大阪の岸本水府師の句です。大阪の「戎橋」と言えば、俗称「引っかけ橋」とも呼ばれ、今ではナンパのメッカともなっている場所です。この句は、大正10年の作ですが、戎橋は、今も昔も出会いの場であったことが分かります。
さて、金魚さんの「結婚式」という見方も面白いと思います。まず、結婚式と言えば、新郎新婦の友人として参列することもあります。その場では、新郎新婦をダシに、日頃疎遠になっている友人とも会う機会です。そして、昔話に花を咲かせ旧交を温める場でもあります。また、独身者にとっては、良き伴侶を見つける絶好のチャンスでもあります。どちらにしても、「友」を介した「結婚式」での人と人とのふれ合いを上手く表現できると思います。
普通の虫食い川柳は、原句の言葉を正解とするものですが、それでは、原句を知っている、ネットで調べるだけで終わってしまいます。ここでは、自由な発想を拡げるための一手段として「虫食い川柳」を出題しています。