[19] 海軍 |
- 海坊主 - 2004年06月09日 (水) 23時50分
海軍は、トラック諸島を足場とする連合艦隊に米機動部隊を迎え撃たせる前方決戦主義にとり憑かれていた。 そのトラック諸島を守るためにはラバウルでの制空権域の確保が不可欠。 さらに、米軍がソロモンとニューギニアに反攻拠点を築こうとする動きに応じるためにも、ラバウルは不可欠。 そういうわけで、海軍はラバウルの防衛にこだわった。 ここを奪われれば太平洋の戦局全体が危うくなるとのあまりにも短絡な思考からね。
それでラバウル強化のため、海軍はなんと、手持ちの資材の八割を費やしたんだそうだ。 馬鹿だね。 普通に考えれば、その分そっくりマリアナ諸島にまわして持久の体制を築くべきだったと思うが、 維持できるかもわからぬ、あんな遠方を堅めようとして物資の大半を注ぎ込むなんて……。
太平洋のスターリングラードこそは、ガダルカナルじゃなくて、ラバウルなのさ。 ここにこだわり過ぎ、日本は太平洋全体を失う結果となった。 それこそ偽らざる事実だ。
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