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ゾイド系投稿小説掲示板

自らの手で暴れまくるゾイド達を書いてみましょう。

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[232] それは尊き志の下で マコ - 2010/04/28(水) 23:55 -

虎VS虎

闇夜に疾走する黒い影。
ゲーターが次々に踏み潰され、ゲーター小隊は全滅。
火器の包囲網を簡単に潜り抜け、接近。レッドホーンの頭部を引き千切った。
断末魔をあげ、頭部のない機体は倒れこんだ。

「おい、奴が『亡霊』か?」
一人のパイロットが通信機で仲間に確認を取る。
「そうだと思・・・」
途中からおぞましい声が通信機から発せられた。答えた兵士のゾイドがまた切り落とされていた。
「撃て!!」
アイアンコングのパイロットの指揮で、小隊のそれぞれ10数機控える。
ブラキオス、ヘルディガンナー、サイカーチス各機から火器が放たれる。
砂埃が立ちこめ、観衆を上げた。
「生存していないだろうな。レーダーにも引っかかってないだろ?」
アイアンコングのパイロットの問いに。
「先ほどから、レーダーに映っていませんが・・・」
 
突如、レッドホーンの残骸がブラキオス、ヘルディガンナー数機に向かって飛んできた。
正確にはあの、『亡霊』が顎で投げつけた。
投げつけたのと同時にグレートサーベルは疾駆し、サイカーチスに近寄って踏み潰していった。高いところに移動したサイカーチスはミサイルで叩き落した。
「うそだろ?どうやってよけきれたんだよ!!」
罵声を上げるパイロット達。投げつけられたレッドホーンの残骸には穴が無数にあった。
「そうか・・・、レッドホーンを盾にすれば確かに、防げるだろう・・・。
アイアンコングの砲撃もなかったし、レッドホーンの装甲を貫ける火器を使っていなかったから・・・」
ブラキオス、ヘルディガンナーのパイロットがそれぞれ『亡霊』の行動に一瞬感心して、
そのレッドホーンの残骸に目を奪われた。そして、それぞれが機体の実力を生かすことなく、隙をつかれて、鉄くずになっていた。
「く、来るな!!」
アイアンコングがミサイルランチャーを次々に放つが、当たることもなく、接近された。
拳を放ったが、その拳を避けて、コングのコクピットに爪、ストライククローめり込ませた。
「はん、それくらいで壊れると思ったのかよ・・・!?」
『亡霊』と呼ばれるゾイドをコングに握らせようとするが、そのときが来る前に勝敗は決していた。コングの頭部がなくなっていた。

そして、漆黒の機体は方向を上げ、戦場を後にした。

「グリム小隊全滅か・・・」
 ヴァルハラの宮廷で銀髪の男、このガイロス帝国の摂政であるプロイツェンが呟いた。
「それがどうかしたのですか?お父様」
「ヴォルフか・・・。いや、最近『亡霊』と呼称されるゾイドが数々のパトロール部隊を潰している」
 彼に質問したのは金髪の少年、ヴォルフ。彼の息子である。
「私にその『亡霊』とやらと戦わせていただきたいのですが・・・」
「――、いいだろう。たまにはやってくるといい。ただし、そいつのパイロットをここに連れて来い。機体はできるだけ壊すな。それと護衛をつれていけ、いくらお前でも心配だ」
プロイツェンは初め息子の言葉に躊躇したが、息子に委ねるこれからの未来のためにも彼は息子を出陣させた。

