[39]試練の駆け落ち魔法事件3(駆け落ちって素敵) - 投稿者:仮面ライダー音夢
レイコはエツコとヒロヤの話を詳しくきいた・・・・・。
レイコ「お互いの家族が二人の付き合いに反対しているわけね・・・・・。」
エツコ「うん、そうなの!!私のお姉ちゃんも、ヒロヤのご両親とお兄さんも・・!!反対する理由はそれぞれ違うの。お姉ちゃんとヒロヤのお兄さんは数ヶ月間恋人同士だったんだけど、突然別れてしまったの・・どうしてかは分からないけど・・・・。」
ヒロヤ「僕の両親は商業の知識のない人と一緒にさせたくないという理由からです。」
ヒロヤの両親は大商人で、かなり大きな道具屋と武器屋を経営している。長男のマサヤより次男のヒロヤを跡継ぎにしたがっているようだ。
ヒロヤ「それに、この間はエツコとこっそりデートしているところをエツコのお姉さんに見られてしまって、暴力を受けました・・・・・。」
ヒロヤの顔をよく見ると、頬と額にアザがわずかに残っている!!
レイコ「それはひどい話ね・・・。エツコのお父様はどうなの??」
エツコ「父にはまだ話してないの・・・・父は王都に単身赴任しているからここんところ会ってないし・・・・・。」
大体の事情は分かった・・・・。
レイコ「で、どうするの??」
エツコ「ここにかくまってもらうわ。ね、いいでしょ、しばらくかくまってよ。しばらくすればお姉ちゃんもお父さんもヒロヤのご両親も心配して私たちの付き合いを認めてくれると思うから・・・。」
レイコは少し考え込んだ・・・・。
レイコ「そううまくいくかしら・・・・私の家とエツコの家は近いから、お姉さんがすぐにかぎつけると思うわ・・・。その時はもちろんとぼけるけど、お姉さんが実力行使にでてしまう恐れがあるんじゃないかしら・・・・・。」
エツコはハッとした。
エツコ「そうかもしれない・・・・お姉ちゃんは口下手な分、いつも力ずくで押さえつけるような人だから・・・・・!!」
レイコ「それよりも王都に行ってお父様を味方にしたほうがいいんじゃないかしら。ね、そうしましょう!!王都までの旅費は私が出してあげるから。」
エツコ「うん・・・・・・わかった!!ありがとうレイコ!!・・・・・・・お父さんならきっと私たちの付き合いを・・・・!!」
レイコ(エツコの一途な思いをこわさせたりしませんわ!!)
レイコは親友の駆け落ちの手伝いをすることになってしまったが、親友のためならどんなになっても一生懸命になる。だが、レイコにはもうひとつ成し遂げたいことがあった・・・・・・・・。
レイコ(私もチヒロお兄様と駆け落ちをしましょう!!にっくきマイコさんからお兄様を取り戻すために・・・・・王都でエツコ達と別れた後でお兄様と二人っきりで・・・・・。)
レイコは少しにやけた・・・・。
レイコは二つの目的を果たすためにすぐに準備をして、3人で隣の港町まで行った。
レイコ「王都に行くにはこの町からナハタウン行きの船に乗って、後は王都まで歩いていくしかないわね・・・・。」
ナハタウンはチヒロが今現在住んでいる町だ。
3人は券を買って船でナハタウンに向かった。ナハタウンに着いたころは夕方近くになっていた・・・。
ヒロヤ「ナハタウンは王都の近くだけあって結構にぎやかだね・・・・。」
三人は少し歩いたが、レイコはある家の前で足を止めた。
レイコ「王都に行く前にここに寄っておきたいの!!」
エツコ「この家に??」
レイコ「とても頼りになる人がこの家に住んでいるの!!」
とレイコはドアをノックした。
レイコ「お兄様!!レイコです。」
エツコ(お、お兄様・・・・・・!?)
エツコは絶句した。 少しするとドアが開いて、しっかりした体つきの青年がおびえたような表情をしながら、顔を出した・・。
つづく
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2004年10月25日 (月) 18時55分 )
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