正しい歴史認識を追及普及させた保守論客 渡部昇一氏を悼む (5913) |
- 日時:2017年04月19日 (水) 15時57分
名前:童子
『日本を弑(しい)する人々 ー 国を危うくする偽善者を名指しで糾す』 渡部昇一・稲田朋美・八木秀次著 PHP研究所
▼日本を糾弾することで自らの存在理由を確認する「敗戦利得者」
【渡部】
自らが卑怯であることを認めたくないから、偽善的な 「反戦平和」 や 「友好第一」 などといった衣装をまといたがるのです。 私は 「戦前の反省」 などと言いながら、戦前戦中の日本の指導者を一方的に非難する人たちは、日本の敗戦によって利益を得た 「敗戦利得者」 だと思っています。
先の大戦を遂行するに当たって日本の目的が 「主として自衛のためであった」 というマッカーサー証言が戦後日本国内で普及しないのは、独立回復後も日本の敗戦によって利益を得た人たちがその構造を維持しようとしたからだと考えます。
とくに、公職追放が 「敗戦利得者」 を大勢生み出しました。 公職追放は、「日本人民を戦争に導いた軍国主義者の権力および影響力を永遠に排除する」 という建前で行われましたが、追放の選別はGHQの恣意で、最初は戦争犯罪人、陸海軍人、超国家主義者・愛国者、政治指導者といった範囲だったのが、経済界、言論界、さらには地方にも及び、本来の意味で公職ではない民間企業、民間団体からのパージも行われました。 その隙間(すきま)を埋めた人は、大きな利益を手にしたわけです。
【八木】
GHQの狙いは、敗戦によって沈む者と浮かび上がる者とをつくりだすことで、日本国内に日本人の敵を生ぜしめ、日本社会を歴史的にも、人的にも分断することにあったと言ってよいと思います。
【渡部】
追放指定の基準は、あくまでGHQの占領政策を推進するのに障害となりそうな人物の排除で、それは裏返せば愛国心を維持する人や、戦前の日本史の事実を守ろうとする人にとっては不利益を強いられ、それを捨て去る人には恩恵をもたらすという構図になっていたわけです。 政界からは鳩山一郎、石橋湛山、岸信介らが追放され、戦前の日本を指導した各界からの追放者は昭和23年5月までに20万を超えました。
追放された人たちに代わってその地位に就いた人が、「戦前の日本はよかった」 と言えるはずはなかった。 大きな得をしたわけですからね。 そしてその恩恵をもたらした 「戦後」 という時代を悪く言うこともないわけです。
マッカーサーが証言したように、戦前の日本の戦争目的が 「自衛」 のためであれば、それを指導した人が追放されること自体がおかしなことになり、それによって得た自らの地位の正当性を失うことになる。
【八木】
公職追放が道理ではなく、GHQの恣意だったことは、昭和25年の朝鮮戦争勃発によって明らかになります。
その直前、GHQはそれまで軍国主義に反対した平和主義者、民主主義者のように持ち上げていた日本共産党中央委員24人全員を追放したのをはじめ、それまでの追放解除を進め、昭和26年1月までに17万5千人の追放を解除しています。 その後、サンフランシスコ平和条約発効によって追放令そのものが廃止され全員が解除されたわけですが、「敗戦利得者」 たちはすでにその地歩を築いたあとだったということです。
【渡部】
いちばん得をしたのが左翼でした。GHQの民生局はケーディスをはじめ左翼の巣窟でしたから、彼らが公職追放を主導した当然の結果でした。
ケーディスの右腕だったのがハーバート・ノーマンで、ノーマンはのちに共産党員だったことが発覚して自殺しましたが、このノーマンと親しかったのが、一橋大学の学長を務めた都留重人氏です。 彼は明らかにコミンテルンと言ってよいと思いますが、ほかにも東大総長を務めた南原繁氏や矢内原忠雄氏、京大総長を務めた滝川幸辰氏、法政大学総長になった大内兵衛氏ら、コミンテルンの思想的影響下にあったと思われる人たちが戦後いかなる地位に就いたかを数えれば、いくらでも敗戦利得の実例として指折れます(苦笑)。
