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アニメ投稿小説掲示板

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ルールとしては
・何のアニメか記載すること
です。また投稿する際の注意点を読んでおいてください。

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[1692] テイルズオブシリーズ チビネコ - 2020/09/10(木) 17:08 -

レイン・フォンレル 20歳
魔法剣士
ラグル村に住む青年。
母親を幼少の頃に失っており、父親と二人で住んできた。

レイラ・ウォーン 19歳
治癒術士・魔法
レインの幼馴染。
レンドル街の学校で魔法(治癒術)を学んでラグル村に帰ってきた。

※他、随時キャラクター追加予定。

[1693] テイルズオブシリーズ チビネコ - 2020/09/10(木) 17:11 -

リーファ・リオス 17歳 女性
(レイン 男)
(レイラ 女)

[1694] テイルズオブシリーズ チビネコ - 2020/09/10(木) 17:28 -

眩しい程の太陽の光と鳥の鳴き声で目が覚める。
(…朝、か)
窓際に立ち、カーテンを開く。
窓から目の前に見える大きな山を眺め、目を擦り、朝を感じていた。
「…ご飯、出来たぞ!」
下の階から俺を呼ぶ声が聞こえる。
「…行くか。」
踵を返し、父が待つ一階へと足を運ぶ。
匂いからして作ったのは恐らくトーストとコーンスープ。
パンの少し焦げた匂いとコーンの甘い香りがしたからだ。

椅子に座り、手を合わせ、トーストにバターを塗り込み口へ運ぶ。
ガリッ、サクサク…
表面はザクザクと中はふわふわとした食感とバターの風味が口に広がり、思わず声が出た。
「美味い!」
父も俺に続き、朝食に手を付ける。
「あぁ。美味いな!」
俺はスープを飲みながら父の言葉に頷いた。

朝食を終え、キッチンに皿を運ぶ。
皿洗いは俺の仕事だ。
慣れた手つきで皿を洗い、拭き終え、棚にしまっていく。
と―
玄関を叩く音と共に―
「レイーン!!」
遠くまで聞こえそうな大声で俺を呼ぶ声がする。
「レイン。レイラが来たそうだ。相変わらず元気な娘だな―」
ふふっ、と顔に笑みを浮かべると、俺も困るぐらいだけどな、と言いたげそうに顔を顰めて見せる。
「そう、嫌な顔をするな。―後は俺がやっておく!お前はレイラの所に行って来い!どうせまた何かに付き合わされるのだろう?」
苦笑し、父がそう言い、俺は渋々道具を揃え、玄関に向かった。

[1695] テイルズオブシリーズ チビネコ - 2020/09/10(木) 18:03 -

「遅いよ、レイン!!」
玄関を開けるなり、目の前で大声を出すレイラ。
相変わらず元気な奴だ。そして、煩い…。
「目の前で騒ぐな!聞こえているっ―」
俺は耐え切れずやれやれと思いながらそう言う。
「今日は裏手に見える山に山菜取りをおばあちゃんに頼まれちゃって―付き合ってよ。」
「なんだよ―俺は雑用係か…」
「おばあちゃんの頼みだよ―そこは素直に引き受けてもらわないと…」
そう。レイラは困ってることがいたら何でも引き受けてしまうそういう奴だ。その事々に俺は呼び出しを受け、付き合わされている。
ましてや、俺の部屋の窓から見える山には山菜こそ沢山あるものの魔物が出るという事で有名だった。
そこに行くと言うのだから男手は必要なのだろう。
「わーかったよ!行けばいいんだろ…」
俺が邪見にそう言うと、当然!と言わんばかりに首を縦に何度も頷く。

