1970年代後期頃に起こった空前絶大なるスーパーカーブーム。76年にマシンハヤブサが登場し、翌年にはアローエンブレム グランプリの鷹、とびだせ!マシーン飛竜等と文字通りカーレース状態となりました。その中で一番、リアルレーシング路線に行こうとしたのが、東映&ワコープロによる「激走!ルーベンカイザー」っす。
70年代のスーパーカーアニメ作品の中では一番リアル路線に目指して物の、裏番の「ルパン三世(第2シーズン)」に敗北を余儀なくされ全17話の2クール半であえなく、リタイヤ。おまけに再放送やソフト化に恵まれていない幸薄な作品だ…。しかも関わっているスタッフがメカンダーロボのワコープロと岡迫亘弘、湖川友謙ですが、こちらの方は制作元請けが東映、放送局がテレビ朝日、スポンサーがポピーである事もあって、メカンダーロボよりも豊富な制作資金を確保出来た事もあり、OPアニメに金田伊功、演出に青木悠三、安濃高志、布川ゆうじ(チーフディレクターも担当)、キャラ原案に後の「ゲームセンターあらし」で有名となるすがやみつる、メカデザに村上克司(原案)、デザインオフィス・メカマン(リアライト)、企画協力に本田技研と鈴鹿サーキットとガチ本気にリアルで本格的なレーシングアニメを製作しようと試みてみたなぁ…。
「ルーベンカイザー」に参加した村上氏はカーデザイナーの仕事をしていた時期もあって、登場するメカをリアルに手掛けていたなぁ…。
しかし、まともに完走したのが東映/東映動画の「アローエンブレム グランプリの鷹」のみで、他の3本(「激走!ルーベンカイザー」、「とびだせ!マシーン飛竜」、「超スーパーカー ガッタイガー」)は全てリタイヤとなってしまったとか…。
70年代の日本のカーレースアニメではソフト化されているのは「マシンハヤブサ」と「アローエンブレム グランプリの鷹」のみで他はまだOP/EDのみだったりで、本編のソフト化には至っていない…。特に「超スーパーカー ガッタイガー」はフィルムすら見つからない状態だからソフト化は絶望で、残りの2本はソフト化できるかは微妙なラインかもなぁ…。