波野 克之さん、ご意見ありがとうございます。
中村一夫さんも荒木伸吾さんも、昭和40年代の画風は
共通するものがありますね。
りりしい眉毛に大口開けて絶叫の少年ヒーロー、
Gペンで書いたようなぶっとい描線、
悪役は白目で不敵笑顔(歯むき出し)といえば
基本この両氏が浮かびます。
中村さん作画はそれに加えて四六時中汗をかいてる印象。
しょっちゅう汗をかく。
糸を引いたかのような大口を開ける表情、
面取りしたかのような頬の影も特徴的で。
マジンガーもゼロテスターもあしたのジョーも共通ですね。
グラ鷹では中村さんは南条文平という変名になってますが、
理由がなにかあるんですかね?裏番組との兼ね合いか、
あるいは他と契約してたのか、はたまた別の理由かは
判然としません。劇画タッチの作画に部類される方ですが、
森下圭介ほど劇画ではなく、劇画と漫画の中間位置に
あるような感じですかね。川崎のぼる風or永島慎二風というか。
うちの世代から見た場合、
中村プロはゼロテスター、荒木プロはメグちゃんという印象ですね。
中村プロ作画は「ガンダム」では人物作画については
相当アクが取れてたように思うし
(メカは相変わらず鉛筆ゴリゴリなのが嬉しい)
荒木プロもグレンダイザーやダンガードAくらいまでは
先のタッチが残ってましたが、姫野さんが表に出るように
なって以降は変わりましたね。昔描いてたような
憎たらしい悪役顔は見かけなくなりました。
聖闘士星矢みたいに、敵も味方も美少年なんて、
昔の荒木さんの作画(アパッチ野球軍とか)見てる側に
すればちょっと驚きと言いますか。