オバQマンさん、立て続けの訃報ですね。
八奈見さんって、インチキ中国人みたいな役やらせたら
右に出るものがいないほどハマってた印象なんですよ。
元祖天才バカボンで中華屋の店長やってたんですが
「さてよ、そろそろショバイはじめるヨ。スープに
火を付けるのコトよ。」
「またく、最近の若者ホントにパカモノだらけだ。」
「おじいさん困るでないの!責任とてもらうヨ!」
こういう役はタイムボカンシリーズでもやってましたが、
イントネーションといい口調といい絶妙のズレ加減が
抜群だったんです。今じゃ差別的ってことでこういう
ネタはダメなんでしょうけど。
八奈見さん独特の口調だと「た〜!もぉ。ボクちゃん困っちゃう」
ってのが印象的です。八奈見さんに限らず
昭和の名声優たちにはみなその人だけの
特徴的口調がありましたね。例えば滝口順平さんだと
「でぇひゃひゃひゃっ」っていうイヤらしい笑い声、
永井一郎さんだと「なんとっ!」「どぅおーっ!」という掛け声、
広川太一郎さんだと「なーんてこと言っちゃったりなんか
しちゃったりしてー」という言い回し、
山田康雄さんなら「んだけっどもよぉ」というフレーズ。
どれをとってもその人だけのフレーズ、
唯一無二なんですよね。
謹んでご冥福をお祈りします。