詳細な返信を頂きありがとうございます。
そちらのコメントから当時の私の思い出も次々に呼び起こされ、しばし望外の懐かしさに浸る事ができました。
またもクロパンから脱線した内容になりますがご容赦ください。
「ケンカばんばん」「飛んでけ!エアロ」は私も覚えていますがどちらも後から本格的な連載物を持たせるためのパイロット連載という印象を持っていました。
たしかどちらも短期の掲載でしかも飛び飛びだった記憶があります。それにしても「エアロスバルが主人公の子供向けマンガ」というのはあまりに渋すぎる(笑)
とはいえ本作はしっかりした航空知識を待つ作者がマンガ的な誇張とのバランスをうまく取った佳作というのが当時の印象でした。それがジェッターウルフで「トレーラーから垂直上昇するF15」「広大な人工農園のある秘密基地」なんてのをやったのには唖然としましたが(笑)
「金メダルマン」の作者勝木一嘉氏は本作の数年前に少年ジャンプで「かわいいギャンブラー」というタイトルそのまんまの少年ギャンブルものを書いていた事がありましたがキャラクターの絵柄が非常に可愛らしかった印象があります。
ごく最近、作者が「金メダルマン」を描いていたと知った時には余りの絵柄の落差にこれまた驚きました。
(但し、モブキャラの子供たちの絵柄は「かわいい〜」にごく近い物だったのでもっと早く気付くべきでしたが)とはいえ、芦田伸介がモデルのキャラクターを平然とコロコロで出して来る辺り本作も中々非凡ですね。
「ザ・ゴリラ」は他のHPなどでは「コロコロらしからぬバイオレンス劇画」との評価が一般的ですが、あの当時はTVもコミックもこれより凄い作風の奴がごろごろしていたのでそれほどハードという印象がありません。
(なにしろあの「大激闘 マッドポリス80」が放映されていた時期ですし)
むしろ坂丘氏の場合、本作の直前までテレビランドで「ボルテスV」や「闘将ダイモス」のコミカライズをやっていたせいか、そちらの印象に引きずられていた面もあったと思います(だからゴリラが巨大ロボットと戦っても「ああ、やっぱりそう来るか」という感じでしたw)
ここでようやく話をクロパンに戻しますと、内山まもる氏本来の青年誌的な絵柄とウルトラシリーズを始めとした特撮コミカライズで培った外連味たっぷりのノウハウがオリジナル劇画で開花した魔球もの・・・というのが途中から本作を読み始めた私の個人的な印象でした。
アストロ球団並に魔球開発のプロセスがすっ飛ばされ、魔球対魔球、超絶打法の応酬という展開になってもそれが当時は意外と不自然に見えなかった理由のひとつがそれだったのではなかったかと。
そう思うと内山氏から当時のいきさつや苦労話が聞かれないまま逝去された事が今更ながらに惜しまれてなりません。
予想はしていましたがやはりこの題材で描くと長文になってしまいました。改めてお詫びいたします。
そしてEXページでクロパン以外の作品が取り上げられる事を改めて熱望しつつ締めさせて頂きます。