続いては「バカボン」。当時私の行ってた床屋には「マガジン」がおいてあり、床屋に行くと「バカボン」(および「パンパカ学園」)を読んで楽しんでました。その「バカボン」がアニメになると知り、初回から拝見しました。
その「バカボン」、初期はかなり傑作なのが多く、特に別冊などで拝見した原作第1話をアニメ化した「赤ちゃんはホンモノがいいのだ」は、原作では産まれそうになるとパパが「ばんざーい!!」と絶叫したのに対し、アニメでは病院内で花火を打ちまくり、挙句の果てにとんかちで殴り合うというモノスゴさ!他にも、ママが激怒すると落雷場面が出たり、「免許証なんて知ってたまるか」でパパが無免許暴走で捕まると、警官から本物の事故の写真を見せるというリアルもありました。
しかし大塚製薬の意向でギャグが薄れ、バカボンの学校生活が多くなり、凡田先生やガキ大将の中島(声は「元祖」で目玉のおまわりさん、「おそ松くん」でイヤミを演じた肝付兼太)、そしてGFのさくら(最近の調査で別の赤塚漫画「キカンポ元ちゃん」から連れてきたキャラだった)といったオリジナルキャラがでる様になり、だんだん私も見なくなって、「快傑ライオン丸」の方へ変わっていきました。
(パパがゴルフ場で大暴れして、青年ゴルファーが濡れ衣をきされて散々な目にある話なんか、スキーの話の焼き直しだよな)
それでもあの名作たる最終回は、当時でも拝見。ハジメの留学のためアメリカに行くが、先生やおまわりさんと別れたくないパパは抵抗するも、結局はパパもアメリカへ。ギャグにしては悲しい別れでした。でも3年3ヶ月後に「元祖天才バカボン」に代わるですから。
所で、冒頭の「星飛雄馬とバカボン一家」の場面、あれはかつてYouTubeで拝見しました。あの後パパのナレーションで「思い込んだら知らない道を、行くが男のど根性にご勘定に魚釣りなのだ!!」と、「行け行け飛雄馬」の歌詞の一部まで登場とは!! 「バカボン」で「巨人の星」というと、「運動会はパパにまかせろ」で、バカボンの特訓と運動会の徒競走場面で「行け行け飛雄馬」が流されたのは有名ですが、あんなのもあったんですね。どちらも「制作・東京ムービー、音楽・渡辺岳夫、提供・大塚製薬」というから出来たお遊びでしょう。でもあの場面、もしかしたら「巨人の星」最終回で、飛雄馬らが集まって、飛雄馬がご挨拶をするお馴染みの場面の後で出たのかも。
(他にも「アッコちゃん」の新番組予告で、サリーがアッコを紹介するのがあった)
その後だが、「元祖」最終回ではルパン三世の「ご苦労様なのだ」で始まったのは有名だが、第1話前にはバカボン一家が集まって、前の「ガンバの冒険」で元気付けをする時の「ヨイショ!!」をやってました(知らないだろ)。いつの時代もこんなのがあるんですな。