@ 発生時刻は早朝、作業開始四時間前。発煙を含む爆破発生状況を目撃した者は確認できず。 A 爆発による死傷者及び行方不明者は、兵士を含む工場勤務者316名中201名。内、爆発による死亡は22名、窒息による死亡114名、荷電粒子被曝による死亡30名、行方不明19名。重症者52名、軽傷者32名。症状が確認できなかった者、32名。なお、重症者の中には現在も被曝による治療を継続中の者を含む。 B 建造中であったデスザウラー計10体は全壊。再生は不可能。 C 爆発は各機体から発生。工場施設の爆発によるものではない。 D 弾薬・燃料・その他揮発性物質による暴発は認められない。従って火器による爆発の可能性も非常に低い。 E 機体からの爆発は、状況より内部から発生したものと推測される。従って共和国による爆撃・砲撃・その他外部からの攻撃によるものではない。 F 破壊は頭部から頸部に亘って集中している。コア及びインティークファン周辺の破壊は比較的軽微。だが接続は完全に破断され、再生は困難。 G オーガノイドシステム全壊。コアの増殖は不可能。
@ 共和国上陸翌日の、実戦投入寸前でのデスザウラー秘密工場での爆破事件。 A 更に、不可解な事に10機同時に爆発している。 B 同時期に連続して発生していた、帝国内軍事施設での火災、爆発事故。 C そして彼が語っていたRという技術者。Rはヘリックと同じ風族だという。種族が同じであれば、共和国諜報機関の工作員が接触するのも容易になる。それにRが担当していた部門が、破壊四散している頭部と、暴走を抑制して破壊されているコアの部分。