荒涼とした崖の多い山岳地帯。ゾイドの残骸がゴロゴロ転がっていた。
暗いから少なく感じるものの視界が明るければ、より多く存在するだろう。
「ここが、『亡霊』の出現スポットってところか・・・」
ヴォルフが呟いた。彼は銀色のセイバータイガーに乗っていた。
もちろん、彼のためにアサルトユニットが装備されているセイバータイガーATだった。
「そうです。お気をつけてください。たった1機で小隊を全滅させたのですから・・・」
彼の側近が言った。PKらしくハンマーロックに乗っていた。
ただし、そのカラーリングは銀色と赤色で構成された旧対戦時のカラーリングだった。
他のPKのメンバーにも同様の事がいえた、アイアンコング、イグアン、ブラックライモス・・・。
すべて、統一されたカラーリングだった。
「ヴォルフ少尉、12時の方向に反応ありです」
 レーダーの強化されたブラックライモスがそれを発見した。
「わかった。お前達は下がっていろ」
「しかし、少尉。危険です」
「普段から実戦なんて機会が少ない。たまにはやらせろ。
ダークホーン、レッドホーンは常に標準をあわせておけ、万が一の時は頼む」
彼の言葉に側近が通信機で話すが、それは届かなかった。彼は通信を切っていたから・・・。
「うずうずする・・・」
彼は今、そんな状態でいた。普段の彼は堅苦しい宮廷生活の下、PKとしてもまた教育は受けているが、
彼の幼なじみのアンナ=ターレスに比べれば、ゾイドを駆る授業数が少なかった。別に手抜きをしているわけではなく、
彼が宮廷の外に出してもらえるのには手続きが多く手間がかかる。
だから、こうやって、ゾイドとの戦闘ひとつひとつ大切にしていた。それがゾイド乗りとして必要な項目の一つなのかもしれないが。

セイバータイガーは崖を上った。すると、正面には漆黒の機体。
「おいおい、こいつが・・・『亡霊』か?」
彼の目前にいたのはグレートサーベル。彼の今乗っている機体よりも、旧式であった。出力や火器など、彼に分があった。
だが、それでもこの機体自身の性能を満足している彼にとって、それは脅威だった。
「性能ではこちらが上だが・・・、場合によっては相手のほうが有利かもしれないな」
互いに機体の癖を熟知しているであろう。すると、残りは地形・・・。
それはあちらに分があった。数では上回っているが、ヴォルフ機を傷つけまいと相手への牽制が精一杯だろう。

突如、『亡霊』が後ろ足で地面を蹴って飛び掛る。それをかわして、ヴォルフ機が3連ショックカノン。
しかし、キャノンを華麗にかわし、飛び掛ってストライククロー。
高く飛翔したために彼は当たらないことを自覚して、『亡霊』の下をくぐり、ミサイルで反撃―。だが、彼の考えは甘かった。
体をくねらせ、落下速度を僅かに上げ、補助ブースターを吹かしさらに加速、勢いが付き、バックパックが破損し、ヴォルフ機のお腹が一度地面とくっついた。バックパックが機能しなくなった以上、ほとんどセイバータイガーと変わらなかった。
(出力は彼の愛機の方が量産型より上がっている)
 
 うつぶせになるセイバーを尻目に、コクピットを前足で潰そうと、足を上げた。
 が、『亡霊』は地面に叩きつけられた。
「大丈夫ですか?少尉?」
彼の側近のハンマーロックが殴っていた。彼のハンマーロックには光学迷彩を搭載していた。
『亡霊』が体勢を立て直すと、既に『亡霊』の周囲には半径15メートルほどの青い電磁幕に覆われていた。
「電磁ネットか・・・」
彼が呟いた・・・。野生ゾイドなどを捕獲する際使うもので、それは旧対戦時から使われている。
現在はより高性能になっており、内側からではかなり壊れにくくなっている。
 
そして、『亡霊』は何度か電磁柵に体当たりするが、自身に電流が流れるだけだった。
あきらめたのか、急におとなしくなった。

宮廷に帰るとヴォルフは愛機に近寄って
「俺が悪かった。あいつみたいに常に戦いたい・・・。でも、その前にもっと強くなるからな!!」
 彼が愛機の鼻を撫でた。「グルルル」と落ち着いて鳴いた。
「少尉。ここにいらしゃったのですか。摂政がお呼びですよ」
 彼の側近の一人、青い軍服を纏った青年がガレージにやってきて告げた。
「分かった・・・。なぁ、スティファー?」
「実戦経験が少ないですからね。仕方がありません。私でよろしければ付き合わせていただきます」
「じゃぁ、今度連絡するから相手してくれ」
 10代前半には見えない落ち着いたヴォルフの声を聞いて、側近のスティファーは敬礼し、一緒にガレージから出た。

