音響監督について。
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*3602
頼道 将和
[神奈川県/男性/30〜39歳]
[2005年09月24日 (土) 22時43分]
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こちらに書き込むのは、大分久しぶりになってしまいました。 とうとう最後の更新から一年ですか…。
話変わって、とある事件から一ヶ月経ちました。『Zガンダム』のキャスト変更についての事です。 私自身は当事者四名(総監督・音響監督・新旧の声優二名)、全員非難されて仕方ないと思っていますが、 この事件で私が思った印象は、
1.アフレコ現場では、音響監督が独裁者に近い位権限を持っている事。 2.東映作品以外では、その現場でのアニメ関係者の発言権が低い事。 3.他のブログか何かで見たのですが、音響監督はギャラ的に美味しい事。
その反面、是正されていない事と言うと、
4.音響監督は、男性が圧倒的に多い事。 (今回の事も、男女関係のスキャンダルになっています。 記憶に間違いが無ければ、女性で音響監督をしているのは溝口綾さんとか位しかいないですし、 もし女性で権力のある人がもっといれば、少しはこういう事件が減っていたのでは) 5.東映以外では、アニメ制作会社が音響演出に文句を殆ど言わない、はっきり言って丸投げにしている事。 6.アニメ制作者より音響監督の方が儲かるという、ギャラバランスの問題。
私が一番の問題だと思っているのは、実は5番なのですが、 兎に角、アニメ制作で音響監督の権力を削減すべきかどうかというのが、最大の問題だと思っています。 餅は餅屋か、アニメ監督・演出家がアフレコ現場も支配すべきか、どちらが正しい方向なのか、 ここに書いても詮無き事かも知れないのですが、皆様の御意見を伺いたいのです。 乱文乱筆、失礼致しました。
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*3603
アニメについては門外漢
[千葉県/男性/20〜29歳]
[2005年09月24日 (土) 23時49分]
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こんにちは。
>当事者四名(総監督・音響監督・新旧の声優二名)
当事者は四名ではない筈です。藤井さん、水谷さんも当事者でしょう。因みに、現在、NHK衛星放送で再放送されている『ロミオの青い空』は、音響監督が藤野氏、主人公の母親役が藤井さんですが、私はタイトルクレジットを見るたびに悲しくなってきます。
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*3605
頼道 将和
[神奈川県/男性/30〜39歳]
[2005年09月25日 (日) 10時43分]
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>当事者は四名ではない筈です。
いや、それを言ったら、ハヤトとかも変更になっていますし、 浅川さんや池脇さんも入ってしまいますし。 まあ、あの方に何人愛人がいようが、知った事ではないのですけど。 面白いアニメが見られれば、プライベートなんてどうでもいいのです。
今回問題にしたいのは、音響監督の権限を削るべきかどうか、という事です。 音響はそっち関連のプロに全部任せるべきなのか、 それともアニメに関しては、東映アニメか長浜忠夫さんの様にアニメ制作者が関わるべきか、 という事なのです。 実は後者にもいくらか問題があって、 『ベルばら』などでは出演者の反発をくらって、長浜さんが降板したりしていますから。 それに、これでも今回の様な問題が無くなるという訳でもないでしょうし。 人間に性というものがある限り。 それでも、アニメに統一感を生み出す為には、後者の方がいいと考えています。
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*3606
アニメについては門外漢
[千葉県/男性/20〜29歳]
[2005年09月25日 (日) 11時26分]
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『ベルばら』について申し上げますと、長浜監督によるオーバーで過剰で大袈裟な演出は面白かったと思います。某掲示板実況スレッドでも、かなり受けが良かったです。とは言っても、ご質問への回答を下すことは、私には出来かねます。どうかご容赦ください。
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*3609
加嶋 結喜
[大分県/ / ]
[2005年09月25日 (日) 18時54分]
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私も、基本的には
>面白いアニメが見られれば、プライベートなんてどうでもいいのです。
に賛成です。 ガンダムにあまり興味がないというのもありますが(^_^;)
今回のケースは、たまたま目に見えやすい「メイン・キャスト」という形で表に出ましたが、内部で問題が起こってスタッフや役者が交代するケースなんて演劇史の長さに比例して存在するはずです。 最近でも『VIEWTIFUL JOE』『好きなものは好きだからしょうがない!!』『わがまま☆フェアリー ミルモでポン! ちゃあみんぐ』等のテレビアニメで、視聴者の立場からすると不可解なキャスト交代は多くありました。 むしろ、『ドラえもん』『がんばっていきまっしょい』のように交代(降板)の理由がはっきりしている方が珍しいかと。
