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No.1429 スサノオの地を旅して(by司馬遼太郎) |
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NAME:松岡 |
『 そういう鳥上山で、いまでも日立金属安来工場が「鳥上木炭銑工場」として砂鉄を採取し、それで鉄をつくっているのがいかにも出雲風で、神話がそのまま連続しているのである。 のぼるほどに道路わきの残雪が厚くなり、やがて鳥上工場に着いたときには、工場のまわりが雪でおおわれていた。すでに陽が暮れていて、山を背負った工場の景観がよく分からない。小さな木造の事務所に灯がともっていることが多少の救いのようにおもわれ、なにやら国神(くにつがみ)の脚摩乳(あしなずち)の家にでもたどりついたような感じだった。』
司馬遼太郎エッセイ「街道を行く」の一説ですがありありと情景の浮かぶような文章ですね。これを読むと特殊鋼の高品質だけではない神話や歴史の流れが思い浮かぶようです。
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いざなみ景気ガンバレ!いまからが黄金時代だぞ。
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