 赤い国旗にはガイロス帝国群の象徴のドラゴンが塗ってあり、それを彼は眺めながら
「気に食わない・・・」
と呟きながら、階段を上った。
「いずれは・・・。ゼネバスの国旗が翻りますよ。今は力を蓄える時です」
スティファーが彼を諌めた。
 
上りきると、やはり、ガイロス帝国軍の国旗がまず、視界一杯を覆った。
そして、その下にいるのがプロイツェン。二人が来たのを確認して、他の者を下げた。
「お父様お呼びでしょうか?」
「ヴォルフ・・・。こいつが『亡霊』のパイロットだ」
彼の指差した相手を見て、
「この少女が!?」
 銀髪のストレートの少女。彼と同じ10代前半に見える。手には手錠がしてあった。
「実戦経験の少ないお前を打ち負かし、殺そうとしたそうだな?」
「はい、確かに・・・」
プロイツェンは肯定する彼を見て
「どうする?この小娘にはそれ相応の償いが必要だが・・・」
「――殺せ。ガイロスの者に屈辱をあわされる位なら死ぬ事を選ぶ」
 彼女の反応に驚く3人。彼女の瞳は脅える素振りもなく、プロイツェンを睨んでいた。そして、沈黙が流れる。
「フッ、ハッハハハ」
沈黙を破ったのは摂政のプロイツェンだった。
「こいつはいい。腕が良いだけかと思えば、肝も据わっている。お前、ゼネバス出身か?」
「はい」
彼女は躊躇わず、即答だった。ガイロス出身にこれを告げれば大抵悪く扱われる。
自分から告げたと言う事は、醜態を晒したのも同然だった。また、沈黙が出来た。
「お父様、頼みがあるのですが・・・」
今度はヴォルフが沈黙を破った。
「お前が頼むとは―、何かあったか?」
「こいつに勝つまでは私の部下にしてもいいですか?つまり、その間は拘束という形で・・・」
 彼が彼女を指差した。  
「本気か?そいつはお前を殺すかもしれない」
「いえ。今度は負けません」
「お前は優しいな。同情でもしたか?こいつを」
「違います。自分のライバルとしていて欲しいのです」
彼を見守っていたスティファーが、
「私からもお願いします。これからの計画のためにも是非―」
2人の真剣な眼差しを見ていた彼が
「フンッ。初めからPKとして入れるつもりだったが、そこまで言うならお前達に世話を任せる。
ゼネバスの私達もグリム少尉はいつか、PKで始末する予定だったから。PKを動かさなかった分、怪しまれなく、事故に見せかけられたから、むしろ感謝している」
プロイツェンが珍しく笑った。そして、スティファーが彼女の手錠をはずした。
「ゼネバスの人がこんなにいるんだ・・・」
さっきまで強気でいた彼女が急に泣き始めた。
「そりゃあそうだ。本国は広いから、まだいるだろうな」
ヴォルフが笑顔で答え、彼女を励ますように手を握った。

その後、ヴォルフと少女、レイス=リューも
PK、アイゼンドラグーンとしてエリートに育ったという話がある。

[233] こんばんはwお久しぶりです マコ - 2010/04/29(木) 00:09 -

…。まぁ、6年ぶりというところでしょうか^^;

今までは/0のような平和な世界での戦闘を書いてきたので、戦争がバックの話を書いたのが、こちらの系統になります。

っと、いっても、時間軸はそろっておらず(一応このシリーズでギガ登場直後の話や、共和国がゲリラとしてなっていた話なども書いています^^)、キャラクターの過去、未来を設定したうえで一部分を書くっといった、オムニバスに近いような形式で書いています。それを「それは尊き志の下で」シリーズとして活かしていますw

多分、突っ込みが来そうなところをあらかじめ書いておきますw


ヴォルフがガキっぽくないか?
>10代前半のイメージで描いており、正直、この時期は西方大陸開戦前(2,3年後に開戦)なので、ちょっと子供っぽく。

スティファーって誰? てか、ズィグナーじゃないの?
>スティファーは個人的にヴォルフの側近の一人としていさせています。ズィグナーは今は修行中ってイメージです。(てか、本当は私がズィグナーについて無知だったというのが真実だが ぇ)

以上、乱文でしたが、また、お会いできることを祈りつつ…



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