氏名　性別　職業
ミレア　女性　サムライ
リュウセイ　男性　ゴッドハンド
　　　　　　　　　（デストロイヤー）
ミレイ　女性　エージェント
　　　　　　　（トリックスター）
ユウト　男の子　デュエリスト
レイ　女性　ルーンナイト
ケルラ　男性　フォーチュナー
ミコト　女性　メイジ（サイキック）
ガドー　男性　バニッシャー
ツキナミ　女性　ハッカー
ナナセ　アイドル

※登場人物紹介

―2020年東京。
ドラゴンの強襲から世界を救った英雄ムラクモ13班。
あれから時は流れ新暦2035年。
世界は再びドラゴンの危機に直面していた。

ゴゴゴゴッ―
度重なる地震活動。
これもドラゴンの活動が活発になっている証拠である。

（くっ…彼からの出番か…）
科学者ミオは言う。
幾戦のドラゴン征伐のナビデュレクターとしてムラクモ13班に協力したという伝説のS級科学者。
竜斑病に感染し、生命の危機に陥ったが、歴戦の戦いの勝利により現在は29歳となる。
国際科学研究所NDの指揮官として今はこの国の責任者である。
『全区域に連絡する！―ドラゴンの強襲により戦闘部隊は住民の避難並びにアメリカ空軍、陸軍の援護を要求する！』
『―こちら日本陸軍本部、了解した！ミオッ！』
『―こちらアメリカ総軍本部、同じく了解した！共に闘おう！』

―一同は空を見上げ、ドラゴンの強襲とフロワロと呼ばれる毒草が辺りの咲き散らすのを見ながら、今こそ彼らの出番だと心に願った。

その声が―思いが彼ら【ムラクモ13班】を目覚めさせる。

（……呼ばれている。）
医務室に長い間眠っていた三人が目を覚ます。
と共に、ブザーが鳴り響く。
「…ようやく目覚ましたか、13班っ！」
「もう、目覚めないかと思いました…」
「バカ野郎っ―彼らは英雄だぞ！この危機を察知して目を覚ましたんだ、きっと。だが、少し休みすぎた―セブンスエンカウントで魔物と戦って貰ってお手並み拝見といこうじゃないか！」
「……」
三人の勇士は反応することはなかった。
だが、スッと立ち上がると少しフラつきながらもすぐに体勢を整え、歩き出した。
（……頼むぞっ―13班）

「さて、早速で済まないがこのセブンスエンカウントで戦闘の調査をしてもらおうと思う。」
ミオがセブンスエンカウントを取り仕切り、彼ら三人は頷いた。
「ミオ…」
ミレアはようやく話し始めた。
「久しぶり、ミレア、リュウセイ、ミレイ！―でも、ごめんね、意識の回復と再会を素直に喜びたいけど、今は国民の生命が脅かされてる。とりあえずこのセブンスエンカウントで検査と行くよ！―それじゃ準備はいい？意識を取り戻したばかりだから無茶はダメだよ！それじゃ、健闘を祈るよ！」
それぞれ三人は背もたれのある座椅子に腰を掛け、戦闘に備えた。

東京スカイタワー。
大昔、ここでムラクモ13班はかつての真竜と戦い、この世界を救ってきた。
ここに来るのもかつての戦闘以来だ。
気を引き締めて三人は前に進むことにした。

―セブンスエンカウント
ここから彼らのすべてが始まった。
15年もの歳月を経て、ドラゴン―真竜は新たに力を身に付け、再び地球を滅びに陥れようとしている。
―彼らムラクモ13班に全てを託し、選ばれたモノとして活躍して貰うことがこの世界を救う重要な鍵である。
そう彼らは“唯一の希望”なのである。
『じゃ、13班っ―始動開始っ！あくまで試験的な試練だから慎重に無理なく進んでね！』
ミオからの通信が入り、私達は頷く。

そして、今回の舞台となる―東京スカイツリーへと足を運ぶ。

擬似的なフロワロに包まれたこの景色はかつてのムラクモ13班が救ったと言われている世界観を忠実に再現した世界。
表向きは最新のVRゲームシュミレーションだが、実を言うと世界を救う“選ばれしモノ”を密かに探していたのだ。
15年前私たちはそれに選ばれた。
そして今回も世界を救ってみせる。
この長い期間の眠りから力を取り戻し、長きに渡る因縁を断ち切るために…

