今回の題材は私好み(笑)のものでありながらもコメントが頭の中でなかなか纏まらずこれまで機会を逸してきました。
またまた取りとめない話になりそうですがご容赦ください。
私の80年代当時の愛読誌に「ビデオコレクション」(TVガイドの東京ニュース通信社のビデオ専門誌)と言うのがありましたが、あるタイミングからOVA作品が五月雨式に増えてゆくのには当時凄く驚きました。
「キャプテンハーロック」の頃から大御所の東映動画ですら国内で製作体制が取れないほどのオーバーフロー状態だったのに毎月10本も20本もリリースする余力がどこにあったのか不思議でした(今はもっと凄いですが)
東映や東宝などの映画大手やビクター、キングなどのレコード会社系が次々に名乗りを上げて参入していたせいか、同誌の広告はOVAの花盛り状態でとてもすべてを把握しきれない感じでした(当時同志を購読していた理由の一つに「アニメ雑誌が取り上げないアダルト系も網羅していた」というのがありましたが、これも入れるとますます凄い事にw)
前のコメントで出ていました「バビ・ストック」ですが発表当初「全26本リリース」という空前のキャッチフレーズだったと記憶していますが結果は2本で打ち切り。当時のOVAの問題である「タイトルから中身が類推不能」と言う欠点がもろに響いた印象があります。
原作が有名か、既放映のTVの番外編または続編な場合(これは今でもDVDのおまけレベルで現在も存続していますが)は別として企画段階からオリジナルと言うのはそれ自体が大きなハンデなので余程広告力に頼らなければ売る事が難しい点で、金が有り余っていたバブル時代の申し子の様に感じています。
当時はバブルの最中だったのに金欠状態が続いていた私は大枚はたいてOVAを買う余裕が無かったのですが、90年代前後からテレ東やキー局の深夜枠、或いはローカル局の日曜昼間の埋め草に何本かOVAが掛かる様になりそれなりに渇は癒されました。
やはり印象的なのはメジャーどころで評価も高かった「エリア88」とか「ゴーショーグン・時の異邦人」辺りでしょうか。
後者についてはテレ東はよくこれをゴールデンタイムにやったものだと感心しましたが。
バンダイ系の「トワイライトQ」「アーバンスクエア」辺りは日曜昼の埋め草扱いでしたが、正直「買わないでよかった」と言う感想しか(笑)
今回そちらで取り上げられたサードパーティ系のOVAは殆ど広告でしか知らなかったものばかりなので非常に参考になりました。
あの当時のOVAは玉石混交というよりも砂場の砂の中から砂金一粒を見つけるレベルに近かった感じもありますが、隠れた佳作が次回にまた取り上げられる事を期待して筆を擱きます。