込まれようとしていた・・・・・・。

ぷれあです王国の王都レイエリア。その近くの海岸でエツコ=ツバキという少女が、王都に単身赴任している父親と待ち合わせをしていた。

エツコ(お父さんまだかなあ・・・・・・早くお父さんと話し合いたい!!お父さんはヒロヤとの仲を許してくれると思うから・・・・・)

エツコにはヒロヤ=シマという恋人がいるが、お互いの家族から猛反対を受けていた!!エツコは事情を知らない父親を味方につけるため、この海岸で父親と二人だけで話し合う予定だったのだ。もう約束の時間は10分を過ぎている。と、そのときエツコの後から人の気配がした!!

エツコ「お、お父さん!!??」

エツコは振り向いた。夜なので、顔がよく見えなかったが、その人影が父親でないというのはすぐに分かった。

エツコ「違うわ!!誰なの!?」

その人影はエツコにおそいかかろうとしていた!!

エツコ「こ、来ないでよ!!」

エツコはその場を逃げ出そうとするが、突然すねに痛みが走った!!どうやら他にも二人ほどいるらしい・・・・・!!エツコも抵抗してその二人を振り払うが、後から頭を軽くたたかれて、3人に取り囲まれてしまった!!悲鳴を上げて助けを求めようとしたが、エツコは恐怖のあまり声が出なかった・・・・・。

エツコ(ヒ、ヒロヤ・・・・・た、助けて!!)

父親と待ち合わせをしていただけなのに、どうしてエツコはあんなことになってしまったのか!!??


話は三日前にさかのぼる。


つづく

( 2004年10月11日 (月) 15時18分 )

- RES -


[30]myRPGノベルプロローグ3・隣国の3人の歴史 - 投稿者:仮面ライダー音夢

カワゴエ王国とある3人の歴史年表

国暦180年
ぷれあです王国とカワゴエ王国の長年にわたる戦争は決着のつかないまま終わりを迎え、両国に平和が戻った・・・。

国暦200年
ぷれあです王国とカワゴエ王国の国交が回復した。それにより、それぞれの留学生が相手側の国へ次々と派遣された。
それぞれの国でしか使われていない魔法を習得するために・・・・・・。

国暦210年
仮院(けいん)と、そのおさななじみの丸我理委多(まるがりいた)と、ぷれあです王国からの留学生のダイゴが今日も仲良く魔法大学に通う・・・。

国暦210年
ダイゴ、とある魔法書を見つけて、魔法書の暗号を解読する。
ダイゴと丸我理委多が恋人同士になる。

国暦211年
このころからダイゴの精神状態がおかしくなる。
この年のうちにダイゴが変死してしまう。
恋人の丸我理委多は仮院が自分とダイゴの仲を嫉妬してやったのだと思い込み、仮院を殺そうとする。
仮院はダイゴが使っていた魔法書を片手にぷれあです王国に逃げる。
丸我理委多も仮院を追ってぷれあです王国に入るが、事故にあってしまい、マタニという男性に助けられる。

国暦212年
仮院は魔法書を完全に解読し、危険なものであると知ってどこかの遺跡の奥に魔法書を埋める。
その後仮院はシマという大商人に雇わる。
丸我理委多がマタニと結婚して、マルガリータ=マタニとなる。

国暦213年
マルガリータが女の子を出産。ミズエと名づけられる。

国暦216年
ダイゴのお兄さん夫婦に子供ができる。レイコと名づけられる。

つっこみ「ちょっとちょっと!!!!年表なんかにしないで、詳しいストーリーを書いてよ!!!」

音夢「これはあくまでプロローグだから・・・・・詳しいストーリーはまた今度・・・・。」

つっこみ「そんなのずるい!!!だったらプロローグは今回限り・・・・・もう手抜きはさせないよ!!!」

音夢「分かってますって・・・・・・仮院たち3人のストーリーは番外編で書く予定だし、主人公のレイコとあの3人がどういう関係なのか先に分かってほしかっただけだから・・・・・・。というわけで次回から本編を書きます。レイコたちを応援してね。」

つっこみ「応援してなんになるのさ・・・・・・!!」

( 2004年09月30日 (木) 19時07分 )