俺は、レイラと共にミレラ山に行くことになった。

村を出て、少し離れたときに人の悲鳴らしき声が聞こえてきた。
―魔物
「うわっ!なんでこんなところに魔物が出るんだよ!」
「とにかく助けないと!ほら、構えてっ」
俺はレイラに言われた通り武器を構え、魔物の戦闘に備えた。
(…くそ、実践なんて初めてだぞ)
とりあえず俺は幼少から足しなえてきた剣道の武術で戦うことにした。
「まあ、やるっきゃねーな!―おらっ!」
下段切りをし、魔物を追っ払う。
何とか魔物を追い払ったが、俺は気づかぬうちに腕に傷を負っていた。
「実践は慣れてないからきついな…」
「ちょっと…ダサすぎ―見せて、私治癒術士だからその程度の怪我なら―ファースト・エイド!」
怪我をした部位に両手を翳し、そう唱えると眩い光に包まれ、俺の傷は瞬く間に治って行った。
「おお!―すげえな!」
レンドル街の魔法学校に通っていた事は知っていたが、実力の程はこれ程までと俺は知らなかった。
「へへ〜ん!見直した?これでも魔法に関しては首席クラスで卒業してるからあんたよりかはまともに戦えるかもね(笑)」
「それならお前も戦いに参加しろよっ―恥かかせやがって!」
「あんたの実力をみてやったのよ!まさか剣道をやってた割にそんなへっぴり腰、とはね」
言われてしまった。
「あたしが魔法について少し教えてやろうか?―魔法剣士として腕が上がると思うよ?剣に魔法を帯びさせて解き放てば威力こそ上がると思う」
「…それもいいな。」
まんざらでもないが、強くはなりたい。
俺は、そう思いながら、とりあえず山菜を取りに行くために立ち上がった。
「んじゃ、まあ行くか!」

[1696] テイルズオブシリーズ チビネコ - 2020/09/19(土) 21:23 -

初めての魔物との実践に少し戸惑った。
まだ少し手が身体が震えている。
「もうっだらしないなあ!」
そんな俺を叱り付ける様に横から大口を挟む女が割り込んでくる。
「―わーってるよ!」
ちっ、と舌打ちを鳴らしながら、俺はレイラの後を付いていく。
山までそろそろという距離だが、ラグル村から遠く離れている訳でも特別近い訳でもないが、妙に苦戦している。
「何か昔より魔物も増えてるし、妙じゃないか?」
「ん〜…確かに、何か気になるね!」
そんな事を話しながらも、魔物は迫ってくる。
またかよ、と俺は腰に掛けてある剣を抜き出す。
(…まあ、こいつを試してみるか!)
さっきレイラから習った魔法術を剣技に乗せる応用をしてみようと試みたのだ。
「レイラ、どいてろ!こいつはアレで仕留める―竜双牙!」
少し集中し、魔術を剣に乗せる。
すると、剣先は光だし、俺はそれは衝撃波として解き放つ!
「おらっ!」
成功。
レイラから受けた指導が様になってきたのか、俺の個人的な才能もあるのか。初めてにしては実に成功と言って良い程の出来栄えだった。
「やるじゃん!―まあ、もう少し魔法術を磨いて剣先に乗せればもっと上級の魔法剣士も夢じゃないかもね!」
「ふん!当然だろ!」
が、調子に乗ってはいけない。
この先には山の主がいる。
俺は、慎重かつ日が暮れないうちに山菜を取り、村に戻る事を目標とし、レイラ共に少し急ぎだした。

―これが後の大きな出来事に繋がることも知らずに…。

[1700] テイルズオブシリーズ チビネコ - 2020/09/20(日) 22:56 -

だいぶ暗くなってしまった。
念のためライトを用意して置いて良かった、と胸を胸を撫で下ろす。
「レイラっ―まだ着かないのか?」
「ん〜、そろそろだと思うんだけど…」
右手を額に当て、遠くを眺める。
こんな暗い中普通山菜取りやるか?
そう俺は疑問を抱いていた。
「なあ、ホントに山菜がこんな所にあるのか?」
「だっておばあちゃんが言ってたんだよ?」
「そのおばあちゃんってミレアおばさん、だよな?」
良く山菜取りを頼むおばさんと聞いて思い浮かべられるのはそれくらいだ。
「うん―その筈、だけど?なんか少し様子は変だったのよ…」
その言葉を聞いて俺はどういうことだ、と怒りを表す。
「何でそれを早く言わない!―ミレアおばさんは誰かに囚われている。あれは誰かの変装かもしれない。村が心配だ!そもそもこの暗い中、おばさんが山菜取りを頼むわけがない!」
「えっえっ!?」
レインの動揺した様子にレイラも徐々に慌ただしくなっていく。
『グォオオオオッ!』
こんな時にこのミレラ山の主に遭遇するとは分が悪い。
「くそっ!―おい、レイラ、一気にやるぞ!手古摺るなよ!」

