アニメ投稿小説掲示板
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レイン・シーフォ 20歳魔法士・剣士天空世界に住む青年。生まれつき運動能力が良く、瞬発力と洞察力、嗅覚が効く。風と雷、火の魔術―属性変化を得意とする。羽衣 未来 15歳治癒術士・槍使い(杖も使う)地上世界に住む女の子。全ての属性―性質・属性変化、攻撃を得意とするが、火、雷の性質が苦手でそれに関する現象も苦手である。レイラ・トーマス 55歳???謎が多い老人。ヴァルク・ヴェル 10歳双剣士天空世界に住むレインの弟子。独自の剣流―双剣を使いこなす。最も火や水の属性攻撃を得意とする。幼少の頃両親を亡くし、レインと同居している。
外は雲一つない晴天。日が眩しく世界を照らす。元気にはしゃぎ回る子供達の姿。それを見て大人たちは微笑んでいる。―この世界は分断されている。地上世界と天空世界。その分断された世界の歴史とは、遡ること数千年前。二つの世界は一つの世界だった。昔の歴史人物ネロとムルが世界を賭け争っていたのだ。それに怒りを表したガルム(神)が世界を天空、地上に分けたというもの。その話はずっと語り継がれてきた言わば伝説そのものの話―子供たちは昔からそう話をされて育ってきたのだ。「しかし、……退屈だな。」いつも見慣れた風景。空にポツンと浮かんだ町。町の端から地上世界を眺めながらそう呟いた。と、すると。「ここにいやがったのか?」と、ヴェルが怒りを表したようにまた呆れたように話しかけた。「何だよ、お前か?」と、レインは後ろを振り向きヴェルを確認しそう言った。「うわぁ!」そういう和やかなまるで兄弟のような時間はその叫び声のせいでかき消されてしまった。「魔物?」俺たちは声の聞こえる方に走って行っていた。そこに待っていたのは犬の姿をした魔物―ウルフの集団だった。だが、ここのウルフは人を襲ったりしないはずだった。天空世界の人間であるならば、の話だが。「ともかく話は後だ―魔物をおっぱらうぞ!」慣れた手つきで剣を振り、致命的ではない攻撃を与え、おっぱらうことに成功した。魔物に襲われていた男の子は気絶しているようだった。そしてその外見―右手の中指に指輪をはめている。そしてその中央には赤色の宝石が埋め込まれていた。これは―装着したものの体の瞬発力や隠れた力を最大限に生かすことのできる石―強化石。指輪の中の空洞に嵌めているのはその力を一部抑え込むための言わば、抑制装置みたいなものである。(こいつは地上世界の人間だ)レインはそう瞬時に気づいた。
天空世界に存在しない人間。ウルフに襲われていた時点でこの世界の人間ではないとレインは予測していた。とりあえずレインの自宅に運び、介抱することにした。しばらくして目を覚ました彼に事情を聴くために……。「…起きた、みたいだぞ。」ヴェルがそう言うと、レインはその男の子に顔を近づけた。「…大丈夫か?」そう言うと、男はゆっくりと起き上がりそのまま会話を続けた。「…ああ。僕は大丈夫だ。」ゆっくり息を吐き男の子はそう答えた。「何があったんだ?」「僕にも分からない。ただ…。」不思議そうに語るその男の子の目はガクガクと震えていて今にも泣きだしそうなくらいだった。「この天空世界と地上世界は繋がっているんだ。」そう続ける男の子の言葉にその周りにいた者たちは驚きを隠せなかった。
天空世界と地上世界は繋がっている。分離世界だと言われてきたこの世界が実は繋がっていて、自由に行き来できるのだとしたら?それはこの世界の歴史に大きく問題する出来事である。彼の話が本当だとしたら。だが、実際にこの男の子は地上世界の人間でこの世界の住人には決して襲わないウルフに襲われ、天空世界にでは考えられない服装、抑制装置を付けていた。一度にこの状況を理解しようにもレインやヴェルはひどく混乱している状態だった。「この抑制装置は―強化石で自分の身体能力をあげることができるもの。そして、僕がこの世界に来た理由は―天空世界と地上世界を巡り戦争が起きようとしていること―それを回避するために僕はこの世界を一つの世界に戻すためガルム(神)に会うことを目的に旅をしている。」「ガルムに会う?それにどうやって天空世界に来たっていうんだ!」「ガルムに会う方法は一つ―天空世界の人間と地上世界の人間が手を組み、この二つの世界を結ぶ場所―≪ヘイラ≫に迎いある儀式を施す。そこからこの分離世界への行き来ができる。」突然のことに混乱を隠せないレインとヴェルは状況を整理するために少しの時間を得て考えることにした。