- RES -

[31] - 投稿者:仮面ライダー音夢

文章に書き間違いがあったため、二重投稿しました。すみません・・・・・・。

( 2004年09月30日 (木) 19時09分 )

[32] - 投稿者:仮面ライダー音夢

さらに間違いがあったのでここで修正します・・・・。

× 仲を嫉妬してやった
○ 仲を嫉妬して仮院がダイゴを殺した

です。
たびたびすみませんでした。

( 2004年09月30日 (木) 19時16分 )


[29]myRPGノベルプロローグ3・隣国の3人の歴史 - 投稿者:仮面ライダー音夢

カワゴエ王国とある3人の歴史年表

国暦180年
ぷれあです王国とカワゴエ王国の長年にわたる戦争は決着のつかないまま終わりを迎え、両国に平和が戻った・・・。

国暦200年
ぷれあです王国とカワゴエ王国の国交が回復した。それにより、それぞれの留学生が相手側の国へ次々と派遣された。
それぞれの国でしか使われていない魔法を習得するために・・・・・・。

国暦220年
仮院(けいん)と、そのおさななじみの丸我理委多(まるがりいた)と、ぷれあです王国からの留学生のダイゴが今日も仲良く魔法大学に通う・・・。

国暦210年
ダイゴ、とある魔法書を見つけて、魔法書の暗号を解読する。
ダイゴと丸我理委多が恋人同士になる。

国暦211年
このころからダイゴの精神状態がおかしくなる。
この年のうちにダイゴが変死してしまう。
恋人の丸我理委多は仮院が自分とダイゴの仲を嫉妬してやったのだと思い込み、仮院を殺そうとする。
仮院はダイゴが使っていた魔法書を片手にぷれあです王国に逃げる。
丸我理委多も仮院を追ってぷれあです王国に入るが、事故にあってしまい、マタニという男性に助けられる。

国暦212年
仮院は魔法書を完全に解読し、危険なものであると知ってどこかの遺跡の奥に魔法書を埋める。
その後仮院はシマという大商人に雇わる。
丸我理委多がマタニと結婚して、マルガリータ=マタニとなる。

国暦213年
マルガリータが女の子を出産。ミズエと名づけられる。

国暦216年
ダイゴのお兄さん夫婦に子供ができる。レイコと名づけられる。

つっこみ「ちょっとちょっと!!!!年表なんかにしないで、詳しいストーリーを書いてよ!!!」

音夢「これはあくまでプロローグだから・・・・・詳しいストーリーはまた今度・・・・。」

つっこみ「そんなのずるい!!!だったらプロローグは今回限り・・・・・もう手抜きはさせないよ!!!」

音夢「分かってますって・・・・・・仮院たち3人のストーリーは番外編で書く予定だし、主人公のレイコとあの3人がどういう関係なのか先に分かってほしかっただけだから・・・・・・。というわけで次回から本編を書きます。レイコたちを応援してね。」

つっこみ「応援してなんになるのさ・・・・・・!!」

( 2004年09月30日 (木) 19時04分 )

- RES -


[27]「仮面ライダー罪」 プロローグ - 投稿者:エクスチェんジャー

夜、眠ることを知らない港でそれは起こった。

「あの日も・・雨だったよな・・・。」

土砂降りの雨の中、彼は立っていた。

「俺達は・・あれでも幸せになれるって・・・本気で信じてたよな・・・バカみたいに。」

彼の周りを大勢の人間が囲んでいる。彼らは恐怖と憤りの混ざった険しい顔をしている。

「でも今じゃそれも夢のまた夢・・・何もかも変わっちまった・・・。」

彼の自分の掌を見つめる。不気味な色をしたそれを彼は強く握り締めた。

「だけど立ち止まる訳には行かない・・・。」

周りの人々は一様に銃口を彼に向ける。

「覚悟ならとっくの昔に決めたんだ。」

大都市の一角、古びたビルの頂で彼を何者かが見つめていた。その姿は異形・・・。

「最後の最後まで・・自分でケリをつける!」

暗い人ごみの中、あどけなさを持った少年が笑った。

「オマエラ全員!!そこをドケェ!!」

彼は、罪[クライム]は走り出す。
己を生きる意味を知るため。
人が犯した罪を贖うために。
そして・・・人を愛するために。

仮面ライダー罪[クライム]
不定期連載スタート!