「竜双牙・旋風」
剣先に風の魔術を乗せ、衝撃波として解き放つ。
「続けろ―レイラ!」
「はいよ―ターピュランス!」
魔物に向けて放った魔術にレインは突っ込んで行った。
「風よ、靡け!―風林重ね・嵐(らん)!」
レイラの魔術に合わせるように木刀を抜く。
「…倒した―レイラ、急ぐぞ、村が気になる。それに山菜もとっておいたしな!―これだろ?アイツの狙いは―」
「レインに言われて理解した。
これは中でも珍しい決して山菜なんかじゃないわ―薬草よ。それにこれは身体機能を急速に底上げにする一般の人が使うと毒草だけどね!―これは、使えるわ、アイツにこれを扱える訳がないから。それを利用しましょう!」

俺たちは急いで下山し、村の方向へ一刻も早く向かおうと慎重にかつ迅速に歩みを始めた。

[1701] テイルズオブシリーズ チビネコ - 2020/09/21(月) 22:45 -

嫌な予感がする。
こういう時の勘は外れて欲しいものだが、第六感というのか悪い予感は大抵当たってしまうことがある。
(……)
額に汗が垂れる。
レイラと逸れる訳にもいかない。
体力の違いや焦りは時として仇と出ることもある。
「レイン、ちょっと早い……。」
「あっ―悪いっ!気を付ける。」
足元が悪い中、そしてこうも暗い中傾斜の激しい山では命取りになる事もある。
ライトはレインが手に持っている。
なので、レインと逸れるという事は即ち見捨てることにも繋がる。
「村が明るい?」
村に近づいてきたようだが、何か様子がおかしい。
―燃えている?
何でこういう嫌な―悪い予感は当たるんだ、と俺は苦しさ、やるせなさに胸を打たれる。
何より生まれ育った村が燃えているとなったら、それは故郷を失う―喪失感にも似た思いだ。
「―急ごう!」
「うん。」
麓は抜けた。
村まではあと少し。
村人の声が聞こえてきた。
―悲鳴だ。
遠めだがレインの父親の姿は見えていた。
異変に気付いたのが早かったお蔭でどうやら村の大半の人は無事なようだ。
が、一人それを楽しんでいる輩がいることはすぐに分かった。
漆黒の服に身を潜めた集団。

そう。レイラは騙されていたのだ。
「―持って来たか、レイラとやら?」
おばさんの姿ではない。
その背後に縄に縛られた本物のおばさん―ミレアおばさんだ。
「てめえ、年寄りをそんな待遇してくれるとはな…。狂ってる…」
レインは腰に掛けてある木刀をへし折り、村の騒ぎに応対している騎士団から真剣を要求する。
「…貸してくれ―すぐ終わらせる!」
今までに見たことのない形相にレイラや村の人々は戸惑う。
なにせレインは優しい子だった。
村の仕事も文句も言わず手伝い、困っていれば誰の頼みでも嫌な顔せず引き受けてきた。
それが見せる表情。
まるで闇にでも取りつかれたような―鬼。そのものだった。
「村の掟に反する―剣は貸せない!」
「いいから貸してくれ―こいつら許していい訳がない!」
決断の出来ない騎士からレインは無理矢理剣を取り上げる。
「へえ、サシで殺り合うってか―へへっ、いいねえ!骨のある奴は俺は大好きだよ〜!―まあ、楽しませてくれよな!へっぽこさん!」
「抜かせ―そんな軽い口叩いてる暇あるなら隙を見せるなよ!居合術―間合い取り!」
眼を瞑り、集中する。
(…見える―相手の太刀筋が…)
「抜刀・一閃の断ち!旋風!柊!春切!」
「ぐはっ―何、このガキっ!太刀筋が見えねえ!まさかこんなガキにやられるとはな…」
(…ウソッ―こんなのレインじゃない!居合―型打ちが違いすぎる…)
「さて、次はどいつだ?俺と殺し合うのは…?―楽しませてくれよ、こいつみたいな屑じゃ相手にならなかったからなっ!」
「ぐっ…頭がやられたら俺たちは…」
腰を抜かし、その場に佇む黒装に身を潜めた集団―カルラ(黒殻)は戦機を失っていた。
「なら、黙って殺られるか?」
剣を振り上げ、力強く下そうとした瞬間―
「レイン、そこまでだ!」
レインの父親だ。
「…父さん?」
レインが立ちはだかる父に首筋を叩かれると瞬時気を失い、その場に倒れた。
「さて、代わりに俺が相手するが、お前らにその気がないなら見逃してもいいが、どうする?」
「あっあ…あっ…」
戦意喪失している相手に言葉は届かない。
「その気はないようだな。―さて、幸いにも村の一部が燃えただけで済んだ。おい、皆、俺の家でいいなら雑魚寝でもして明日に備えてくれ!」
レインの父はそう言うと、ひょい、と軽くレインを持ち上げ先に家に入って行った。
そして、それに続いて村人はレイン宅に入って行った。
「…とりあえず、この人たちは縄で縛って置こう!」
レイラは縄で4人のカルラと名乗る集団を縄で縛り、木本に結んで逃げられないようにした。そこに騎士団の見張りを付け、経過を観察させることにしたのだった。
(…でも、この山菜―毒草の為に一体何を…)
そう思いながら、レインの家に入って行った。
とりあえずは村人も人数が少ない。
その方が不安も多少は軽減されるだろう。
(…レイン、どうしちゃったんだろう?)
レイラはこれまでのいろんな経緯から混乱してしまい、今日の一日は大変だった。

