ペットのための自然療法〜教えて?竹内せんせ〜い!
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TAKE 2006年09月02日 (土) 10時55分 No.138
さすがにこの病気は対処が大変です。
まずは今の処方でいいと思いますが、もう少し体力を付けたい時は十全大補湯や人参養栄湯などの処方も考えられます。様子を見ながらご検討くださいませ。
この程度で宜しいでしょうか?
白キジ 2006年09月04日 (月) 00時41分 No.140
アドバイスありがとうございました。
食欲もあり、なにより機嫌がよいのがありがたい限りです。ステロイドは体重あたり1.13mgまで減量しました。ご指摘の漢方も近いうちにぜひためしてみたいと思います。
TAKE 2006年09月02日 (土) 10時44分 No.137
やや難しくいうと、東洋医学では白内障は腎虚の表れと考えます。そのため腎を補す処置が必要になります。
そのために最もよく使われるのが八味地黄丸です。この処方は扱っている獣医師も増えていると思いますのでお尋ねください。
その他に、身体を冷やすと腎虚が酷くなり白内障も進行するので、ご注意ください。特に食餌では牛乳、果物、甘い物は厳禁です。
この程度で宜しいでしょうか?
ルル 2006年09月03日 (日) 12時09分 No.139
返事ありがとうございました。
今年のフィラリアの血液検査を行った時に
少し腎臓機能が低下していってると言われました。
たまたま家に『八味地黄丸』の漢方薬があるのですが それを服用してもいいでしょうか?
その場合、1日にどれぐらいの量を与えたらいいですか?(体重は14kgです)
よろしくお願いします!
TAKE 2006年09月06日 (水) 16時19分 No.141
ご家庭にあるものを使って頂いていいと思います。
また、これはあくまでも私のやり方です。漢方薬はメーカーによって使用量が異なりますが、人間の成人量を30で割って犬猫の体重をかけた量が犬猫の投与量になります。
この場合ですと、人間の成人量÷30×14ということになります。
この程度で宜しいでしょうか?
TAKE 2006年08月15日 (火) 23時11分 No.134
書き込みされた症状だけで判断は難しいのですが、かなり高齢なこともあり身体が冷えていることが考えられます。食餌を取らないのは胃が冷えていて胃の動きが悪くなっている可能性がありますし、水を飲まないのは飲水で胃が冷えるためと思われます。まずは消化器を温めるような処置が必要と思われますので、手軽にできる指圧や温灸をお薦めします。
ツボは背中にある胃のトラブルによく用いるものがいいでしょう。次のようにして探してみてください。
肋骨の間を肋間といいますが、まず一番後ろの肋間を探してみてください。そして、その肋間を背骨の方に上がったところで、背骨の両脇に脾兪というツボがあります。そして、脾兪から頭の方に二つ上がった肋間の背骨の両脇に肝兪というツボがあります。また、そこから頭の方に二つ上がった肋間の背骨の両脇に膈兪というツボがあります。これらのツボは胃の六つ灸と呼ばれるものに用いられるツボであり、これらのツボに灸をすると胃のトラブル一切に有効だと言われています。また、これらのツボには灸をするのが最もお勧めですが、指圧をしても充分に有効は得られます。また、ブラシで軽くたたいてみるのも方法です。
それと、点滴も善し悪しがあります。この場合最も気になるのは、点滴を受けて身体が冷えることです。点滴を受けて却って調子が悪くなることもあるのでくれぐれもご注意ください。
この程度で宜しいでしょうか?
TAKE 2006年08月11日 (金) 09時57分 No.129
お返事遅くなってすいません。
どのようなものであっても麻酔はリスクを伴いますし、高齢なのでなおさらリスクは高くなります。
歯石は根気よく歯磨きをすると結構とれるのですが、あまり大きなものは難しくなります。もしできるようでしたら鉗子や小さなラジオペンチのようなもので歯石をはさみ付けて割ったりする方法もありますが、暴れたり割れた歯石をの飲み込んだりしないようにお気を付けください。
この程度で宜しいでしょうか?