( 2004年09月28日 (火) 17時39分 )

- RES -

[28] - 投稿者:エクスチェンジャー

投稿者エクスチェンジャーです。
初めて公の場に作品を公開することになりましたが読みづらさ等は多少お許しを(汗。

なお作品の細かな設定などがまだ固まってないので本当に不定期で長丁場になりそうです。まあ気長に・・・ね。

( 2004年09月28日 (火) 17時44分 )

[33] - 投稿者:ジャン

勢いのある小説ですね〜。一体主人公?に何が起こったのか!?予告編だけに短くて読みやすく、それでいて興味をそそられます。
本編公開を楽しみにしております。

( 2004年10月05日 (火) 00時03分 )


[23]myRPGノベルプロローグ2・親友カップルつかの間の幸せ - 投稿者:仮面ライダー音夢

レイコが17歳の頃、レイコの親友のエツコ=ツバキが、恋人のヒロヤ=シマをレイコに紹介した。

レイコ「エツコ、よかったわね!!彼氏ができて!!」

エツコ「うん・・・・・私達3ヶ月前から付き合っているの・・・。」

エツコの手を握っていたヒロヤも顔を赤くしてニッコリ微笑む。
レイコは嫉妬も全然無く、エツコ・ヒロヤのカップルを心から祝福していた。
幼い頃、お兄様(チヒロ)を除くと、いつも一人ぼっちで、寂しい思いをしていたレイコの一番最初の友人だったエツコ。今は友達も少しはいるが、エツコは一番の親友だ!!その親友が恋人を作って、心からの笑顔を見せている。永遠にこの二人が幸せになってほしいと思う・・・・・。

レイコ「ヒロヤくん・・・だったっけ?エツコのことをくれぐれもお願いね・・!!」

と、レイコはまるでエツコの両親みたいな事を言った・・・。

ヒロヤ「はい・・・・エツコは必ず僕が幸せにして見せます・・・・・。」

と、ヒロヤはモジモジしながら言った。

エツコ「・・・・こういうセリフはお父さんかお姉ちゃんの前で言う事よ・・・・。」

エツコの父親は王都レイエリアに単身赴任中で、エツコの母親は6歳の時に事故で亡くなったらしく、エツコの姉のタカコ=ツバキが母親代わりをしている・・・。

レイコ「そうだ!!お祝いに私が二人に手作り料理を・・・・・。」

エツコはこのセリフを慌ててさえぎる!!

エツコ「ちょ、ちょ、ちょっと待って!!!!」

エツコもレイコの料理の恐ろしさをよく知っているのだ。よくて下痢、最悪の場合は食中毒(?)で数か月は入院か??

一方レイコの料理の味など全然知るはずのないヒロヤは、

ヒロヤ「そんな事までしてもらったら悪いですよ・・・・・・・。」

レイコ「気にしないで。親友の恋人は私にとっては友人同然ですわ!!」

おいおい、どうしてそうなるのだ・・(汗)

エツコ「レ、レイコ・・・気持ちはうれしいんだけど今日はレストランに予約していて二人っきりで食べる予定なの・・・・!!」

エツコは嘘をついた。

ヒロヤ「え??・・・・レストランなんて??」

と、ヒロヤが言いかけたとき、エツコはとっさにヒロヤの口を手でふさいだ!!

レイコ「そう残念ね・・・・。でも何か困った事があったら、二人ともいつでも私に相談して。」

エツコ「ありがとう・・・。」


二人が去った後、レイコは少し考え込んでいた。
レイコ(ヒロヤくんってなんか頼りない感じがするけど、恋人にするぐらいだからいざという時は頼りになるんでしょうね??チヒロお兄様も同じタイプだったから・・・・・・。)

チヒロは普段は優柔不断で頼りないが、誰にでも優しくて、いざという時は先頭にたつタイプだ。

玲子はますますあの二人を応援しようと思った・・・・・・。

夕日の中、手を取り合って歩いていくエツコとヒロヤ。
だが、その二人はそれから2年後に、駆け落ちを決意するほど追い詰められて、レイコを頼る事になる!!!!
今の状態はつかの間の幸せだという事に二人は気付くはずが無かった・・・・・。

