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[1195] 2009/12/12/(Sat) 22:14:58 |
名前 |
しーちゃん
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題名 |
夾竹桃のうた |
内容 |
12月11日付けの毎日新聞の記事に 眼を疑うものがありました
キョウチクトウ 「毒性強い」と学校の木すべて伐採 福岡
福岡市の教育委員会は ある匿名の方からの 一通の手紙で 市内の学校にある 600本の夾竹桃を 根こそぎ伐採するようにと通知を出した
というものでした
夏の盛りに 鮮やかな紅の花を付ける 夾竹桃 真っ白な花をつける種類もありますが 花色は違っても 口にしたら嘔吐や心臓まひなどを 引き起こす 有毒物質を持っています
夾竹桃は有毒だから 撤去して欲しい
10月20日に 市に届いた手紙をきっかけに調べ 市の教育委員会は 伐採方針を決定したそうです
夾竹桃には 思い出があります まだ 「原爆」というものが どんなものかも 理解できていない 幼い頃
夾竹桃の花に平和への祈りをこめて 唄われたうたを 知りました
夾竹桃のうた
【作詞】 藤本 洋 【作曲】 大西 進
1.夏に咲く花 夾竹桃 戦争終えた その日から 母と子供の おもいをこめて 広島の 野にもえている 空に太陽が 輝くかぎり 告げよう世界に 原爆反対を
2.夏に咲く花 夾竹桃 武器をすてた あの日から 若者たちの 願いにみちて 長崎の丘に もえている 空に太陽が 輝くかぎり 告げよう世界に 原爆反対を
3.夏に咲く花 夾竹桃 祖国の胸に 沖縄を 日本の夜明け 告げる日を むかえるために もえている 空に太陽が 輝くかぎり 告げよう平和と 独立を
広島と長崎に落とされた原爆 当時 その被爆により 何十年もの間は 草木も生えないといわれていた 広島に 長崎の地に 一番先に咲いた 花だといわれます
そのために 広島市は 復興のシンボルに 市の花として 夾竹桃を選んだそうです
夾竹桃のうたを口ずさんでいると 母が
『夾竹桃にはね 毒があるから 気をつけてね 母さんも 子供のころ 教わったの 枝が すっと まっすぐだから おままごとのお箸に丁度いいんだけど でもね 間違って 口に入れると危ないから しーちゃんも 気をつけなさい』 そう教えてくれました
それは 祖母が 彼岸花(曼珠沙華)を摘んで帰ったとき 「その花は毒だから 摘んでは駄目だ」と怒ったの同じで
北の大地に自生する 君影草と呼ばれる スズランが その純白の可愛らしい花や葉 根に 馬をも倒すといわれる 猛毒を隠し持っていると
花言葉の本を読んで知ったのと同じでした
どうして 福岡市は 夾竹桃を伐採するのでしょう
しーちゃんは どうしても納得がいかなくて 哀しくてしかたありません
600本の 夾竹桃を伐採せずに 子供達に 危険性を知らせることで そのまま残すことは 出来ないのでしょうか。。。
広島の祈りの思いを 福岡に 押し付けようとは思いません
でも
群馬の山の中で育った しーちゃんの心にも 夾竹桃のうたは 静かに響きました
そういう歴史を きれいな花にも 有毒なものがあること 身近に いくらでも 危険なものがあること
大人たちが 伝えていくべきで とりあえず 校庭から 撤去する方法を 選択するのは 哀しいと思います
伐採を 止めることは 出来ないのでしょうか
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