いずみ 2006年08月11日 (金) 11時15分 No.130
ありがとうございます
かなりの暴れん坊なので、自信はありませんが
作戦を練ります。
いずみ 2006年08月12日 (土) 22時26分 No.132
先ほど、寝ている時を狙って、爪でやってみたら
みごとに取れました!すっごい気持ちよかったです!
すぐ起きなかったので、カケラも拾えたしバッチリです。
TAKE 2006年08月05日 (土) 23時44分 No.125
お返事遅くなってすいません。
さてご質問の件ですが、ステロイド剤の副作用の東洋医学的解釈としては色々ありますが、まず血の巡りが悪くなっていることがあげられます。そのため血の巡りを改善するものを考えるのがいいのですが、この場合は体力の問題から考えて最もよく使われている桂枝茯苓丸がいいかと思います。その他に柴胡が含まれる漢方薬がステロイドの軽減につながるとの研究もありますが、体力の問題からすれば使いにくいものが多くなりますのでもう少ししてからの方がいいと思います。
この程度でよろしいでしょうか?
白キジ 2006年08月06日 (日) 09時03分 No.126
アドバイス、ありがとうございました。
ステロイド服用1週間が経ち、猫は、見た目、限りなく普通に近づき、飼い主も獣医師も少しだけ安心したところです。わずか1週間でしたが、突然のことで飼い主も相当疲労しました。
書物等でFIPの神経症状は予習していたので、足のもつれ等に驚きはありませんでしたが、ふと覗いたら、横になって、ものすごい動悸・顔面蒼白になっており、一瞬心不全をおこしたのかと思ってしまいました。思いもかけない様々な症状がでる病気なのですね。
教えていただいた桂枝茯苓丸は、さっそく丸薬タイプを注文いたします。
柴胡剤については、もう少し体力が回復したらぜひ試したいと思います。そのときが来ましたら、よろしくご指導ください。
かかりつけの獣医師は、漢方薬に理解があり、治療に効果があるならぜひ使ったほうがよいと言ってくれるので助かります。
我が家の猫の症状を見ていると、人間の全身性エリテマトーデスの症状に酷似しており、やはり難しい病気なのだなあと実感させられます。
補中益気丸はやはり中止したほうが良いとのご判断でしょうか?
TAKE 2006年08月11日 (金) 09時48分 No.128
お返事遅くなってすいません。
補中益気湯も柴胡が入っていますが、いわゆる柴胡剤とは違った使い方をします。我が師匠と意見がずれるのですが、極端に言えば私は気虚の場合には全て使えると解釈していますので、この場合は使っていて問題ないと思います。
この程度でよろしいでしょうか?
白キジ 2006年08月11日 (金) 21時29分 No.131
ありがとうございました。
斜頚は消失し、足取りもだいぶしっかりしてきました。ステロイドは減薬し、体重あたり2ミリになりました。補中益気丸は継続服用で、西洋人参末も併用中です。補中益気丸は巷で言われている以上の効果がある気がします。今回の発作で、苦しかったのは数日で、それ以外は飼い主から見た目とは違い、本人(猫)はどうということないらしく、今日も機嫌よく過ごしており、隔離してある部屋から、何とかして同居猫達のいるリビングへ脱走しようと狙っています。体重が再び3キロを超えたら、体調を確かめながら柴胡剤を試してみたいと思います。
今後のことは全くわかりませんが、もし4月に漢方薬に出会わなかったら、とっくに死んでしまっていたことでしょう。東洋医学は万能ではないでしょうが、本当に奥深いものだとつくづく感心しております。
竹内 2006年07月05日 (水) 22時54分 No.119
腫瘍の問題は増える傾向にあるようで、様々な処置方法が開発されていますが、その反面決め手になるものが少ないように思います。
この場合、まずは主治医の先生の指示に従って頂くことが大事と思います。そして、家庭でできることと言えばいくつかありますが、腫瘍細胞を温める方法が考えられます。これは腫瘍細胞は熱に弱いことを応用したもので、話題になったこともありました。カイロや湯たんぽなどで乳腺腫瘍を温めて頂ければ結構なのですが、ヤケドの問題があるので温めすぎにはご注意ください。
また、漢方医学では腫瘍は血の巡りが悪くなって起こると考えますので、この場合も血の巡りを改善する方剤が使えると思います。
代表的なものを挙げると、体力があれば桃核承気湯、そうでなければ桂枝茯苓丸になります。
ただ問題があると大変ですから、主治医の先生とよくご相談してから使ってくださいませ。
この程度でよろしいでしょうか?