( 2004年09月20日 (月) 18時09分 )

- RES -

[24]キャラクター紹介2 - 投稿者:仮面ライダー音夢

      チヒロ=クサカ
魔法戦士見習いの20歳。地元を離れて、家を借りて、王都の近くにある町の魔法戦士養成校に通っている。実家は牧場をやっており、父親はかつて兵士長になるのが夢だったが、挫折してしまった。
性格は優柔不断で頼りない面も見られるが、誰にでも優しく、マイコという恋人もできた。
牧場を継ぐのか、王都の兵士のなるのか、いまだに迷っているらしい。

( 2004年09月23日 (木) 16時42分 )

[25]キャラクター紹介3 - 投稿者:仮面ライダー音夢

     エツコ=ツバキ
魔法使い見習いの19歳。父親(ダイスケ)が有名な魔法使いで、王都に単身赴任している。エツコ自身は回復魔法が得意。
性格はかなりおとなしい方だったが、2年前にヒロヤと恋人同士になってからは、少しだけ活発になった。
母親は事故で亡くなり、6つ違いの姉(タカコ)がエツコの母親代わりをしている。
ヒロヤとの付き合いを姉に猛反対されたエツコは、自分の叔父(コウスケ)に手紙で相談し、駆け落ちを決意することに・・・・・。しかし、後にとある事件に巻き込まれてしまう!!!

( 2004年09月23日 (木) 16時59分 )

[26]キャラクター紹介4 - 投稿者:仮面ライダー音夢

     ヒロヤ=シマ
大商人の息子で、19歳。
2年前からエツコと恋人同士になったが、
「商売の知識の無い人とは一緒にさせるわけにはいかない!!」
と、両親に猛反対され、血のつながらない兄のマサヤも、両親と同じぐらい反対している。
元々家族に反発気味だったヒロヤは、エツコと駆け落ちをする事に。
性格はチヒロに似ているので、レイコもかなり興味を持っている。
レイコ、チヒロと同じく、将来の事でひどく悩んでおり、商人以外のみちをさがしている。

( 2004年09月23日 (木) 17時17分 )


[22]ざ・ふぇすてぃばる 「参上!我らがキャプテン・ナイス!」 後編 - 投稿者:イシュ

 キャプテン「善人社だ」
 唐突に己が口で喋るキャプテン。先ほどの続きのつもりなのだろう。しかし…。
「……胡散臭ェ」
 自分で善人だの正義だの語る連中にロクな奴は居ない。それはこれまでの歴史が証明している。まだ悪人と名乗った方が清々しいとさえ言える。
キャプテン「失敬な奴だな君は。我が善人社は政府に認められた正義の事業団体だぞ」
「もっと胡散臭いわ」
 政府公認という辺りが言い様のない怪しさを醸し出していた。
キャプテン「政府公認の屋台もあるんだ…正義の団体があっても何らおかしくないだろう?」
「余計ワケわからん」
 本当にそんな物が存在するかは疑問だったが、この男の口調はマジだ。格好からしてふざけてはいるが…。

ぎゅるるる〜

 唐突に俺の腹が鳴る。そういえば朝は食パン一枚しか胃に通していなかった。
キャプテン「ん?なんだ、今の地球外珍生物の唸り声のような音は」
「俺に対する挑戦だな…OK、受けてやるぜ…。」
 空腹のためだろう。自分でも何を言っているのかわからなかった。
キャプテン「なんだ、腹が減っているのか。わかるぞ、人間腹が減ると冷静な思考が欠けてパーになるものだ。私にも覚えがある。」
「アンタのは想像もしたくないね。」