そして、この日のことを真剣に向き合い、明日村人たちで話すことになるだろうとレイラは思った。今日は、寝れるかわからないけど何とか疲れは取ろうと努力はしようとレイラは思った。

[1702] テイルズオブシリーズ チビネコ - 2020/09/22(火) 22:41 -

※登場人物(再確認)
ミレア 
ラグル村に住むおばさん。
高齢ともあり、レイン達の手助けを受けている。

レオン・フォンレル (男性)※本名
レインの父親。
村の事の大体を仕切っている。

ニーナ ♀ ネコ
※これから登場する予定。
レイン達に拾われる。

※テイルズオブシリーズという事で時期にテイルズオブシリーズの中で私の気に入っているキャラクターを数名程登場させようと思います。

予定:ジアビス、ヴェスペリア、シンフォニア(ラタトスクの騎士からも抜粋)、ザワールドシリーズから、カノンノ)

[1703] テイルズオブシリーズ チビネコ - 2020/09/22(火) 23:03 -

※今回はレインが気絶しているため、レイラ視点での小説作りになります。

(……これからどうなるんだろう?)
私は戸惑っていた。
いや―村の人々全員が戸惑っている。
急に怪しい連中がやって来て、村を襲われてそれで―頭が追いつかないよ…。
「…さて、村の復興はどうしたものか」
「幸い事は大きくはならなかったが―まずはレインが心配じゃな…」
ある老人が気を失ってソファに横たわっているレインを見上げながらそう言った。
「村を救ってくれたのはありがたいが…あんな様子は―気迫は初めて見たよ…」
おばさんも続いてそう言った。
その言葉には悲しさと残念さ―どうしてこんな残酷な結果が残ってしまったのかここにいる皆胸を痛めていた。

「…んっ―」
すぅ、と息を吸い込みレインは静かに目を開けた。
―と、同時に激しく飛び起きた。
「村は―うっ!」
首筋に激しい痛み、そして今までの経緯が何度も頭を過り、吐き気がした。
「―うっうえっ―はあ…はあ…」
吐きはしなかったが、何かムカつきがあった。
「ふぅ―大丈夫か…とりあえず悪かった。お前を止めるには咄嗟の判断でああするしかなかった―許してくれ…」
「父さん…そんな辞めてくれよ―親に謝れるなんて。皆いるんだし、さっ!なっ、そうだろ?とりあえず辛気臭い感じ苦手だからよ―やめて、くれよ。」
思わず泣きそうになる。
ここにいる全員が苦しいんだ。
俺だけじゃない。
レインは必死に堪えた。
「レイン、とにかくお前のお蔭で村は多少なりとも被害は少なく済んだ―礼を言わせてもらうよ」
村長は頭を深々と下げて見せた。
「村長、まで…やめてくださいよっ!」
「とにかくまず被害がそこまで無かったこと、村の復興のことを考えよう。大損害ではないにしても少なからず被害が出た個所はある―ここは村人同士助け合おうっ」
と、レイン。
(…いつものレイン、だ)
そう。これがいつものレイン・フォンレル。
優しくてみんなの人気者でいつだって…。
だが、あの瞬間は確かに紛れもない真実。
あんな一面があるなんて。

とりあえず私達は明日に備え、短い時間をどう過ごすか考えながらも、就寝準備をするのであった。
「とりあえず今日は俺が寝ずの番をする―何かあってはいけないからなっ」
と、レオン―レインの父親は買って出る。
外には騎士団も交代で配備してある。
合間見て休み休みやってくれよ、と村長はレオンの体を気遣い、私たちは寝ることにした。

※次回からレイン視点に戻ります。
たまにレイラ視点や他視点からの小説を書く予定なので…。




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