竹内 2006年07月05日 (水) 22時32分 No.118
よく似た内容の質問を受けることが多々ありますが、猫の口内炎はスッキリと治ってくれないことがほとんどです。
ただ、抗生物質やステロイドを使い続けるのも大きな問題で、私は漢方薬をお薦めしています。本来なら診察をして方剤を決めていくのですが、ご質問の内容からすれば補中益気湯が使えると思われます。この方剤は免疫を改善することが認められ一時話題になったようですが、体力が充実しているものには向かないこともあるのでご注意ください。
また、この方剤を与えているとステロイド剤の量を減らせることがよくありました。そういうことでも試してみる価値はあると思いますので、手に入るようでしたらお試しくださいませ。(ネコちゃんの負担にならないようにご注意ください)
この程度でよろしいでしょうか?
ねこのしもべ 2006年07月14日 (金) 21時21分 No.120
漢方薬の飲ませ方の工夫をご教示ねがえませんでしょうか?
竹内先生、先日はお忙しい中、丁寧なご回答をいただき、ありがとう存じました。今日、津村の補中益気湯(顆粒)を買って参りました。早速14歳達に飲ませようとしたのですが、一頭は飲ませた直後(いつものクスリのようにスプーンで与えました)嘔吐、胃の内容物まで全部だしてしまいました。気が荒くて、強引に飲ませられないミケには、いつも喜んで食べるレトルトに混ぜた(いつものお薬はこれでOK)ところ、一口食べて「変な味がする」といってそっぽをむいてしまいました。なんとか飲んでいただき、抗生剤やステロイド剤はできる限り使わないでいたいと思うのですが、なにかいい工夫はないでしょうか。
竹内 2006年07月18日 (火) 23時52分 No.121
よくお薦めするのは蜂蜜に混ぜてなめさせる方法ですが、これで無理な場合はカプセルに詰めて飲ませる方法もあります。
さらには、猫が毛繕いすることを利用して少しずつ前足などにつける方法もあるそうです。
敏感な猫はなかなか大変ですが頑張ってみてください。
竹内 2006年06月29日 (木) 09時23分 No.115
お返事遅くなってすいませんでした。
動物のマッサージは最近盛んになりつつありますが、単独で取り組んでいる学校は今のところなかったと思います。授業に組み込んでいるナースやトリマーの学校が増えていますので、問い合わせてみてください。
それと、私は海外の実情は把握していないのでよく分かりませんが、マッサージ、カイロプラクティックやテリントンタッチなどを教えてくれる学校があるそうです。詳しいことが分かりましたらカキコします。
この程度でよろしいでしょうか?
竹内 2006年06月05日 (月) 11時26分 No.110
たしかにFIPは面倒な病気で、現在有効な治療方法が確立されていません。
ところで、補中益気湯には免疫を改善する報告がありよく使われています。また、長期に使用することも多く、この場合も続けて投与してまず問題はないと思います。
一方内熱の問題ですが、これは舌を診て判断してください。熱がこもる場合は舌が赤くなります。もし、熱がこもっていなければ身体を冷やす処置は避けてください。この場合は、食欲のムラなどから熱はこもっていないように思われますし、食欲がある時に食べ過ぎることにはお気を付けください。食べ過ぎは免疫力を落とします。
また、板藍根や大青葉などは白血病などにもよく使われていますが、猫では治験例がないので良いのか悪いのかはお答えできません。
それと、この場合は風が関係していそうなところがありますので薬剤師さんにご相談くださいませ。
この程度でよろしいでしょうか?