ぎゅごごる〜

 無慈悲に愉快なリズムで鳴る俺の腹。『ピ○チュ〜』とでも鳴かれた日には、俺は自分の腹に巣くう怪奇生物の存在を認めなければならないだろう。
キャプテン「よし、わかった」
「何が?」
 人の腹の音に浸っていたキャプテンが唐突にぽんと手を叩く。
キャプテン「君の今日のランチ、私のオゴリだ」
「何故そうなる」
 昨日の朝までの俺なら考えるまでもなく飛びつくだろう。しかし今は事情が違う。昼食など、どうにかしようと思えばどうにでもなる。今の俺にはそれだけの力、もとい金がある。
キャプテン「平時の善人社はボランティア活動を主に行っている。もちろんそれにはホームレスへの餌付けも入っている」
 …待て、餌付けと言ったか?いや、そもそも…。
「俺はホームレスじゃない。家もある」
 居候だが。
キャプテン「逃避したい気持ちもわかるが、しっかりと現実を見つめないと生きていけないぞ。な?」
「……怒るぞ」
 ジロジロ人を見ながら、(多分)同情の目を向けるキャプテン。どこまでも失礼なオッサンだ。

てくてくてくてく

キャプテン「本当にホームレスじゃないのか?善人社の一員である私としては手遅れになる前に対処しておきたいのだが…」
「…」
 無視して歩いても、何処までもついて来る正義のヒーロー。これはもうストーカー的行為でない?

てくてくてく

キャプテン「放っておいた結果朝のニュースで、腐乱死体で見つかったなんて報道を見てみろ。君だって寝覚めが悪いだろう」
「……」

てくてく

キャプテン「ある日、ダンボールに入れられて寂しそうにしている捨て猫を、心なき親に『そんなばっちぃ猫、さっさと捨ててきなさい!』と言われても放っておけなかった経験が、君にもあるだろう」
「………」

てく…

 キャプテンの完璧なイントネーションが手伝った事もあって、俺はもう……。
「あーっもう!うるさいよ!さっきからグダグダあることねーことぬかしやがって!!
 キレた
キャプテン「むぅ、ここで逆ギレとは…。心の狭い若者の増加はもはや忌むべき驚異。」
「いや、逆ギレ違うし」
 キレてはいるが、このオヤジのボケ対するツッコミだけは冷静にできた。これも生来から常識離れしていた鬼畜外道を相手にした故の適用能力だろう。というかキャプテンのこのノリはまるで鬼畜外道を相手にしているかのようだ。

キャプテン「今日のランチはここにするか。」
「………。」
 俺はキャプテンの言うこと成す事全てを無視しつつ、このオッサンの存在を脳内抹消して佐伯宅を目指して歩いていた。だのに、気が付いたときにはキャプテンと共にとある定食屋の前に立っていた。
キャプテン「何故俺はここに…という顔をしているな」
 本当にそういう顔をしているのだろう。正直その通りだった。
キャプテン「いやなに、君は私を拒絶していたつもりだろうが、私の巧みな誘導によって知らず知らずのうちに、ここに誘い出されていたのだ」
「アンタ、何者だっ!?」
録音ボイス「栄える悪党があるならば、当然それに立ち向かう正義の軍団も存在する…」
「いや、録音再生はもういい。」
 チッと吐き捨てながらテープレコーダーを懐に仕舞うキャプテン。
キャプテン「私こそはッ!ヒステリックな主婦も黙らせる善人社福祉二課課長ッ!通りかかる人々は皆、賛美と尊敬の視線を私に浴びせるッ!正義のために犠牲になれる漢・キャプテン・ナイスッ!初対面の通行人も何かを受信して私をそう呼ぶッ!」
 何かって電波か?いや、それより…。
「ところで、正義のために犠牲になれる男・キャプテン・ナイスさん。自分の演説に酔ってて見えてないと思いますが…」
キャプテン「ム〜ン?」
 俺はあることをこの自意識過剰な正義バカに諭させるために、ある方向を指さす。

おばはんA「ちょっとちょっと奥さん、アレ…」
おばはんB「んまぁ、何ですの?アレ。新手の変質者?」

OL1「やっ、何〜?あの人たち〜。」
OL2「うぅわ、やばっ」

 俺達を見ている周囲の目はもはや自分らと同じ人間を見る目ではなかった。………ん?俺達……?
「って、俺も入ってんのかいッ!!」
 限りなく心外だった。
キャプテン「ああ、大丈夫だ。もう慣れている」
「慣れんなよっ!!」
 この非常識きわまりないオヤジに渾身のツッコミを浴びせる俺。このオヤジと話をしていたら俺はいつか無類のツッコミ人になっているかもしれない。
キャプテン「ハッハッハッ!君は私の部下によく似ているなぁ」
「……ホロリ」
  豪快に笑いながら人の背中をバンバン叩くキャプテン。何故だろう…会ったことも見たこともないその人物を何故か俺は同情してしまう。
キャプテン「益々君に興味が沸いた。さ、入りたまえ」
「………」
 キャプテンに背中を押され、強引に店内に入れられる俺。なんか…この待ちに入ってから不幸に捕まりっぱなしだな…俺。

