尊師谷口雅春先生著『第二青年の書』第一章 人間の矮小性を放逐せよ (8137) |
- 日時:2017年11月12日 (日) 11時39分
名前:平賀玄米
第二青年の書 目 次
第一章 人間の矮小性を放逐せよ 第二章 哲学と科学の境 第三章 生と死と創造と進化に就いて 第四章 すべての人と物との實相を見よう 第五章“新生〟と“涅槃〟に就いて 第六章 眞善美の生活 第七章 イエスとオスカー・ワイルドの対比 第八章 愛の本質とその段階に就いて 第九章 愛の完成に就いて 第十章 道徳の頽廃時代 第十一章 中心帰一の原理 第十二章 「新しき愛国心」と「眞の愛国心」 第十三章 青年と眞理を語る 第十四章 日本の歴史はあなたの心の中に生きている 第十五章 日章旗及び十六菊の象徴するもの 第十六章 日本天皇の霊的系譜 第十七章 人間の自由と秩序との問題 第十八章 理想の結婚に就いて 第十九章 社会生活と宗教運動 第二十章 人類光明化運動の選士を讃えて 第二十一章 親不孝論から親孝行へ
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<第一章 人間の矮小性を放逐せよ>
青年を祝福する
青年よ、あなたは既に完全である、何処にも欠点はないのである。あなたは素晴らしいのである。なぜならあなたは神の子であり、神の最高実現としてこの世に出現した者であるからである。 「神の子」というのは、決してあなたの現在の有様が完全無欠だということではない。あなたが現在どのような相(すがた)であろうとも、それが、たとい、どんなに不完全な相であろうとも、そんな事は仮の相に過ぎないのである。そんなことに捉われるな。
仮の相はウソの相であり、ウソの相は本当の相ではない、本当の相でないものはニセモノで、そんなものはあるがように見えても無いのであるから、そんなものに捉われてはならないのである。 そんなものに引っかかるな。あなたの本当のすがたは、即ち實相は、霊なのだ。霊的實在なのである。神の子であるということは、神は「霊」であるから、あなたも霊であるということである。 あなたは物質ではなく、肉体ではなく霊なのである。まずこの事を知らねばならない。
あなたは「霊」であって肉体や、物質ではないということがわかると、「霊」は物質の如くには分割し得ないものであるから、あなたは肉体は個々別々に存在する「個人」であるが如くに見えても、それは仮の相(すがた)であって、あなたは本当は普遍的な存在であるのである。
「霊」は空間的には普遍的な存在であると同時に、時間的には永遠の存在なのである。決してあなたは、空間的にも時間的にも断片的な存在ではないのである。この事をあなたは先ず自覚しなければならない。>永遠者として生活せよ。永遠の理想をあなたは失ってはならないのである。
現代ほど「永遠」というような悠久にして雄大な直感の失われている時代は少ないのである。外見の「敗戦」という仮の相にとらわれて、国の理想を見失って、ただ断片的に感覚の世界を追って刹那刹那を生きている人のいかに多いことであろうか。諸君は、そんな矮小な人間になってはならないのである。
つづく
<平成29年11月12日 謹写> ありがとうございます 合掌。
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