白キジ 2006年06月05日 (月) 14時11分 No.111
アドバイスに感謝いたします
ご回答、ありがとうございました。先生のアドバイスに従い、補中益気丸を継続することといたします。
補中益気丸は、FIPがウィルス関連の自己免疫疾患であることから、免疫調節機能を持ち、十全大補湯より食欲を出す効果が優れている点に着目して選びました。しかし、服用開始した際は、どう見ても後10日(大学病院の予約がとれていました)はもたないと思わせるほど重態だったので、補薬にすぎない(?)この薬がこれほど劇的に奏功するとは思いもかけませんでした。飼い主としては、一安心しながらも、この薬が効かなくなった時、次の一手は想像もつかない!さて困った!という心境です。
実は一昨日より板藍根エキスを加えてみたのですが、心なしか調子が悪いようなので、今朝より再び補中益気丸のみに戻したところでした。先生のご指摘に従い、舌をチェックしてみましたが、他の猫に比べて若干赤みがある程度、それほどの差はありませんでした。
「風」については、風症(素人の憶測です)にかかわりがあるかもしれないという意味でしょうか?さっそく漢方薬剤師さんに相談してみます。
体調の急速な悪化には、ステロイドの大量服用による副作用が関係しているようです。病気が急性期にありましたから、選択の余地はなかったと思っていますが、その反動も劇烈でした。
現在の状態で、補中益気丸と併用できる可能性のある他の中薬がありましたら、教えていただけないでしょうか?かかりつけの獣医師は、漢方は全く使用したことがなく、相談することができませんし、漢方薬剤師は元来人間相手ですので、猫を直接つれて行くわけにもいかず、隔靴掻痒の感があります。何度も申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
竹内 2006年06月09日 (金) 09時42分 No.112
この場合、本来なら細かな診断が必要ですが、風邪(フウジャ)が関係していそうです。そのため葛根湯や桂枝湯などの適応になりそうですが、細かいところは判断できません。
それでも、まずは体力の状態で薬を選択していくのも方法ですし、理屈は基本的には人間の場合と同じですので薬剤師さんにご相談いただければいいかと思います。
個人的にこのような場合によく使うものをいくつか挙げると、葛根湯,桂枝湯,桂枝加黄耆湯,柴胡桂枝湯,柴胡桂枝乾姜湯などです。ご参考にしてください。
白キジ 2006年06月09日 (金) 12時19分 No.113
ありがとうございます
先生のアドバイスにしたがい、漢方薬剤師さんと再度相談してみます。
猫の健康状態は、補中益気丸5個/日で、引き続き良好に推移しており、食欲不振も深刻ではありません。瀕死に近い状態で漢方薬を開始したのですが、今は毎日他の猫達と跳ね回っています。おかげで、今後の治療の選択肢を広げることもできました。
重態の頃、必死の思いで、近くの日獣医大付属病院予約をとり、数週間の順番待ちの後、やっと連れて行った時には、症状のほとんどが消失しており、脳神経外科の先生も拍子抜けのご様子でした。
かかりつけの獣医さんは、この子がここまで回復したのに驚愕し、何を服用したのか詳しく教えてほしいといわれました。補中益気丸開始時から給餌量、時間、服薬量、その時の様子などを記録しましたので、差し上げるつもりです。この子の記録がFIPの猫ちゃん治療の一助になってほしいと願っています。
竹内先生、改めて、貴重なアドバイス、本当にありがとうございました。
心より感謝いたします。
竹内 2006年05月23日 (火) 22時55分 No.107
腫瘍の問題は確かに大変です。また、書き込みされているようなものについてはほとんどの獣医がこれといった根本治療が出来ずに困っているのが現状です。そのようなことからこの場合も書き込みされた治療法のみが提示されたと思われます。
ところで、人間の鍼灸師には腫瘍専門の治療に当たられる方もおられるそうですが、相当高度な技術が必要になり、そのような技術を持った獣医師はいないと思われます。
また、私も腫瘍の末期治療の相談を受けることが多いのですが、末期治療における鍼治療は疼痛緩和を含めて効果がないことが多くなるので、おすすめしていません。
一方、灸と漢方薬で効果のあった例がいくつかありましたで、試してみるのも一つの選択肢になるかもしれません。ただ、診断が重要になりますので、どの漢方薬が効くとは簡単に申し上げることはできませんし、どの程度効果が出るのかもまったく不明ということもご了解ください。
最近では漢方薬を扱う獣医師は増えていますので、ご相談頂くといいでしょう。
この程度でよろしいでしょうか?