尊師・谷口雅春先生・谷口清超先生共著<苦難と恐怖の克服法> 人間救いの原理 (1794) |
- 日時:2016年06月06日 (月) 06時07分
名前:平賀玄米
≪苦難と恐怖の克服法≫ ―― 人間救いの原理 ――
第一章 致富繁栄の黄金律
(一)
○人に与えよ、然らば汝らも与えられん。人は量(はか)りをよくし、押し入れ、揺り入れ、溢るるまでにし て、汝らの懐中(ふところ)に入れん。汝らおのが量る量(はかり)にて量らるべし。 (ルカ伝 第六章 三八) ○我がものは皆汝の有(もの)、汝の有は我がものなり。 (ヨハネ伝 第十七章 十)
○かくて、わが神は己の富に随い、キリスト・イエスによりて、汝らの凡ての窮乏を栄光のうちに補い 給わん。 (ピリピ書 第四章 十九)
メンタルサイエンスの致富法は以上の如き聖書の聖句を根拠としてそれを実践することにあるのである。吾々が眞に無限の富を自由に駆使しようと思うならば、この場合にも「類は類を招ぶ」、ケチな心はケチな富しか呼び寄せることは出来ないと云う根本的な心の法則と、「富」と云う一見物質と見えるものも、実は「想念」の具象化であるから、「想念」に随って呼び寄せられるものであるとの根本法則の応用に過ぎないのである。
もし日本人の多数が、特に時の政府が、「富」と云うものを、生長の家やニューソートの如き精神科学(メンタルサイエンス)の原理を充分熟知していて、国富を増進するためには、武力による物質的進出などしなくとも、自給他足、他給自足の心の法則さえ利用すれば、必要にしたがって無尽蔵の供給が神から開かれると云うことを知っていたならば、満州事変、支那事変、太平洋戦争など惹起せずに済んだに相違ないのであって、まことに惜しいことをしたものである。
しかし今からでも遅くない、それは「与えよ与えられん。」の心の法則を無視して、「奪えば殖える」と云う唯物論的経済法則を信じて、支那大陸及び南洋方面に略奪戦争を起こした報いであるが、業報の一時期を経過したのち、我らが上記ルカ伝第六章三十八節の心の法則に随って、世界に対して「与える」事を、「寄与する」事をのみ心掛ければ、やがて豊かに「人は量(はか)りをよくし、押し入れ、揺り入れ、溢るるまでにして」日本国の懐中(ふところ)に富を無尽蔵に流入してくれるに相違ないのである。
このこと夢ゆめ疑うべからず、イエスキリストは決して嘘つき給うことはないのである。吾々はこのルカ伝、第六章三十八節の聖句を幼児(おさなご)の心を以ってそのまま信ずれば好いのである。吾々宗教家から見るならば社会主義も資本主義も問題ではない、ただキリストの聖言を信じ且つ実行すると否とに、わが国の盛衰は関係しているのであって、議論やイデオロギーではないのである。
つづく
<平成28年6月6日 謹写> ありがとうございます 合掌。
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