『んじゃ、まずは最低限レベルのモンスターと戦闘を繰り返してもらうよ！―手始めにこのモンスターね』
ミオがそう言うと、目の前にモンスターが瞬時に現れる。
「皆―行くよっ！」
「おう！―うん！」
ミレアの問いにリュウセイ、ミレイは構え戦いに備えた。
「はあっ！」
ミレアは敵に向かい突っ込み、刃を突きつける！
「俺の出番だな！―せいやっ！」
後に続き、リュウセイもモンスターに拳を突きつける！
「いいとこっ貰うよ―よく、狙ってぇ！エイミングショット！」
体勢をグッと低くし、銃で標準を見定める。
トリガーを弾き、銃弾が発射され、モンスターは姿を消した。
久しぶりの戦闘にしては、上手くいった連携であった。
力は失ってはいるものの、当時を思い出すND機関もホッと胸を撫で下ろす。
『うん―いい調子！このまま最上階を目安に進んで貰っていい？トップにはメインイベントも用意してあるよ！』
少しふふっ、と笑い、ミオは当時のことを思い出しながら懐かしいでも世界を再び救わないといけない責任感を感じていた。

テスト審査を乗り越えるものは少ない。
丁度、2階部分に辿り着いた所で、通信が入ってきた。
『…13班丁度半分地点だね？―お疲れ様！ここで少しモンスターのレベルあげるよ！んじゃ、今度は2体のモンスターを相手にして貰うね！』
通信を終えると、瞬時そこにいなかった個所から青い眩い光が出現し同時にモンスターが現れる。
「…少し本気だすよ！みんなっ！」
ミレアが刀を抜く。
「少し飛ばしていくよ！回転っ―飛天斬り！」
刀を構え、早々に突っ込むとモンスターの前で瞬時宙に刀を切り上げる！
蝶の形をしたそのモンスターは鳴き声を上げ、消滅する。
「いいとこ見せるか―はあ！ジャブ！」
拳を固く握り、素早く相手に殴り込む！
虎型のモンスターは一瞬仰け反り、ガゥ！と鳴き声を発する。
「今度もいい所貰うよ、留め！―エイミングショット！」
照準を定め、狙い撃ちをする！
見事に命中し、モンスターを倒すことができた。
ここで通信が入る。
『いい調子だね！』
手始めにミオは言う。
『さて、そのまま進んで貰って今あるドラゴン検体を使ってドラゴンを生成したから最上階に送り込むね！―今度のは少し厄介だから警戒しながら回復も忘れずにね』
と言うと、通信を遮断する。
その言葉を聞いた3人は気を引き締め進む事にした。
途中のモンスターとの戦闘はそれ程問題ない。
後は最上階に設置されたドラゴン検体から生成されたドラゴンがどれだけの実力か。
今の自分たちでどれ程の実力が出し切れるのか。

最上階まであと少しという場所で3人は深呼吸をした。
この門を超えれば、ドラゴンがいるとされる最上階―つまり外の元々は外展望台だったところだ。
中にも展望台はあるが、それは外を眺めるためのもの。
最上階にある展望台は星空や風に吹かれながら景色を楽しむ場所だった。
さて、門を潜ろうとした時、通信が入った。
『―いよいよだね、気を付けてね、13班！』
短く簡潔に済ませると、今回は通信を切らずそのままミオ自身もナビを務めながら様子を見ることにしたそうだ。
ND本部にも映像としてこちらの様子が流れている。
かつての力はまだ出せないが、13班の活躍を楽しみに見ている者も少なくはない。
『さあ―行って！』
ミオの後押しに迷いは消え、最上階へと続く門を潜った。

※新期登場人物と職業
ジーナ　（女性）　召喚士／治癒術士
かつてのルシェ族の生き残りで元研究員。
真竜の一部のデータを元に召喚士として戦う。
時には治癒術を施し、味方に大きく貢献出来る。

登場するのは中盤〜後半？の予定。