こんにちはです。
連続で私ばかり書き込んでしまって気がひけるのですが
質問箱の、新しいテキスト大変興味深く、考えさせられましたので、書かせてくださいね。
そう、もう来年の7月から実際に裁判員の方が加わって裁判が始まってしまいますね。(法の施行は5月からだそうですが)
県によって選出される確立は違うそうなんですが・・確かうちの県では、三千分の一ぐらいで、裁判員に選出されると聞いた事が。
充分、自分が選ばれることもあるわけで、色々考えてしまいます。
裁判員があたる裁判の範囲は民事でなく、重大な刑事事件であると知りました。
そう・・重い事件にあたることになるのだなぁ・・。
想像するだけで緊張します。
「相棒」って刑事ドラマ大好きなんですが、シーズン6のスターとスペシャル(昨年の放送でした)が、
「複眼の法廷」といって、この裁判員制度の問題を題材にした面白いドラマでした。エンターティメントとしてもよくできていましたが、裁判員制度の持つ問題点を鋭く描いていたと思います。
ドラマなのかで、現役の裁判官役である石橋凌さんが
法務省の官僚にくってかかるシーンがありました。
kuuさんがテキストで書かれたように「裁判に関わるものは法に対しての資格と訓練されたものがあたるべきである!」と裁判員制度の批判を厳しくするのです。
それに対して官僚側は
「一度動き出した制度は後戻りができない」と冷たくいいはなつシーンでした。
厚生労働省の方針とと医療の現場との乖離が問題となり現場の人の困惑が良く聞かれるとおもうのですが
裁判員制度も、法務省や政府の思惑、一部の推進派と
その他の現場の司法の方との乖離があり、困惑が漂っているようなのです。
以前より元検事さんで現職の弁護士さんのブログ
「モトケンブログ」で記事をよみつつ勉強させていただいているのですが
厳しい裁判員制度に対しての現場からの批判記事が紹介されていました。
モトケンさんのエントリタイトルは
「裁判員制度についての司法関係者の本音」というタイトルでして。
http://www.yabelab.net/blog/2008/09/26-160236.php#c182195
上記のエントリの中で
M.Tさんという現役の弁護士さんが書かれた
「裁判員制度についての司法関係者の本音」という
大変シビアな司法関係者の意見が紹介されています。
http://t-m-lawyer.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-5d2d.html
この記事を読んだり、モトケンさんの意見も読むと
大多数の司法の現場の方は、裁判員制度対して批判的であり困惑している事が伺えます。
しかし現実には・・制度は動き出してしまっているわけで。
相棒はシーズン6では裁判員制度のついて注目してドラマをつくっていたようで、ラストスペシャルでは上記で出てきた、石橋さんが演ずる裁判官が再び登場し
冤罪事件についての重いエピソードが描かれていました。
人が人を裁く、その重さと厳しさ。
思わず、深く考えてしまう内容でした。
そう、その裁くという事の一端を・・今度は私たちが
背負う制度がもう始まってしまうのですねぇ・・・。
選出されたら、できるだけ誠実にその重さと向き合う事になるだろう・・・と、考えてはいるのですが。。。
色々と問題を抱えた制度が始まってしまいますねぇ。