マイケル村田さん、御意見ありがとうございます。
東京ムービーでパイロットが作られた本作品ですが、
どういう訳かパイロットのみでお蔵入り。事情は不明ですが
ビッグX制作終了後、会社上の制作体制の問題から
一度東京ムービーは大赤字を出し経営危機に陥ったと
聞いた事があります。原因は制作もすべて会社丸抱えの
状態だったからで、これに懲りて以降は
制作会社と本社(企画・管理)を切り離して外注化し、
ようやく体制が安定化したといいます。電人アローは
まさにそんな時期の作品。その影響もあったのでは
ないでしょうか。
アニメは頓挫しましたが電人アローは
朝日ソノラマからソノシートドラマが出ていますね。
時期は同じ1965年。明朗な主題歌は運動会を思わせる
心地のいい歌ですが、これはアニメとリンクする形で
作られたものなんでしょうかね?
一峰大二さんといえばアローと同時期に
「ミサイルマンマミー」も執筆されていますが
これもアニメ化が検討されていたと聞きます
(天下の森永乳業・マミーのコラボヒーローだし)。
が、結局叶わず、1966年に同じくソノシートドラマを
発売するにとどまっています。勿体ないなぁ。
サブマリン707といい宇宙船レッドシャークといい、
TV化を予定しながら結局そのままポシャった作品の
なんと多い事か。後にはソノシートや雑誌記事といった
名残だけが時代の空気を伝えるばかり。