ある日の事だった。 「ねぇ、ちょっと良いかしら」 最初にそれを気になったのは、本魔唱苗(ほんま となえ)こと、唱苗だった。 「ん?どったの?」 ロイドはそれに気が付いて、プラグをコンセントの穴に差し込んだまま振り向いた。 「あ、あのさ...ロイドってその...」 「僕が...どうしたの?」 ロイドが不思議そうな顔をしたまま、その部位を唱苗に指で指された。 「...ロイドって、いっつも、そのコンセントに刺して、充電をしてるみたいだけど...もしかして、それでしか、自身のエネルギーを貯める事が出来ないっていうか...」 ロイドは、少し笑って、「半分はあってるけど...」と、一旦止め、少ししてから話の続きを話した。 「でも僕は、君達の様に食べ物を食べても、エネルギーに変えれる、『原子炉』があるからね。だけど、充電のほうが貯まりやすいって分かってから、いっつも寝る時に、プラグを刺したまま寝てるんだ」 唱苗は思わず、ポカン、としてしまったが、直ぐに情報を整理し、何とか話に追い付いた。 「まぁ、何処の、とは言わないけど、何処かの青い猫型ロボットも、原子炉はあったからなぁ、って」 唱苗は何とか追い付く事が出来た。
これは、異世界での日常の一部である
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