いつにも増して非常に面白かったです。全く知らなかったかほぼ存在を忘れていた作品ばかりで。冒頭で触れられていたカバ園長とかねむの木学園とか、あるいはムツゴロウさんのどんべえ物語といった感動系の作品は存在を覚えているのですが、どれも仇花になるべくしてなった作品ばかり。改めて「がんばれ!!タブチくん」と「じゃりン子チエ」の功罪というか、影響力の大きさを感じるのですが、その後はエモやんの「プロ野球を10倍楽しく見る方法」に元ネタが移り、最後は「Jリーグを10倍楽しく見る方法」にまで至ったような気がします。芸人さんがモデルという点では吉本の「ムチっ子物語」もそうかもしれませんが、やはり結果は推して知るべし。
特に「カックン・カフェ」は全く知りませんでした。なぎらさんのフォーライフ時代のベスト盤である「中毒」に、さいたまんぞうさんと歌っている「ソーリトレイン」という曲が入っていて、「何だろう?」と思っていたんですが、アニソンだったんですね。宣伝隊長に糸井重里さんが駆り出されているのも衝撃。なんでタイトルにカフェなんて言葉がついてるのかも謎ですが、糸井さんの仕事なのかもしれません。
こういう失敗を重ねた結果、誰もが政治や社会ネタで笑いを取ろうとするの億劫がるようになってしまいました。かかる労力に対する効果のカケラもないって奴です。「練馬大根ブラザーズ」や一時の「銀魂」が数少ない例外ですが、あの頃の「銀魂」くらいの勢いがないと扱えないという証明でもあります。「ゴキブリたちの黄昏」が日本でのみDVD化されていない、という事実も含めて。
でもほんと今回は労作だったと思います。素晴らしい!