そこには別に触法行為があったわけでもなのだから、正直騒ぐほどのことなのか?という感じです。 『機動戦士Ζガンダム』は人気作品ゆえに表面化したのだと思いますが、業界的には別に珍しくないことでは?と思います。 もっとも、この件が理由でスタッフの士気に大きく影響するとか、完成した作品の評価が一段低く見られることになったら、それは残念なことですが……。
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*3610
アニメについては門外漢
[千葉県/男性/20〜29歳]
[2005年09月25日 (日) 21時40分]
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こんにちは。私は揚げ足を取るつもりは毛頭ありませんが、申し上げます。
>『機動戦士Ζガンダム』は人気作品ゆえに表面化したのだと思いますが
少なくとも、「表面化した」理由は、『Zガンダム』が人気作品だから、という訳ではありません。島津さんがホームページで暴露し、水谷さんがラジオで喋ったからです。 『Zガンダム』ぐらいのメジャーな作品でなかったら、これほどの騒ぎにはならなかったかもしれない、という意味においては、加嶋さんのおっしゃる通りだと思います。
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*3611
torov
[北海道/男性/30〜39歳]
[2005年09月26日 (月) 06時10分]
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>女性で音響監督をしているのは溝口綾さんとか位しかいないですし 他には舛成孝二監督や黒田洋介氏が一目置いていると評判の菊田浩巳さんや、 アニプレックス作品(「ジャぱん」など)を手がける木村絵里子さんなどが いるとは思いますが。斯波重治氏の後継だった浅梨なおこ氏も女性だと 聞きましたけど。
長浜氏は監督としては珍しく音響面に関しても特殊能力を発揮される方 だったようですから、その特殊性についていけなかった人にまともに 反発を喰らったレアケースですからここではひとまず措くことにして。
まあこのあたりを紐解くと結局「手塚治虫が悪い、と言うのはたやすい」 ではあるのだけど(このあたりの記述は山本瑛一の「虫プロ興亡記」や 木村哲人の「音を作る」にもあるが、手塚治虫は音響面に関して音楽には 執着していたが、声優の演技指導や編集に関してのプランを持たず、 結局そのままアフレコ作業を行う羽目になったが、そこをなんとかしたのが 音響の担当になっていた大野松雄氏で、この頃から音響面は音響監督任せ、 という流れになった)。
まあそれ以前にもラジオを含め多くのメディアで活躍してきた音屋の 人達の涙ぐましい努力と技術はあったわけだし(むしろそうしたプロを まともに仕事させられないほど関係スタッフの悲惨さが業界に広く知れ渡り、 そのテのプロを多く参加させられなかったことにも問題はある)、 結局こうした流れを数十年変えられないまま来たのが、現在のねじれた 関係になっているのではないかと。
なお、東映はやっぱり声優と作画の関係が一時期とみに近かったのが 現在の演出法に名残りを残している、と言えるのかも(だからこのかけ離れた 2つのセクションをいかに近づけるかの努力をしたかが、良い作品を作る 為の秘訣の一つになったわけだし、日本のアニメの数十年間はここを右往左往 してたような気もする。ただ、同じスタジオ内にあった東映のアフレコスタジオが タバック方面へかけ離れて、青二プロとこじれてから東映の退潮は 始まったのかと思うけど)。
あと6の「ギャラバランス」の問題はここでは切り離して考えるべきことで、 むしろ配分を現代のアニメの制作工程に即した部分で考えられる責任者が 奈辺にいるのかの問題。
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*3612
加嶋 結喜
[大分県/ / ]
[2005年09月26日 (月) 08時27分]
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音響監督のギャランティは、制作費込みで決まるケースが圧倒的ですね。(というか全て?) つまり、受け取った金額の中からアフレコスタジオの使用料・キャストのギャランティ・音響費用などを支払って、残ったものを受け取る仕組みです。 つまり、あまり「音響監督の給料を削る」ことだけに注目すると、作品にかけられる経費が落ちることにも繋がります。(この給与システムで金額が下がった場合、誰でも「手取りも多少減るけど、経費も切って調整する」方向で頭をひねるでしょう)
実際に費用:手取りがどの程度のバランスなのか分からないのでなんとも言えませんが、給料を見直すだけでどうにかなる、という話でもないのかも知れませんね。 業界で40年以上続くシステムなので、仮にここを改革するといっても、どう改めれば(現場と作品にとって)ベストまたはベターなのか、実は誰にも分からないのかな?と思ってしまいます。
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*3643
頼道 将和
[神奈川県/男性/30〜39歳]
[2005年10月08日 (土) 15時17分]
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遅くなりましたが、書き込んで下さった皆様方、有難うございました。 特にtorov様の書き込みは、成程と思うところが多く、納得致しました。
結局、加嶋様の、 >どう改めれば(現場と作品にとって)ベストまたはベターなのか、実は誰にも分からないのかな?と思ってしまいます。 というのが、結論になってしまうのでしょうか…。
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