こうした敗戦利得者、追放利得者が後進に与えた影響はきわめて大きく、戦後、雨後の筍のごとくできた大学の教授として日本中にばら撒かれたわけです。あっという間に、進行性の癌のように左翼が日本の教育界を占めてしまった。
彼らの歴史観は戦前否定、“日本悪しかれ” ですから、日本人であって日本に愛国心を感じない。 むしろ日本を糾弾することで自らの存在理由を確認するという構造に組み込まれてしまっています。
●「日本を貶める人々」 (渡部昇一、新田 均、八木秀次 2004年2月)
"保守"の仮面を被った売国政治家は誰か
田中真紀子、野中広務、河野洋平、橋本龍太郎、中山正暉、田英夫、
テロ国家・北朝鮮の"走狗"は誰か
小田実、和田春樹、姜尚中、坂本義和、吉田康彦
無知と嘘で靖国神社を貶めるのは誰か
梅原 猛、北岡伸一、山崎正和、五百旗頭真、北岡伸一
日本の伝統、歴史を歪めるのは誰か
山折哲雄
●「日本を蝕む人々」 (渡部昇一、屋山太郎、八木秀次 2005年6月)
誤った歴史観で中国を増長させてきたのは誰か
林健太郎、猪木正道、加藤紘一、本田勝一
日本よりも中国の国益に "貢献" しているのは誰か
平山郁夫、広岡知男、五百旗頭 真、榊原英資、小林陽太郎、北城恪太郎、野田毅、岡本行夫、山崎正和、北岡伸一
無知と嘘で歴史をがメディアいるのは誰か
北岡伸一、田中 均、梅原 猛、
人権を振りかざして日本を蝕むのは誰か
池田大作、古賀 誠、
●「日本を虐げる人々」 (渡部昇一、松浦光修、八木秀次 2006年5月)
"ネオ東京裁判史観" を喧伝するのは誰か
半藤一利、保阪正康、高橋哲哉、司馬遼太郎、
粗雑かつ恣意的な考証で祖国を断罪するのは誰か
大江健三郎、王毅、二階俊博、加藤紘一
中国を愛し、日本を虐げる亡国政治家・官僚は誰か
栗山尚一、田中 均、後藤田正晴、野田英二郎、浅井基文
利益に与るために国益を踏みにじる輩は誰か
北城恪太郎、柳井正、加藤紘一
父祖を貶め、日本人の誇りと未来を奪うのは誰か
前原誠司、河野洋平、
皇統断絶を目論む "白い共産主義者" は誰か
岩男寿美子、古田貞二郎、佐藤幸治
●「日本を弑(しい)する人々」 (渡部昇一、稲田朋美、八木秀次 2008年6月)
日本の不名誉を黙過する "外交専門家" は誰か
岡崎久彦、岡本行夫、栗山尚一、
偽りの歴史解釈で日本に一方的な譲歩を迫るのは誰か
加藤紘一、村田晃嗣
私益と私情のために国を断罪する "権力者" は誰か
渡邉恒雄
昭和天皇の 「不快感」 を政治利用する不逞の輩は誰か
小沢一郎、『産経』を除いた新聞各紙
「人権」 の名の下に日本国民の人権を奪うのは誰か
猪口道子、原武史、冬柴鉄三、前原誠司、
●日本を讒(ざん)する人々 (渡部昇一、金美齢、八木秀次 2009年10月)
国民を欺いて 「市民中心社会」 の実現を目指すのは誰か
輿石 東
保守論壇誌 「諸君!」 を休刊に追い込んだのは誰か
斉藤貴男
文民統制の名を借りて言論封殺を謀る人民は誰か
秦郁彦、朝日、毎日、読売、五百旗真
日本の名誉回復を阻む歴史観に拘泥する "論客" は誰か
石破茂
日本を主体性なきハンディキャップ国家へと導くのは誰か
櫻田淳、岡本行夫
敗北に抱きしめられた「敗戦利得者」は誰か
北岡伸一、ジョン・ダワー
昭和史=侵略の歴史」という "定説" にしがみつくのは誰か
半藤一利、保阪正康、秦郁彦
他国との摩擦回避に血道を上げる不作為の "人士" は誰か
櫻田淳、石破茂
国際社会の現実が見えていない「現実主義者」は誰か
石破茂、村田晃嗣、NHK
個人主義を唱導して共同体を破壊するのは誰か
田嶋陽子
(これは目次に載った氏名だけを列記)
あの人も指名されていたね。
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