ガラガラガラッ

キャプテン「遠慮無く座りたまえ」
「……念のため言うけど、アンタの店じゃないだろ」
 店に入り、キャプテンにリードされてそのまま席に着く俺。気にするまでもなく、ここでも俺達は注目の的だ。つまみ出されない事さえ奇跡といえる。
キャプテン「まったく…人をジロジロ眺めるなど、マナー違反だと思わんかね?」
「そういうことは鏡を覗いてから言ってくれぃ」
 俺に言えた事じゃないが…。

………。

……。

…。

キャプテン「私はそろそろ社に戻るが、君は1人で大丈夫かね?」
「ああ…むしろこれ以上一緒にいたくない」
 あの後、キャプテンの延々と続く現状の治安に対する愚痴を聞きながら勝手に振る舞われたソバをすすり、さらには町内会の「街をきれいに!町内クリーン作戦」にまで参加させられて悠久とも思える時の中、ゴミと格闘をするハメになってしまった…。
 おかげでやっとの事でキャプテンから解放された時には既に日は暮れ、今いるこのどこぞの公園をはじめ、街全てが紅く染まっていた。
キャプテン「ではさらばだ!また逢おう!」
 不吉なことを言いながら、手をブンブン振って去っていくキャプテン。
(もう二度と逢いたくないです…)
 心の底からそう願いながら、キャプテンを見送る。
「……」
 キャプテンが視界から消えたところで、俺は今何故ここにいるのかを考えてみる。

………。

……。

…。

「……虚しい。」
 思考中止。それより、さっきから何かが頭に引っかかっている。う〜ん…う〜ん…。

おばはんα「奥さんのお宅、今晩のご夕食はどうなさいますの?」
おばはんβ「オホホ、今晩はカレェーにしようと思いましてェ。そういう奥様はァ?」
おばはんα「あら、奇遇ですわね〜。ウチも今日はカレーですのよ」
おばはんβ「あらあら、そうですわねェ、オホホホ、ホホ…」

「……」
 片方のおばはん、今献立を思いついたな?もう片方のおばはんもそれに気付いたのか、少々表情が引きつっている。……いやいや、それはどうでもよくて…。
「……買い物忘れてた……」
 そして俺は途方に暮れる。

………。

……。

…。

ガチャッ

 佐伯宅に戻ると、入り口の鍵は掛かっていなかった。俺はしっかりと鍵を掛けていった(と思う)から、誰か帰ってきているのだろう。医者は、今日は遅いと言っていたからレイだろうな。
「ただいまー」

し〜ん

 帰ってきても、迎えてくれる人間は誰もいやしない。ま、わかっていたけどね。
「レイは部屋かな…?」
 結局買ってきたのはコンビニ弁当その他。ま、今夜さえ凌げれば文句ないでしょう。俺は彼女を呼ぼうと、ギシギシといつ音を立てて崩れるかわからない木造の階段を上る。
「ここだな…と」
 ドアを開けようとしたところで、ふと思いとどまる。そうだ…俺はもう少しで同じ過ちを繰り返すところだった。
「………」
 目を閉じると今でも鮮明に蘇る。赤く染まった顔で口を半開きにしたまま俺を見つめ、脱ぎたてホヤホヤのセーラー服を持ったまま固まる白い下着のレイ。今から脱ぐところだったのか、スカートとハイソックスはそのままだった。
 どういうワケか彼女のこの姿が、俺の目に鮮明に焼き付いてしまっていた。まぁ、あれだけ堪能すれば当たり前か。しかし、俺は決してその方面の人間ではないが青い果実というのも、たまにはいいな。将来が楽し…。

