今日の一句
北窓を開き花粉にやられてる
川柳ちぬ6月号近詠 自選
「北窓を開く」は春の季語ですが、川柳では、「季語、切れ字を使わなくても良い」というルールであって、「使ってはいけない」というものではありません。小学校の先生でも、児童に川柳を教えるのに「季語を使ってはいけない」と授業用の小冊子に載せられていましたが、訂正して貰ったことがあります。一般向けの川柳の本が無い、もしくは、一般書店で川柳書が買えない(どんな川柳の本があるのかも分からない)という川柳界として考えなければならないことが沢山あると思います。また、伊藤園の「お〜いお茶 新俳句」など、季語を入れただけで、中身は人間を詠む川柳なのです。どんどん俳句が、川柳の領域を蚕食してきている現状をどれだけの川柳界の人間が認識しているのか、大きな問題だと思います。