ドグシャッ

「ヴゲェッ!?」
レイ「……?」
 一瞬、俺の視点いっぱいに茶色い板が広がったと思うと俺の意識は昏倒とし、目の前が真っ暗になった。

ドサッ

………。

……。

…。

「う〜ん…」
レイ「起きた」
 目を開けると、そこには天井と俺をのぞき込むがレイの顔があった。
「ハッ、ここは誰?私はどこ?」
レイ「……」
「そこ、「もうコイツはダメだ」な感じに無言で首を振るな」
 彼女の『それ』はボケや演技とは違う。本当に心の底からそう思いこんでの素振りだった。こんなコトされるよりは、きれいさっぱり無視された方がまだマシだ。
レイ「…それで、人の部屋のドアの前で何してたの?まさか、また…」
 その続きを聞かなくてもわかる。彼女の目は疑惑に満ち、完全に俺を軽蔑していた。
「アホぬかせ。俺は幼女にはこれっぽっちも興味ないの。萌えてほしかったら、もっと牛乳飲みな、おチビちゃん。」
 だめ押しに俺は起きあがって、自分の胸にも届いてない彼女の頭をポンポンと軽く叩く。
レイ「……ム」
 くくっ、ムカついてるムカついてる。あれ…?何故か俺のお脳が危険信号を発している。なぁぜぇ?

ドグッ

「はぅあっ!?」
 次の瞬間、俺の鳩尾に何か重い物が突き刺さる。ああ…そうか、これを忘れてた…ぜ。

ドサッ

……。

…。


「う…う〜ん」
 目を開けると今度は俺の部屋の天井が広がっていた。俺は自分の部屋で布団を背に、眠っていたようだ。えぇ〜っと……何故?そうだ、あの金髪チビの不意打ちでのびたんだ。
「そうとわかれば、イッツァ・リッベェンジッ!!」
 何回も気絶して、頭のネジが1、2本抜けたらしい。しかし、そんな事はどうでもいい。今はあの金髪チビめをとっつかまえて、身体を見るだけじゃなくあんな事やこんな事をしてやるぜ、ヒャッホーイ!

ドタドタドタッ

「ヘイッ!そこの金髪ロリータ!今からお前を本物の女にしてやるぜィッ!」
 俺は力一杯、前に向かって人差し指を突き刺す。
レイ「……ハ?」
 目の前には俺が買ってきた牛丼弁当を口にほおばりながら、きょとんと俺を見つめるレイの姿が。
「………」
 何気ない彼女の姿を見て毒気をすっかり抜かれたのか、俺はその先何を言おうとしたかを忘れ、ただ口をぱくぱく開けてレイを指さしていた。
レイ「…これ?あなたが買ってきたのを勝手に食べたけど、もう一つあったし別にいいよね?」
「あ、ああ…」
 いつの間にか俺は正気を取り戻していた。恐るべし少女の純粋な顔。
「俺も食うか…。」
 すっかリフレッシュされた俺は食卓に着き、自分の分の牛丼を開ける。やっぱコンビニ弁当といったらこれでしょう。レイのようなコには少し不釣り合いかもしれんが、女のコに似合う弁当というのも思いつかないからこれでいいだろう。うん。


レイ「…そういえばさ、ずっと気になってたんだけど」
「んあ?」
 食後、俺が食卓のテーブルに座ったままテレビを見ていると、同じくテレビを見ていたレイが唐突に口を開く。
レイ「…体、ばっちぃよ」
「……それはいつから気になってた?」
 テレビを向いたまま横目で俺を見ている彼女に、すかさず訊く。
レイ「えっと……昨日、会ったときから」
「そういうことはもっと早く言ってくれぃっ!!」
 そういえば、佐伯先生もずっと俺を見ていたはずなのに指摘してこなかったな。いや、あの人の場合気付いていたのにあえて気付かないフリをしていたんだ。そういう人だ、間違いない(長井風)。
レイ「…お風呂沸かすけど、いつ入る?」
「風呂ォ?いーよ、めんどくさい」
 とても不潔マンに言えたことではないが、めんどくさいというのは本当だ。それに……。
「……」
 ちらっとレイを見る。
レイ「……?」
 人の気も知らず、無垢な表情を返すレイ。おそらく風呂には彼女も入るだろう。自分の浸かった湯に女のコが浸かるというのは何か照れる。その逆も然り。俺もなかなかウブなもんだ。
レイ「…お風呂入らないと腐っちゃうよ?」
「栄養さえ取ってりゃ腐らないの」
 根拠はないが。
レイ「そんな格好で外出歩かれるのも迷惑なんだけど…」
「う…」
 彼女の呆れたような一言で昼間のことを思い出した。まるで自分たちとは違う生物を見て避ける人々。買い物をする時も、終始変わらない怪訝そうに見つめる店員の視線。一生、そんな目で見られながら生きられるほど俺は無神経じゃない。
「…やっぱ入る」
 何とも言えない敗北感を抱いた俺は、ボソリと小声で呟く。
レイ「…ハ?」
 狙っていたように耳に手を近づけて、聞こえないというジェスチャーをするレイ。
「……やっぱ入る」
 さっきより少し声を大きく、そして苛立ちを込めてもう一度繰り返す。
レイ「……ハ?」
 してやったりと、もう一度同じ動作で俺に顔を近づけるレイ。
「………やっぱ入る…っ」
 少し声を強ばらせてもう一言。しかし。
レイ「………ハ?」
 やはり同じ動作で顔をさらに近づけるレイ。ここまで来るとわざとというには度が過ぎている。天然か…?
「やっぱ入るって言ってんだよっ!」
 今度こそ理解させてやろうとありったけの声を出した叫びを、この耳の遠い金髪ロリの耳に叩きつけてやった。大人気ないだの何だのと言われても知った事じゃない。
レイ「……っ」
 俺のプレッシャーとつぶての如く飛んだ唾液に揺れ動くレイの金髪。
「ゼェ…ゼェ…」
レイ「〜〜……」
 窮極獄滅奥義『墓異主』発動で著しく体力を消耗して息を荒くしている俺のすぐ前で、無言で耳を押さえて悶えているレイ。ザマァみろ。


レイ「じゃ、先に入るね」
「ああ…」
 結局大人しく湯を沸かすこと30分、談合の末一番風呂はレイが貰うことになった。理由は「ばっちぃ人が入って汚れた後には入りたくない」(レイ談)だそうだ。後に入る俺の身にもなってくれぃ……と言っても無駄か。
レイ「………」
「……なんだよ?」
 入浴の宣言をしたと思うと、俺をじっと見始めるレイ。もちろんそれは惚れた男に対する物ではないことは考えるまでもなかった。
レイ「……余計なことだとは思うけど…覗かないでね」
「ヴッ」
 思いもがけない言葉に思わず吹き出す。何をぬかしやがるこのガキャァッ。
「アホか!そういうことはもう少し膨らむ物が膨らんでからぬかしやがれ!」
レイ「な…!」
 思わず口から出た我ながら下品なセリフに、顔を赤らめるレイ。しかし、それなりに意識はしているのか、それっきり黙って浴室へと走り去ってしまった。
「………」
 なんか言い様のない罪悪感が…。ホントのことを言っただけなのに。

「う…」
 レイが入浴していること20分弱、特にすることもなくテレビを眺めていた俺に、それは唐突に訪れた。そういえば、この家にやって来てからずっとあれを処理していなかったな。それだけ食物はおろか水分も取ってないという事だろう。まぁ、まだ二日目なのだけれど。
「しっこ、しっこ…と」
 ションベンしようと席を立つ俺だが、それと同時に気付いた。
「そういえばトイレは何処だ?」
 トイレの場所を訊いていなかった。
「ま、いいや」
 それほど広い家ではない。二階は見たところ個室しかなかったから、一階を適当に歩き回っていればそのうち見つかるだろう。

……。

…。


「あとはここか…」
 歩き回ること5分弱、いま目の前にある引き戸の向こうを残して全てハズレだった。俺のクジ運の悪さも相当な物だ。これも主人公としてのスキルだろうか。まぁ、それはともかく、そろそろ今まで摂取した水分が俺のモノを突き破ろうとしている。
「う〜、もれる〜」
 苦しみのためか、注意力が欠けていたのだろう。俺は引き戸のガラスの向こうに立っていた人影に気付かなかった。そして…。


「………」
レイ「………」
 ……オイ、コラ作者。

( MAIL 2004年09月19日 (日) 01時35分 )

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